SilverStone LD01


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3面強化ガラスパネルを採用したフラットデザインの倒立レイアウトMicroATX対応ミドルタワーPCケース「SilverStone LD01(型番:SST-LD01)」のレビュー用サンプルをメーカーよりご提供いただけたのでレビューしていきます。MicroATXマザーボード「ASRock X399M Taichi」を使って、Ryzen Threadripper 2990WX&Radeon RX Vega 64を搭載したコンパクトなワークステーションPCを組んでみます。
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製品公式ページ:https://www.silverstonetek.com/product.php?pid=796&area=jp
マニュアル:https://www.silverstonetek.com/m/ld01/ld01-manual-jp.pdf

SilverStone LD01 (1)SilverStone LD01 (9)


SilverStone LD01(SST-LD01) MicroATX対応PCケース
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レビュー目次


1.SilverStone LD01の外観・梱包・付属品
2.SilverStone LD01の内部構造の概要
3.SilverStone LD01のマザーボードトレイ
4.SilverStone LD01のグラフィックボード設置スペース
5.SilverStone LD01の裏配線スペース
6.SilverStone LD01のストレージ設置スペース
7.SilverStone LD01の電源ユニット設置スペース
8.SilverStone LD01のファン・水冷ラジエーター設置スペース
9.SilverStone LD01のビルドギャラリー
10.SilverStone LD01のレビューまとめ



SilverStone LD01の外観・梱包・付属品

早速SilverStone LD01を開封して、SilverStone LD01の外観からチェックしていきます。
「SilverStone LD01」のパッケージは茶色段ボールの下地に黒色で製品イメージや特徴がプリントされた箱が使用され、PCケース本体を保護する緩衝材は発泡スチロールでした。発泡スチロールは廃棄するために細かくするとき小さい破片がゴミとして出るので個人的にはあまり好きではなく、できればスポンジを採用して欲しかったです。
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「SilverStone LD01」の付属品は各種ネジ類のみでした。マザーボードスペーサーやストレージ固定ネジなどが全てまとめて1つのビニール袋に収められていました。
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欲を言えば、他社製品の例ですがネジの種類別に完全に小分けできる仕切り付きパックに最初からネジが収納されていると使い勝手が良いので、ネジ収納はこのタイプになってくれると嬉しいです。


梱包や付属品についての確認はこの辺りで簡単に済ませて、続いて「SilverStone LD01」の外観について詳しくチェックしていきます。
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3面に採用されている強化ガラスパネルの上下にはステンレススチール製のフレームが装着されており、シームレスで全体に一体感を感じさせるデザインです。
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SilverStone LD01は最近主流の4面フルフラットパネルデザインです。「SilverStone LD01」のフロント及び左右の3面パネルにはブラックスモーク強化ガラス製ウィンドウパネルが採用され、ガラスパネルにはステンレススチール製フレームで補強されているので頑丈かつ高品位な外観になっています。
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「SilverStone LD01」の製品寸法は『高さ360mm x 奥行431mm x 幅218mm』となっており、Micro-ATX対応ミドルタワーPCケースらしいコンパクトさです。
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PCケーストップパネルの前方にはパワースイッチ、USB3.0 Type-A端子*2、USB3.0 Type-C端子*1、ヘッドホン・マイク端子などフロントI/Oポートが搭載されています。
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フロントI/OやスマートデバイスなどPCケースからマザーボードに接続するケーブルとして、内部USB3.0 Type-A端子ケーブル、内部USB3.0 Type-C端子ケーブル、HDオーディオケーブル、フロントI/Oケーブルが伸びています。パワースイッチやHDD LEDなどに接続されたフロントI/Oケーブルはコネクタの根本付近まではひとまとめになっておりマザーボードへの接続が楽になってかなり好印象です。またUSB3.0のケーブルはスリムなフラットケーブルです。
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フロントパネル全体はプラスチックの爪でPCケースシャーシに固定されています。フロントパネルやトップパネルでこの構造を採用しているPCケースはそこそこあって、PCケースによっては固定が固すぎて取り外し難いこともあるのですが、「SilverStone LD01」は比較的緩めで簡単に取り外すことができました。
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フロントパネル裏のファンマウントスペース前方には防塵ダストフィルターが設置されており、プラスチックの爪で固定されているだけなのでツールレスで簡単に着脱できます。
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近年流行りのフラットパネルPCケースはエアフローが微妙な窒息ケースのイメージありますが、「SilverStone LD01」の吸気スペースに当たるフロントのエアスリットは天面前方のメッシュ部分と底面前方のホールのみとなっており、やや窒息寄りな構成です。
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天面のファン・ラジエーターマウントスペースにはメッシュシートにマグネットシールを貼った防塵ダストフィルターが装着されており、簡単に着脱できてメンテナンスも容易です。
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左右の強化ガラスウィンドウパネルは、背面上下2か所のハンドスクリューとステンレスフレーム部分の固定爪によるスライド構造によって保持されており、背面のハンドスクリューを取り外して後方にパネルを引き抜くだけで簡単に開くことができます。
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左右の強化ガラスウィンドウパネルはかなり暗めなブラックスモークになっているので、PCケース内をライトアップしないと外部から見た感じは鏡面に近くなって内部を一望できません。裏配線側サイドパネルも強化ガラスパネルですが、裏配線を多少雑にこなしてもパネル越しに悪目立ちすることはないと思います。
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PCケースボトムの構造は四隅の足、電源ユニット用ダストフィルターなどがあるもののシンプルな構造です。ダストフィルターについては電源ユニット関連で詳しくチェックします。
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PCケースの足についてはスチール製ではなくプラスチック製でした。高さは20mmほどで電源ユニットの吸気スペースが確保されています。
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SilverStone LD01の内部構造の概要

