Ryzen 2000 BTO PC


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Intel CPUをマルチスレッド性能において2倍のコスパで圧倒し電撃登場を果たしたAMD Ryzen CPUの第2世代となる8コア16スレッドのRyzen 7 2700Xや6コア12スレッドのRyzen 5 2600Xを搭載するBTO PCについて各社製品の比較とおすすめ機種の紹介をします。NVIDIAやAMDの最新GPU(グラフィックボード)を備えた高性能ゲーミングPCがBTO PCメーカーから早速リリースされているので、AMD Ryzenを搭載するおすすめBTO PCについて詳しく紹介していきます。
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目次


1.CPUの性能についての基本知識
2.第2世代Ryzen CPUの特徴
3.第2世代Ryzen搭載PCに最適なグラフィックボードを選ぶ
4.BTO PC詳細スペックの賢い決め方
5.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

6.第2世代Ryzen搭載BTO PCの各社ラインナップ
7.第2世代Ryzen搭載BTO PCの価格比較
8.第2世代Ryzenを搭載するおすすめBTO PCまとめ





CPUの性能についての基本知識

第2世代Ryzen CPUを搭載したBTO PCについて紹介する前に、最初にCPUの性能に関する基礎知識を説明します。

CPUの性能はものすごく単純に考えれば「スレッド数×コアクロック」となります。


例えば1コアのCPUがあったとします。このCPUが1.0GHzで動くとき、Hzというのは1秒間に1回という単位なので、このCPUは1.0秒間に1×10の9乗回の計算ができます。2.0GHzであれば2.0×10の9乗回ですね。
2コアのCPUが1.0GHzで動くときも2.0×10の9乗回計算ができます。

今は単純に”CPUのコア”と呼んでいますが、1つのコアの中には様々な演算機が組み込まれています。例えば足し算専用の演算機と掛け算専用の演算機が1つのコアにそれぞれ1基ずつ組み込まれているCPUのコアは足し算と掛け算を平行して同時に行うことができます。
そんなCPUのコアに対して1秒間に1×10の9乗回の足し算をしろという仕事が与えられたら、1コア1GHzのCPUは1秒間でその仕事を終えます。そしてその1秒の間、コアの中にある掛け算用の演算機は止まったままでもったいないことになります。
一方、個別に行える1×10の9乗回の足し算と1×10の9乗回の掛け算をしろ、と言われたときに1コアの中の足し算用の演算機と掛け算用の演算機を同時に動かしてCPUコアの中にあるリソースを有効活用しよう、というのが「マルチスレッディング」というCPUの機能になっています。
マルチスレッディング機能についてはIntel CPUでは「ハイパースレッディング(Hyper Threading)」、AMD CPUでは「サイマルテイニアス マルチスレッディング(Simultaneous multithreading)」と名付けられています。

物理的には1コアしかありませんが見かけ上は2コアで動作していると見なせるので、論理2コアなどとも呼び、2コア4スレッドとか4コア8スレッドと呼ばれます。

マルチスレッディングを行えない4コアCPUに比べて行うことのできる4コア8スレッドのCPUは理想的には同じ時間内に2倍の計算が可能です。マルチスレッディングが登場したての頃はプログラム側の対応が未熟だったので大した差はないとも言われていましたが、最近はプログラムも大分賢くなってきており、マルチスレッディングの恩恵を受けられるシーンも増えています。

