Intel NUC8i7HVK


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「AMD Radeon RX Vega M」をワンパッケージに搭載するIntelの第8世代Core CPUシリーズ「Core Mobile Processor with Radeon RX Vega M Graphics」を採用した最新NUC”Hades Canyon”シリーズから、CPU/メモリ/GPUのオーバークロックにも対応した上位モデル「NUC8i7HVK」を国内発売に先駆けて海外から輸入してきたのでレビューしていきます。レビュー前編となる今回は、「NUC8i7HVK」の外観・インターフェースや内部構造など仕様等について解説しつつ、性能検証やOC検証でも使用する機材でNUCベアボーンを組み立てていきます。
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製品公式ページ:https://ark.intel.com/ja/products/126143/Intel-NUC-Kit-NUC8i7HVK
マニュアル:https://www.intel.com/content/dam/support/~/mini-pcs/NUC8i7HxK-UserGuide.pdf
スペックシート:https://www.intel.com/content/dam/support/~/NUC8i7HVK_TechProdSpec.pdf
ドライバ・ソフトウェア:https://downloadcenter.intel.com/ja/product/126143/-NUC8i7HVK
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【注意】
「NUC8i7HVK」では最新BIOSでファンコンや温度センサー関連に修正が入っているようです。静音性に直結するので北米から輸入したユーザーはアップデートを推奨します。アップデートの注意点として「NUC8i7HVK」のBIOSはUSBメモリを認識してくれないようなので、BIOSのアップデートファイルはM.2 SSD上に配置してください。
ドライバ・ソフトウェア:https://downloadcenter.intel.com/ja/product/126143/-NUC8i7HVK



Hades Canyon「NUC8i7HVK」の概要

「AMD Radeon RX Vega M」をワンパッケージに搭載するIntelの第8世代Core CPUシリーズ「Core Mobile Processor with Radeon RX Vega M Graphics」を採用した最新NUC”Hades Canyon”シリーズには「NUC8i7HVK」と「NUC8i7HNK」の2モデルがラインナップされています。

「NUC8i7HVK」にはCore i7-8809G、「NUC8i7HNK」にはCore i7-8705Gが搭載されています。各CPUにはワンパッケージに搭載するGPUとして、Core i7-8809Gには上位GPUの「RX Vega M GH」(24CUで1536コア、動作クロックはベース1063MHz/ブースト1190MHz)、Core i7-8705Gには下位GPUの「RX Vega M GL」(20CUで1280コア、動作クロックはベース931MHz/ブースト1011MHz)が搭載されています。上位モデル「NUC8i7HVK」のCore i7-8809GはCPU/GPU/HBM2がロックフリーとなっておりユーザーによるオーバークロックにも対応しています。
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「NUC8i7HVK」と「NUC8i7HNK」ではシステム/データストレージ用に2基のM.2スロットが用意されいます。2つのM.2スロットはいずれもSATA接続とNVMe(PCI-E3.0x4)接続の両方のM.2 SSDに対応しています。リアI/OのUSB3.1 Gen2端子はThunderbolt 3に対応しているので、DP alt Modeによるビデオ出力や高速帯域を活用したTB3 SSDによるデータ転送、さらに外付けグラフィックボードによるグラフィック性能の強化も可能です。
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「NUC8i7HVK」と「NUC8i7HNK」ではフロントにVR HMDの接続を意識してUSB3.0とHDMIポートが用意されているなど、フロントとリアに実装されたI/Oポートが非常に充実しています。フロントには左から、SDカードスロット、USB3.0 Type-A*2、HDMI、USB3.1 Type-C、ヘッドホン・マイク兼用3.5mmジャック、背面には左から、光学オーディオ出力、DC端子、Thunderbolt3*2、MiniDIsplayPort*2、有線LAN*2、USB3.0 Type-A*4、HDMIが実装されています。
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以下、「NUC8i7HVK」と「NUC8i7HN」の詳細スペックです。
第8世代NUC”Hades Canyon”のスペック一覧

