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Intelのエンスー向けCPUを2倍のコスパで圧倒して電撃登場を果たし、3月3日に発売された8コア16スレッドCPU「AMD Ryzen 7」を搭載するBTO PCについて比較とおすすめ機種の紹介をします。NVIDIAやAMDの最新GPU(グラフィックボード)を備えた高性能ゲーミングPCがBTO PCメーカーから早速リリースされているので、AMD Ryzenを搭載するおすすめBTO PCについて詳しく紹介していきます。
【注意事項】
AMD Ryzen CPU自体が3月3日に発売されたばかりということもあり、特にマザーボードのチップセット周りとBIOSが安定していません。Ryzen環境自体は純粋な性能とコストパフォーマンス共に優れていますが、3月中頃時点では正直に言ってIntel環境に比べて安定性が確保されていません。安定性については時間が経てば収束していく問題だと思いますが、今のところ人柱的な要素が強いです。
BTO PCの購入を検討しているユーザーは少し様子見をしてから購入したほうがいいかもしれません。もちろんRyzen環境特有の不具合で故障した場合はメーカーからサポートを受けることができますが、不具合が起きた場合に面倒なのも事実なので。
【TSUKUMO】Ryzen搭載モデル ASUS CROSSHAIR VI HEROマザーボードBIOS更新のお願い
【執筆:2017年3月3日、最終更新日時:2017年4月4日】
目次
1.CPUの性能についての基本知識
2.AMD Ryzen 7は何がすごいのか!?
3.Ryzen 7に最適なグラフィックボードを選ぶ
4.BTO PC詳細スペックの賢い決め方
5.AMD Ryzen 7搭載BTO PCの各社ラインナップ
6.AMD Ryzen 7搭載BTO PCの価格比較
7.AMD Ryzen 7を搭載するおすすめBTO PCまとめ
CPUの性能についての基本知識
Ryzen 7を搭載したBTO PCについて紹介する前に、最初にPCに関する基礎知識を説明します。CPUの性能はものすごく単純に考えれば「スレッド数×コアクロック」となります。
例えば1コアのCPUがあったとします。このCPUが1.0GHzで動くとき、Hzというのは1秒間に1回という単位なので、このCPUは1.0秒間に1×10の9乗回の計算ができます。2.0GHzであれば2.0×10の9乗回ですね。
2コアのCPUが1.0GHzで動くときも2.0×10の9乗回計算ができます。
今は単純に”CPUのコア”と呼んでいますが、1つのコアの中には様々な演算機が組み込まれています。例えば足し算専用の演算機と掛け算専用の演算機が1つのコアに組み込まれているとして、1秒間に1×10の9乗回の足し算をしろという仕事が与えられたら、1コア1GHzのCPUは1秒間でその仕事を終えますが、その1秒の間、コアの中にある掛け算用の演算機は止まったままでもったいないですよね。
なので個別に行える1×10の9乗回の足し算と1×10の9乗回の掛け算をしろ、と言われたときに1コアの中の足し算用の演算機と掛け算用の演算機を同時に動かしてCPUコアの中にあるリソースを有効活用しよう、というのが「マルチスレッディング」というCPUの機能になっています。
マルチスレッディングについてはIntel CPUでは「ハイパースレッディング(Hyper Threading)」、AMD CPUでは「サイマルテイニアス マルチスレッディング(Simultaneous multithreading)」と名付けられています。
物理的には1コアしかありませんが見かけ上は2コアで動作していると見なせるので、論理2コアなどとも呼び、2コア4スレッドとか4コア8スレッドと呼ばれます。
マルチスレッディングを行えない4コアCPUに比べて行うことのできる4コア8スレッドのCPUは理想的には同じ時間内に2倍の計算が可能です。マルチスレッディングが登場したての頃はプログラム側の対応が未熟だったので大した差はないとも言われていましたが、最近はプログラムも大分賢くなってきており、ハイパースレッディングの恩恵を受けられるシーンも増えています。
というわけで最初に書いたようにCPUの性能は「スレッド数×コアクロック」と考えればOKです。
AMD Ryzen 7は何がすごいのか!?
