ワッパとコスパは良好。ただDX12関連でAshesを使うのを止めて欲しい
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現在開催されているComputexのイベントでAMDが次世代GPUやCPU・APUなどに関する発表会が行われました。AMD発表会の様子がライブ配信されていたので今回は次世代GPU Polarisに関する情報をまとめます。
AMD次世代GPU Polarisに関する発表まとめ
AMDの次世代GPU Polarisでは14nmアーキによるワットパフォーマンスの向上が70%、さらにAMDのグラフィック関連テクノロジーによる最適化で110%として、次世代GPU Polarisは前世代のGPUから計180%のワットパフォーマンスの向上を果たしているようです。競合企業のNVIDIAではMaxwellの省電力性能が高かったことからPascalにおけるワッパは2倍程度に留まっていましたが、AMDは前世代の3XXシリーズが事実上の2XXシリーズのリネームだったため、AMDの次世代GPU Polarisでは前世代のほぼ3倍に近いワッパとなっています。AMDの次世代GPU Polarisの代表格となるRX 480のスペックは発表会のスライドで次のよう説明されています。単精度性能は5TFLOPS以上、VRAMは廉価版で4GB、上位版で8GB、TDPは150Wとなるようです。
また480をCFXした場合DirectX12における絶対性能はGTX1080よりも高く、コストパフォーマンスにも優れると発表しています……。
ただし比較に用いているゲームはAMDへ超最適化が施された「Ashes of the Singularity」なのでこの比較については話半分程度に留めるのが無難だと思います。また、このゲームのベンチマークはグラフィック設定やグラボ別の結果が綺麗に比例せずバラバラになっています。それもあって管理人はDX12比較にこのゲームを使うのには非推奨の立場です。DX12性能についてはGoW:UE、QB、Forzaの結果が出るまで管理人は信じません。
【更新】
上のスクショですがよく見ると左右で地形の描画が違うのにお気づきでしょうか。なんとGTX1080のRX480でフレーム数が異なる(これは正常)どころか、そもそもレンダリングされる1枚画が同じ瞬間のものであったとしても異なるという胡散臭いベンチです。
この件については、NVIDIAが「RX480のほうがグラが悪くね?」→AMD社員:「GTX1080は一部レンダリングが正常に動作していない。RX480のほうが高画質」とかそんなやり取りがあったそうな……。いやそもそも、
同じ画像を出力できないベンチで比較なんかすんなよっ!
ほんとにこの一言だよね。なんとも胡散臭い。GTX1080ではレンダリングが省略されていて軽いのか、レンダリングが正常にできない程に最適過不足で重いのかわかったもんじゃない。
AMDとNVIDIAの信者論争には全く興味ありませんが、ほんとにAshesはグラボベンチ界最悪のガンだと思う。スコア安定しなくて信憑性薄いのにAMD公式だけじゃなくていろんなレビューサイトが採用するから宗教対立の火種にしかならないんだよね。
参考記事:http://videocardz.com/60860/amd-explains-image-quality-in-aots-radeon-rx-480-cf-vs-gtx-1080-demonstration
AMD次世代GPU Polaris RX480の詳細スペック
AMD Radeon RX 480 | AMD Radeon R9 380X | AMD Radeon R9 390X | |
GPUコア | Polaris 10 | Tonga XT | Hawaii XT |
製造プロセス | 14nm FinFET | 28nm | 28nm |
ダイサイズ | TBD | 366mm2 | 438mm2 |
シェーダー数 | 2304 SPs | 2048 SPs | 2816 SPs |
コアクロック | 1.2~1.3 GHz | 1000 MHz | 1050 MHz |
単精度性能 | 5.5 TFLOPs | 3.9 TFLOPs | 5.9 TFLOPs |
VRAM | 4or8 GB GDDR5 | 4 GB GDDR5 | 8 GB GDDR5 |
バス幅 | 256-bit | 256-bit | 512-bit |
メモリクロック | 8.0 GHz | 6.0 GHz | 6.0 GHz |
メモリ帯域 | 256 GB/s | 192 GB/s | 384 GB/s |
補助電源 | 6PIN*1 | 6PIN*2 | 8PIN*2 |
TDP | 150W | 190W | 275W |
登場予定 | 6月29日 | 発売済み | 発売済み |
希望小売価格 | 199ドル(4GB) 229ドル(8GB) 299ドル(OC版?) |
249ドル | 449ドル |
国内予想価格 |
?(4GB) 3.5万円~(8GB) ?(OC版?) |
3.2万円 | 5.0万円 |
RX 480のリファレンスボードの画像も公開されていました。
ソース:https://wccftech.com/amd-radeon-rx-480-polaris-10-launch/
NVIDIA同様にリファレンスは外排気のブロアーファンになっています。
補助電源は6PIN*1ですね。あとDVI端子がないのでPCIブラケットの排気口が広く取れているためNVIDIAのリファレンスよりも冷却性能は高いと思います。水冷化で1スロット化できるのもGOOD
興味深い点として、クーラーは長いのですが、リファレンス基板自体はショート基板のようです。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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