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北米時間の3月10日(日本時間では3月11日午前3時)に全世界同時解禁となる、NVIDIA GeForce GTX 10XXシリーズのナンバリング最上位となる「NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti」の製品スペックや関連ベンチマークなど発売前情報をまとめました。
当サイトでもサンプルを購入してレビュー記事を公開しました。
10シリーズ最速「GTX 1080 Ti Founders Edition」をレビュー
GTX 1080 Tiの先行レビューまとめ【9日23時解禁】
GTX 1080 TiはTITAN X Pascalと同じGPUコアでVRAM容量は速度を調整しただけなので基本的な性能はTXPに準拠するのがほぼ分かっていたためレビューから読み取れる性能は予想通りですし、NVIDIAの公式発表通りGTX 1080比で35%ほど高速と考えてOKです。
GTX 1080 TiのリファレンスであるFounders EditionとTITAN X Pascalを比較するとGTX 1080
Tiが僅差で上回ります。価格差を見るとGTX 1080 Tiのほうが500ドルも安いのでコスパも圧倒的ですね。GTX 1080
FEも699ドルでしたし非常に優秀なグラフィックボードです。オリファンモデルではコアクロック(一部モデルではメモリクロックも)がOCされるはずなので、GTX
1080 TiとTXPの定格差は1割程度広がると思います。これから購入するならGTX 1080 Tiオリファンモデルを選べば間違いありません。
現状でTITAN X Pascalを使用しているユーザーについてですが、水冷化を行っており手動でOCを行っているのであれば性能的には現状維持でOKだと思います。GTX 1080 Tiのオーバークロック検証を見ると、GTX 1080 TiでもTITAN X Pascalでもコアクロックの上限は同じでした。性能の分け目になるメモリクロックはGTX
1080
Tiが12GHzあたりまでOCできるようですが、バス幅を削っているので、最終的にTXPのメモリクロックをOCするとTXPのほうが速くなるか大差がないようです。
ただGTX
1080 Tiを水冷化するとコアクロックが上がってさらに性能が伸びる可能性もあるのでその辺りは検証しないとわかりません。
・GTX 1080 Tiの先行レビューが解禁!!
GTX 1080 Tiの国内発売日や予想価格について
NVIDIA GeForce GTX 10XXシリーズのナンバリング最上位となる「GeForce GTX 1080 Ti」の発売日が北米時間の3月10日に全世界同時発売となり、国内でも11日から発売となることが決定しました。予約自体もNVIDIAの公式情報によるとすでに解禁されているようで、ドイツNVIDIAの公式通販などではすでに予約を開始していました。GTX 1080 Tiの価格については北米の希望小売価格はリファレンスとなるFoundersEditionの価格が699ドルと公表されています。AIBモデルの価格下限については今回はまだ公表されていません。
ニュースリリース:http://www.nvidia.co.jp/object/geforce-gtx-1080-ti-fastest-gaming-gpu-20170303-jp.html
国内の予想販売価格は税抜き99,800円だそうな。為替レート 142円/ドルなり……。
あと解禁時間が深夜3時ということもあり、深夜販売はないそうです。(ソース)
以下ニュースリリースより。
『GeForce GTX 1080 を大々的に無料提供
本日の発表と合わせて、NVIDIAは108個の1080 TiカードをGeForce Experience コミュニティに無料提供します。ゲーマーの皆さんが資格を得るには、GeForce Experience 3.0をダウンロードし、GeForceとNVIDIAから最新のリワード、ニュースなどを受け取ることに同意するだけです。当選者には、3月7日にeメールでお知らせします。』
GTX 1080 Tiの製品スペック・仕様について
GTX 1080 Tiのスペックについては、TITAN X Maxwellと980 Ti同様にTITAN X Pascalからコア数カットかと思いきや、同じく3584コアでブーストクロックは1582MHzとなりTXPよりも50MHz高速です。メモリ容量が11GBになりメモリのバス幅も減っていますが、メモリクロックは10%上がっているので最終的なメモリの速度はTXPよりも高速になっています。公式ページ:http://www.nvidia.co.jp/graphics-cards/geforce/pascal/jp/gtx-1080-ti
