「ASUS ROG ZENITH EXTREME」などに搭載されるVRMクーラーファンが結構煩い


スポンサードリンク




ロンチモデルの「ASUS ROG ZENITH EXTREME」をはじめとして「ASUS ROG STRIX X399-E GAMING」や「ASUS PRIME X399-A」などASUS製のX399マザーボードでは、リアI/Oカバー内にCPUソケット直上のVRM電源クーラーとヒートパイプで連結されたヒートシンクが設置されているのですが、それに装着された冷却ファンが結構煩いです。
BIOS:0503以降のバージョンではVRM電源温度依存でのファンコントロールに60度以下でファンが停止するファンストップ機能が追加されているのでアップデート推奨です。
サポート:https://www.asus.com/jp/Motherboards/ROG-ZENITH-EXTREME/HelpDesk_Download/
170817073918
VRM電源クーラーに装着された冷却ファンはBIOSメニューでは「COV Fan」として表示されているのですが、Q-Fan Contralから制御しても電圧制御で60~100%の速度でしか調整できないので最低4600RPM程度、最大で7200RPMに達します。ファンコントロールソース温度はVRM電源温度に固定されています。
ASUS ROG ZENITH EXTREME VRMクーラーファン (1)ASUS ROG ZENITH EXTREME VRMクーラーファン (2)

リアI/Oカバー自体はマザーボード裏から3つのネジで固定されているだけなので簡単に取り外すことができ、リアI/Oカバー下のVRMヒートシンクに装着されたファンへのアクセスは容易です。
DSC09330
冷却ファンはミニ端子ではなく、自作PC用の一般的な3PINファン端子でした。
DSC09332
単純にVRM電源冷却ファンを取り外してしまうだけであれば難しくないのですが、その場合、I/Oカバー下のヒートシンクはプラスチックのカバーに覆われてしまうためVRM電源の冷却を考えるとパッシブクーラーとしては嬉しくない状態になります。
さらに状況を悪化?させる点として搭載されている冷却ファンは40mm角と報じているサイトも多いですが、実際に測ってみると35mm角でした……。35mm角のファンは簡単にググってみても国内ではほぼ売っていないという状況です。
DSC09333


ファンストップに対応しているものの煩いので定格3300RPMの40mmファン「AINEX OMEGA TYPHOON 究極静音(定格3300RPM) 40mm角 CFZ-4010LA」を購入してみました。
DSC09445
事前に測定した通り標準で付属する冷却ファンは35mm角となっており、今回新たに購入した冷却ファンとはサイズが違いました。とはいえ35mmファンなんて国内ではほぼ売っていないので仕方ありません。
DSC09446
40mmファンでもサイズ的には問題なく設置することができました。重量も小さいので右下のネジ1個止めでも変なノイズが発生することもなく動作しています。
DSC09447

サウンドレベルメーターを利用してファンや回転数別にノイズレベルを測定してみました。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりとファンノイズが不快に感じるかどうかは音の性質にもよるので注意してください。
DSC09449
VRM電源クーラーに搭載された冷却ファンを交換することで静かになっています。
ASUS ROG ZENITH EXTREME_COV_noise
40mmファンに交換してファンコントロール設定はデフォルトのままで1950Xの定格に負荷をかけてみました。6分ほどでVRM電源温度は60度を超えファンレス動作が解除されているので、単純にファンを外してヒートシンクをパッシブ化してしまうのはあまりお勧めできません。今回換装した40mmファンの場合はその後もVRM電源温度とファン回転数が上がっていき、67度前後、3600RPM前後で安定しています。
ASUS ROG ZENITH EXTREME_COV_temp
ちなみにこのテスト終盤でサーモグラフィーを取ってみたところソフト読みの温度よりも高い温度になるところもあるようでした。
ASUS ROG ZENITH EXTREME_COV_FLIR (1)
ASUS ROG ZENITH EXTREME_COV_FLIR (2)


ファン交換を行うのであれば、1950Xや1920Xの定格運用なら今回使用した「AINEX OMEGA TYPHOON 究極静音(定格3300RPM) 40mm角 CFZ-4010LA」でいいと思います。OCも行うのであれば定格4000~5000RPMのものを選ぶ方が無難です。




「ASUS ROG ZENITH EXTREME」については製品の詳細レビューも公開しました。
「ASUS ROG ZENITH EXTREME」をレビュー
ASUS ROG ZENITH EXTREME







X399 TR4 Socketマザーボード販売ページ
Amazon><TSUKUMO><PCショップアーク
PCワンズ><ドスパラ><パソコン工房


AMD Ryzen Threadripper対応CPUクーラーについてはAsetek OEMの簡易水冷CPUクーラーはリテンションキットがCPUのリテールボックスには付属します。当サイトでレビュー記事を公開しているものでは「Fractal Design Celsius S24 / S36」や「NZXT KRAKEN X42 / X52 / X62」などが対応しています。
Ryzen Threadripperは従来のCPUに比べて非常に大きいヒートスプレッダが採用されているので、大型ベースコアを採用するThreadripper専用CPUクーラーもおすすめです。
ENERMAX LIQTECH TR4 ELC-LTTR240-TB?P 240mmサイズ
ENERMAX LIQTECH TR4 ELC-LTTR360-TB?P 360mmサイズ
ENERMAX
Amazon.co.jpで詳細情報を見る
TSUKUMO><PCショップアーク><ドスパラ
PCワンズ><楽天市場

Noctua NH-U14S TR4-SP3 - 140mm [Noctua正規代理店]
Noctua NH-U12S TR4-SP3 - 120mm [Noctua正規代理店]
Noctua NH-U9 TR4-SP3 - 92mm [Noctua正規代理店]
Noctua
Amazon.co.jpで詳細情報を見る
PCワンズ



関連記事

AMD Ryzen Threadripperのレビュー記事
AMD Ryzen Threadripper 1950X 定格のコアクロックと消費電力

Ryzen Threadripper対応CPUクーラーのレビュー記事一覧へ
Ryzen Threadripper対応CPUクーラーのレビュー

X399チップセット搭載Socket TR4マザーボードのレビュー記事一覧へ
X399チップセット搭載Socket TR4マザーボードのレビュー記事一覧へ




(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



スポンサードリンク