続いて「SilverStone LD01」の内部構造について各種要素ごとに細かく見ていく前に内部構造の概要をチェックしていきます。
強化ガラスパネルを外したマザーボード側を俯瞰すると次のようになっています。
正面から右側にマザーボードトレイを設置する順ATXが標準的なレイアウトですが、「SilverStone LD01」では左側にマザーボードトレイを設置する逆ATXなレイアウトが採用されており、マザーボードフォームファクタは最大でMicroATXに対応しています。18年現在主流なフラットパネル採用PCケースらしいオープンレイアウトで、5インチベイなどストレージマウンタがPCケース内前方に配置されていないので内部は非常にすっきりと広いスペースが確保されています。
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近年のPCケースの流行としてPCケースボトムに設置される電源ユニットをチャンバー分けするPSUシュラウドも「SilverStone LD01」には採用されています。PSUシュラウド側面にはSilverStoneのメーカーロゴが刻印されています。
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マザーボードトレイの下側および左側(下の写真では中央の左右)にはグロメット付きのケーブルホールが大きく開けられているのでATX24PIN電源ケーブルやEPS電源ケーブルなど各種配線もスムーズに行えます。
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SilverStone LD01のマザーボードトレイ

SilverStone LD01のマザーボードトレイやその周辺レイアウトについてチェックしていきます。
SilverStone LD01のマザーボードトレイにはスペーサーが標準では設置されていません。付属品としてスペーサー8つとスペーサーを外すためのプラスネジ変換六角ソケットがあります。プラスネジ変換六角ソケットをスペーサーに被せれば一般のプラスドライバーを使用して簡単にスペーサーの着脱が可能です。
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「SilverStone LD01」のマザーボードトレイにMicroATXに対応したレイアウトでスペーサーを装着するとこんな感じになります。「SilverStone LD01」はMicroATX対応PCケースですが、MicroATXフォームファクタで最下段となる4段目のPCIEスロットに2スロット占有グラフィックボードを設置できるように5段のPCIEスロットが用意されています。
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MicroATXマザーボードを設置すると下のようになります。
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「SilverStone LD01」の空冷CPUクーラーの設置スペースとしては仕様値通り全高168mm程度までが確保されています。140mmオーバーの大型径ファン採用サイドフロー型CPUクーラーでも設置できそうです。
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SilverStone LD01のグラフィックボード設置スペース

