CPUボトルネックが謎……
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Total War: Warhammerの国内の解禁は25日予定だったはずなのですが1日早く解禁されたので早速プレイしてみました。事前情報ではかなり重いみたいだったのでそのあたりも交えてレビューしていきます。
Steam販売ページ:https://store.steampowered.com/app/364360/
推奨動作環境
一応、いまいち当てにならない推奨動作環境も載せておきます。OS: Windows 7/8.1/10 64Bit
プロセッサー: Intel Core i5-4570 3.2GHz
メモリー: 8 GB RAM
グラフィック: AMD Radeon R9 270X / NVIDIA GeForce GTX 760 @ 1080p
DirectX: Version 11
ストレージ: 35 GB 利用可能
Total War: Warhammerについて
まずゲームを起動するとRADEON最適化ゲームである証拠のロゴマークが表示されました。DirecrX12対応ゲームのリストにあったのですが現在はまだ非対応です。TombRaiderのように後日配信のパッチでDX12へ対応すると報じられています。DX12ベンチ的な期待もあったのでちょっと残念。Total War: WarhammerはSteamの販売ページでも記載されているように日本語はUIも含めて完全に非対応です。管理人もRTSはあまりしないのでキーアサインが良く分からず迷いました。
操作方法はキーボード&マウスのみでゲームパッドには一切対応していないようです。マウス&キーボード操作なのはいいですが、メニュー画面ではほぼマウスしか使えないというのはちょっと面倒でした。(使えたのかもしれませんがキーアサインがわからなかった。)
グラフィック設定について
起動直後のメニュー画面は30FPS固定になっていますが、RTSゲームパートやリアルタイムレンダリングのムービーはFPS制限が全くないようで、特にムービーは軽いのか200FPS近くまで上がりました。グラフィック設定についてはオプションのグラフィックから設定が可能になっており、グラフィックの項目を開くとまず解像度・ウィンドウモード・プリセットの3項目だけの簡易設定が表示されます。
意外なことにTotal War: Warhammerはウルトラワイド解像度に対応していました。ウィンドウモード・フルスクリーンモード共にUWQHD(3440*1440)と2580*1080で正常に動作しました。
プリセットはLow、Medium、High、Ultraの4種があります。すぐ下の「Advanced(詳細設定)」を開くと細かくグラフィック設定を行うことができます。Ultraプリセットの詳細なグラフィック設定は次のようになっていました。
詳細設定項目のうち左列下から2番目の「unit size」のみグラボのVRAM容量依存でプリセットが変わるようになっており、VRAMが4GB以下の場合はLargeが上限、980tiなど6GB以上あるとUltraを設定できるようです。ただVRAM4GBでもAdvancedから個別にUltraに変更は可能です。
管理人の環境で試したところ「Unlimited Video memory」の項目にチェックを入れると数FPSですが多少パフォーマンスが向上しました。デフォルトでは無効になっているのでVRAM容量に問題がなければチェックを入れたほうがいいかもしれません。VRAM使用量の目安はこちら。
(管理人が試したところ各解像度で+500MBほどになりましたがあまり気にしなくてもいいと思います)
TitanXとR9 NANOのベンチマーク比較
続いてWQHD解像度におけるグラフィック設定別のFPSを計測してみました。下の画像の場面でポーズをかけてグラフィック設定を都度変更してFPSを目視で確認しました。(動作中とポーズでFPSに大きな変化はない)下がベンチマーク結果をまとめたグラフと表になっています。FPSスコアのリンクから各設定でのスクショが確認できます。グラフィックプリセットでかなりグラが変わりますね。
Total War: Warhammer
WQHD解像度FPS比較 R9 NANOのUltra以上の設定ではUnit sizeがLargeになっています。 R9 NANO、UltraのFPSで()内の数字はUnit sizeもUltraになっています。 |
|||||||||
low | medium | high | ultra | max, MLAA | max, x2 | max, x4 | max, x8 | ||