NUC8i7HVK NUC8i7HNK
CPU Core i7-8809G
4コア8スレッド
Core i7-8705G
4コア8スレッド
GPU Radeon RX Vega M GH
24CU 1536コア
ベース1063MHz
ブースト1190MHz
Radeon RX Vega M GL
20CU 1280コア
ベース931MHz
ブースト1011MHz
オーバークロック
対応
CPU/GPU/HBM2ロックフリー
非対応
メモリ DDR4-2400 SO-DIMM(1.2V)×2 / 最大32GB
M.2 M.2スロット×2 (M2 2242/2280, M-key)
SATA3.0 / NVMe PCIE3.0x4, RAID 0/1対応
SDカード スロット SDXC UHS-Iサポート、最大128GB
前面ポート USB3.1 Type-C、USB3.0×2、HDMI、IR、ヘッドフォン
背面ポート Thunderbolt 3×2 (DisplayPort 1.2対応)、
Mini DisplayPort×2、HDMI、USB3.0×4、
Ethernet×2、光学デジタル音声入力
内部ヘッダー USB 3.0×2、USB 2.0×2
前面ビデオ出力 HDMI 2.0b (4K/60Hz、HDR、HDCP2.2対応)
背面ビデオ出力 HDMI 2.0b (4K/60Hz、HDR)、
Mini DisplayPort 1.3、
USB Type-C×2
(いずれもHDCP 2.2対応)
LAN Gigabit Ethernet×2 (i219-LM / i210-AT)
無線 IEEE 802.11ac 2x2 + Bluetooth v4.2
(Intel Wireless-AC 8265 M.2 22x30)
オーディオ 最大7.1チャネル (HDMI/DisplayPort経由)
電源 230W ACアダプタ
サイズ 幅221mm×奥行142mm×高さ39mm (1.2L)
保証期間 3年




NUC8i7HVKの梱包・付属品

「NUC8i7HVK」の開封の儀がてら、梱包や付属品についてチェックしていきます。
前世代Skull Canyon NUC6i7KYKのパッケージは普通の黒色段ボールのN式箱でしたが、「NUC8i7HVK」のパッケージはマットな黒色の高級感溢れる化粧箱になっています。箱の質感はCore i9 7980XEやOptane SSD 900PなどIntel製品の最上位に採用されている知る人ぞ知るあれです。
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蓋を開くと上段にNUCベアボーン本体が、二重底の下段には各種付属品が収められています。
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付属品はマニュアル、ACアダプタ&ACケーブル、六角レンチ&スペアネジセット、VESAマウントアダプタと非常にシンプルです。
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ACアダプタはでかいです。付属のACアダプタは230W(19.5V, 11.8A)出力でした。
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ACアダプタ自体は日本国内のコンセントからの交流出力に対応していますが、今回購入したものは北米版なのでACケーブルはアース付き3PINのコンセント端子になっていました。国内で使用するにはアース付き3PINを国内で汎用的な2PINに変換する必要がありますが、コンセント変換を使用する以外にも、ACアダプタのコンセント側端子は自作PCでよく見る3PINのやつなのでAmazonでも売っている汎用ACケーブルを購入すればそのまま使用できます。
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国内版の「NUC8i7HVK」と「NUC8i7HNK」もACアダプタをコンセントに接続するためのACケーブルが付属しません。ACアダプタ側がC13タイプ(ミッキー型じゃない方の3PIN)のケーブルを各自で用意する必要があるので注意してください。
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サイズ的には「NUC8i7HVK」本体と付属のACアダプタで大差がありません。
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重量を図ってみたところ、「NUC8i7HVK」本体が1248g、ACアダプタは769gでした。後ほどメモリとM.2 SSDを組み込みますが大した重量ではないので、NUC本体とACアダプタを持ち運ぶ場合、合計2kg程度となります。重いと言えば重いですが、持ち運べなくはない重さです。
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NUC8i7HVKの外観・インターフェース

さて本題のNUC8i7HVKについて、まずは外観とフロントやリアのI/Oインターフェースについてチェックしていきます。
「NUC8i7HVK」は幅221mm×奥行142mm×高さ39mmで容積が1.2LのNUCベアボーンです。天板は右側はフラットですが、左側はヘックス型ドットパターンが彫られています。
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前世代ではドクロマークが描かれた天板と上写真のような無地の天板の2種類が付属しておりお好みの天板に交換する仕様でしたが、「NUC8i7HVK」の天板は1種類のみです。中身チェックの際は梱包漏れか?と疑ったのですが、実は「NUC8i7HVK」ではLEDイルミネーションによってドクロマークが浮かび上がるギミックが採用されていました。
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LEDが点灯しなければドクロマークは一切見えないので地味にすごいです。裏面から光が当たるとドクロが透けて見えますが、筐体で隠れている下側はドクロマークが消えています。のちほど詳しく紹介しますがドクロマーク部分のLEDイルミネーションはBIOSやWindowsアプリで発光カラーの変更および消灯の設定も可能です。
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ところでサイズの仕様を見て、おや?とお気づきの方もいるかもしれませんが、前世代Skull Canyon NUC6i7KYKは幅211mm×奥行116mm×高さ28mmだったので、「NUC8i7HVK」はそこそこ大きくなっています。数字上は奥行が大きくなったように思われるかもしれませんが、実物を触ってみると高さ(厚み)が2倍くらいになった印象を受けました。
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前世代Skull Canyon NUC6i7KYKはコミック1冊よりちょっと大きいかなくらいのサイズ感でしたが、「NUC8i7HVK」はコミック2冊超のサイズ感です。
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底面は前後にゴム足が貼られていて、中央の前よりには吸気エアスリットが設けられ、エアスリットの左右には吸気ファンが1台ずつ設置されているのが見えます。前世代ではファン1台で右から左に流すエアフローでしたが、「NUC8i7HVK」はCPUとGPUともに強力になっているので冷却ソリューションも強化されているのが外から見てもわかります。
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底面から吸ったエアは四方の側面に設けられたヘックス型エアスリットで吐き出す構造です。
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続いて「NUC8i7HVK」の各種インターフェースについてチェックしていきます。

