グラフィックボードの買い替えや初めてのグラボ購入を検討しているユーザー向けに、100台以上のグラフィックボードを検証・レビューしてきた経験から、2025年最新のグラフィックボード事情、グラボ選びの基本、GPU性能比較などについて説明し、おすすめのグラフィックボード(グラボ・ビデオカード)を紹介していきます。
性能や価格の比較から、NVIDIA最新世代のGeForce RTX 40シリーズ(4090、4080、4070/Ti、4060/Ti)、AMD Radeon RX 7000シリーズ(7900 XTX/XT、7800/7700 XT、7600)を搭載したグラフィックボードの選び方を徹底解説します。
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2025年の最新世代、NVIDIA GeForce RTX 40シリーズ(4090、4080、4070/Ti、4060/Ti)やAMD Radeon RX 7000シリーズ(7900 XTX / XT、7600)の各種GPUについて詳細レビューを公開中です。【一覧へ】
目次
【グラフィックボードやGPUの基礎知識】
1.最新GPU選びの早見表とおすすめオリファンモデル
2.当サイトのグラフィックボード レビュー
3.高性能なGPUには、高性能なゲーミングモニタを
【予算・性能別にオススメのグラフィックボード】
1.2万円~: 補助電源不要も含む、エントリークラスのグラボ
2.4.5万円~: RTX 4060 / 2025年最新 フルHDゲーミングに最適
3.6万円~: RTX 4060 Ti / FHD・WQHD/144FPS+の入門に最適
4.9万円~: RTX 4070 SUPER / DLSS3&AV1対応の3080置き換え
5.11万円~: RTX 4070 Ti SUPER / 4Kゲーミング入門に最適
6.17万円~: RTX 4080 SUPER / DLSS3で4K 120FPS+に対応
7.28万円~: RTX 4090 / ゲーマーにもクリエイターにも最強
参考1.オススメ自作PCパーツ(CPU/SSD/マザーボード/電源ユニットなど)
参考2.GPU別おすすめBTO PCの解説記事一覧
最新GPU選びの早見表とおすすめオリファンモデル
2025年現在、NVIDIAのGeForce RTX 40シリーズ、そしてAMDのRadeon RX 7000シリーズが発売されています。
さらに最新の次世代GPUとしてNVIDIAのGeForce RTX 50シリーズ、そしてAMDのRadeon RX 9000シリーズも順次登場しています。
現行最新GPUの命名規則は簡単にまとめると、NVIDIAとAMDともに4桁の数字でランク分けされ、RTX 4060よりRTX 4070のほうが高性能、のように下の桁が大きいほど高性能な上位モデルを意味します。
またRTX 4060 TiやRX 7700 XTのように、”Ti / SUPER / XT”などの添え字が付くと同ナンバリングで高性能な上位モデルやアップデートモデルを意味します。
下の表は2025年の最新GPUに関する簡単な性能比較や、価格・予算別のGPU早見表になっています。見ての通り上に行くほど性能と価格が高いGPUです。
グラフィックの項目は最新の高画質PCゲームが記載の解像度/グラフィック設定で快適に(60FPS程度で安定して)遊べるという大体の指標です。例えばRTX 4060であれば2025年の最新高画質PCゲームがフルHD解像度、最高設定で60FPSをキープできる性能があり快適にプレイできます。
VR HMDについては見ての通り、補助電源については各GPUを搭載したグラボの補助電源の最小数です。価格は若干前後しますが概ね最安値を記載しています。
どのGPUを選べばいいのかよく分からない、という人は30種類以上のGPUによる実ゲームベンチマークで解説しているので、こちらの記事も参照してみてください。
グラフィックボードを作っている会社とGPUコアを作っている会社は違います。
デスクトップPC向けのGPUコアを作っている会社はNVIDIAとAMDの2社です。2022年末頃からIntelもゲーム用GPUに参入していますが、ハウツー系の記事を読む層は今のところ無視していいやつです。
