ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B and MB840M2P-B


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PCを組んだ後でも分解せずに、ツールレスで簡単にM.2 SSDを交換できる汎用リムーバブルトレイを採用するM.2 SSD増設用PCIE変換カード「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」と、同じ構造でPCIE4.0x4接続NVMe M.2 SSD×2枚を増設できる「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」をレビューします。



レビュー目次


1.ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-Bの外観・付属品
2.ICY DOCK ToughArmor MB842MP-Bの外観・付属品

    ・MB842MP-BとPCIEスロットの接続帯域について

3.共通リムーバブルSSDトレイ MB840TP-Bについて

4.PCIE4.0 SSDが安定動作かつ、十分に冷やせるか試す

5.ICY DOCK ToughArmor MB842MP-Bのレビューまとめ



製品公式ページ
MB842MP-B(2スロット):https://jp.icydock.com/product_322.html
MB840M2P-B(1スロット):https://jp.icydock.com/product_246.html








【機材協力:ICY DOCK Japan】



ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-Bの外観・付属品

まず簡単に「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」の外観や付属品についてチェックしていきます。
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製品パッケージを開くと静電防止ビニールで保護された製品本体が収められていました。付属品はロープロファイル用PCIEブラケット、サーマルパッド 2枚(0.7mmと1.0mm)、PCIE固定ネジ、簡易マニュアルのみです。
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「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」の拡張カード本体をチェックしていきます。
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「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」にはM.2 SSDの増設スロットが1基あり、最大でPCIE4.0x4帯域のM.2 SSDを1枚増設できます。
PCIEブラケット側から挿抜可能なSSDトレイを使用するので、PCを組んだ後でもツールレスで簡単にM.2 SSDを交換できます。SSDトレイ MB840TP-Bは同社製品で2枚のSSDを増設可能なモデル MB840M2P-Bと共通かつ、SSDトレイ単品としても販売されています。
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「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」はPCIEスロットを1スロット占有するPCIE拡張カードです。
標準ではフルサイズのPCIEブラケットが装着されていますが、付属の交換用ブラケットに換装することでロープロファイルにも対応します。
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SSDの増設にPCIE4.0x4帯域を使用し、拡張カードのPCIE端子はシンプルにx4サイズです。
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「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」の背面にはバックプレート等は装着されておらず、黒色のPCB基板が剥き出しです。
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「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」の全長は150mmのショートサイズです。Mini-ITXのマザーボード&PCケースでも問題なく増設できます。
高さ方向についても拡張カード自体はロープロファイル互換の高さなのでPCケース サイドパネル等との干渉を心配する必要はありません。
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PCIE拡張カード右端にはアクセスLEDインジケーターを接続するための2PINヘッダーがあります。
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ICY DOCK ToughArmor MB842MP-Bの外観・付属品

まず簡単に「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」の外観や付属品についてチェックしていきます。
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製品パッケージを開くと静電防止ビニールで保護された製品本体が収められていました。付属品はサーマルパッド 2枚(0.7mmと1.0mm)、PCIE固定ネジ、簡易マニュアルのみです。
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「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」の拡張カード本体をチェックしていきます。
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「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」にはM.2 SSDの増設スロットが2基あり、最大でPCIE4.0x4帯域のM.2 SSDを2枚増設できます。
PCIEブラケット側から挿抜可能なSSDトレイを使用するので、PCを組んだ後でもツールレスで簡単にM.2 SSDを交換できます。SSDトレイ MB840TP-Bは同社製品で1枚のSSDを増設可能なモデル MB840M2P-Bと共通かつ、SSDトレイ単品としても販売されています。
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「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」はPCIEスロットを1スロット占有するPCIE拡張カードです。
SSDの増設において2基のSSDで合計PCIE4.0x8帯域を使用し、金属端子が実装されているのはx8サイズ分だけですが、スロットに挿入する部分はx16サイズです。
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「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」の背面にはバックプレート等は装着されておらず、黒色のPCB基板が剥き出しです。
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「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」の全長は160mmのショートサイズです。Mini-ITXのマザーボード&PCケースでも問題なく増設できます。
高さ方向についてもPCIEブラケットと同じ高さなのでPCケース サイドパネル等との干渉を心配する必要はありません。
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PCIE拡張カード右端にはアクセスLEDインジケーターを接続するための2PINヘッダーがあります。
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ICY DOCK ToughArmor MB842MP-BとPCIEスロットの接続帯域について