というわけで最初に書いたようにCPUの性能は「スレッド数×コアクロック」と考えればOKです。


第2世代Ryzen CPUの特徴

第2世代Ryzen CPUは第1世代Ryzen CPUから劇的な変化こそないものの、コアクロックの上昇やキャッシュメモリの低遅延化によって足回りが改善され、低消費電力化によるワットパフォーマンスの向上もなされたブラッシュアップ版的な立ち位置になっており、登場して1年が経ちプラットフォームとしても成熟してきたので、Intel CPUばりに安心して使用できるCPUになっています。
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第2世代Ryze CPUのラインナップは第1世代よりも絞られてコアスレッド数別で2種、動作クロック別で各2種の計4種となっています。Intel CPUではエンスー向け製品でしか販売されていない8コア16スレッドCPUが第1世代同様に第2世代でもRyzen 7シリーズとしてラインナップされており、定格で高クロックなRyzen 7 2700XとTDP65Wで運用しやすいRyzen 7 2700の2つが存在します。Intelの8コア16スレッドCPUであるCore i7 7820Xが6.5万円ほどに対して、Ryzen 7 2700が3.8万円なので半額近い価格で8コアCPUが手に入るというマルチスレッド性能のコスパの高さが第2世代Ryzen CPUの最大の魅力です。
第2世代Ryzen CPU 簡易比較
CPU名 コア数 スレッド数 コアクロック 価格
Ryzen 7
2700X
8 16 単コア4.3GHz
全コア3.7GHz
4.1万円
Ryzen 7
2700
8 16 単コア4.1GHz
全コア3.2GHz
3.8万円
Ryzen 5
2600X
6 12 単コア4.2GHz
全コア3.6GHz
2.8万円
Ryzen 5
2600
6
12 単コア3.9GHz
全コア3.4GHz
2.5万円

AMDとIntelのメインストリーム向け最新CPUの最上位モデルから「AMD Ryzen 7 2700X」と「Intel Core
i7 8700K」について比較してみると、まずコアスレッド数では2700Xが8コア16スレッドに対して、8700Kは6コア12スレッドとなっており、Ryzen 7 2700Xの方がコアスレッド数に勝ります。どちらもユーザーによるオーバークロックが可能なので単純な比較は難しいのですが、デフォルトクロックにおける性能を比較すると、動画のエンコードなどにクリエイティブ作業に影響するマルチスレッド性能では「AMD Ryzen 7 2700X」が20%以上上回り、PCゲーム性能に影響の大きいシングルスレッド性能においても2700Xは8700Kに伯仲する性能を発揮します。
Ryzen 7 2700X vs Core i7 8700K (2)

AMD Ryzen CPUはIntel Core CPUと比較して、ゲーム性能では劣ると言われがちですが、厳密には「一般的なゲーム環境である60フレームレートターゲットではほぼ伯仲しており、CPUボトルネックが効いてくる100FPSオーバーの高フレームレートにおいて劣る」というのがAMD Ryzen CPUとIntel Core CPUのゲーム性能における正しい評価になります。とはいえ高フレームレートにおける差もキャッシュの低遅延化など第2世代Ryzenにおける改善で大分解消されているので、安価な多コアCPUという優秀なコスパというメリットを損なう心配はありません。Ryzen 7 2700X vs Core i7 8700K (3)
Ryzen 7 2700X vs Core i7 8700K (4)

なお18年4月現在、第2世代Ryzen搭載BTO PCには、第2世代RyzenをネイティブサポートするX470チップセット搭載AM4マザーボードを搭載する製品と、第1世代Ryzenと同時にリリースされBIOSアップデートで第2世代Ryzenに対応した前世代のX370/B350チップセット搭載AM4マザーボードを採用する製品が混在しています。
X470チップセットと前世代のチップセットの仕様上の違いは、『TDP105WのRyzen 7 2700Xに合わせた電力プロファイルにチップセットレベルで対応する点』と『NVMe接続もしくはSATA接続SSDをHDDのキャッシュとして使用して高速化できる「StoreMI Technology」に対応する点』の2つです。
X470チップセットと前世代チップセットについて機能上の違いは大きくありませんし、前世代チップセットと第2世代Ryzenとの組み合わせでも動作の安定性等は問題ありませんが、X470チップセット搭載AM4マザーボードは第1世代の経験を踏まえてVRM電源回路やクーラーの強化などが施されているものが多いので、管理人的にはX470チップセット搭載AM4マザーボード採用のBTO PCがおすすめです。
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第2世代Ryzen搭載PCに最適なグラフィックボードを選ぶ