TitanX 1360MHz 5930K 4.4GHz |
FPS | 86 | 62 | 58 | 52 | 46 | 35 | 30 | 23 |
VRAM | 2730 | 2770 | 2800 | 2900 | 2980 | 3110 | 3360 | 3890 | |
R9 NANO 1050MHz 6700K 4.2GHz |
FPS | 84 | 61 | 57 | 43 (37) |
38 | 28 | 23 | 13 |
VRAM | 2750 | 2780 | 2810 | 2900 | 3050 | 3230 | 3520 | 3890 | |
GTX1080 定格 6950X 4.2GHz |
FPS | 64 | 58 |
56 |
|||||
VRAM | 2810 | 2910 | 2910 |
動作中とポーズでFPSにはそこまで大きい差はなかったので動作時でも数FPS下がるくらいと考えてもらっていいと思います。また軍団のアップ図なので負荷は重くなっています。遠景にするとFPSは上がりました。
まずはTitanXのスコアを見ていきますが、グラフと表のとおり「Anti-aliasing」のグラフィック設定はクソ重いのでデフォルトのMLAAかオフが推奨です。グラボ別ベンチマーク比較でもWQHD・ULTRA設定の980tiがmin46FPS, avg52FPSだったので比較サイトの数字には問題ないと思います。
プリセット内に何か極端に重い設定があるのか?と思ったのですが、MediumとHighとUltraで6FPSほどしか差がないのをみるとこのゲームは純粋にクソ重いみたいですね。LowにするとFPSがグッと上がりますが、もはや数年前のゲームみたいなことになるので流石に……。
気になるのはR9 NANOのスコアです。Low、Medium、HighではTitanXとほぼ同じスコアになっているにも関わらず、UltraになるとガクッとFPSが下がってしまい、TitanXとのFPSの差がかなり大きくなってしまいます。VRAM使用量はボトルネックではないようですし、CPUの違いによるのでしょうか。そういえばCPU別ベンチマークで6コアが8コアと4コアよりも優勢な結果が出てました。Ultra設定以上にした場合にCPUの使い方がおかしいのかもしれません。
GTX1080と6950Xの場合、Ultra→Max設定でのFPSの落ち込みが緩和されています。
6700Kと5930Kの比較
TitanXとR9 NANOを比べたところCPUの使い方が怪しいので、Ultraプリセットで4.4GHzに合わせた6700Kと5930Kと6950Xのスレッド使用率を調べてみました。まずは4コア8スレッドの6700Kのスレッド使用率ログです。横軸は時間(秒)ですがわかりやすい所を切り抜いてるだけなので数字は特に気にしないでください。
続いて6コア12スレッドの5930Kのグラフになります。
10コア20スレッド6950X
6700K:1スレッドが100%、3スレッドが50%、4スレッドが20%
5930K:1スレッドが100%、5スレッドが50%、6スレッドが20%
6950X:1スレッドが100%、1スレッドが70%、8スレッドが30%、10スレッドが15%
うん、UltraでFPSに差があるのはCPUにかなり原因があるっぽいね。スレッドの半分が遊ぶ仕様になっているらしいです。100%のスレッドが可哀想。海外ベンチだと4コア8スレッドは均等に分散していたので、そこのところが管理人の検証結果と食い違いました。
あと海外ベンチで5960Xが3960Xよりもスコアが低かったのも気になります。
10コア20スレッドの6950Xは微妙に傾向が違いました。
まとめ
いまいちスッキリしないベンチ結果になってしまいましたが簡単にまとめておこうと思います。- Radeon最適化ゲームだけあってR9 NANOとTitanXでほぼ同等の性能っぽい
- プリセットUltra以上のグラフィック設定では4コア8スレッドでも性能が落ちる
- 4コアCPUの場合はHighプリセット設定推奨
- FPSを重視するならMedium設定辺りが安定しそう。
最後にスクショをいくつか載せておきます。
ほんとは操作方法も覚えて最初のほうの戦闘くらいはするつもりだったのですが、ベンチでほぼ時間を使ってしまいました。週末に持ち越しかなあ。
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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