「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」はPCIEスイッチチップを搭載していないタイプの複数M.2 SSDを増設可能なPCIE-M.2変換カードなので、2枚のM.2 SSDを使用するには組み合わせるマザーボードがPCIE帯域分割(PCIE Bifurcation)に対応している必要があります。

例えばPCIE4.0x8スロットであればBIOS設定から2つのPCIE4.0x4帯域に分割することで「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」を使用して2枚のNVMe M.2 SSDを接続できます。
下の模式図はSSDを4台増設可能な拡張カードの例ですが、「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」でも同様にPCIE帯域の分割に対応していなかったり、PCIE4.0x4帯域のPCIEスロットに設置した場合は、1台しかM.2 SSDを増設できません。
PCIE Bifurcation

「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」はPCIEスイッチを搭載せずBIOS設定によってマザーボード側のPCIE帯域を分割して複数枚のM.2 SSDに対応しているので、PCIEスイッチ搭載型が数万円から高いものだと10万円を超えて非常に高価なのに対し、高価なPCIEスイッチを省略しているので安い物なら1万円以下で購入できるコストパフォーマンスの高さが魅力です。
一方でデメリットとして、組み合わせるマザーボードがPCIE帯域分割機能に対応している(BIOS上に帯域分割の設定がある)必要があること、そして増設可能な枚数が大元のPCIE帯域に依存する(x16なら4枚、x8なら2枚)、といった制限があります。


一方、市販製品ではHighPoint製RAIDカードが有名ですが、PCIEスイッチを搭載した複数M.2 SSDの増設が可能なPCIE-M.2変換カードでは、複数のM.2 SSDがPCIE5.0x16からは1つのデバイスであるように見せることで1つのPCIEスロットで複数のNVMe SSDを動作させています。(Windows OSからは個別のSSDを認識できる)
PCIE5.0x16よりもリンク帯域の低いPCIE5.0x4やPCIE5.0x8のPCIEスロットに設置しても、拡張カード上に設置されたストレージ自体は全て正常に認識され、RAIDボリュームの構築など基本的な機能も問題なく使用できます。
PCIE Swicth-chip




共通リムーバブルSSDトレイ MB840TP-Bについて

上で紹介した2種類のM.2 SSD増設PCIE変換カード MB842MP-BとMB840M2P-Bはどちらも共通のリムーバブルSSDトレイ MB840TP-Bを使用します。
今回紹介する2機種以外にも、5インチベイ増設ラックのMB872MP-B、MB873MP-B(V2)や、モバイルPCのスリム光学ドライブ用スペースに設置できるMB852M2P0-Bも同じSSDトレイを使用できます。
リムーバブルSSDトレイ MB840TP-Bは単品アクセサリとしても販売されています。
MB840TP-B_Compatible
リムーバブルSSDトレイ MB840TP-Bや同トレイを使用するSSDラック(PCIE変換カード)には0.7mm厚と1.0mm厚の2種類のサーマルパッドも付属しているのでアルミニウム製のトレイ自体を大型なSSDヒートシンクとして冷却に使用できます。
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MB840TP-BをSSDラック(PCIE変換カード)から着脱する手順を説明すると、SSDトレイ挿入口の黒色カバーで短い方を押し込むとロックが外れ、長い方が開くので、それを引っ張るとSSDトレイをツールレスで取り出すことができます。
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MB840TP-Bは外装がアルミニウム製でM.2 SSDヒートシンクも兼ねたリムーバブルSSDトレイです。
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裏面のスチール製カバーにSSDトレイの開き方を説明するシールが貼ってあります。4列並んだ板バネがカバーのロック構造になっていて、板バネを押し込んだ状態で逆端を上から押し込むとテコのような形でカバーが開きます。
ツールレスで開閉できること自体は良いのですが、地味に扉のロックが硬く、逆端を押し込む手順は慣れないと開けにくいです。
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リムーバブルSSDトレイ MB840TP-BにM.2 SSDを設置する手順について説明していきます。
まずは上記手順でカバーを外し、サーマルパッドは0.7mm厚と1.0mm厚の2種類が付属しますが、基本的にトレイ本体に0.7mm厚の方のサーマルパッドを貼ります。0.7mm厚では全体的にSSDとヒートシンクの接触が悪い時は1.0mm厚を試してください。
下の解説用写真ではどちらか見て分かり易いように保護シールを貼ったままですが実際には剥がすのをお忘れなく。
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1.0mm厚のサーマルパッドはメモリコントローラーの高さがメモリチップよりも低いなど素子の高さに差があって、サーマルパッドが上手く接しない場合にもカットして使用します。
MB840TP-B_TP
また4TBや8TBの大容量M.2 SSDの場合、1枚当たり2TBのメモリチップが実装されており、そういった大容量なメモリチップは発熱の大きいメモリコントローラーよりも高くなり、メモリコントローラーをヒートシンクで適切に冷やせなくなることがあります。1.0mm厚のサーマルパッドはそれに対応するためのオプション部品でもあります。
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サーマルパッドの上にM.2 SSDを載せて、開閉バーの逆側に寄せます。端にはM.2 Keyの出っ張りがあるので、SSD基板の切り込みと位置が合うように、SSDの表裏を間違えないよう注意してください。
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開閉バー側にあるスライド構造のロックをSSDに寄せてM.2 SSDを固定します。あとはスチール製カバーを閉じればトレイへのSSD設置は完了です。
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PCIE4.0 SSDが安定動作かつ、十分に冷やせるか試す