「SilverStone LD01」のグラフィックボード設置スペースについてチェックしていきます。
「SilverStone LD01」はPCケースフロントに5インチベイやストレージマウンタがない今どきのミドルタワーPCケースなので、NVIDIA GeForce GTX 1080 TiやAMD Radeon RX Vega 64のようなハイエンドGPUを搭載する大型グラフィックボードであっても、グラフィックボードの設置については特に問題が発生することはないと思います。
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全長267mmの「Radeon RX Vega 64 Limited Edition」も楽々設置できます。
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3スロット占有で全長310mmの「SAPPHIRE NITRO+ RADEON RX VEGA 64 8G HBM2 LIMITED EDITION」も問題なく設置できました。
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PCフロントに水冷ラジエーター&冷却ファンを搭載した場合のクリアランスについては、ラジエーター&ファンの厚さにもよりますが一般的な55mm厚程度であればそれでも約310mmが確保されます。
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「SilverStone LD01」にはハイエンドグラフィックボードユーザーには嬉しい機能として、1kgを超える重量級かつ300mm前後の長尺なグラフィックボードを使用しても、グラフィックボード基板が反り曲がらず、マザーボードのPCIEスロットの負担が軽減できるグラフィックボードホルダーが設置されています。グラフィックボードホルダーはネジ止めですが高さの微調整が可能で、1段目もしくは2段目のPCIEスロットに設置された250mm以上のグラフィックボードに対応します。
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あと管理人がPCケースをチェックする時の重箱の隅をつつくような細かい項目、PCI-Eスロットの固定ネジとシャーシの干渉についてですが、SilverStone LD01ではPCI-Eスロットの固定ネジの直上のシャーシに切り込みが入っているのでドライバーで垂直に締めることができます。
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SilverStone LD01の裏配線スペース

「SilverStone LD01」の裏配線スペースについてチェックしていきます。
ハンドスクリューを外して後方に引き抜くという共通の手順で裏配線側の強化ガラスサイドパネルを開くと、SilverStone LD01のマザーボード裏スペースにアクセスできます。SilverStone LD01の裏配線スペースの全体は次のようになっています。
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マザーボードトレイのCPUクーラーメンテナンスホールも大きくとられているので、バックプレート型のCPUクーラーでもマザーボードをPCケースに装着したままで着脱が可能です。
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またPCケース前方のフロントIOケーブルが伸びている部分は2か所にマジックテープ式のケーブルファスナーが設置されているので、複数のケーブルをまとめて固定するのも容易な構造です。ここは裏配線スペースとして厚さが40mm程度あるので上手く活用すればケーブルマネジメントが容易になります。
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裏配線スペースの厚さはマザーボードトレイやシャーシの凹凸で若干前後しますが、マザーボードトレイの背面は18mm程度、前方付近は40mm程度が確保されています。マザーボードトレイ裏は若干狭くなっていますが、ATX24PINやPCIE補助電源など太めのケーブルの動線にあたるPSUシュラウド裏や前方部分は十分なスペースがあるので裏配線のマネジメントは難しくないと思います。
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SilverStone LD01のストレージ設置スペース

続いて「SilverStone LD01」のストレージ設置スペースをチェックしていきます。
「SilverStone LD01」は製品スペック上では2.5インチストレージ2基と3.5インチストレージ3基の設置に対応しています。(3.5インチストレージの設置スペースは2.5インチストレージも設置可能)
これらの設置スペースはマザーボードトレイ裏面の2.5インチストレージマウンタと、PSUシュラウド内の3.5インチストレージシャドウベイの2か所に分かれています。

マザーボードトレイ裏の上部(PCIEスロットがある場所の裏側に当たる部分)には、2基の2.5インチストレージを設置可能なストレージトレイが装着されています。
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トレイは右側のネジ1つと左側のツメで固定されているだけなので簡単に着脱できます。
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PSUシュラウドの裏には3.5インチストレージ用シャドウベイが設置されています。3.5インチストレージ用シャドウベイからはツールレスで着脱可能な3基のプラスチック製ストレージトレイがあり、ストレージトレイには3.5インチストレージもしくは2.5インチストレージを設置できます。
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3.5インチストレージトレイには2.5インチストレージ用のネジ穴もあるので2.5インチストレージも設置できます。3.5インチストレージについてはトレイはスライド構造で横に広げることができるので、広げた状態でストレージ側面のネジ穴にトレイのピンを刺して、スライドを閉じれば簡単に固定できます。
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シャドウベイは標準では電源ユニットに最も近く、フロントのファンマウントスペースを最大にする位置で設置されていますが、上側1か所と底面4か所の計5か所のネジで固定されており、電源ユニットとフロントファンマウントスペースに影響する形で前後3段階に移動させることができます。シャドウベイの位置による電源ユニットやフロントファンマウントスペースへの影響については下の章で詳しくチェックしていきます。
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なおシャドウベイは製造工程においてシャーシ内部に挿入されており、非破壊でシャドウベイ裏から取り出すことはできません、
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SilverStone LD01の電源ユニット設置スペース