前面には左からパワースイッチ、赤外線センサー、SDカードスロット(SDXC UHS-Iサポート、最大128GB)、USB3.0 Type-A*2、HDMI2.0、USB3.1 Type-C、ヘッドホン・マイク兼用3.5mmジャックとなっています。黄色のUSB3.0 Type-A端子は1.5A出力に対応しており、スマホ等の高速充電が可能、フロントHDMIと組み合わせてWindows MR HMDの接続にも最適です。パワースイッチの隣み3つあるLEDはデフォルトでHDDアクセス、イーサネット、負荷率を示していますが、専用Windoswアプリから発光カラーや発光システムの設定が可能です。
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背面には左から、光学オーディオ出力(丸型プラグ トスリンク)、DC端子、Thunderbolt3(DP Alt Mode対応、USB3.1 Gen2互換)*2、Mini DIsplayPort 1.2*2、有線LAN*2、USB3.0 Type-A*4、HDMI2.0が実装されています。有線LANのコントローラーはいずれも高スループットかつ低CPU負荷で定評のあるIntel製です。
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「NUC8i7HVK」にはHDMI2.0*2、MiniDP1.2*2、TB3(DP1.2)*2で計6基のビデオ出力が実装されており、これら6基のビデオ出力から最大で4K・30Pの同時出力が可能です。複数ビデオ出力の同時使用に関する制限の詳細については下のテーブルを参照してください。なおデジタルコンテンツ保護HDCPについてはHDMI2.0*2、MiniDP1.2*2はHDCP2.2対応、TB3(DP1.2)*2はHDCP1.4対応となります。
NUC8i7HVK_Multiple Video Configurations
「NUC8i7HVK」のCPU&マザーボードはUltra HD Blu-rayの視聴要件である「SGX(Intel Software Guard Extensions)」に対応していますが、Core i7 8809GにはiGPUのHDグラフィックス630が搭載されているものの、iGPUはビデオ出力と物理的に接続されていないため、18年5月現在、「NUC8i7HVK」ではUltra HD Blu-rayを視聴できません。「NUC8i7HVK」でUltra HD Blu-rayを視聴できるかどうかは、今後Radeonドライバの対応予定次第となります。
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中身のお話になってしまいますがインターフェース関連なので一緒に紹介しておくと、「NUC8i7HVK」には無線LAN&Bluetoothモジュールが標準搭載されています。NUCやコンパクトPCではリアI/Oにアンテナを装着するタイプの製品も多いですが、「NUC8i7HVK」はノートPCなどと同様にアンテナが筐体に内蔵されています。
「NUC8i7HVK」に搭載された無線コントローラーは「Intel 8265NGW」で、接続規格としてはWi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac、2.4/5GHzデュアルバンド、Bluetooth 4.2に対応しています。
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NUC8i7HVKの内部構造・組み立て

