Ryzen AM4マウント対応「Noctua NM-AM4」マウントキットの使い方


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AMD Ryzen CPUに対応したマザーボードで検証機材に購入した「ASUS ROG CROSSHAIR VI HERO」はAM3マウント互換ホールがあったのですが、今後のRyzen対応AM4マザーボードのレビューではAM4マウントに対応したCPUクーラーが必要になるためNoctuaのAM4マウント対応アップグレードキット「NM-AM4 Mounting Kit」を購入したので使い方の紹介を兼ねてレビューします。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05739

ちなみにレビュー機材で使用している「Noctua NH-D15」と「MSI X370 XPOWER GAMING TITANIUM」は後日レビュー記事を公開予定です。


製品公式ページ:http://noctua.at/en/nm-am4-mounting-kit
マニュアル:http://noctua.at/media/blfa_files/manual/noctua_nm_am4_manual_en.pdf



NM-AM4 Mounting KitはNoctua製のほぼ全てのCPUクーラーに対応しています。
NM-AM4 Mounting Kit の対応CPUクーラー
NH-C12P NH-L12 NH-U12P SE1366
NH-C12P SE14 NH-L9x65 NH-U12P SE2
NH-C14 NH-U12 NH-U9
NH-C14S NH-U12DO  NH-U9B
NH-D14 NH-U12DX NH-U9B SE2
NH-D14 SE2011 NH-U12DX 1366 NH-U9DX i4
NH-D15 NH-U12DX i4 NH-U9DX 1366
NH-D15S NH-U12F NH-U9DO
NH-D9L NH-U12P NH-U9F

なおNH-U14S, NH-U12S、NH-U9Sの3機種については「NOCTUA NM-AM4-UXS」という別のマウントキットが必要になります。


Noctua NM-AM4の使い方 

早速「NM-AM4 Mounting Kit」の使い方を紹介していきます。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05534
Noctua NM-AM4でバックプレートはマザーボードに付属のものを使用します。マザーボード表面にある引っ掛け型の固定パーツは使用しないのでネジを外してください。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05751
まずはバックプレートのみマザーボードに装着します。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05752
Noctua NM-AM4のグレーのプラスチック支柱をAM4マウントホールに乗せます。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05753
CPUクーラーをネジ止めするためのブリッジ(Mounting Bar)を固定するのですが、「Noctua NM-AM4」には2種類のブリッジが付属しています。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05754
公式マニュアルのようにCPUクーラーの向きに合わせてブリッジを選択する必要があります。注意点としてマニュアルではショートブリッジを使用するとメモリスロットと直交する方向にCPUクーラーを設置するように見えますが、NH-D15を使用する場合はショートブリッジがメモリスロットと平行になります。CPUクーラーごとにリテンションブラケットの向きが異なるので注意が必要です。
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今回はサイドフロー型のNH-D15を使用するのでショートブリッジを固定しました。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05777
なおブリッジをバックプレートに固定するネジについてですが、「Noctua NM-AM4」に付属するネジは長めになっておりバックプレートから5mmほど突き抜けてしまいます。長さが足りるのであればデフォルトの固定パーツに使用されていたネジを使用するのがおすすめです。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05757NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05775
ちなみにロングブリッジを使用してもマウントパーツ設置状態でCPUの交換が可能です。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05755
Noctua NM-AM4にはCPUクーラーに装着するためのリテンションブラケット(fastening brackets)の最新型「NM-SFB2」が付属しており、旧型の「NM-SSC1」が使用されているCPUクーラーでは交換する必要があります。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05758
ただし以下の機種ではデフォルトでリテンションブラケット「NM-SFB2」が使用されているので交換せずにそのまま設置可能です。 『NH-C14S, NH-D14 SE2011, NH-D15,  NH-D15S, NH-D9L, NH-L12, NH-L9x65』
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05774
ということでリテンションブラケットの交換はスキップできるのでRyzen AM4マウント対応「Noctua NM-AM4」マウントキットの設置が完了しました。

CPUヒートスプレッダとCPUクーラーの間に塗布する熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。熱伝導効率も高く、柔らかいグリスで塗布しやすいのでおすすめです。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05778


グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。特にThermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスでCPUクーラー固定時の圧着で伸びるので塗り方を気にする必要もありません。
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あとは通常通りネジ止めしてファンをクリップでヒートシンクに固定したら、AM4マザーボードへのNoctua製CPUクーラーの設置完了です。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05781

続いてストレステストを実行しました。
検証方法については、FF14ベンチマークの動画(再生時間8分、WQHD解像度、60FPS、容量4.7GB)でAviutl+x264を使ってエンコードを行いました。エンコード時間はRyzen 7 1800Xの場合15分ほどなので同じ動画で4周させています。エンコード中のファン回転数は一定値に固定しています。
注:CPUのストレステストについてはOCCTなど専用負荷ソフトを使用する検証が多いですが、当サイトではPCゲームや動画のエンコードなど一般的なユースで安定動作すればOKとういう観点から管理人の経験的に上の検証方法をストレステストとして採用しています。

CPUにはRyzen 7 1800Xを使用しており、OC設定は簡単に4.0GHz, 1.375V, LLC:Level3としました。HWInfoでログを取っていますが、CPU温度はRyzen 7 1800Xでは今のところ20度のオフセットがかかることがわかっているので-20度の修正値をCPU温度としてグラフ化しました。
Noctua_NH-D15_Ryzen 7 1800X

以上、Ryzen AM4マウント対応「Noctua NM-AM4」マウントキットの使い方紹介レビューでした。
NM-AM4 Mounting Kitの使い方_05750







・AM4マザーボード:   
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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