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PlayStation 5の拡張スロットで本体ストレージを増設するのに使用するM.2 SSDは、CSゲーマーには不慣れな自作PC向け部品のSSDを使用することになるので、PCIE4.0対応NVMe M.2 SSDの概要を解説し、SSD速度性能が高くてヒートシンクも標準搭載なオススメモデルを紹介します。
いきなり結論を言ってしまうと、PS5の増設用SSDにはサイズ・性能の要件を満たし、ヒートシンクも標準搭載な「WD_BLACK SN850X NVMe SSD with Heatsink」がイチオシです。迷った時はこれを買っておけば間違いありません。
目次
1.PS5のストレージ増設に使用できるM.2 SSDの要件
2.PCIE4.0対応SSDなら速度は気にしなくてもいい?
3.PS5のストレージ増設SSDには放熱ヒートシンクが必須!
4.PS5のストレージ増設にオススメなヒートシンク付きSSD
・ヒートシンク標準搭載SSDのデメリット
5.各自でヒートシンクを装着する場合のオススメ製品
・【ツールレスで簡単】 片面実装のM.2 SSDにオススメなヒートシンク
・高冷却性能で片面・両面実装のM.2 SSDにオススメなヒートシンク
・冷え具合で選ぶなら拡張スロットカバー型ヒートシンクが最強
6.PS5にM.2 SSDを増設する方法
7.PS5に増設した20種のSSDでロード時間を内蔵SSDと比較
【執筆:2021年7月30日、最終更新:2023年9月22日】
PS5のストレージ増設に使用できるM.2 SSDの要件
PS5公式サポートページで公開されている『PlayStation 5にM.2 SSDを取り付ける方法』の要件を重要ポイントに絞ってまとめなおしました。PS5の拡張スロットに使用できるM.2 SSDの要件 | |
容量 | 250GB ~ 4TB |
インターフェース | PCIE4.0x4対応 NVMe M.2 SSD |
連続読出速度 | 5,500MB/s以上を推奨 |
フォームファクタ | M.2 type 2230、2242、2260、2280、22110 最初の2桁は幅、残りの桁は長さを表します。 一般に2280しか市販されていないので気にしなくてOK |
ソケットタイプ | M-Key 自作PC向けPCIE4.0対応M.2 SSDは基本的に M-Keyなので気にしなくてOK |
放熱構造 | PS5でM.2 SSDを使用する場合、 ヒートシンクなどの放熱構造が必要 |
ヒートシンクを含む 対応サイズ |
M.2 SSD基板から上8.0mmまで M.2 SSD基板から下2.45mmまで |
その他 | カバー着脱やSSD固定に 0番のプラスドライバーが必要 |
PS5が標準で使用できる容量は600GB程度ですが、M.2 SSDを使用することで最大4TBまで内部ストレージを増設できます。

NVMe M.2 SSDの接続帯域バージョンについて、2023年現在、自作PC向け製品にはPS5に対応したPCIE4.0x4接続のSSDと、非対応のPCIE3.0x4接続のSSDが混在しています。(PCIE3.0接続は大分減ってきていますが)
PS5ではPCIE3.0x4接続のNVMe M.2 SSDは使用できません。PCIE3.0x4接続のM.2 SSDを装着しても、2023年1月現在のFWでは非対応SSDとして取り外すように指示されます。
PS5に増設するにはPCIE4.0x4接続に対応したNVMe M.2 SSDを用意する必要があります。

ちなみに表記の意味は『PCIE 4.0(バージョン) × 4(レーン数)』です。PCIE4.0なら1レーン当たりの理論速度は16Gbpsとなっており(PCIE3.0は8Gbps)、それが4レーンあるので計64Gbpsで通信できるということです。
・PCIE4.0対応NVMe M.2 SSDのレビュー記事一覧へ

実のところ、仮に性能の低いSSDを装着しても、”PS5のゲームプレイに支障が出る可能性がある”とアラートが表示されますが、そのままPS5を起動できます。
PCIE3.0接続のSSDを増設した時と違って取り外すように指示されることはありません。

M.2 SSDは長さ別で2230(30mm)、2242(42mm)、2260(60mm)、2280(80mm)、22110(110mm)の5種類が存在し、PS5の拡張スロットは全てのサイズに対応しています。
ただ、そもそも自作PC向けのM.2 SSDはM.2 2280しか一般に販売されていません。
PS5のストレージ増設に使用するM.2 SSDは自作PC向けの部品を購入することになるので、SSD基板自体のサイズや接続端子については特に気にする必要はありません。