AMD Ryzen CPUの発売以前はデスクトップPC向けのミドル帯以上のCPUについてIntelのメインストリーム向けCPUであるi5やi7がほぼ独占状態でした。特に8コア16スレッドCPUについては2014年にi7 5960Xが発売されて以来、Intelの独壇場で12万円という非常に高額な状態が続いていました。Intel CPU簡易比較 | ||||
CPU名 | コア数 | スレッド数 | コアクロック | 価格 |
i7 6950X | 10 | 20 | 3.5GHz | 19万円 |
i7 6900K | 8 | 16 | 3.7GHz | 12万円 |
i7 6850K ~6800K |
6 | 12 | 3.6~3.8GHz | 7万円前後 |
i7 7700K ~7700 |
4 | 8 | 3.6~4.2GHz | 4万円前後 |
i5 7600K ~7500 |
4 | 4 | 3.4~3.8GHz | 3万円前後 |
そんな中、2月末に発表されたAMD Ryzen CPUの上位モデル「Ryzen 7」はこれまで10万円を超えていた8コア16スレッドCPUでありながら、4.0~6.3万円という圧倒的な安さを誇っています。
AMD Ryzen CPU簡易比較 | ||||
CPU名 | コア数 | スレッド数 | コアクロック | 価格 |
Ryzen 7 1800X |
8 | 16 | 4.0GHz | 6.3万円 |
Ryzen 7 1700X |
8 | 16 | 3.8GHz | 5.0万円 |
Ryzen 7 1700 |
8 | 16 | 3.7GHz | 4.3万円 |
Ryzen 5 |
4 / 6 |
8 / 12 | 3.5~3.9GHz | 2.5万円前後 |
Ryzen 3 |
4 | 4 | 3.5~3.8GHz | 1.5万円前後 |
最上位の「AMD Ryzen 7 1800X」と競合の「Intel i7 6900K」については、どちらもユーザーによるオーバークロックが可能なので単純な比較は難しいのですが、デフォルトクロックにおける性能を比較すると、動画のエンコードなどに影響するマルチスレッド性能では「AMD Ryzen 7 1800X」が僅差で勝利しており、PCゲーム性能に影響の大きいシングルスレッド性能でも最新のIntel CPUと伯仲する性能を発揮します。
またIntelのメインストリーム向け最上位となる「i7 7700K」と競合する「AMD Ryzen 7 1700」を比較すると、エンコード性能ではコア/スレッド数が倍の「AMD Ryzen 7 1700」が圧倒し、上位モデルの比較同様にシングルスレッド性能で伯仲するのでPCゲームにおいても同等のパフォーマンスが期待できます。
「AMD Ryzen」のすごさをまとめると、同コア/スレッド数(マルチスレッド性能)の競合CPUに対して価格は半額であり、AMD CPUの弱点であったシングルスレッド性能をIntelの最新CPU並みに引き上げたことで、コストパフォーマンスが2倍という価格破壊を引き起こしたことです。
(比較データソース:http://ascii.jp/elem/000/001/170/1170605/index-3.html, http://ascii.jp/elem/000/001/412/1412738/index-2.html)
例えばTSUKUMOのRyzen搭載BTO PCでは4コア8スレッドのi7 7700Kを搭載したPCと8コア16スレッドのRyzen 7 1700を搭載したBTO PCがほぼ同じ価格帯で販売されており、CPU単体のコスパはもちろん、Ryzen CPUを搭載したBTO PCも高いコスパを備えているモデルが多いです。
Ryzen 7に最適なグラフィックボードを選ぶ
今回の記事ではCPUについて先に説明を行いましたが、PCゲーム用のBTO PCを選択する時にまず最初に注目すべきは”グラフィックボード”です。グラフィックボードの選択でPCゲームの快適さが9割がた決まると言っても過言ではないくらい重要なパーツになっていますし、グラボを選択してからその他のパーツを選択するのがゲーム用BTO PCを選ぶ定石です。Ryzen 7は最新の高画質PCゲームにも余裕で対応可能な性能があるので、Ryzen搭載PCには現行最新のNVIDIA GTX 10XXシリーズやAMD RADEON RX 4XXシリーズと組み合わせるのがおすすめです。
下の表は現行最新グラフィックボードの性能や予算についてGPU別BTO PCの早見表になっています。上位に上がるほど性能が高く、価格も高価になっています。PCゲーム向けBTO PCの選び方の基本は太字で強調した3つから、いわゆる”松竹梅”の3バリエーションと考えればOKです。