今回の記事ではCPUについて先に説明を行いましたが、実はPCゲーム用のBTO PCを選択する時にまず最初に注目すべきは”グラフィックボード”です。
グラフィックボードの選択でPCゲームの快適さが9割がた決まると言っても過言ではないくらい重要なパーツになっていますし、グラボを選択してからその他のパーツを選択するのがゲーム用BTO PCを選ぶ定石です。
第2世代Ryzen CPUは最新の高画質PCゲームにも余裕で対応可能な性能があるので、Ryzen搭載PCには現行最新のNVIDIA GTX 10XXシリーズやAMD RADEON RX 5XXシリーズと組み合わせるのがおすすめです。

下の表は現行最新グラフィックボードの性能や予算についてGPU別BTO PCの早見表になっています。上位に上がるほど性能が高く、価格も高価になっています。PCゲーム向けBTO PCの選び方の基本は太字で強調した4バリエーションと考えればOKです。
NVIDIA AMD グラフィック VR HMD 価格
GTX1080Ti SLI
紹介記事

UWQHD・最高
4K
推奨
GTX 1080 Ti
紹介記事

UWQHD・最高
4K
推奨 26.0万円~
GTX 1080
紹介記事
RX Vega 64
WQHD・最高
UWQHD
推奨 20.0万円~
GTX 1070 / Ti
紹介記事
RX Vega 56
フルHD・最高
WQHD・高
推奨 16.0万円~
GTX 1060
3/6GB
紹介記事
RX 580/570
4/8GB
紹介記事
フルHD・高 最低水準 12.0万円~
GTX 1050 Ti
GTX 1050
紹介記事
RX 460 2/4GB
FF14
E-Sports
-
10.0万円~
「グラフィック」の項目は最新の高画質PCゲームがこの解像度でこのグラフィック設定なら快適に(60FPS程度で安定して)遊べるという大体の指標です。

ゲーム向けのBTO PCの選び方をものすごく簡単に説明すると上の早見表のようになっています。
ローエンドGPUのGTX 1050 TiやRX 560搭載BTO PCはOverWatchのようなE-Sports系ゲームやFF14のようなMMO RPGなど比較的軽量なPCゲームに対応可能です。ある種の最低水準なのであまり初心者向けの選択肢ではないように思います。
GTX 1080やGTX 1080 TiでマルチGPU(SLI)を搭載したモデルはかなり例外的な製品なので、早見表の中で太字で強調した4つからPCゲーム向けBTO PCの選び方は4バリエーションと考えればOKです。

ちなみに4バリエーション中では最下位になっているGTX 1060やRX 580/570について、性能が微妙なのか?というとそんなことは全くありません。例えば国内でも人気の根強いファイナルファンタジー14のベンチマークスコアはどちらもフルHDの最高品質で10000を超えており、比較表のグラフィック項目でも書いたように「フルHDの高画質設定」であれば最新の高画質PCゲームを快適に(平均60FPSで)プレイ可能になっています。
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(左:GTX 1060、右RX 480。ドスパラのGALLERIA XTGALLERIA XFRのレビューより)

さらにその他の有名な高画質PCゲーム各種のフルHD・高画質設定におけるベンチマーク結果がこちら。game_GTX1060
ベンチマーク測定を行ったタイトルは、The Division(プリセット:高)、Grand Theft Auto Vグラフィック設定)、Assassin's Creed Syndicate(プリセット:高)、Mirrors Edge Catalyst(プリセット:最高)、The Witcher3グラフィック設定)、Dark Souls III(最高設定)、Deus Ex: Mankind Divided(DX11、High設定、AAなし)、Rise of the Tomb Raider(高設定、FXAA、DX12)、BattleField1(最高設定、DX11)、TitanFall2グラフィック設定)、Gears of War 4(最高設定)以上の11タイトルです。

