SilverStone SST-MS09B


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M.2 2280フォームファクタのSATA接続M.2 SSDを最大転送速度10Gb/sに及ぶUSB3.1 Gen2に対応したUSBメモリライクなモバイルストレージに変換可能なエンクロージャーキット「SilverStone SST-MS09」をレビューしていきます。「SilverStone SST-MS09」にはチャコールカラーのSST-MS09CとブラックカラーのSST-MS09Bが国内で発売済みですが今回レビューするのはブラックカラーのSST-MS09Bです。SST-MS09に加えて先日レビューしたSamsung SSD 860 EVO M.2 1TBを使用して、コンパクトサイズなXbox One Xは外付けストレージを作ってゲームのロード時間も検証してみました。
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「SilverStone SST-MS09」に組み込む検証機材のSATA接続M.2 SSDにはメーカーよりレビュー用サンプルとしてお借りした「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」を使用しています。Samsung SSD 860 EVO M.2 1TBについては詳細なレビュー記事を公開中です。
「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」をレビュー

Samsung 860 EVO M.2 1TB


代理店公式ページ:http://www.dirac.co.jp/sst-ms09/
製品公式ページ:http://www.silverstonetek.com/product.php?pid=612&area=jp
SST-MS09


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SilverStone
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<米尼:ブラック/チャコール/シルバー



SilverStone SST-MS09の外観・使い方

まずは「SilverStone SST-MS09」の外観や使い方について紹介していきます。
「SilverStone SST-MS09」の本体以外の付属品は簡易マニュアル、ドライバー、スペアネジ2個です。
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今回購入したのはブラックカラーの「SilverStone SST-MS09B」なので、エンクロージャー本体の外装はマットブラック塗装のアルミニウム製になっています。表面中央にはSilverStoneのロゴが刻印されています。
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背面にはUSB端子を出し入れするスライドと、エンクロージャー裏蓋を固定する四隅のネジがあります。
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「SilverStone SST-MS09」では裏面中央のスライドスイッチを使用して、USBフラッシュメモリ風にUSB端子を出し入れすることができます。保管時はUSB端子を収納しておけるので安心です。
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サイズを比較するとM2280規格のM.2 SSDとほぼ同サイズなUSBフラッシュメモリのSanDisk Extreme PRO USB3.1 256GBよりはやはり大きくなっています。
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先日レビューしたUSB3.1 Gen2 Type-C変換エンクロージャー「Micro Solution M2EN-CAL178」と比較するとコンパクトです。
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重量を比較すると、「SilverStone SST-MS09」とSamsung 860 EVO M.2 1TBが45g、「Micro Solution M2EN-CAL178」とSamsung 860 EVO M.2 1TBが119g、「SanDisk Extreme PRO USB3.1 256GB」が19gです。USBフラッシュメモリよりは重いものの「SilverStone SST-MS09」は比較的軽量なエンクロージャーです。
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「SilverStone SST-MS09」は背面四隅のネジを外せば裏蓋を簡単に開くことができます。
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「SilverStone SST-MS09」の組み立ては非常に簡単です。裏蓋を開いてUSB端子の付いた基板を取り出したら、基板にSATA接続M.2 SSDを装着します。M.2 SSD固定ネジは裏蓋同様に付属ドライバーで回すことができます。
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あとはSSDを装着した基板を筐体に戻して裏蓋を閉じれば組み立て完了です。
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「SilverStone SST-MS09」は「Micro Solution M2EN-CAL178」と違ってコンパクトかつ軽量な所は利点ですが、スライド収納の構造上、筐体とSSD間にサーマルパッドを貼って筐体を放熱板にすることができないので放熱面を考えると一長一短があります。ただしスライドを使用しない前提で、USB端子出しっぱなしでサーマルパッドを貼るという裏技は使えます。とはいえSATA接続M.2 SSDは比較的低発熱なのでそのまま使用しても問題ないと思います。
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SilverStone SST-MS09をXbox One X用の外付けストレージとして使用してみる

続いてSamsung SSD 860 EVO M.2 1TBを組み込んだ「SilverStone SST-MS09」をXbox One X用の外付けストレージとして使用してみます。
Xbox One Xは競合のコンソールゲーム機であるPlayStation4と違って内蔵HDDの交換に対応していません。ただしPS4同様にUSB3.0接続の外付けストレージへ各種ゲームのフルインストールが可能です。Xbox One XはCPUやメモリキャッシュ機能が強力で内蔵HDDでもゲームのロード時間がSSD化したPS4よりも高速な場合があることも知られていますが、USB3.0変換の外付けSSDでそのロード時間をさらに短縮することができるのか検証してみました。

なおSATA接続M.2 SSDのUSB 3.1 Gen2変換の性能については、USB3.0変換と同様に変換基板による性能差はおそらくほぼないと思われるので、先日レビューした「Micro Solution M2EN-CAL178」にお任せする形で割愛します。一般的な外付けモバイルストレージとしてUSB 3.1 Gen2変換のファイルコピー性能が気になる方はこちらの記事を参照してください。
M.2 SATA SSD-USB3.1 Gen2変換キット「Micro Solution M2EN-CAL178」をレビュー
Micro Solution M2EN-CAL178


今回レビューする「SilverStone SST-MS09」とSATA-USB変換として主流な2.5インチストレージ対応製品との違いとして、「SilverStone SST-MS09」はUSBフラッシュメモリライクな形状なので奥行は要求されるものの、省スペースでケーブル繋がりでブラブラすることもなく、外付けストレージの配置に困らないというメリットがあります。「SilverStone SST-MS09」は内蔵SSDもコンパクトなM.2 SSDで交換も簡単ですし保管スペースも最小限です。
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「SilverStone SST-MS09」の外付けSSDとXbox One Xの内臓HDDとのゲームのロード時間比較に使用するゲームタイトルとしては「MONSTER HUNTER : WORLD」、「Gears of War 4」、「Forza Horizon 3」の3つを使用しました。
各ゲームについては、ケース1→ケース2→ケース3→ケース1→…、の順番で3回計測を行いました。