NVIDIA | AMD | グラフィック | VR HMD | 価格 |
GTX 1080 SLI (マルチGPU) |
UWQHD・最高 4K |
推奨 | ||
GTX 1080 Ti |
UWQHD・最高 4K |
推奨 | 26.0万円~ |
|
GTX 1080 <紹介記事> |
WQHD・最高 UWQHD |
推奨 | 20.0万円~ | |
GTX 1070 <紹介記事> |
R9 FuryX R9 NANO |
フルHD・最高 WQHD・高 |
推奨 | 16.0万円~ |
GTX 1060 3/6GB <紹介記事> |
RX 480/470 4/8GB <紹介記事> |
フルHD・高 | 最低水準 | 12.0万円~ |
GTX 1050 Ti GTX 1050 <紹介記事> |
RX 460 2/4GB |
FF14 E-Sports |
- |
10.0万円~ |
ゲーム向けのBTO PCの選び方をものすごく簡単に説明すると上の早見表のようになっています。
ローエンドGPUのGTX 1050 TiやRX 460搭載BTO PCはOverWatchのようなE-Sports系ゲームやFF14のようなMMO RPGなど比較的軽量なPCゲームに対応可能です。ある種の最低水準なのであまり初心者向けの選択肢ではないように思います。
GTX 1080でマルチGPU(SLI)を搭載したモデルやTITAN X Pascalを搭載したモデルはかなり例外的な製品なので、早見表の中で太字で強調した3つからPCゲーム向けBTO PCの選び方はいわゆる”松竹梅”の3バリエーションと考えればOKです。
ちなみに”松竹梅”の3バリエーション中では最下位になっているGTX 1060やRX 480・470について、性能が微妙なのか?というとそんなことは全くありません。例えば国内でも人気の根強いファイナルファンタジー14のベンチマークスコアはどちらもフルHDの最高品質で10000を超えており、比較表のグラフィック項目でも書いたように「フルHDの高画質設定」であれば最新の高画質PCゲームを快適に(平均60FPSで)プレイ可能になっています。
(左:GTX 1060、右RX 480。ドスパラのGALLERIA XTとGALLERIA XFRのレビューより)
さらにその他の有名な高画質PCゲーム各種のフルHD・高画質設定におけるベンチマーク結果がこちら。
ベンチマーク測定を行ったタイトルは、The Division(プリセット:高)、Grand Theft Auto V(グラフィック設定)、Assassin's Creed Syndicate(プリセット:高)、Mirrors Edge Catalyst(プリセット:最高)、The Witcher3(グラフィック設定)、Dark Souls III(最高設定)、Deus Ex: Mankind Divided(DX11、High設定、AAなし)、Rise of the Tomb Raider(高設定、FXAA、DX12)、BattleField1(最高設定、DX11)、TitanFall2(グラフィック設定)、Gears of War 4(最高設定)以上の11タイトルです。
NVIDIA GeForce GTX 1060やAMD RADEON RX 480/470搭載のBTO PCであれば最新の高画質PCゲームでもフルHD解像度、高画質設定で60FPSで安定してプレイ可能になっています。
NVIDIAかAMDのどちらのGPUを選べばいいかについてですが、上の表でいくと競合製品の比較ではNVIDIAのほうが既存のPCゲームの多くでは若干性能が高いのと、プレイ動画録画機能のShadowPlayの動作が軽くて非常に優秀です。国内シェアも高いため各社のラインナップも豊富で選択肢の幅が広いです。
AMDはまだ採用タイトルは少ないですが最新APIのDX12ゲームではNVIDIAよりも若干性能が高く、NVIDIAの競合GPU比で価格もやや安くなっています。またNVIDIA Shadow Playと遜色ない軽量さのプレイ動画録画機能「AMD ReLive」や動画の倍速補完機能「AMD Fluid Motion」(紹介記事)があるのでマルチメディアに楽しむユーザーにはおすすめかもしれません。
BTO PC詳細スペックの賢い決め方
続いてグラフィックボード以外の構成パーツの選び方を紹介していきます。一口に○○グラフィックボード搭載BTO PC(BTO パソコン)と言ってもCPUやストレージなど多くの構成パーツにはBTO PCメーカー各社で違いがあり、それが各BTO PCの価格の違いに直結しています。
そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)
そこでどうするのかというと先ほどグラフィックボード別で大まかな価格帯を選んだので、次は「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。これら5つの適切な選び方さえ知っていれば各自でカスタマイズすれば簡単にリアルタイムな価格比較もできて自分にとって一番コスパが高くおすすめなBTO PCを選択可能になります。
- CPUについてはAMD Ryzen 7では1700、1700X、1800Xの3モデルがラインナップされており、いずれも8コア16スレッドでコアクロック別に価格が異なるだけなので予算に応じて3つから選んでください。コスパを考えるとRyzen 7 1700がおすすめです。
- システムメモリはゲーム用途なら16GBあれば十分です。8GBでは足りない場合もあるので16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
- 電源容量は選択したグラフィックボードによりますが500~700W以上なら大丈夫。変換効率は予算が許すならSilver以上を選ぶといいです。
- システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。
ゲーム用ストレージもSSDで容量は可能なら960GB、少なくても480GBが望ましいです。480GB以上のSSDは1.2万円程度でパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
- マザーボードは「X370」とか「B350」とかチップセット名だけでなく「ASUS PRIME X370-PRO」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。マザボメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板です。
以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows10 Home 64bitの一択です。バージョンはProでなくてHomeで大丈夫です。
簡易水冷クーラー採用のRyzen BTO PCがおすすめ
GPUとCPUに簡易水冷クーラーを採用するデュアル水冷をコンセプトにした「G-Master Hydro」シリーズにRyzen CPUと組み合わせた「G-Master Hydro X370A」が加わりました。一般的なRyzen BTO PCで採用される空冷クーラーよりも高いパフォーマンスと静音性を実現しています。グラフィックボードにはコスパ優秀なGTX 1070から最上位のGTX 1080 Tiまでオリジナル簡易水冷化グラボを選択可能で、PCケースには高い拡張性を誇る「Fractal Design Define R5」を採用している「G-Master Hydro X370A」は下で紹介するBTO PCよりも若干お高くなりますが非常におすすめです。
Ryzen 7 1800XとGTX 1080 Tiを搭載した「G-Master Hydro X370A」のレビュー記事を公開中です。
Ryzen CPU&簡易水冷グラボ搭載「G-Master Hydro X370A」をレビュー
AMD Ryzen 7搭載BTO PCの各社ラインナップ
「サイコム」「TSUKUMO」「PCショップアーク」「ドスパラ」「パソコン工房」「マウスコンピューター」など当サイトで紹介している主要6社の「AMD Ryzen 7」CPU採用BTO PCについてまずは簡単に紹介します。1.PCショップアーク
PCショップアークからはRyzen 7 CPUを搭載したBTO PCとして「CROYDON CY-AR8B35A-C(Ryzen 7 1700, RX480 4GB)」、「CROYDON CY-AR8X37A-N(Ryzen 7 1700X, GTX 1060 6G)」、「CROYDON CY-AR8X37A-Co(Ryzen 7 1800X, GTX 1080)」の3機種がラインナップされています。いずれも自作PC向けに実績のあるPCケースが採用されており拡張性にも優れています。各モデルでCPUについては固定となっており、Ryzen 7 1700搭載モデルはGPUにRX 480とGTX 1060しか選択できません。カスタマイズ制限がちょっとややこしいです。PCパーツに詳しくない初心者には難しいかも。2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer
ツクモeX.computerからはAMD Ryzen 7 1700とRadeon RX 480搭載で安価な「G-GEAR GA7A-A91/T」、AMD Ryzen 7 1800XとGTX 1080搭載ハイエンド構成の「G-GEAR GA7A-C91/T」の2機種がラインナップされています。両モデルでマザーボードに「ASUS ROG CROSSHAIR VI HERO」が採用されているのが魅力的です。「G-GEAR GA7A-C91/T」はデフォルト構成こそハイエンド構成ですが、CPUはRyzern 7 1700~1800X、グラフィックボードもGTX 1060~GTX 1080まで自由にカスタマイズできます。3.パソコン工房
パソコン工房からはAMD Ryzen CPUが搭載されたゲーミングBTO PCとしていくつかのモデルがラインナップされていますが、GTX 1060とRyzen 7 1700~1800Xを搭載した3モデル、GTX 1080orSLIとRyzen 7 1800Xを搭載した2モデルの計5機種など3月3日時点で候補に挙がると思います。GTX 1060を搭載した3モデルについてはRyzen CPUのモデル別となっていますが、グラフィックボードはGTX 1060~GTX 1080まで自由にカスタマイズできるので、「LEVEL-R0X3-R7-RN(Ryzen 7 1700)」、「LEVEL-R0X3-R7X-RNR(Ryzen 7 1700X)」、「LEVEL-R0X3-R8X-RNR(Ryzen 7 1800X)」の3モデルからCPU別で予算に合わせて選ぶのがわかりやすいと思います。
4.サイコム
サイコムからはRyzen 7を搭載したBTO PCとして一般モデルの「Radiant GZ2600X370A」とゲーミングモデルの「G-Master Spear X370A」の2機種がラインナップされています。PCケースを見ると「G-Master Spear X370A」はCoolerMaster製の拡張性が高くメンテナンス性に優れたものを採用しているので、サイコムのRyzen搭載PCについては「G-Master Spear X370A」をチェックしていきます。サイコムではモデル数は少ないもののカスタマイズからCPU、GPUなど構成パーツを全て自由にカスタムできます。グラフィックボードのモデル・型番をカスタマイズから選択できるのが魅力的です。ただPCパーツに詳しくない初心者には難しいかも。5.ドスパラ
ドスパラからはRyzen 7 CPUを搭載したモデルとしてGTX 1060を搭載した「GALLERIA AT」、GTX 1070を搭載した「GALLERIA AF」、GTX 1080を搭載した「GALLERIA AG」、GTX 1080 Tiを搭載した「GALLERIA AZ」の4機種がラインナップされています。いずれのモデルでもCPUはRyzen 7 1700~1800Xの3つからカスタマイズ可能になっているので単純にグラフィックボード別で選択すればOKです。PCケースの「GALLERIA(ガレリア)専用 KTケース(紹介記事)」が自作erの管理人的にはあまり好きではないのと、マザーボードがAMD B350 チップセット搭載という以外は詳細不明なのがネックかと思います。6.マウスコンピューター
【近日更新】AMD Ryzen 7搭載BTO PCを価格比較
ここでは上で簡単に紹介した各社のBTO PCから管理人がコスパの高そうなモデルをピックアップしてパーツも公平になるように揃え、Ryzen 7搭載BTO PCの価格比較を行います一口にBTO PCと言ってもCPUやストレージに各社違いがありカスタマイズ可能なのでデフォルト価格をリストアップして高い安いと判断するのはあまり意味がありません。構成パーツによって価格が上下するので可能な限り公平な比較を行うため次のパーツ構成に可能な限り合わせる形で価格比較を行います。
AMD Ryzen 7を搭載したBTO PCの賢い選び方については第4章を参照してください。賢い選び方に従って各自でカスタマイズすればリアルタイムで価格比較が可能です。
表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で価格を比較します。Ryzen 7 CPUについては3モデル存在しますが最もコスパの高いRyzen 7 1700を搭載したBTO PCを比較します。