NVIDIA GeForce GTX 1060やAMD RADEON RX 580/570搭載のBTO PCであれば最新の高画質PCゲームでもフルHD解像度、高画質設定で60FPSで安定してプレイ可能になっています。
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NVIDIAかAMDのどちらのGPUを選べばいいかについてですが、上の表でいくと競合製品の比較ではNVIDIAのほうが既存のPCゲームの多くでは若干性能が高いのと、プレイ動画録画機能のShadowPlayの動作が軽くて非常に優秀です。国内シェアも高いため各社のラインナップも豊富で選択肢の幅が広いです。
AMDはまだ採用タイトルは少ないですが最新APIのDX12ゲームではNVIDIAよりも若干性能が高く、NVIDIAの競合GPU比で価格もやや安くなっています。またNVIDIA Shadow Playと遜色ない軽量さのプレイ動画録画機能「AMD ReLive」や動画の倍速補完機能「AMD Fluid Motion」(紹介記事)があるのでマルチメディアに楽しむユーザーにはおすすめかもしれません。




BTO PC詳細スペックの賢い決め方

続いてグラフィックボード以外の構成パーツの選び方を紹介していきます。
一口に○○グラフィックボード搭載BTO PC(BTO パソコン)と言ってもCPUやストレージなど多くの構成パーツにはBTO PCメーカー各社で違いがあり、それが各BTO PCの価格の違いに直結しています。
そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)

そこでどうするのかというと先ほどグラフィックボード別で大まかな価格帯を選んだので、次はCPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。これら5つの適切な選び方さえ知っていれば各自でカスタマイズすれば簡単にリアルタイムな価格比較もできて自分にとって一番コスパが高くおすすめなBTO PCを選択可能になります。

  • CPUについては8コア16スレッドのRyzen 7では2700と2700X、6コア12スレッドのRyzen 5では2600と2600Xの計4モデルがラインナップされています。第2世代Ryzenについては同コア数モデル間の価格差が小さいので基本的に定格で高動作クロックなX付きのRyzen 7 2700XかRyzen 5 2600Xを予算に応じて選択するのがおすすめです。
  • システムメモリゲーム用途なら16GBあれば十分です。8GBでは足りない場合もあるので16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
  • 電源容量は選択したグラフィックボードによりますが500~700W以上なら大丈夫。変換効率は予算が許すならGold以上を選ぶといいです。
  • システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。
    ゲーム用ストレージもSSDで容量は可能なら960GB、少なくても480GBが望ましいです。480GB以上のSSDは1.2万円程度でパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
  • マザーボードは「X470」などチップセット名だけでなく「ASUS PRIME X470-PRO」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。マザボメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板です。

以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows10 Home 64bitの一択です。バージョンはProでなくてHomeで大丈夫です。


グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
おすすめグラボまとめ

おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
SSDレビュー記事の一覧へ

自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方




BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

ここからは各社のBTO PCのラインナップをチェックして価格や構成パーツについて比較していきますが、その前に当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。
BTO PCメーカーの特徴比較

グラフィックボードのモデル PCケース マザーボード 納期
サイコム 〇:選択可能 〇:自作向け 〇:選択可能

TSUKUMO 固定 自社オリジナル 固定
(ほぼASUS製)


ドスパラ 固定 自社オリジナル
固定
◎:
最短当日
PCショップアーク 〇:選択可能 〇:自作向け 〇:選択可能

パソコン工房 固定 △:自作向ベースのオリジナル
固定 〇:
翌日出荷オプションあり
マウスコンピューター
固定 △:自作向ベースのオリジナル 固定


TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」

マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
マウスコンピューターG-Tune



簡易水冷クーラー採用のRyzen BTO PCがおすすめ

第2世代Ryzen CPU搭載BTO PCとしてサイコムからはCPUとGPU(グラフィックボード)の両方に簡易水冷クーラーを採用するデュアル水冷をコンセプトにしたBTO PC「G-Master Hydro」シリーズの最新モデル「G-Master Hydro X470A」が発売されています。


