MO-RA3 420 PROの特注ファンマウンタ&グリルでNoctua NF-A20 PWMを設置してみた



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メイン機用水冷ラジエーターとしてMO-RA3 420 PRO Stainless Steel&Noctua NF-A20 PWMへ換装が完了したので簡単にレビューしていきます。MO-RA3 420 PRO用純正オプションでは満足できなかったので色々とご縁のある汐見板金様(以下、敬称略)にダストフィルター付きで純正オプションと見紛うステンレス外装なファングリル&ファンマウンタを特注しました。

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メイン機用ラジエーター交換の経緯をざっくり説明していくと、これまではEKWB製の180mmファン4基を搭載してWatercool MO-RA3 360 PRO Stainless Steelを使用していました。Watercool MO-RA3 360は通常120mmファン9機を使用して冷却するラジエーターですが、EKWB製180mmファンの場合は4基でいいのでコスト的にも優れ、国内でも保守部品が入手できると思って選択したのですが、悲しいことにEKWB製180mmファンがディスコンになるという誤算が……。
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しかも2年ほど基本的に24時間ぶっ通しで運用し続けた結果、EKWB製180mmの軸が低回転時にカラカラと鳴るようになってしまいました。同等品の180mmファンがPhobyaから出ているので、多少面倒ですがPPCSあたりから個人輸入しようかなあと考えていたところ、折よくNoctuaからMO-RA3 420 PROで同社のオプションマウントパーツ併用で使用できる200mmファン「Noctua NF-A20 PWM」が発売されたました。

Noctua製品ならそうそうにディスコンはしないはず、国内で保守部品も容易に手に入る、と思ってメイン機のラジエーターをMO-RA3 420 PRO Stainless Steel&Noctua NF-A20 PWMに切り替えようかと検討し始めました。
ただ純正オプションのマウントパーツを使用すればMO-RA3 420に「Noctua NF-A20 PWM」を設置できるものの、「Noctua NF-A20 PWM」は冷却ファンの標準的な厚さ25mm厚ではなく30mm厚のため純正のファングリルが使用できないという問題点がありました。(9月現在、ブラックとホワイトについてはNoctua NF-A20 PWM対応の厚みのあるファングリルも純正パーツで発売されています。ステンレスはなし)
ファングリルの問題があるのでやはり切り替えを躊躇っていたところ、6月頃に汐見板金「AX2 ver1.1」の底面防塵ダストフィルターのオプションをレビューする機会があり、スライド着脱のダストフィルターが機能的にも非常に好感触だったので、『こういうダストフィルター付きのファングリル&ファンマウントを特注しよう!』と思いついた次第です。
AX2 ボトムフィルターユニット_07386
汐見板金とはAX2のレビューやDelid Masterの設計などでご縁もあったので、MO-RA3用のファングリルを特注できませんか?と問い合わせて、素材としては外装部分はラジエーター本体に似た質感のステンレスにしたいとお伝えしたところ、実物をみたらたぶんできます、とのことでした。早速、MO-RA3 420 PROを輸入してサンプルのファンを4基購入し汐見板金へ実物を送付しました。
フィルターの着脱レイアウトMO-RA3 420 PRO_グリル_模式図
管理人も特に急ぎではなかったので先方のスケジュールに合わせて夏場の繁忙期が過ぎたころに、設計の概要は添付画像みたいな感じで、と何度かやり取りをした結果、無事に今回ご紹介する特注ファングリル&ファンマウンタが完成しました。
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特注ファングリル&マウンタは「ステンレス製のファングリル(外装)」「アルミニウム製のファンマウンタ」「アルミ&スチールのフィルターユニット」の3つのパーツで構成されています。ラジエーター本体へファンマウンタを装着し、ファンマウンタ側面にあるネジ穴でファングリルを固定する構造です。ファンマウンタを独立した別パーツにしているので仮にNoctua NF-A20 PWMがディスコンしてしまっても、ファンマウンタのみを追加で特注すればOKで、140mmファン9機の構成などにも柔軟に対応可能です。ファングリルとフィルターユニットは流用できるので出費も抑えられます。
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「フィルターユニット」の構造については汐見板金「AX2 ver1.1」用底面防塵ダストフィルターの構造が利便性が高く感じたので、それと同じものをそのまま採用してもらいました。同製品の写真で説明しますが、「フィルタースライドトレイ」にはマグネットが設置されており、「フィルタースライドトレイ」と「フィルター振動防止パネル」の間に防塵フィルターを挟み込む構造になっています。フィルターについてはエアコンや換気扇用に市販されているフィルターをカットして使用できるので掃除機や水洗いによる洗浄だけでなく、汚れたら新品に交換することも可能です。
AX2 ボトムフィルターユニット_07381
ファングリルの上側にはスリットがあり、内部にはフィルターユニット用のレールが内蔵されているので、スライド構造で簡単にフィルターユニットの着脱ができます。
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ファングリルにフィルターユニット着脱用スリットを開けるとハニカム開口の影響でエアスリット面がペコペコしてしまうので、ペコペコ防止のため下写真のように折り曲げ加工が施されています。この折り曲げ部分はラジエーターの持ち運び用の取っ手としても使用できます。
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続いて特注ファングリル&マウンタをMO-RA3 420 PROに組み込んでいきます。MO-RA3 420 PROは外装がステンレススチール版を購入しました。
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まずはNoctua NF-A20 PWM用のファンマウンタをラジエーターに装着します。
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続いてNoctua NF-A20 PWMを装着しました。写真を見てもらうとわかりますが、冷却ファンの間にはファンケーブルを取り回せるように10mm弱の隙間が開けられています。キツキツに配置してしまうとケーブルの取り回しで困るのでこの点についても特注の際に指定しておきました。
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あとはファングリルを上から装着すれば完成です。
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ファングリルの素材は製品本体の外装と同じくステンレススチールなので純正オプションと見紛う完成度です。
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4基の冷却ファンについてはPhobyaのPWM4PINファンの4分岐ケーブルを使用して1つにまとめています。純正のファングリル同様に側面中央にはケーブル用の穴も開いているのでここから電源ケーブルを出せます。
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フィルターユニットはラジエーターを立てた状態で上から抜き差しできます。
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あとはもう片面にもファングリル&マウンタを装着すれば完成です。
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MO-RA3 420はラジエーター単体でクーラントが2L近く必要になるので、クーラントの充填も一苦労です。ただ今回は検証機材のポンプ&リザーバーがあったのでQDを使って、メイン機に接続する前にクーラントを満タンにしておきました。
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クーラントを満タンにするだけで30分以上かかりました。
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クーラントさえ満タンになれば、MO-RA3 420のインとアウトはQDなのでメイン機との接続も一発です。
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メイン機の構成は6950X(4.2GHz)とNVIDIA TITAN Xp SLIですが、FireStrike Extremeグラフィックテスト1を1時間ほどループさせてもしっかり冷えていました。
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今年の年末はアサクリの新作とかいい感じのPCゲーム大型タイトルが多いですが、メイン機のラジエーターも無事に刷新できたので万全の体制で挑めそうです。


あとよろしければアンケートにご回答いただけるとありがたいです。




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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