PCIE4.0対応SSDなら速度は気にしなくてもいい?
ここまでで説明した通り、PS5のSSD増設要件ではSSD性能について『PCIE4.0対応である』と『連続読み出し性能が5500MB/s以上である』の2つが要求されています。特に前者の要件は満たしていないとPS5のシステム的にエラーが出る仕様です。

PCIE4.0対応NVMe M.2 SSDの初期製品であるPhison PS5016-E16搭載SSDについては、PC上での連続読み出し性能が5000MB/s程度でPS5の増設要件をやや下回ります。
しかし、Phison PS5016-E16搭載の初期PCIE4.0対応SSDでも、PS5上でフォーマット後に表示される読み出し速度は5600MB/sでPS5の増設要件を上回る性能を発揮します。

加えて興味深いことに、「WD_BLACK SN750 SE 1TB」はPCIE4.0対応ではあるもののPC上では連続読み出し速度が3600MB/sと、PCIE3.0x4対応製品相当なSSDですが、PS5でフォーマットした際に表示される読み出し速度は5000MB/s程度でした。
PS5増設SSDの性能要件は5500MB/sなので、PC上では大幅に、PS5のフォーマット時に表示される読み出し速度でも若干下回りますが、性能に関するアラートは表示されません。


実際にPS5ネイティブ対応ゲームタイトルで検証してみても、WD_BLACK SN750 SE 1TBやPhison PS5016-E16搭載の初期PCIE4.0対応SSDがPS5内蔵SSDや7000MB/s越えの最新SSDと比較してロード性能で劣るということはありませんでした。
ゲーム側で内部処理として先読みの容易なスタート画面からのコンティニューだけでなく、ファストトラベルのようなユーザーが操作してから読み出しを開始せざるを得ないシーンでも1秒未満の誤差程度の違いしかありません。さらに詳しい検証結果は個別のレビュー記事で。

将来的に差が出る可能性は否定できないのでSSD性能が高いに越したことはありませんが、2023年現在市販されているPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDはどれを使用しても基本的にゲームロード性能に大差ありません。製品個別の比較でも、内蔵SSDとの比較でも。
PCIE4.0にさえ対応していれば、
『1.容量に対して価格が安価である(別売りの場合はヒートシンクも込みで)』
『2.PS5互換サイズのSSDヒートシンクを搭載している(詳しくはこちら)』
以上2点を優先して選べばOKだと思います。

SSDについては時間が経てば容量単価が下がり、性能が向上するのは確実です。今後ゲームロード時間に影響が出るようなタイトルが登場してからSSDを買い替えても、既存のSSDはUSB変換ケースを使えばUSB外付けストレージとして再利用できます。
ちなみにNVMe M.2 SSDを変換ケースでUSB外付けストレージにする場合、連続性能は1000MB/s以上あれば十分です。(PS5のUSBポートはUSB3.2 Gen2で10Gbpsが帯域的に上限なので)

今は容量単価を重視してWD_BLACK SN770(SN750 SEの後継モデル)やCrucial P3 Plusのような安価なSSDを購入しておくという選択も十分にありだと思います。
PS5のストレージ増設SSDには放熱ヒートシンクが必須!
PS5公式サポートページを見ての通り、PS5のストレージ増設に使用するM.2 SSDには放熱ヒートシンクが必須となっています。いくつか図解がありますが公式サポートページで掲載されている一番最後の両面ヒートシンク取り付け時の図が一番分かりやすいと思います。難しく考えず、単純に『M.2 SSD基板から上8.0mmまで』、『M.2 SSD基板から下2.45mmまで』の2つの要件を抑えておけばOKです。

なおPS5の拡張スロットに増設するSSDには、自作PC向け部品のM.2 SSDを使用することになりますが、近年の自作PC向けマザーボード(SSDを搭載するPCのメイン基板)には各社こだわって大型かつ高性能なM.2 SSDヒートシンクが標準搭載されているため、自作PC向けのM.2 SSDではヒートシンク非搭載が主流です。

PS5のストレージ増設にオススメなヒートシンク付きSSD
PS5のストレージ増設にオススメなヒートシンク付きSSDの中でも、当サイト的にイチオシなのが「WD_BLACK SN850X NVMe SSD with Heatsink」です。(SN850Xは2022年発売でSN850の後継モデル)「WD_BLACK SN850X NVMe SSD with Heatsink」は連続読み出し速度7000MB/sで公式の推奨性能を余裕で上回っています。