下のグラフは第1世代Ryzen 7 1800Xの例ですが、第2世代Ryzenでも冷却性能に応じた自動OC機能「XFR」が実装されており、標準の空冷CPUクーラーよりも冷却性能の高い簡易水冷CPUクーラーでは高いパフォーマンスと静音性を実現しています。Ryzen 7 2700Xでは全コア3.7GHzが定格ですが、簡易水冷CPUクーラーによって冷却が十分であれば最大で全コア3.9GHzまで自動的にOCされます。
G-Master Hydro X370A_cool_1G-Master Hydro X370A_cool_2
さらにグラフィックボードにはコスパ優秀なGTX 1070から最上位のGTX 1080 Tiまでオリジナル簡易水冷化グラボを選択可能で、簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるもののGTX 1080 TiのGPUコア温度は50度前後で運用が可能になります。(詳細はこちらの記事で) グラボの場合は空冷と比較して冷却性能が抜群なので高性能なGPUでは簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
グラフィックボードの簡易水冷比較DSC00345
またPCケースに高い拡張性を誇る「Fractal Design Define R5」を採用している「G-Master Hydro X470A」は下で紹介するBTO PCよりも若干お高くなりますが非常におすすめです。

第1世代Ryzen搭載製品ですがRyzen 7 1800XとGTX 1080 Tiを搭載した「G-Master Hydro X370A」のレビュー記事を公開中なので参考にしてください。
Ryzen CPU&簡易水冷グラボ搭載「G-Master Hydro X370A」をレビュー
G-Master Hydro X370A レビュー



第2世代Ryzen搭載BTO PCの各社ラインナップ

サイコム」「TSUKUMO」「PCショップアーク」「ドスパラ」「パソコン工房」「マウスコンピューター」など当サイトで紹介している主要6社の「AMD Ryzen 7」CPU採用BTO PCについてまずは簡単に紹介します。

1.PCショップアーク (X470マザーボード採用)

PCショップアークからは第2世代Ryzen CPUを搭載したBTO PCとして「CROYDON CY-AR8X47A-FD(Ryzen 7 2700, GTX 1060 6GB)」と「CROYDON CY-AR8X47A-Co(Ryzen 7 2700X, GTX 1080)」の2機種がラインナップされています。いずれも自作PC向けに実績のあるPCケースが採用されており拡張性にも優れています。各モデルでCPUについてはRyzen 7 2700かRyzen 7 2700Xのみ選択可能で、Ryzen 5については選択できません。グラフィックボードについてはGTX 1050~GTX 1080 Tiまで自由に選択することができます。自作PC向けパーツを選択できて自由度は高いですがPCパーツに詳しくない初心者には難しいかも。
 



2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer (X470マザーボード採用)

ツクモeX.computerからは第2世代Ryzen CPU搭載BTO PCとしてスタンダードなミドルタワーPCの「G-GEAR GA7A-C180/XT」がリリースされています。マザーボードにゲーマー向け製品の「ASUS ROG STRIX X470-F GAMING」が採用されているのが魅力的です。デフォルト構成はRyzen 7 2700X&GTX 1070 Tiでハイエンド構成ですが、CPUはRyzern 5 2600~Ryzen 7 2700X、グラフィックボードもGTX 1060~GTX 1080 Tiまで自由にカスタマイズできます。




3.パソコン工房 (X370マザーボード採用)

パソコン工房からはAMD Ryzen CPUが搭載されたゲーミングBTO PCとしてミドルタワーPCケース採用LEVEL∞ R-ClassシリーズからRyzen 7 2700搭載「LEVEL-R0X3-R72-RNR」とRyzen 5 2600搭載「LEVEL-R0X3-R52-RNR」、ミニタワーPCケース採用LEVEL∞ M-ClassシリーズからRyzen 7 2700搭載「LEVEL-M0B3-R72-RNJ」とRyzen 5 2600搭載「LEVEL-M0B3-R52-RNJ」の計4機種がラインナップされています。CPUはいずれも固定で、グラフィックボードについてはGTX 1060~GTX 1080まで自由にカスタマイズできます。マザーボードが第2世代Ryzen CPUにネイティブ対応のX470チップセット搭載マザーボードではなく、X370チップセット搭載マザーボード「ASUS PRIME X370-PRO」なのがネックかと思います。
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4.サイコム (X470マザーボード採用)

