スポンサードリンク
AMD Ryzen CPUに対応したマザーボードで検証機材に購入した「ASUS ROG CROSSHAIR VI HERO」はAM3マウント互換ホールがあったのですが、今後のRyzen対応AM4マザーボードのレビューではAM4マウントに対応したCPUクーラーが必要になるためNoctuaのAM4マウント対応アップグレードキット「NM-AM4 Mounting Kit」を購入したので使い方の紹介を兼ねてレビューします。
ちなみにレビュー機材で使用している「Noctua NH-D15」と「MSI X370 XPOWER GAMING TITANIUM」は後日レビュー記事を公開予定です。
製品公式ページ:http://noctua.at/en/nm-am4-mounting-kit
マニュアル:http://noctua.at/media/blfa_files/manual/noctua_nm_am4_manual_en.pdf
NM-AM4 Mounting KitはNoctua製のほぼ全てのCPUクーラーに対応しています。
NM-AM4
Mounting Kit の対応CPUクーラー |
||
NH-C12P | NH-L12 | NH-U12P SE1366 |
NH-C12P SE14 | NH-L9x65 | NH-U12P SE2 |
NH-C14 | NH-U12 | NH-U9 |
NH-C14S | NH-U12DO | NH-U9B |
NH-D14 | NH-U12DX | NH-U9B SE2 |
NH-D14 SE2011 | NH-U12DX 1366 | NH-U9DX i4 |
NH-D15 | NH-U12DX i4 | NH-U9DX 1366 |
NH-D15S | NH-U12F | NH-U9DO |
NH-D9L | NH-U12P | NH-U9F |
なおNH-U14S, NH-U12S、NH-U9Sの3機種については「NOCTUA NM-AM4-UXS」という別のマウントキットが必要になります。
Noctua NM-AM4の使い方
早速「NM-AM4 Mounting Kit」の使い方を紹介していきます。Noctua NM-AM4でバックプレートはマザーボードに付属のものを使用します。マザーボード表面にある引っ掛け型の固定パーツは使用しないのでネジを外してください。
まずはバックプレートのみマザーボードに装着します。
Noctua NM-AM4のグレーのプラスチック支柱をAM4マウントホールに乗せます。
CPUクーラーをネジ止めするためのブリッジ(Mounting Bar)を固定するのですが、「Noctua NM-AM4」には2種類のブリッジが付属しています。
公式マニュアルのようにCPUクーラーの向きに合わせてブリッジを選択する必要があります。注意点としてマニュアルではショートブリッジを使用するとメモリスロットと直交する方向にCPUクーラーを設置するように見えますが、NH-D15を使用する場合はショートブリッジがメモリスロットと平行になります。CPUクーラーごとにリテンションブラケットの向きが異なるので注意が必要です。
今回はサイドフロー型のNH-D15を使用するのでショートブリッジを固定しました。
なおブリッジをバックプレートに固定するネジについてですが、「Noctua NM-AM4」に付属するネジは長めになっておりバックプレートから5mmほど突き抜けてしまいます。長さが足りるのであればデフォルトの固定パーツに使用されていたネジを使用するのがおすすめです。
ちなみにロングブリッジを使用してもマウントパーツ設置状態でCPUの交換が可能です。
Noctua NM-AM4にはCPUクーラーに装着するためのリテンションブラケット(fastening brackets)の最新型「NM-SFB2」が付属しており、旧型の「NM-SSC1」が使用されているCPUクーラーでは交換する必要があります。
ただし以下の機種ではデフォルトでリテンションブラケット「NM-SFB2」が使用されているので交換せずにそのまま設置可能です。 『NH-C14S, NH-D14 SE2011, NH-D15, NH-D15S, NH-D9L, NH-L12, NH-L9x65』
ということでリテンションブラケットの交換はスキップできるのでRyzen AM4マウント対応「Noctua NM-AM4」マウントキットの設置が完了しました。
CPUヒートスプレッダとCPUクーラーの間に塗布する熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。熱伝導効率も高く、柔らかいグリスで塗布しやすいのでおすすめです。
グリスを塗る量はてきとうでOKです。管理人はヘラとかも使わず中央山盛りで対角線だけ若干伸ばして塗っています。特にThermal Grizzly Kryonautは柔らかいグリスでCPUクーラー固定時の圧着で伸びるので塗り方を気にする必要もありません。
あとは通常通りネジ止めしてファンをクリップでヒートシンクに固定したら、AM4マザーボードへのNoctua製CPUクーラーの設置完了です。
続いてストレステストを実行しました。
検証方法については、FF14ベンチマークの動画(再生時間8分、WQHD解像度、60FPS、容量4.7GB)でAviutl+x264を使ってエンコードを行いました。エンコード時間はRyzen 7 1800Xの場合15分ほどなので同じ動画で4周させています。エンコード中のファン回転数は一定値に固定しています。
注:CPUのストレステストについてはOCCTなど専用負荷ソフトを使用する検証が多いですが、当サイトではPCゲームや動画のエンコードなど一般的なユースで安定動作すればOKとういう観点から管理人の経験的に上の検証方法をストレステストとして採用しています。
CPUにはRyzen 7 1800Xを使用しており、OC設定は簡単に4.0GHz, 1.375V, LLC:Level3としました。HWInfoでログを取っていますが、CPU温度はRyzen 7 1800Xでは今のところ20度のオフセットがかかることがわかっているので-20度の修正値をCPU温度としてグラフ化しました。
以上、Ryzen AM4マウント対応「Noctua NM-AM4」マウントキットの使い方紹介レビューでした。
・AM4マザーボード:
<Amazon><TSUKUMO><PCショップアーク><ドスパラ><パソコン工房>
関連記事
【下剋上】Ryzen 7 1700は簡単OCで1800X越えな美味しいCPU!?Ryzen 7 1700とCore i7 7700Kのゲーム性能を徹底比較
「ASUS ROG CROSSHAIR VI HERO」レビュー
8コア16スレッド「AMD Ryzen 7」搭載のおすすめBTO PCを徹底比較
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
スポンサードリンク