ヒートシンクを含むSSDの寸法についても、幅23.4mm×高さ8.8mm(バックプレートが1mm程度)なので、PS5の増設SSD要件を余裕でクリアしていて、PS5の拡張スロットにも綺麗に収まります。

ヒートシンクがコンパクトなので冷却性能が気になるかもしれませんが、「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 1TB with Heatsink」をPS5に増設して温度検証をした結果が次の通りです。
発熱の大きいメモリコントローラーとデータ保存領域であるメモリチップともにPlayStation 5の増設ストレージとして使用した時の温度はせいぜい50度半ばでした。


要件を満たすサイズのヒートシンクを標準搭載で、連続読み出し速度も7000MB/sと余裕でクリアし、冷却性能も十分な「WD_BLACK SN850X NVMe SSD with Heatsink」は、PS5の増設用SSDとしてイチオシの製品です。
容量も500GB、1TB、最大で2TBまでラインナップされています。他社製品では最大4TBもありますが、100GBのゲームでも20本以上保存できるので、コスパ的にも最大2TBまであれば十分だと思います。
ヒートシンク標準搭載SSDのデメリット
PlayStation 5の拡張スロットにSSDを初めて増設する時、互換サイズのヒートシンクを標準搭載したSSDは初心者にとって非常に便利ですが、1つだけデメリットもあります。ヒートシンク標準搭載SSDからヒートシンクを取り外すと、分解行為になるため、メーカーや国内正規代理店を介した製品保証の対象外となってしまいます。
ヒートシンクによっては、金属のツメをかませる構造で分解が難しい、ネジ頭が小さいので穴をナメてしまう危険性がある、熱伝導両面テープの接着が強く剥がせない等、そもそも分解するのが困難なケースも。

ヒートシンク標準搭載SSDは当然、各自でヒートシンクを装着する手間がないのでPS5への増設だけ考えるなら楽ですが、ヒートシンク非搭載のSSDは各自でヒートシンクを用意する必要はあるものの、将来的に、さらに大容量なSSDに買い替えた時にこれまで使用していたSSDをUSB変換ケースでUSB外付けストレージとして活用できるというメリットがあります。
将来的にSSDを買い替えて、古い方のSSDはUSB外付けストレージとして使用することも想定するなら、後述のPS5にオススメなSSDヒートシンクを参考に、ヒートシンク非搭載のSSDを検討してみてください。

その他のPS5増設サイズ要件を満たすヒートシンク付きSSD
今のところ当サイトのイチオシは「WD_BLACK SN850X NVMe SSD with Heatsink」ですが、サイズ的にPS5増設SSD要件を満たし、国内で発売済みのヒートシンク付きM.2 SSDについても紹介しておきます。この記事の一番最後でレビュー記事一覧を載せている通り、いずれも当サイトでPS5の増設SSDとして正常動作を確認している製品です。
各自でヒートシンクを装着する場合のオススメ製品
自作PC関連に不慣れな人には標準でヒートシンクを搭載したM.2 SSD製品がオススメです。ただし、上で書いたように自作PC向けパーツではヒートシンク非搭載が主流なので、ヒートシンク非搭載のM.2 SSDを使用する場合にオススメなヒートシンクやSSDについても紹介します。
PS5の増設用SSDに搭載可能なヒートシンクは『M.2 SSD基板から上8mmまで』、ただしメモリチップ&コントローラーやサーマルパッドの厚みもあるので、実際にはヒートシンク自体には厚み6mm程度しかスペースがなく、かなり薄型のヒートシンクを搭載することになります。
6mm厚しかスペースがないという数字を見ての通り、M.2 SSDヒートシンクそれ自体に冷却性能を向上させるための工夫を凝らすことは難しく、むしろ熱伝導性能が優れたサーマルパッドを使用するほうが重要になります。

片面実装のM.2 SSDにオススメなヒートシンク 【ツールレス】
オススメなM.2 SSDヒートシンクの1つは、「Thermal Grizzly M.2 SSD用ヒートシンク minus pad8付(型番:TG-M2SSD-ABR)」です。
「Thermal Grizzly M.2 SSD用ヒートシンク」を装着したM.2 SSDは、厚み9.7mm、幅23.5mmなので、サイズ面ではPS5の設置要件を問題なくクリアし、拡張スロットに綺麗に収まります。