「MONSTER HUNTER : WORLD」
ケース1:Xbox One Xホームからゲームを起動して「Press Any Botton」が表示されるまで
ケース2:ゲームデータを選択してから操作可能になるまで
ケース3:ケストドン討伐フリークエストでビューボタンを押してから初期キャンプが表示されるまで

「Gears of War 4」
ケース1:Xbox One Xホームからゲームを起動して「プレイ」が表示されるまで
ケース2:ソロのチャプター選択「ACT II-4 大脱出劇」でロードが完了するまで
ケース2:ソロのチャプター選択「ACT V-4 解放」でロードが完了するまで

「Forza Horizon 3」
ケース1:Xbox One Xホームからゲームを起動して操作可能になるまで
ケース2:Byron BayからHot Wheelsへの移動
ケース2:Hot WheelsからByron Bayへの移動

「Gears of War 4」のケース2と「Forza Horizon 3」のケース2について内蔵HDDと外付けSSDのロード時間比較を動画にしてみました。






「MONSTER HUNTER : WORLD」を使用したロード時間比較の結果は次のようになっています。
MONSTER HUNTER : WORLDの各シーンロード時間比較において、1回目は外付けSSDのほうが内蔵HDDよりも若干ロード時間が速いという結果になっていますが、回数を重ねると外付けSSDと内蔵HDDのロード時間は横並びになります。モンハンワールドはゲームサイズが20GB未満で比較的小さいため、キャッシュ機能が効いて外付けSSDと内蔵HDDの差があまり出ないようです。
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「Gears of War 4」を使用したロード時間比較の結果は次のようになっています。

Gears of War 4の各シーンロード時間比較において、Xboxホームからゲーム起動までのシーン1ではロード時間の差は10%強程度に留まりますが、チャプター選択によるシーン2およびシーン3のロードでは外付けSSDをゲームのインストール先に指定することでロード時間を半分近くまで減らすことができました。回数を重ねてもロード時間に大きな差が出ないので初回から最大に効いている可能性もあるものの、どちらにせよキャッシュメモリの影響による差は小さいようです。
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「Forza Horizon 3」を使用したロード時間比較の結果は次のようになっています。

Forza Horizon 3の各シーンロード時間比較において、Xboxホームからゲーム起動までのシーン1でも40%近いロード時間の短縮に成功しています。内蔵HDDのロード時間が1分半程度なので体感的にも早く感じます。シーン2はキャッシュ機能が影響しているのか外付けSSDでは20秒程度で安定しているものの、内蔵HDDの場合は各回でロード時間にバラつきがでました。キャッシュの影響が出ず平均して半分程度のロード時間で済む感じです。シーン3でも大幅なロード時間短縮に成功しています。
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SilverStone SST-MS09のレビューまとめ

最後にM.2 SSDをUSB3.1 Gen2 Type-Aに対応したUSBメモリライクなモバイルストレージに変換可能なエンクロージャーキット「SilverStone SST-MS09」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • SATA接続M.2 SSDをUSB3.1 Gen2 Type-A端子に変換可能
  • USB端子をスライド収納可能なので保管時も安心
  • SATA接続M.2 SSD変換の中でもコンパクトサイズ
  • Xbox One Xの外付けストレージにすることでゲームのロード時間を最大で半分にできる
悪いところor注意点
  • USBフラッシュメモリと比較するとサイズは大きめ
  • 5000円前後なのでエンクロージャーとしてはやや高価

M.2 2280フォームファクタのSATA接続M.2 SSDを最大転送速度10Gb/sに及ぶUSB3.1 Gen2に変換可能なエンクロージャーキット「SilverStone SST-MS09」を使用して、最新のSATA接続M.2 SSD「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」を組み込むことで、Xbox One Xのゲームロード時間を最大で半分に短縮できる、コンパクトで大容量な外付けSSDを構築することができました。

SATA SSDのUSB変換というと2.5インチSSDとM.2 SSDともにケーブルを介して接続するものが多く、Xbox One Xの外付けストレージとして使用する際に大きくスペースを取ったり、ケーブル接続のためブラブラして配置に困ることもありますが、「SilverStone SST-MS09」であればスペースは最小限かつUSBメモリライクなのでXbox One Xの正面もしくは背面のUSB端子に刺しておくだけと設置も非常にお手軽です。

今回はPC用モバイルストレージとしてのファイルコピー検証は割愛しましたが、同じくSATA接続M.2 SSDをUSB3.1 Gen2に変換するエンクロージャーキット「Micro Solution M2EN-CAL178」でレビューした通り、USB
3.1 Gen2変換であればSAT3.0規格に対応したM.2 SSDをSATAネイティブ接続に近い性能でモバイルストレージ化可能なので、「SilverStone SST-MS09」はPC用モバイルストレージの構築にも最適な製品の1つです。

コンソールゲーム機の中でも最強クラスの性能を誇るXbox One Xだけにパフォーマンスを重視するユーザーも多いと思います。ゲームのロード時間を最小限に抑えてXbox One Xで快適なゲーム環境を構築したいのであれば「SilverStone SST-MS09」を使用した外付けSSDの構築は非常におすすめです。

以上、「SilverStone SST-MS09」のレビューでした。
SilverStone SST-MS09B




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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