やっぱり難しい上にリターンが少ないんだろうなあ……。
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ソース:https://wccftech.com/async-compute-boosted-hitmans-performance-510-amd-cards-devs-super-hard-tune/
ちょうど昨日、NVIDIAの次世代GPUパスカルは非同期演算に対応できないという趣旨の記事を書いたところです。現在リリースされているDX12対応の4タイトルの比較を見たら案の定な結果ですが、非同期演算(Asynchronous Compute)によるHitman2016での性能向上はせいぜい5~10%であると報告されました。
Hitman2016の開発者によると、現在、SSAA (Screen Space Anti Aliasing)、SSAO (Screen Space Ambient Occlusion)、そして床に写る光源の計算などに非同期演算を利用しているとのことですが、いずれもチューニングが非常に困難であり、性能向上も5~10%程度しか見込めないとのこと。
5~10%の性能向上を多いと見るか、少ないと見るかについては人によりますが、少なくとも開発側は割に合わない仕事であると考えているようですね。
一方で昨日の記事でも書きましたが「Rise of the Tomb Raider」、「Hitman2016」、「Gears of WarUE」の4タイトルがAMD、NVIDIAグラボへの最適化の差こそあれ同様の傾向を示す一方で、「Ashes of Singularity」のみDX12かつAMDグラボで明らかに卓越した性能を発揮している点についても言及されていました。
その内容は、
”性能向上は非同期演算(Asynchronous Compute)によるものではなく、むしろCPUドライバのオーバーヘッド低減が主要因である、AshesはAMDとマーケティング上の契約でもあるんじゃないか?と疑ってしまう。AMDからは非同期演算(Asynchronous Compute)を使って欲しいという希望はなく、DX12の機能の一部なのでとりま試しに使ってみた。”
というものでした。
こういった現状を鑑みるとNVIDIA側も無理をしてまで非同期演算(Asynchronous Compute)に対応しようと思わないのも当然かもしれません。
実際、管理人もDX12でいまいち性能向上しない(というかむしろDX11比で下がっている)上に、非同期演算とは関係ありませんが、OSDモニタが使えなかったり、V-Sync強制だったり、60FPSロックだったりで落胆気味なところもありますし。
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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