一般的には効き馴染みのない名前だと思いますが、Thermal Grizzly(サーマルグリズリー)は自作PC界隈では高性能な熱伝導グリスやサーマルパッドで有名なメーカーです。
個人的に愛用しているのはもちろん、自作PC関連のレビューをする時は”クマさんグリス”の愛称で呼ばれる高性能熱伝導グリスKryonautを毎回紹介しているくらい定評のあるメーカーです。

見ての通りヒートシンク自体は、Amazon等で販売されているノーブランド製品と大差ないのですが、M.2 SSD-ヒートシンク間での熱移動を媒介するサーマルパッドに同社の高性能サーマルパッド「Thermal Grizzly minus pad 8」が付属しているところが注目ポイントです。
付属品の「Thermal Grizzly minus pad 8」はサーマルパッド単品で市販されているものと同等品です。セラミック、シリコン、微粒子化された酸化アルミニウムで構成された熱伝導パッドとなっており、熱伝導効率が8.0W/m・Kと高い効率を実現しています。

「Thermal Grizzly M.2 SSD用ヒートシンク」の組み立て手順を紹介すると、同製品には0.5mm厚と1.0mm厚の2枚のサーマルパッドが付属するので、バックプレートに0.5mm厚で薄い方のサーマルパッドを貼り付けます。M.2端子側にサーマルパッドが寄るようにバックプレート上に貼ってください。

バックプレートにM.2 SSDを乗せます。M.2端子と逆側で、基板とバックプレートの端が一致するくらいの感じに置けばOKです。もう1枚付属している、1.0mm厚で厚みが大きい方のサーマルパッドを貼り付けます。

あとは片側から先にヒートシンクを板バネのツメに挿しこんで、もう片方を押し込めばヒートシンクの装着完了です。ヒートシンクの圧着に遊びがある場合は、板バネを締めて調整します。

以上のように、 「Thermal Grizzly M.2 SSD用ヒートシンク」はヒートシンクとサーマルパッドが一通り揃っていて、ツールレスで簡単に組み立てが可能です。

「Thermal Grizzly M.2 SSD用ヒートシンク」はM.2 SSD基板背面に素子実装がない片面実装のM.2 SSDに対応しています。
一部メーカーのM.2 SSDでは2TBなど大容量モデルは両面実装の可能性があるので注意してください。

連続読み出しが5500MB/s以上のPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDのうち、Samsung SSD 980 PROやWD_BLACK SN850は最大容量の2TBモデルも含めて全て片面実装なので、「Thermal Grizzly M.2 SSD用ヒートシンク」と組み合わせて問題なく使用できます。
市販の別売りM.2 SSDヒートシンクを組み合わせる場合は、消費電力が小さく発熱が控えめなSamsung SSD 980 PROがオススメです。
高冷却性能で片面・両面実装のM.2 SSDにオススメなヒートシンク
両面実装のM.2 SSDに対応したヒートシンクとして上で紹介した製品はPS5への組み込みとしては必要十分な性能ですが、実のところM.2 SSDヒートシンクの性能はあまり良くありません。(ツールレス固定の手軽さを優先して紹介したので)M.2 SSDヒートシンクの冷却性能で選ぶのであれば、自社ブランドの連続読み出し7GB/sなPCIE4.0対応M.2 SSDも展開しているPC部品の大手国内正規代理店CFDから発売中のM.2 SSDヒートシンク「CFD HSN-TITAN」がオススメです。

「CFD Gaming HSN-TITAN」を装着したM.2 SSDは、厚み10.9mm、幅24.1mmなので、サイズ面でPS5の設置要件を問題なくクリアし、拡張スロットに綺麗に収まります。


「CFD Gaming HSN-TITAN」については個別のレビュー記事も公開中です。同社製PCIE4.0対応M.2 SSDのPG4VNZ等を使用して冷え具合の検証も行っているので、詳しくはこちらを参照してください。
冷え具合で選ぶなら拡張スロットカバー型ヒートシンクが最強
PlayStation 5の拡張スロットカバーと置き換えて使用するM.2 SSDヒートシンクが一部メーカーから発売されています。
一般的なM.2 SSDヒートシンクの場合、PlayStation 5の拡張スロット内部というサイズ制限があるので冷却性能には限界がありますが、拡張スロットカバー型のヒートシンクは拡張スロット内部というサイズ制限を無視できるので、物量的にも構造的にも冷却性能で上回ります。