価格比較用のパーツ構成 | |
OS | Windows10 Home |
CPU | Ryzen 7 1700 |
メモリ | 16GB (8GB*2) |
グラボ | GTX1060 RX 480 |
システムストレージ | SSD 240GB |
データストレージ | なし(実際の購入に際しては480GB以上のSSDが推奨) |
電源 | 500W以上 (Silver認証以上が推奨) |
その他付属品 | なし |
比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは480GB以上のSSDがおすすめですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに480~512GBのSSDの価格相場は1.2万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
・参考価格の緑文字はGTX 1060搭載の場合、赤文字はRX 480搭載の場合です。
BTOメーカー | 型番 | 電源 | マザーボード | 参考価格 |
PCショップアーク SSDがNVMe M.2 SSD |
CROYDON CY-AR8B35A-C |
Cyonic AU-550X 550W GOLD電源 |
ASUS PRIME B350-PLUS ATX |
16.1万円 15.4万円 |
TSUKUMO |
G-GEAR GA7A-A91/T (GA7A-C91/T) |
SSR-650RMS 650W GOLD電源 |
ASUS ROG CROSSHAIR VI HERO |
17.8万円 15.7万円 |
パソコン工房 | LEVEL-R0X3-R7-RN |
500W Silver電源 |
ASUS PRIME X370-PRO ATX |
17.1万円 |
サイコム |
G-Master Spear X370A |
SSR-650RMS 650W GOLD電源 |
ASUS PRIME X370-PRO ATX |
18.9万円 19.3万円 |
ドスパラ | GALLERIA AT |
DELTA 500W BRONZE電源 |
B350、ATX (型番不明) |
17.8万円 |
マウス コンピューター |
NEXTGEAR |
- |
- | -万円 |
おすすめAMD Ryzen 7搭載BTO PCのまとめ
構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて簡単にまとめます。- PCショップアークのカスタマイズの幅も広く、自作PC向けPCケースが採用されているので、拡張性が高くメンテナンス性にも優れています。価格も安いのでおすすめ
- TSUKUMOはパーツの品質は良いですし、価格も比較機種中で最安値です。自社製のよくわからないPCケースを採用している点がネックです。マザーボードに「ASUS ROG CROSSHAIR VI HERO」を採用しているところが最大の魅力です。
- パソコン工房は電源が詳細不明ですが、Ryzen 7搭載BTO PCについてはマザーボードが「ASUS PRIME X370-PRO」とわかっているので安心できます。比較機種の中では真ん中。
- サイコムについてはPCショップアークと同じ傾向のBTO PCになっており、PCケースの拡張性も高くて各パーツも素性がはっきりしていて良いのですが、記事執筆時点ではやや割高になっています。
- ドスパラは電源・マザボ共に型番不明で価格がやや高めになっています。ハードとコストを見比べたところあまりお勧めする要素も見つかりません。(今のところ納期に5日かかるようですが、しばらくすれば2日で出荷など納期が早くなると思います。)
- マウスコンピューターはRyzen 7搭載PCがまだリリースされていないので後日更新します。
当サイトの結論としては、安価でマザーボードに高性能な「ASUS ROG CROSSHAIR VI HERO」を採用したTSUKUMOの「G-GEAR GA7A-A91/T」と「G-GEAR GA7A-C91/T」の2機種のRyzen 7搭載BTO PCがコスパが高いのでおすすめです。
自作PC向けの拡張性が高くメンテナンス性に優れるPCケース採用のBTO PCがいいということなら、PCショップアークのRyzen 7搭載BTO PCがおすすめです。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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