GPUの型番(NVIDIA GeForce RTX 4070やAMD Radeon RX 7700 XTなど)でグラフィックス性能が決まります。そして、おおよその価格帯も。
まず、予算や必要な性能からGPUの型番を絞り込み、それから各AIBパートナー/グラボメーカーのどのオリファンモデル(ASUS ROG STRIX、MSI GAMING X、ZOTAC Trinityなど)にするかを選ぶ、という順番です。
簡単に言うと、オリファンモデルとは各GPUを搭載したグラフィックボードのメーカーによる差別化です。
オリファンモデルは見た目の好み、寸法と補助電源の数、そして事前にレビューを調べられるなら静音性を基準に選べばOK。
オリファンモデルを選びに迷ったという方は、こちらの記事を参照してみてください。
当サイトで公開中のグラフィックボードのレビュー
当サイトではオリファンモデルの選択で最重要な静音性や冷却性能について、ストレステスト中のソフトウェアモニタリングだけでなく、サウンドレベルメーター(騒音計)を使用した最大負荷時のファンノイズ測定や、実際にPCケースに組み込んだ時のGPU温度とファン速度のチェック、サーモグラフィーを使用してVRM電源やVRAMチップなどGPUコア以外の周辺回路の温度検証も行っています。
各GPUのグラフィック性能についても、10種類以上の最新PCゲームを使用してベンチマーク測定を行い、個別ゲームタイトルに関する比較やそれらの平均から算出したGPU/グラフィックボードの性能比較を掲載しています。
2025年最新GPUであるNVIDIAのGeForce RTX 40シリーズやAMDのRadeon RX 7000シリーズについて詳細なレビュー記事を多数公開しています。
・GeForce RTX 40シリーズのレビュー記事一覧へ
・Intel Arc A770/A750のレビュー記事一覧へ
当サイトのGPU別レビュー記事一覧については下記リンクを利用してください。
・AMD 【Radeon RX 7900 XTX】【Radeon RX 7900 XT】 【Radeon RX 7800 XT】【Radeon RX 7700 XT】 【Radeon RX 7600】 【Radeon RX 6900 XT】【Radeon RX 6800/6800XT】 【Radeon RX 6700 XT】【Radeon RX 6600 XT】 |
高性能なGPUには、高性能なゲーミングモニタを
高性能なグラフィックボードを使用するのであれば、144Hzや240Hzなど一般的な60Hzよりも高いリフレッシュレートで動作するゲーミングモニタを組み合わせるのがオススメです。
NVIDIA公式のブログポストで高フレームレートなPCゲーミング、つまりハイリフレッシュレートなゲーミングモニタと高性能なグラフィックボードの組み合わせがApex Legends(エーペックスレジェンズ)やFortnite(フォートナイト)など近年流行りのバトルロイヤルゲームにおいて勝率に影響するのか調べた統計データが公表され、話題になりました。
・フレームレートが高ければ、バトルロイヤルゲームを優位に進めることが可能
・高いフレームレートがEスポーツに重要な理由
バトルロイヤルゲームにおけるキル/デス比とモニタリフレッシュレートおよびGPU性能の関係を示したNVIDIAによる調査結果のグラフが次のようになっています。
GeForce GTX 1050シリーズと60Hzリフレッシュレートモニタというエントリークラス環境のユーザーにおけるキル/デス比を基準(100%)として、より高性能なGPUや、よりハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使用しているユーザーのキル/デス比がどのように伸びているか示しています。
「ゲームをやり込んでいるプレイヤー、もしくはもっと単純にゲームが上手いプレイヤーが高性能なGPUやハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使っているだけ」という身も蓋もない言い方もできるものの、ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタ(と高フレームレートな高性能GPU)では表示が滑らかになる、物理的な残像が減る、表示遅延が小さくなる、といった定量的なメリットがあることもまた間違いありません。