「NUC8i7HVK」の外観やインターフェースについては一通りチェックできたので、NUCベアボーンにメモリやストレージを組み込んでいきます。

今回は「NUC8i7HVK」の検証機材として、DDR4メモリに「Corsair Vengeance SODIMM」シリーズからXMP3000MHzに対応した「CMSX16GX4M2A3000C16レビュー)」、およびASRock X299E-ITX/AC向けの4枚組キットですがXMP4000MHzに対応した「CMSX32GX4M4X4000C19レビュー)」、さらに「HyperX Impact DDR4 SODIMM」シリーズからXMP3200MHzに対応した「HX432S20IB2K2/16レビュー)」を使用します。
またストレージにはシステムストレージ用に「WD Black 3D NVMe SSD 1TBレビュー)」、データストレージ用には  「Samsung SSD 970 PRO 1TBレビュー)」を選択しました。
NUCベアボーン「NUC8i7HVK」に組み込めるパーツとしては18年現在最上級のものを取り揃えた妥協を知らない最強構成です。
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前置きはこのあたりにして早速、「NUC8i7HVK」の内部にアクセスするため分解していきます。前世代Skull Canyon NUC6i7KYKでは底板を外して内部へアクセスしましたが、「NUC8i7HVK」では天板から内部へアクセスする構造になっています。内部アクセスの際にひっくり返さなくていいのでシンプルに改善を感じます。
天板は四隅と長辺中央の3か所のネジで固定されています。天板の固定ネジは2.0の六角ネジですが六角レンチが付属するので別途ドライバーの用意は必要ありません。ただ六角ドライバーがあった方が便利なので2.0の六角ドライバーは別途購入してもいいと思います。
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ドクロマークが潜んだプラスチック製の外装天板を外すと、ドクロマーク用のLEDイルミネーションシートが装着された金属製の内部蓋が表れます。
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金属製の内部蓋は背面側の中央に2つ並んだネジのうち手前の1つでのみ固定されています。
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上のネジを外すと金属製の内部蓋を開くことができます。
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「NUC8i7HVK」の内部にアクセスすると基板にいろいろと実装されて見た目にはごちゃごちゃしていますが、ユーザーが触れる部分は左にある2基のSODIMM DDR4メモリスロットと、右にある2基のM.2スロットだけなので、組み立てといっても決して難しくない……、というかめちゃ簡単です。
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「NUC8i7HVK」のメモリスロットは正面から見て右側(上写真では左側)に、基板と平行なSODIMM DDR4メモリスロットが2基実装されています。
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メモリの装着方法はメモリスロットの突起とメモリの切れ込みが一致する向きに合わせてから、水平から10度ほど斜め上よりメモリスロットにメモリを挿入したら、メモリが水平になるように倒して、両端のロックを固定するだけです。
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メモリスロットの構造は前世代Skull Canyon NUC6i7KYKや以前レビューしたZOTAC MAGNUS EN1070と同じなので動画を見たらすぐわかると思います。手抜きでZOTAC MAGNUS EN1070の動画をご覧ください。



続いて「NUC8i7HVK」にストレージを設置するためのM.2スロットをチェックしていきます。ストレージ設置用のM.2スロットはメモリスロットとは反対で、正面から見て左側(上写真では右側)に2基のM-KeyタイプM.2スロットが実装されています。ちなみに端のM.2スロットの下には無線LAN&BluetoothのM.2カードが設置されています。
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今回は検証機材として「WD Black 3D NVMe SSD 1TB」と「Samsung SSD 970 PRO 1TB」の2つのNVMe M.2 SSDを選択しましたが、「NUC8i7HVK」に実装された2基のM.2スロットはいずれもNVMe接続M.2 SSDだけでなくSATA接続M.2 SSDにも対応しています。
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なお2基のM.2スロットはCPU直結のPCI-Eレーンではなく、チップセットのPCI-Eレーンに接続されているので、CPU-チップセット間のDMI 3.0の帯域(非公表ながらPCI-E3.0x4とほぼ同じ)がボトルネックとなります。各ストレージへ個別にアクセスがある場合は最新の3.0GB/s越えの高速SSDでもフルスペック動作が可能ですが、この帯域がボトルネックになるため2基のM.2スロットで一度にアクセスが発生すると合計で4GB/s程度がアクセススピードの上限になります。とはいえ現状ではランダム性能への影響は軽微で主にシーケンシャル性能への制限と考えればOKです。
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前世代Skull Canyon NUC6i7KYKでは金属製の底板とM.2 SSDの間にサーマルパッドを張って放熱の強化した記憶がある人も多いのではないかと思いますが、「NUC8i7HVK」では標準で金属製の内部蓋にサーマルパッドが貼られています。
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以上、使い方や仕様の紹介も交えたのでそこそこの長さになりましたが、「NUC8i7HVK」の内部についてはメモリとM.2 SSDを着脱するだけなので、組み立ては非常に簡単です。
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組み立てが完了したら、蓋を戻して、ケーブル繋いで、OSのインストールメディアを刺して、起動したらポチポチとOSをインストールしてセットアップも完了です。
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なおWindows10のパッケージ版に付属するUSBメモリは環境によってはUEFIから起動できない症状が発生するケースが確認されているので、マイクロソフト純正の「Media Creation Tool」を使用して市販のUSBメモリからOSインストール用USBメモリを作成し、これを使用してインストールするのがおすすめです。


以上、『RX Vega M搭載NUC「NUC8i7HVK」をレビュー 【組み立て編】』でした。
レビュー後編もしくは中編となる次回は「NUC8i7HVK」のBIOS&ソフトウェア、性能検証、OC検証に関する内容になると思いますが、近日公開予定なのでお楽しみに。
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国内版の「NUC8i7HVK」と「NUC8i7HNK」にはACアダプタをコンセントに接続するためのACケーブルが付属しません。ACアダプタ側がC13タイプ(ミッキー型じゃない方の3PIN)のケーブルを各自で用意する必要があるので注意してください。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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