「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」や「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」でPCIE4.0x4接続のNVMe M.2 SSDが正常に動作し、リムーバブルSSDトレイのヒートシンクによって十分に冷やすことができるのか検証してみました。

最初に少し注意しておくと、MB840M2P-BやMB842MP-BはリムーバブルSSDトレイをPCIE変換カードに挿し込むという構造上、PCIE変換カード上のM.2スロットにSSDのM.2端子が十分に刺さっていないと、x1帯域など小さい帯域でリンクしてしまうことがあります。
PCへの組み込み後は確認が難しくなるので、最初に、M.2スロットにM.2端子が十分に深く刺さっているか確認しておいてください。(リムーバブルSSDトレイの個体差で微妙に刺さりが甘いものもあるようです。)
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まずはNVMe M.2 SSDを1台増設できる「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」の検証結果を見ていきます。検証するSSDにはSamsung SSD 990 PRO 1TBを使用しています。
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「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」はシンプルにNVMe M.2 SSDを1台増設する製品なので、BIOSなどソフト面での設定は特に必要なく、PCIEカードを装着するだけでPCはSSDを認識してくれます。

PCIE4.0x4対応SSDは品質の悪いPCIE変換カードを使用すると連続読み書きのような高速アクセスが発生するとハングしたり、そもそもSSDがシステムから認識されないこともありますが、「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」は問題なくPCから認識され、7GB/sの連続アクセスが発生するCrystalDiskMarkも完走できました。
ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B_990 PRO_CDM_2

SSDへ連続読み出しをかけ続けたところ、30分以上が経過してもSSD温度は70度前後に収まり、サーマルスロットリングによる速度低下もありませんでした。
現実的には(実用シーンでは)まず発生しない強烈な負荷でも問題なかったので、「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」のヒートシンクはPCIE4.0x4接続のNVMe M.2 SSDを十分に冷やせる冷却性能があると評価しても良いと思います。
PCケースにフロント・リアファンがある、という程度に普通のエアフローがある環境なら実用的にサーマルスロットリングが問題になることはないはずです。
ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B_temp



続いてNVMe M.2 SSDを2台増設できる「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」の検証結果を見ていきます。検証するSSDは先ほど同様にSamsung SSD 990 PRO 1TBで、同じものを2台使用しています。
DSC09327_DxO