高性能なGPUやゲーミングモニタは(程度の差こそあれ)勝率に対してプラスに影響すると考えていいと思います。
表示遅延が小さいことのメリットも簡単に紹介しておくと、視認と操作の繰り返し応答が良くなるというのは直感的に分かると思います。
その他にも、例えば下の動画のように壁に隠れたターゲットが壁から出てきた時、画面に表示されるのが実際に速くなります。
240~360FPSでシステム遅延が小さい環境の攻撃側に敵(守備側)が見えているのに対して、システム遅延が大きい環境の守備側は敵(攻撃側)が見えていない様子がハッキリと映っています。
主観の画面表示を基準にしてみると、クロスヘア中央にターゲットをエイムしてから撃ち始めた場合、240Hzのほうが60Hzより先に着弾します。ターゲットが逃げる場合は50ms程度の差で撃ち漏らす場合もあります。
技術云々ではなく、単純に、クロスヘア中央にエイムするという同じタイミングで撃ちあっていたら、リフレッシュレートが高いモニタを使っている方が勝ちます。加えて操作と画面表示の繰り返し応答も早いので、当然、リフレッシュレートが高い方がエイムもスムーズになります。
AAAクラスの高画質PCゲームや近年流行りのオンライン対戦バトルロワイアルなどe-Sports系PCゲームなど用途、組み合わせるGPU、そして予算に合わせて、2025年最新製品の中からオススメなゲーミングモニタを紹介しているのでこちらの記事も参考にしてください。
・予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
・PCモニタ・ディスプレイのレビュー記事一覧へ
補助電源不要も含む、エントリークラスのグラボ
最新GPU早見表の章で触れた通り、2020年末に発売された最新コンソールゲーム機についてはPlayStation 5がGeForce RTX 3060と同じくらい、Xbox Series XがGeForce RTX 3070よりもやや遅いくらいの性能です。(GPUスペックから想定したざっくり評価ですが)
マウス&キーボードの操作に標準で対応しているなどPCゲーミングならではの魅力はありますが、すでにPlayStation 5の時点でグラフィック性能はRTX 3060程度まで達しているので、2025年にPCゲーミング用途でグラフィックボードを新調するのであればGeForce RTX 4060 TiやRadeon RX 7700 XTよりも高速な製品を選択するのがオススメです。
【2024年モデル】フルHDゲーミングに最適なグラボ
2024年発売の最新ミドルクラスGPU、GeForce RTX 4060はフルHD解像度・ハイフレームレートやWQHD解像度に最適なGPUとされており、従来のラスタライズ型3Dグラフィック性能において前世代で同価格帯のRTX 3060に対して20%程度上回ります。
具体的な性能としては、2020年以降の最新高画質PCゲームを最高画質でフルHD/60FPSで安定してプレイでき、レイトレーシング表現についてもNVIDIA独自の超解像技術DLSSを併用することでフルHD/60FPSをキープできます。近年流行りのバトルロイヤルやe-Sports系で比較的軽量なPCゲームであればフルHD/144Hz+でプレイすることもでき、フルHD解像度のPCゲーミングに最適かつ高コストパフォーマンスなモデルです。
またGeForce RTX 40シリーズの大きな特徴の1つであるAIによるAI中間フレーム生成機能 DLSS 3にもGeForce RTX 4060は対応しているので、同機能を使用すれば、非対応のRTX 30シリーズと比較して、RTX 3060なら70%程度、もう1つ前の世代のRTX 2060なら130%程度と大幅に上回る性能を発揮できます。
『PlayStation 5のGPU性能がシェーダー数等のスペック概算でちょうどRTX 3060くらいなので、PCゲーミング用にグラフィックボードを選択するのであればRTX 3060 Ti以上のGPUを選択したい』と2021~2022年頃は評価していました。
(21:9ウルトラワイドなど特殊なアスペクト比に対応や、キーボード&マウス操作との互換性の高さなど、PCゲーミングならではの魅力はありますが)
GeForce RTX 4060は3Dグラフィック性能がRTX 3060 Tiとほぼ同等なので、コンソールゲーム機の性能から相対的に考えると、ゲーミングPC用のグラフィックボードとして及第点ではあるのですが、2022年末から現在にかけて発売されている最新PCゲームは次世代GPUを見据えてより高画質に、より高負荷になっています。
