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CPUクーラーやグラフィックボードの冷却性能検証用としてリファレンス機に使うため購入したPCケース「Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t」にキャスター足が欲しかったので、年始にレビューした「汐見板金 AX2」でご縁のあった汐見板金に特注していたキャスター足の試作品第1号が完成しました。
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MASTERCASE 5シリーズの足のパーツは、ネジ2本とシャーシ側の出っ張りに足パーツのスライド穴をはめるという構造になっており比較的簡単に着脱できます。前後の足は全く同じものが前後で対象に設置されているので特注する足パーツも同じものを2セット作ればOKでした。
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汐見板金の担当さんといろいろと相談した結果、特注足の作成案1としてシャーシに固定する箱パーツとキャスターのある台パーツの2つに分かれる構造のものを考えました。足パーツの作成に必要な寸法を調べるためにPCケース本体を汐見板金に送るのが厳しかったので、安価に製作できる作成案1を試作品1号として作成して寸法を確認することにしました。ひとまず試作品なので塗装はしていません。
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シャーシに直接キャスター足をつけることができず、シャーシとキャスターの間にはさむアダプタの分は背が高くなってしまうので、担当様に教えていただいた低床キャスターを採用することにしました。
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オリジナルの足は板が薄く強度に不安があったので特注足では厚手のスチール板を使用しています。ただし重量はオリジナル足が片方270gに対して、キャスター足試作品1号は1000g超となっており、前後セットで1500gほど重くなってしまうというデメリットがありました。基本的に強度と重量は比例してしまうのでできるだけ軽量にして強度を上げたいところ。
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装着手順は簡単です。まず最初に箱パーツをシャーシに固定します。
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あとは箱パーツにキャスターの付いた台パーツを固定したらキャスター足の設置完了です。
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低床キャスターなので台パーツからキャスターがシャーシ方向に盛り上がっていますが、5mm程度余裕をもって設計をお願いしました。後ろ側の足は電源ユニットの吸気スリットと被る位置にありますが、吸気の妨げにならない程度のスペースは確保できています。
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地面に設置するとこんな感じになりました。「Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t」にはPCケースのトップにハンドルもあるのでキャスターが付いていると持ち運びが非常に楽で便利でした。
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オリジナルの足の場合、地面から30mmほどの高さになりますが、今回作成したキャスター足では50~60mmほどの高さになりました。低床キャスターを採用したことで足の高さを可能な限り抑えることができました。
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今回の試作品は「強度を保つ」と「製作費を下げる」の2点を重視した設計になっており、黒色塗装すれば多少目立たなくなると思いますが外見的にMASTERCASE 5シリーズとどうしてもマッチしないので、オリジナル足に準拠したデザインのキャスター足を現在依頼中です。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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