管理人のOCスキルだとK付き手動よりHyper-OCのほうが余程回るという驚愕の事実
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先日、Celelon G3900を殻割りリキプロ化して「ASRock Z170M OC Formula」でHyper-OCをしたのですが、やはり2コア2スレッドでは熱的に付属クーラーでも余裕で回って興奮に欠けたので、GWセールで安かった中古のi5 6400を購入しました。
「Hyper-OCって何?」な人はこちらの記事を読んでみてください。
・ASRock「Hyper BCLK Engine」でNon-K&Non-ZのOCが可能に!
・【できる!Hyper-OC】 Hyper BCLK Engineのお手軽Non-Kオーバークロックをレビュー
・ASRockのOC特化MicroATXマザボ「Z170M OC Formula」をレビュー
OCの流れとしては、「殻割り前+付属クーラー(室温22度)」、「殻割り後+付属クーラー(室温20度)」、「殻割り後+KABUTO3(室温25度)」となっています。性能・温度・消費電力を測るための負荷にはCinebenchを利用しました。4コア4スレッドなので熱々で楽しいことになっていますよ。
i5 6400の定格のスコアやCPU-Zのスクショはこちらです。
さてまず最初に「殻割り前+付属クーラー」から見て行きます。
定格~4.2GHzまで4種のでHyper-OCを行い比較しました。4.21GHz、1,25Vになるとアイドルの時点で定格のフルロードと同じくらいの消費電力になってしまいました。
続いて温度ですが、定格ならフルロードでも付属クーラーで39度なのに、電圧盛ってクロック上げた途端にガツンと温度が上がります。楽しい。4.21GHz、1,25Vに至っては84度です。
こちらはCinebenchのスコアになっています。コアクロックに比例して順調にスコアが伸びていますが、温度が原因でリミットがかかっているのか4.21GHz、1,25Vではスコアが伸び悩みます。
こういう熱い展開を待ってたんだ!!
ということで安全・安心な殻割りツールを使ってサクッとリキプロ化しました。
・3分クッキングなノーリスク殻割りツール「Delid-Die-Mate」が便利過ぎてヤバイ
さて続いて「殻割り後+付属クーラー」の消費電力を見てみましょう。殻割り前は「4.21GHz、1,25V」で打ち切りになりましたが、「4.42GHz、1.28V」「4.59GHz、1.32V」でも動作可能でした。
最大温度は次のようになっています。
殻割り前は80度を超えて打ち切りになった「4.21GHz、1,25V」も70度台前半でクリアできました。「4.42GHz、1.28V」で80度だったのでまだいけるかな?と思って「4.59GHz、1.32V」やったら90度超えました。
殻割り前後での温度比較は次のようになっています。定格においては付属クーラーでも温度差はたったの4度ですが、OCすると10度近く温度が下がっているのが確認できます。
しかし殻割りリキプロ化したとはいえ付属クーラーでは4.6GHzまで回すと90度超えてしまいましたね。
スコアは次のようになりました。定格から約50%の性能アップですね!
ところで以前6600Kを殻割りして4.6GHzにOCした時は1.36V要求されたのですが今回、6400を4.6GHzにOCしたら1.32Vで余裕だったのはなぜだ……。
ともあれ温度的に限界を感じてきたのでCPUクーラーをCPU付属のものからサイズのKABUTO3に交換して再度ベンチを行いました。
「殻割り後+KABUTO3」の結果については先の2つも加えて比較形式で見ていきましょう。
まずは負荷時の温度比較です。殻割りやCPUクーラーの交換で温度が下がっていくのが確認できます。
殻割りのみでは「4.59GHz、1.32V」で90度を超えてしまいましたが、CPUクーラーの交換により同環境でなんと32度も温度が下がっています。
その上、最高で「4.91GHz、1.38V」の動作が可能でした。
続いてアイドル時の温度比較でも殻割りとクーラーの換装により温度の減少が確認できます。
負荷時の消費電力比較が面白い結果になっています。動作周波数と電圧が同じでも温度が異なると最大で10W程度、消費電力が大きくなります。こういう風に綺麗にグラフに出ると楽しい。
そして「殻割り後+KABUTO3」でのベンチスコアが次のようになっています。4.9GHzでは最高809というスコアを獲得できました。残念ながら6700Kの定格スコア850には及びませんでした。
4.9GHzで動かした時のスクショはこちらです。(スコア809のスクショはここ)
ちなみに以前持っていたi5 6600Kは1.41V盛って4.7GHzが限界でした。それを考えるとNon-Kでありながら、4.9GHzで809というスコアを叩き出した6400とHyper-OCの組み合わせは衝撃的です。
今回の6400が当たり石だったのか、それとも「ASRock Z170M OC Formula」のHyper-OCが超絶優秀なのかわかりませんが、今回くらい回るとOCしてて楽しいですね。
5.0GHzも挑戦したものの1.44Vまで盛ってもデスクトップ表示されて数秒すると固まってしまい非常に残念ですが無理でした。Hyper-OCの場合、アンコアもコアクロックと同じ数字でOCされてしまうのでそっちが足を引っ張っているのかもしれません。
以上、GW収めとなる6400とASRock Z170M OC Formulaを使ったHyper-OCの検証記事でした。
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