さらに高性能なPlayStatio 5 Proも発売されたので、やはりPCゲーミング用にグラフィックボードを選択するのであればRTX 4060 Ti以上のGPUを選択したい、というのが正直なところです。
AMDからはGeForce RTX 4060の競合モデルとしてRadeon RX 7600が発売されています。
ゲームタイトルによって得手不得手があるのですが、3Dグラフィック性能はほぼ同じような感じです。AV1ハードウェアエンコードにはどちらも対応していますが、AI中間フレーム生成機能には非対応(FSR3の登場が予告されていますが)となっており、代わりにRadeon RX 7600のほうが少し安価な傾向です。
FHD・WQHD/144FPS+の入門に最適な新定番グラボ
2024年発売の最新ミドルクラスGPU上位モデル、GeForce RTX 4060Tiは、現在お手頃な価格で普及しつつあるWQHD解像度で144Hz+の高速リフレッシュレートなIPS液晶ゲーミングモニタと組み合わせた高画質かつハイフレームレートなPCゲーミングの入門に最適なグラフィックボードです。
GeForce RTX 4060 Tiは、前世代同クラスのRTX 3060 Tiを10~15%程度上回る性能を発揮し、前世代アッパーミドル RTX 3070と比較してもフルHD解像度やE-Sports系タイトルのWQHD解像度なら同等の性能を実現しています。
最新アーキテクチャによる高い動作クロックと大容量キャッシュメモリのおかげでハイフレームレートに対するボトルネックが解消されているので、フルHD解像度のハイフレームレートなPCゲーミングに最適なGPUです。
VRAM帯域の影響でネイティブ4Kのような高解像度における性能は鈍化する傾向はあるものの、GeForce RTX 4060 Tiは最新のDLSS 3に対応しているので、フルHDをソースにアップスケールするDLSS SRやAIフレーム補間機能DLSS FGを併用すれば、4Kゲーミングでも大幅な性能向上が期待できます。
なお、「GeForce RTX 4060 Ti」にはVRAM容量で8GB版と16GB版がありますが、16GB版はAI用GPUのエントリーユーザー向けモデルです。最近流行りのAI画像生成などで大容量なVRAMが必要だけど、RTX 4080やプロフェッショナル向けRTXは価格的に手が出ないという人向け。
PCゲーミング用であれば8GBでVRAM容量がボトルネックにならないゲームなら性能は同じです。
BIOHAZARD RE:4やThe Last of Us Part 1のように画質設定を上げるとVRAM容量が8GBでは追いつかないタイトルはあるものの、PS5などCSゲーム機と違ってPCゲームは細かく画質設定が可能なので、画質設定でVRAM容量を超過しないように調整できます。
ゲーム用で大容量VRAMのGPUが欲しい、ということであれば素直にRTX 4070など上位GPUを検討してください。
AMDからはGeForce RTX 4060 Tiの競合モデルとしてRadeon RX 7700 XTが発売されています。
RTX 4060 Tiよりも1万円程度高いものの、ゲームタイトルにも依りますが好適なタイトルなら最大で+30%、平均的に10%程度上回る性能を発揮します。AV1ハードウェアエンコードもサポートしています。
中間フレーム生成機能についてはNVIDIA DLSS 3のようなゲーム組み込み型のAMD FSR 3に加えて、2024年現在、ドライバ機能で汎用的に使用できるAFMF(AMD Fluid Motion Frames)も正式にリリースされています。
前世代ハイエンド級でDLSS3&AV1対応にも対応
GeForce RTX 4070、前世代同クラスのRTX 3070を30%程度上回る性能を発揮し、ハイエンドモデルながらコストパフォーマンスの高さで好評を博したRTX 3080とフルHD/WQHD解像度なら同等の性能を実現しています。
最新アーキテクチャによる高い動作クロックと大容量キャッシュメモリのおかげでハイフレームレートに対するボトルネックが解消されているので、フルHD/WQHD解像度のハイフレームレートなPCゲーミングに最適なGPUです。