TitanX PascalとGTX 1080、TitanX Maxwellの詳細スペック比較は次のようになっています。
NVIDIA GeForce GTX 1080 Ti 詳細スペック比較 | |||
GPU名 | TitanX Pascal | GTX 1080 Ti |
GTX 1080 |
コードネーム | GP102 | GP102 | GP104-400 |
製造プロセス | 16nm FinFET | 16nm FinFET | 16nm FinFET |
コア数 | 3584 | 3584 | 2560 |
TMUs | 224 | 224 | 160 |
ROPs | 96 | 88 | 64 |
ベースクロック | 1417MHz | 1480 MHz | 1607 MHz |
ブーストクロック | 1531MHz | 1582 MHz | 1733 MHz |
単精度性能 | 11.0 TFLOPs | 11.3 TFLOPs | 9.0 TFLOPs |
メモリ | 12GB GDDR5X | 11 GB GDDR5X | 8GB GDDR5X |
バス幅 | 384-bit | 352-bit | 256-bit |
メモリクロック | 2500 MHz | 2750 MHz | 2500 MHz |
有効メモリクロック | 10000 MHz | 11000 MHz | 10000 MHz |
メモリ帯域 | 480GB/s | 484 GB/s | 320 GB/s |
補助電源 | 8PIN+6PIN | 8PIN+6PIN~ | 8PIN~ |
TDP | 250W | 250W | 180W |
発売日 | 16年8月2日 | 17年3月10日発売 | 16年5月27日 |
価格 | 1200ドル | FE : 699ドル 国内予価:10万円 |
FE:699ドル AIB:599ドル~ 17年は499ドル~ |
製品仕様ではビデオ出力にDVIが記載されていますが、リファレンス(FoundersEdition)ではDVI端子がなくなっています(実機サンプルの写真でも確認済み)。これでついに水冷によるシングルスロット化が実現するぜ!
OCすれば2GHz超えるよ、というデモもライブストリームで行われていました。TXPのリファブーストの最大クロックが1860MHzくらいなので(サーマルスロットリングがなければ)、GTX 1080 Tiリファレンスの最大ブーストクロックは1900MHzくらいになると思います。
GTX 1080比で35%ほど高速とのこと。下に管理人が測定したTITAN X PascalとGTX 1080のベンチマーク比較を乗せていますがそれと比べてみても、割と正確な数字だと思います。メモリが1割高速になるので、その分で総合パフォーマンスが5%上乗せされていると考えるとつじつまが合うので。
リファレンスとなるFounders Editionはベイパーチャンバー採用の高性能GPUクーラー搭載でGTX 1080よりもGTX 1080 Tiのほうが冷えるそうな。ただしTITAN X Pascalとおそらく同じクーラーなのでリファクーラーに期待は禁物かと。水冷化ユーザー以外はオリファンモデル待ちが推奨です。
あとリファレンスのグラフィックボード基板はサンプルイメージを見た限りでは、TITAN X Pascalと同じ基板みたいです。左下のVRAMチップが1個削られています。右画像は管理人がバラしたTXPさん。EKWBによるとTXP水枕使えるみたいです。(互換性リスト)
GTX 1080 TiのリークしたPCB基板全体とTitan X PascalのPCB基板全体を比較するとどちらもVRM電源フェーズ数は7フェーズですが、GTX 1080 Tiでは公式ページでも紹介されているように「dualFET design」に強化されているようです。この変更がOC耐性などにどの程度影響してくるのか気になります。
GTX 1080 Tiの性能や水冷化の手順については、ほぼ同じ基板とGPUが採用されているTITAN X Pascalの水冷化レビューでOC検証もしているので、こちらの記事が参考になると思います。
・真の王爆誕! The Ultimate King 「TITAN X Pascal SLI 水冷化&OC」 レビュー
GTX 1080 Tiのオリファン(AIB)モデルの情報
ASUS、MSI、INNO 3D、ZOTAC、EVGA、GALAX、GIGABYTEなどからはGTX 1080 TiのAIBモデルのティザーイラストが公開されています。1080のオリファンベースのものから新作までいろいろあるようなので楽しみですね。(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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