サイコムからはRyzen 7を搭載したBTO PCとしてゲーミング向けスタンダードモデル「G-Master Spear X470A」とCPU&GPUのダブル水冷システムが採用された「G-Master Hydro X470A」の2機種がラインナップされています。「G-Master Spear X470A」はCoolerMaster製の拡張性が高くメンテナンス性に優れたものを採用しているので、サイコムのRyzen搭載PCについては「G-Master Spear X370A」をチェックしていきます。サイコムではモデル数は少ないもののカスタマイズからCPU、GPUなど構成パーツを全て自由にカスタムできます。グラフィックボードのモデル・型番をカスタマイズから選択できるのが魅力的です。ただPCパーツに詳しくない初心者には難しいかも。
 



5.ドスパラ (B350マザーボード採用)

ドスパラからは第2世代Ryzen CPUを搭載したモデルとしてCPUにRyzen 7 2700Xを搭載するスタンダードタワーの「GALLERIA A」シリーズ、Ryzen 7 2700を搭載するミニタタワーの「GALLERIA R」シリーズ、Ryzen 5 2600/2600Xを搭載するミニタタワーの「GALLERIA R5」シリーズの計3シリーズがラインナップされ、組み合わせのGPU別で添え字が変わります。CPU別の各シリーズではグラフィックボード(添え字)として、GTX 1060(T)とGTX 1070 Ti(V)は自由に選択できますが、GTX 1080(G)とGTX 1080 Ti(Z)は「GALLERIA A」シリーズでのみ選択できます。PCケースの「GALLERIA(ガレリア)専用 KTケース(紹介記事)」が自作erの管理人的にはあまり好きではないのと、マザーボードが第2世代Ryzen CPUにネイティブ対応のX470チップセット搭載マザーボードではなく、B350チップセット搭載マザーボードなのがネックかと思います。




6.マウスコンピューター (B350マザーボード採用)

マウスコンピューターからは第2世代Ryzen CPUを搭載したBTO PCとしてRyzen 7 2700XとGTX 1080を搭載したミドルタワーPC「NEXTGEAR-MICRO im600BA1」の1機種のみがラインナップされています。CPUとGPUは固定となっておりカスタマイズには非対応です。マザーボードが第2世代Ryzen CPUにネイティブ対応のX470チップセット搭載マザーボードではなく、B350チップセット搭載マザーボードなのがネックかと思います。
NEXTGEAR-MICRO im600BA1



第2世代Ryzen搭載BTO PCを価格比較

ここでは上で簡単に紹介した各社のBTO PCからコスパの高そうなモデルをピックアップして、管理人おすすめな構成をベースにしてパーツも公平になるように揃え、第2世代Ryzen搭載BTO PCの価格比較を行います
一口にBTO PCと言ってもCPUやストレージに各社違いがありカスタマイズ可能なのでデフォルト価格をリストアップして高い安いと判断するのはあまり意味がありません。構成パーツによって価格が上下するので可能な限り公平な比較を行うため次のパーツ構成に可能な限り合わせる形で価格比較を行います。

AMD Ryzen 7を搭載したBTO PCの賢い選び方については第4章を参照してください。賢い選び方に従って各自でカスタマイズすればリアルタイムで価格比較が可能です。

表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で価格を比較します。第2世代Ryzen CPUについては4モデルが存在しますが、メインストリーム向けCPUとしては唯一の8コア16スレッドで動作クロックが定格でも高くて一押しなRyzen 7 2700X搭載モデルで比較していきます。
価格比較用のパーツ構成
OS Windows10 Home
CPU Ryzen 7 2700X
メモリ 16GB (8GB*2)
グラボ GTX 1080
システムストレージ SSD 240GB
データストレージ なし(実際の購入に際しては480GB以上のSSDが推奨)
電源 600~700W
(Gold認証以上が推奨)
その他付属品 なし