VRAM帯域の影響でネイティブ4Kの性能は鈍化する傾向はあるものの、GeForce RTX 4070は最新のDLSS 3に対応しているので、フルHD/WQHDをソースにアップスケールするDLSS SRやAI中間フレーム生成機能 DLSS FGを併用すれば、4Kゲーミングにも対応可能かつ大幅な性能向上が期待できます。
GeForce RTX 4070については、フルHD/WQHDの性能は同等、ネイティブレンダリングでやや劣る4K性能をAIフレーム生成機能 DLSS 3でカバー、AV1ハードウェアエンコード対応 、国内価格は税込み9万円前後から、という特長なので、70番台の数字さえ無視すれば、 前世代ハイエンドのRTX 3080がDLSS 3とAV1に対応してそのままスライドしたようなGPUです。
目新しさは薄いですが、TGP320WからTGP200Wへと大幅に消費電力が削減されているので、全長220~250mm以下、2スロット占有のコンパクトモデルが登場し、PCIE 8PIN×1の補助電源で運用できるようになったところは魅力です。
2024年1月にはRTX 4070無印よりも15%程度性能が向上したアップグレードモデルRTX 4070 SUPERも発売されました。
MSRPはRTX 4070無印から据え置きですが、実売価格は今のところ、RTX 4070とRTX 4070 Tiの中間で性能に比例する感じなので、予算に合わせて選んでください。
AMDからはGeForce RTX 4070/RTX 4070 SUPERの競合モデルとしてRadeon RX 7800 XTが発売されています。
ゲームタイトルによって得手不得手があるのですが、3Dグラフィック性能はRTX 4070無印とほぼ同じような感じで、AV1ハードウェアエンコードもサポートしています。
中間フレーム生成機能についてはNVIDIA DLSS 3のようなゲーム組み込み型のAMD FSR 3に加えて、2024年現在、ドライバ機能で汎用的に使用できるAFMF(AMD Fluid Motion Frames)も正式にリリースされています。
北米希望小売価格が499ドルからなので、549ドルからのRTX 4070無印と比較して国内価格もRadeon RX 7800 XTのほうが少し安価な傾向です。
4Kゲーミング入門に最適
GeForce RTX 4070 Ti SUPERは、前世代ハイエンドモデルGeForce RTX 3080と比較して従来のラスタライズ型のPCゲームにおいて平均的に20%以上、ベストケースなら最大で30%という大幅な性能向上を実現しています。
ガチゲーマー向けフルHD/360FPSや有機ELテレビなどの4K/60~120FPSに対応可能な性能となっており、GeForce RX 40シリーズではアッパーミドル相当のナンバリングですが、前世代ハイエンド RX 3080の上位に位置する超高性能なGPUです。
RTX 4070 Ti SUPERのオリファンモデルはどれも巨大なGPUクーラーを搭載しており冷却性能や静音性は十分高いので、見た目とかメーカーとかお好みで選べばOKです。
ただ、ELSA(INNO3D)のオリファンモデルはPCIEスロット 2スロットにちょうど収まるサイズです。PCIEスロットを3~4スロット占有するとマズい、という人はこちらがオススメです。
競合メーカーのAMDからも次世代ハイエンドGPUのRadeon RX 7900シリーズが発売中です。
Radeon RX 7900 XTをGeForce RTX 4070 Tiと比較するとレイトレーシング性能では劣りますが、従来のラスタライズ性能(レイトレーシング表現を使用しない通常の3Dグラフィックス)なら上位互換の性能を発揮し、コストパフォーマンスで上回ります。
DLSS 3で4K/120FPS+に対応
GeForce RTX 4080 / RTX 4080 SUPERは、前世代最上位モデルGeForce RTX 3090 Tiと比較して従来のラスタライズ型のPCゲームにおいて平均的に15~20%程度、アーキテクチャ的にボトルネックを解消できるPCゲームなら最大2倍という大幅な性能向上を実現しています。
ガチゲーマー向けフルHD/360FPSや有機ELテレビなども対応する4K/120FPS+、そして新時代を象徴する8Kゲーミングにも手が届くハイエンドGPUです。