近年のマザーボードではPCIEスロットの接続モードとしてx8やx16帯域のスロットで帯域をx4x4やx4x4x4x4などに分割する接続モードが用意されています。
「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」を使用する場合、通常モード(x16モード)のままだとM2_1スロットに設置したSSDしか認識されないので、マザーボードBIOS設定から設置しているPCIEスロットを分割モードに変更してください。
今回の検証に使用したGIGABYTE製マザーボード(GIGABYTE X670E AORUS MASTER)の場合は下のスクリーンショットのように設定します。
BIOS_PCIE_GIGABYTE (1)
BIOS_PCIE_GIGABYTE (2)
ASRock、ASUS、MSIなど主要4社の最新マザーボードであれば、基本的にCPU直結のPCIE4.0/5.0x16レーンをx4帯域×4つに分割する設定があるはずです。
BIOS_PCIE_ASRock
BIOS_PCIE_ASUS
BIOS_PCIE_MSI

マザーボードBIOSで設置したPCIEスロットが分割モードに変更できていれば、「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」に搭載した2枚のNVMe M.2 SSDは通常のPCIE-M.2変換カード同様にWindows OS上で認識されます。
追加のソフトウェアは必要なく、Windows OSの標準ドライバのみで動作します。あとは通常のSSD増設同様にコントロールパネルからボリュームの作成を行えばOKと、導入は非常に簡単です。
ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B_Volume (1)
ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B_Volume (2)

PCIE4.0x4対応SSDは品質の悪いPCIE変換カードを使用すると連続読み書きのような高速アクセスが発生するとハングしたり、そもそもSSDがシステムから認識されないこともありますが、「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」は問題なくPCから認識され、7GB/sの連続アクセスが発生するCrystalDiskMarkも完走できました。
ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B_990 PRO x2

「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」で増設した2台のSSDへ連続読み出しをかけ続けたところ、30分以上が経過するとSSD温度は2台のうち高温な方は90度に達するものの、サーマルスロットリングによる速度低下はありませんでした。
PCケースにフロント・リアファンがある、という程度に普通のエアフローがある環境なら実用的にサーマルスロットリングが問題になることはないはずです。
ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B_temp

このテスト方法は現実的には(実用シーンでは)まず発生しない強烈な負荷です。連続7GB/sの場合、5分間つまり300秒で2TBの読み出しや書き込みを行うことになります。
今回の負荷テストの場合、アイドル状態で温度を安定させてから5分間の負荷をかけると温度は70度程度に収まるので、「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」の冷却性能は十分に実用レベルだと思います。
もしも付属ヒートシンクによるパッシブ冷却だけでは不安な人はケースファン等を利用してスポットクーラーを増設してみてください。



ICY DOCK ToughArmor MB842MP-Bのレビューまとめ

最後に「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • 【MB842MP-B】 NVMe M.2 SSDを2枚増設可能なPCIE拡張カード
  • 【MB840M2P-B】 NVMe M.2 SSDを1枚増設可能なPCIE拡張カード
  • PCIE4.0x4接続のNVMe M.2 SSDに対応
  • PCを分解せずにPCIEブラケットからSSDを着脱可能
  • 共通のヒートシンク付きリムーバブルSSDトレイを採用
  • リムーバブルSSDトレイは個別に購入可能
  • PCIE4.0対応SSDをパッシブ冷却でも十分に運用できる冷却性能
悪いところor注意点
  • 【MB842MP-B】マザーボードがPCIE帯域分割に対応している必要あり
  • 非スイッチチップなPCIE-M.2変換カードとしては高価


「ICY DOCK ToughArmor MB840M2P-B」と「ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B」の魅力はやはり、共通のリムーバブルSSDトレイを採用し、PCを分解せずにPCIEブラケットのある背面からNVMe M.2 SSDをツールレスで着脱、交換できるところです。

製品スペックにもあるように連続読み書きが7GB/s前後に達するPCIE4.0x4接続のNVMe M.2 SSDが正常に動作し、またリムーバブルSSDトレイの標準ヒートシンクは十分な冷却性能を備えていました。

PCIEスイッチチップを搭載しないM.2 SSD増設PCIEカードとしては高価ですが、NVMe M.2 SSDをリムーバブル化して簡単に交換したり、複数PC間で移し替えるような使い方ができる唯一無二な製品なので、そういう使い方をしたい人にはオススメの製品です。


以上、『M.2 SSD交換が簡単なICYDOCK製PCIE変換カードをレビュー』でした。
ICY DOCK ToughArmor MB842MP-B and MB840M2P-B




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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