仕様が違うメモリでも問題ないのか…?
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SK hynixのHBM2量産計画が公開されました。
ソース:https://wccftech.com/sk-hynix-hbm2-mass-production-q3-2016/
4GB(GPUには最大4つ搭載して16GB)のHBM2は2016年の第3四半期、8GB(GPUには最大4つ搭載して32GB)のHBM2は2016年第4四半期に量産を開始するようです。
一方、Samsungは今年1月頃に4GBのHBM2の量産を開始しています。
ソース:https://wccftech.com/samsung-hbm2-dram/
今年HBM2を搭載する次世代GPUが登場した場合、搭載されるHBM2はSamsung製になる可能性が濃厚です。
そこで気になったのがこちらの記事。
ソース:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/20160304_746633.html
ちょっと予想外なことにSK hynixとSamsungのHBMは仕様が異なると書かれています。
原文―――――――――――――――――――――――――――――
面白いのは、同じHBM2でも、アーキテクチャがSamsungとSK hynixで大きく異なること。JEDECスペックでは、HBM2は各ダイにつき2チャネル/4スードチャネルとなっている。Samsungの実装は JEDECスペック通りで、1ダイにつき2チャネル/4スードチャネルで、2-Hi時にだけ1ダイ4チャネルに変わる。ところが、SK hynixはもともと1ダイにつき4チャネル/8スードチャネルとなっている。アーキテクチャの違いの根底には、HBMをモジュール単位で考えるか、個々 のDRAMチップを独立したチップとして考えるかのコンセプトの違いが反映されている。
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正直、メモリのアーキテクチャに全く詳しくないなので何を書いているのかちんぷんかんぷんなのですが、両アーキテクチャにそれぞれ長所と短所があるようです。
Samsung HBMの長所―――――――――――――――――――――――――――――
SK hynixのHBM2アーキテクチャでは、タイミングのズレであるスキュー問題が、Samsungアーキテクチャより問題になる。SK hynixの場合、4-Hi/8-Hiスタックで、同じチャネルのアクセスが複数のダイに分散して、タイミングにディレイが生じる。Samsungの場合 は4-Hiでは1チャネルが1つのダイであるため、この問題が発生しない。
SK hynix HBMの長所―――――――――――――――――――――――――――――
SK hynixの仕様には、2-Hiスタックから4-Hi、8-Hiまでのチャネルアーキテクチャを統一できるという利点がある。Samsungアーキテク チャの場合は、4-Hi/8-Hiスタック時と2-Hiスタック時でダイ上のチャネルとメモリバンクの割り当てが変わる。それに対して、SK hynixは、バンクとチャネルのアサイメントは変わらない。
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話を聞く限りでは同じGPUに搭載してもまともに動くのか?と素人考えしてしまうくらい全くの別物のように感じます。
NVIDIAは両社からHBM2の供給を受けることがわかっているので、現状、開発段階でもこの仕様の違いに支障がないのかとか物凄く気になります。最終的な完成品もSK hynixとSamsungのHBMで性能が違ったり、不具合がでたりとかお御籤になるのではないかという不安も。
メモリ関係に詳しい人がいたら教えて欲しいです。
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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