またGeForce RTX 40シリーズは倍速補間フレーム生成機能 Frame Generationに対応したDLSS 3が大きなトピックです。AIによって破綻のない映像を生み出し、テレビ機能の倍速補間と違ってNVIDIA Reflexによりゲーム操作にラグを感じない低遅延な表示を可能にしています。
素のGPU性能そのものが1.2~2.0倍程度であるのに加えて、Frame Generationはフレーム数を2倍にするだけでなく、CPUボトルネックの影響も軽減するので、DLSS 3に対応する次世代のPCゲームにおいてGeForce RTX 4080はGeForce RTX 3090 Tiを3倍以上も上回る性能を発揮できます。
競合メーカーのAMDからも次世代ハイエンドGPUのRadeon RX 7900シリーズが発売中です。
Radeon RX 7900 XTXをGeForce RTX 4080と比較するとレイトレーシング性能では劣りますが、従来のラスタライズ性能(レイトレーシング表現を使用しない通常の3Dグラフィックス)なら同等以上の性能を発揮し、コストパフォーマンスで上回ります。
ゲーマーにもクリエイターにも最強
GeForce RTX 4090は、前世代最上位モデルGeForce RTX 3090 Tiと比較して従来のラスタライズ型のPCゲームにおいて1.5~2倍という大幅な性能向上を実現し、下位モデルRTX 4080と同様にAI倍速補間DLSS 3に対応しているので、DLSS 3に対応する次世代のPCゲームなら4倍以上も上回る性能を発揮できます。
VRAM容量も旧TITANシリーズや実質的な後継だったGeForce RTX 3090/Tiと同じく、24GB GDDR6Xを積んでいるので、ゲーマーにもクリエイターにも最強のグラフィックボードです。
GeForce RTX 4090は非常に高いGPU性能を備えていますが、同時にCPUボトルネックによってGPU性能を十分に発揮できない可能性があります。
下はRTX 3090で検証したグラフですが、CPUボトルネックの厳しいPCゲームだと4K/120FPSをターゲットにしてもCPU性能が足を引っ張ります。
RTX 4090を購入する場合は、Intel Core i9 13900KやAMD Ryzen 9 7950XなどCPUボトルネックを最大限に緩和できるCPUを選択してください。
RTX 4090のオリファンモデルはどれも巨大なGPUクーラーを搭載しており冷却性能や静音性は十分高いので、見た目とかメーカーとかお好みで選べばOKです。
AIO水冷クーラー採用モデルを除いてほぼ全ての空冷モデルは4スロット占有ですが、ICHILL X3などINNO3DのオリファンモデルはPCIEスロット3スロットにちょうど収まるサイズです。PCIEスロットを4スロット占有するとマズい、という人にオススメです。
ハイエンドグラボなら抜群に冷える簡易水冷もおすすめ
序盤でも説明したようにRTX 4090やRTX 4080のようなハイエンドグラボを購入するならラジエーターの設置スペースを別途確保する必要がありますが空冷よりも抜群に冷える簡易水冷クーラー搭載モデルもおすすめです。
国内のBTO PCメーカー サイコムからはGeForce RTX 40シリーズを独自に簡易水冷化したグラフィックボードを搭載したG-Master Hydroシリーズが発売されています。
G-Master Hydroシリーズの標準モデルZ690やX570A IIは、PCケースに自作向け人気製品のFractal Design Define 7を採用し、マザーボードや電源ユニットなどにも自作PC向けの高品質パーツが採用されているので、高性能かつ高品質なBTO PCとして当サイトで特にオススメのモデルです。
当サイトでは簡易水冷グラフィックボード搭載したG-Master Hydroシリーズから、Core i9 11900KなどIntel第11世代CPUと簡易水冷GeForce RTX 30シリーズを搭載したゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z590」のレビュー記事を公開中です。G-Master Hydroシリーズの購入を検討する際には参考になると思います。
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