拡張スロットカバー型ヒートシンクについてはElecGear EL-P5CやSabrent SB-PSHSが発売されており、「ElecGear EL-P5C」については国内Amazonでも購入が可能です。
使い方や冷え具合に関する詳細レビューも公開中なので、是非、参考にしてみて下さい。
PS5にM.2 SSDを増設する方法
PlayStation 5の拡張スロットに市販のM.2 SSDを増設する手順について紹介します。PS5でカバーが取り外し方向へスライドしないようにロックしているのは、縦置きした時に上側奥に当たる角にある2つの丸形の出っ張りだけなので、ここを外に引っ張って浮かせ、縦置き時の下方向へカバーを押すor引くと簡単に外れます。


M.2 SSD増設用の拡張スロットは正面から見て右側面の手前に配置されています。

拡張スロットにネジ止めされた金属製カバーを取り外すと、最大でM.2 22110サイズに対応したM.2スロットが現れます。なおPS5のSSD増設には0番のプラスドライバーが必要です。

M.2 SSD固定用ネジ&スペーサーが、標準ではM.2 22110サイズに合わせて装着されているので、まずはこれを取り外します。

80(M.2 2280)、110(M.2 22110)のようにサイズに合わせて基板上には数字が記載されているので、使用するM.2 SSDのサイズの数字が書いてある穴にスペーサーを装着します。通常は80(M.2 2280)のはずですが。

スペーサーを装着したらM.2スロットにM.2 SSDを挿入します。M.2 SSDは水平から10度くらい、少しだけ斜めにしてゆっくりと挿入してください。小さく薄い基板なので、破損しないように注意を。M.2スロットに奥まで挿入出来たらネジを固定します。

あとは金属製カバーを装着しなおして、物理的な作業としての増設は完了です。

M.2 SSDを増設してからPS5の初回起動時、M.2 SSDがPS5用にフォーマットされていない場合、次のようなフォーマット画面が表示されます。

フォーマットを選択すると増設したM.2 SSDのフォーマットが始まります。
増設したSSDにデータを保存していた場合、フォーマットによって全て消えるので、大切なデータがある場合は事前にバックアップしておいてください。
なお増設SSDのフォーマットは、PS5の内蔵SSDには何も影響しないので安心してください。


M.2 SSDのフォーマットが完了すると、PS5上でそのSSDを使用した時の連続読み出し速度が表示されます。OKを選択するとPS5が通常メニューで起動します。

増設したM.2 SSDの空き容量やインストール済みコンテンツは、「設定 - ストレージ」から確認できます。




M.2 SSDの増設直後はPS5ネイティブ対応タイトルのインストール先は標準で内蔵SSDになっているので、「インストール先」の項目からM.2 SSDストレージを選択します。

内蔵SSDにインストール済みのゲームについては、同じく「設定 - ストレージ - 本体ストレージ - ゲームとアプリ」の順番にアクセスし、各アプリを選択して表示される「移動する項目を選択」でM.2 SSDへ移動させることができます。



PS5に増設したSSDのロード時間を標準SSDと比較
最後になりましたが、PCIE4.0に対応した各種市販のSSD製品について、増設SSDと内蔵SSDとでPS5ネイティブ対応タイトルでゲームロード時間の比較を行った結果を紹介しておきます。結論から言ってしまうと、当サイトでは容量違いも含めて10種類を超える各社のSSDで内蔵SSDとPS5ネイティブ対応タイトルのゲームロード性能を比較しましたが、測定誤差を超えるような目立った性能差はありません。
『PCIE4対応SSDなら速度は気にしなくてもいい?』の章で説明した通り、今のところは、『1.容量に対して価格が安価である(別売りの場合はヒートシンクも込みで)』、『2.PS5互換サイズのSSDヒートシンクを搭載している(詳しくはこちら)』、以上2点を優先して選べばOKだと思います。

各種SSDの仕様や冷え具合や、さらに詳しい各ゲームにおけるロード性能の比較については、個別にレビュー記事も掲載しているので、こちらも参照してみてください。
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PlayStation 5のストレージ増設に使用するM.2 SSDは自作PC向け部品を使用することになります。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) July 29, 2021
PCIE4.0対応NVMe M.2 SSDの概要を解説し、速度性能が高くてヒートシンクも標準搭載なオススメモデルを紹介します。https://t.co/ePucfD9fwt pic.twitter.com/IyiNQeJqT0
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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