比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは480GB以上のSSDがおすすめですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに480~512GBのSSDの価格相場は1.2万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。


BTOメーカー 型番 電源 マザーボード 参考価格
PCショップアーク

SSDがNVMe M.2 SSD
CROYDON CY-AR8X47A-Co

Cyonic
AU-650X
650W
Gold電源
ASUS PRIME
X470-PRO
ATX
24.3万円
TSUKUMO
G-GEAR GA7A-C180/XT

SSR-650RMS
650W GOLD電源
ASUS ROG STRIX X470-F GAMING
ATX
23.2万円
パソコン工房

CPUがRyzen 7 2700
注:X370マザーボード


LEVEL-R0X3-R72-RNR
fa0666b2
650W
Gold電源
ASUS PRIME
X370-PRO
ATX
22.5万円
サイコム
G-Master Spear X470A

Antec
NeoECO NE650
650W
GOLD電源
ASUS ROG STRIX X470-F GAMING
ATX
23.8万円
G-Master Hydro X470A

SSR-650RMS
650W GOLD電源
ASUS PRIME X370-PRO
ATX
26.8万円
ドスパラ

注:B350マザーボード
GALLERIA AG
オウルテック
AS-700
700W
 Gold電源
B350(詳細不明)
ATX
21.9万円
マウス
コンピューター

注:B350マザーボード
NEXTGEAR-MICRO im600BA1
NEXTGEAR-MICRO im600BA1
700W
Gold電源
B350(詳細不明)
Micro ATX
20.9万円



おすすめ第2世代Ryzen搭載BTO PCのまとめ

構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて簡単にまとめます。
  • PCショップアークのカスタマイズの幅も広く、自作PC向けPCケースが採用されているので、拡張性が高くメンテナンス性にも優れています。ただし価格は若干高めです。
  • TSUKUMOはパーツの品質は良いですし、第2世代Ryzenにネイティブ対応のX470マザーボード採用機種としては最安値です。自社製のよくわからないPCケースを採用している点がネックです。マザーボードに「ASUS ROG STRIX X470-F GAMING」を採用しているところも魅力です。
  • パソコン工房は電源が詳細不明なのと、マザーボードが前世代の「ASUS PRIME X370-PRO」なのが若干ネックですが、比較機種の中でも安価な部類です。ただしX付CPU搭載モデルがありません。
  • サイコムについてはPCショップアークと同じ傾向のBTO PCになっており、PCケースの拡張性も高くて各パーツも素性がはっきりしていて良いのですが、やはり他社と比較するとやや割高になっています。
  • ドスパラは電源・マザボ共に型番不明で、マザーボードチップセットがB350なのがネックですが、価格が最安値クラスなのは魅力です。ドスパラBTO PCは納期が早い機種もありますが、第2世代Ryzen搭載モデルは今のところ納期が5日程となっています。
  • マウスコンピューターは電源・マザボ共に型番不明で、マザーボードチップセットがB350なのがネックですが、価格が最安値なのが魅力です。

当サイトの結論としては、安価でマザーボードに高性能な「ASUS ROG STRIX X470-F GAMING」を採用したTSUKUMOの「G-GEAR GA7A-C180/XT」が第2世代Ryzen CPU搭載BTO PCとしてはコスパが高いのでおすすめです。CPUやGPUのカスタマイズも1機種にまとまっていてわかりやすい製品になっています。


第2世代Ryzen CPU搭載の一般的なBTO PCよりも2,3万円ほど高くなってしまいますが、CPUとGPUのクーラーに簡易水冷を採用しているサイコムの「G-Master Hydro X470A」はPCケースも自作PC向けに市販されている製品が使用されており、自作er目線でもよくできたPCなので、予算が許すのであればおすすめです。




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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