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 Sky-OCの再来!!



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Intel CPUでは倍率ロックが掛けられており、Skylake世代においては6600Kや6700Kの2機種のみ、しかもZ170チップセットを採用したマザーボードのみがオーバークロックが許されています。しかし去年の秋ごろASRockが「Sky-OC」の名で非Z170マザーボード(Non-Z)や非K付きCPU(Non-K)でのOCを可能にしたところ、とりわけNon-K OCがIntel様の目に付いたようで、対応BIOSの削除、マイクロコードの修正の憂き目にあいました。
しかし今回、「Hyper BCLK Engine」と呼ばれる専用チップを採用することにより、再びチップセットの制限を無視してベースクロックの変更が可能になる機能を備えた「Hyper」シリーズマザーボードが発売されました。
H170_hyper_002_1024x768H170 Pro4Hyper(L1)

実は管理人も対応するマザボを購入済みで日付が変わって本日30日に着弾予定だったのですが、悔しいことに国内ですでに詳細な検証記事が上がってしまいました。

ソース:Kシリーズ&Z170はもういらない?ASRock「H170 Pro4/Hyper」でオーバークロックに挑戦
h170p4h_27_1024x768

こちらの記事では「H170 Pro4/Hyper」と「i5-6400」を使って検証を行っています。Non-Zマザーボードであり、KなしCPUでのオーバークロックの結果がどうなるか楽しみですね。

「Hyper BCLK Engine」によるOC方法は簡単でBIOS上でBCLKの値を90~600MHzまで0.0625MHz刻みで変更するだけです。
H170_hyper_301_1024x768

BCLKを変更するOCの注意点としては、
内蔵グラフィックは使えないのでベンチで遊ぶだけでもグラボが必要。
・C-State機能の無効化は強制的に行われる。
・BCLKに合わせてメモリクロックも上がるが、2,133MHz以下になるよう自動的に調整される
・C-State機能が無効になるので、コア電圧を決めうちする「Fixed Mode」を使用したほうがいい


OCの結果は次のように報告されています。
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定格クロックが2.70GHzと低めに設定されているため、コア電圧をいじらない状態でもグングン動作クロックは伸び、約60%アップとなるBCLK 160MHz / 4.30GHzまでは安定動作が可能。ベンチマーク時のCPU温度も70℃以下で推移しており、リテールクーラーでも安全に運用できるだろう。また“カツ入れ”により電圧を1.375Vに設定すると、最終的にBCLK 170MHz / 4.60GHzまで動作クロックが向上。ベンチマーク時の温度は91℃まで上がり、そのまま常用するのは少々厳しいレベルだが、熱暴走によるクロック低下やフリーズなどは一度も発生しなかった。
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H170_hyper_308_403x402H170_hyper_309_403x402

ベンチスコアや消費電力は次のように変化するようです。
H170_hyper_001_cine_bench_450x370H170_hyper_002_watt_450x370

ソースのほうでは他にもCeleron G3900TでのOCや「Hyper BCLK Engine」によるメモリのOCも載っているので気になる方は覗いてみてください。

「Hyper BCLK Engine」を搭載したマザーボードは今のところ5機種が発売されています。
ASRock Fatal1ty H170 Performance/Hyper (商品公式ページ
H170_hyper_002_1024x768
ASRock  H170 Pro4/Hyper (商品公式ページ
H170 Pro4Hyper(L1)
ASRock Fatal1ty E3V5 Performance Gaming/OC (商品公式ページ): Xeonサポートあり
Fatal1ty E3V5 Performance GamingOC(L1)
ASRock Fatal1ty B150 Gaming K4/Hyper (商品公式ページ
Fatal1ty B150 Gaming K4Hyper(L1)
これら4種に加えて4月28日に発売したばかりの「ASRock Z170M OC Formula」にも「Hyper BCLK Engine」が搭載されています。他4機種はATXですが「ASRock Z170M OC Formula」はMicroATXです。
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ちなみに国内ではすでに多くの店舗で完売が相次いでいるそうな。
管理人は運良くポチれました。冒頭で書いたマザボはこれになっています。先を越されて残念ですが、管理人も「Hyper BCLK Engine」によるOCで、GWは遊びつくそうと思っています。

追記――――――――――――――――
ひとまず「ASRock Z170M OC Formula」のフォトレビューをしました。
ASRockのOC特化MicroATXマザボ「Z170M OC Formula」をレビュー

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ASRockの「Hyper」シリーズは変態の名に恥じぬ出来ですね。
100シリーズマザボの鉄板になるかもしれません。
対策や販売停止の憂き目を回避したい場合は早めに確保しておいたほうがいいかも。







(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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