SilverStone LD01の電源ユニットの設置個所付近をクローズアップしていきます。
まずは電源ユニットの設置についてですが、SilverStone LD01では最近のPCケースで主流なボトム吸気型の電源ユニットのボトム配置構造を採用、マザーボード側からは電源ユニットや電源ユニットから伸びるケーブルを隠してケース内をキレイに見せるPSUシュラウドも採用されています。
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ケース内部の電源ユニット設置スペースに注目してみると、吸気スリットの両サイドには電源ユニットの安定した固定と電源ユニット冷却ファンの振動によるPCケースとの共振を防止するためゴム足がスタンドとして設置されています。
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最近のPCケースでは専用のPSUアダプタを使用して外から電源ユニットをスロットインする構造が採用されているものも多いですが、「SilverStone LD01」は単純にPCケース内から電源ユニットを配置して外側からネジ止めする構造でした。
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内部スペースがATX対応PCケースに比べて小さく、PSUシュラウド裏シャドウベイとのクリアランスの関連もあるので、「SilverStone LD01」でもスロットイン構造を採用して欲しかったというのが正直なところです。

電源ユニットの奥行のクリアランスについては、PSUシュラウド内の3.5インチストレージシャドウベイの位置によって変化しますが、シャドウベイが電源ユニットに最も近くなる標準位置では、電源ユニットスペースは奥行180mm程度となります。
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フロントに240サイズや280サイズのマルチファンラジエーターが設置できなくなるというデメリットがありますが、シャドウベイをフロント寄りに配置することによって、電源ユニットスペースを奥行220mmもしくは奥行230mmに拡張することが可能です。
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18年現在のハイパフォーマンスなATX電源ユニットでは140mmファンを搭載した奥行160mmのサイズが主流ですが、「SilverStone LD01」において標準のシャドウベイレイアウトで奥行160mmの電源を組み込むと、電源ケーブルに使用できるスペースが20mm程度しか残らず(組み立て段階ではシャドウベイを右に寄せてスペースを確保することは可能)、組み立ての難易度がかなり高くなります。
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奥行160mmの「Seasonic PRIME Ultra 850 Titanium SSR-850TR」で実際にケーブルも組み込んでみたところ、プラグインケーブル装着時はシャドウベイをフロントに寄せて最後に電源ユニット側で固定する手順で、順序よく組んで上手くケーブルを取り廻せば設置できますが、やはり難易度が高く、他の奥行160mm電源でも同じことができる保証はありません。
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「SilverStone LD01」でPCケースフロントに水冷ラジエーターを使用したい場合は、奥行きが140mm程度のコンパクトな電源ユニットが推奨です。奥行140mmの電源ユニットであればケーブルスペースとして幅40mm程度が確保できるので余裕をもってケーブルが収納できます。
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今回は「SilverStone LD01」の組み込み機材としてメーカーから「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」をご提供いただきましたが、奥行き140mmのコンパクトさに加えて、変換効率Platinum認証で電源容量850Wのハイパフォーマンス電源となっており、静音性も高いのでおすすめな電源ユニットです。
「SilverStone Strider Platinum ST85F-PT」をレビュー
SilverStone Strider Platinum ST85F-PT

「SilverStone LD01」は近年主流な電源ユニットがケースボトムから吸気を行う底面吸気構造が採用されており、吸気口にあたるスリット部分にはスライド式で簡単に着脱可能な防塵ダストフィルターが付属しています。
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フィルターを取り外すとおおよそ幅95mm×奥行140mm(背面方向端から30~170mm)のエアスリットが配置されていました。
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下写真は奥行160mmのCorsair RM650iを設置した様子ですが、奥行については180~200mmの1000W級電源でも対応可能な長さになっていますが、160mm以下の短尺な電源ユニットの場合は背面寄り方向で若干スリットが足りていないのが少し気になります。また幅については近年主流な140mm冷却ファン搭載電源ユニットではやはり足りておらず、幅120mm程度は確保しておいて欲しかったところです。
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SilverStone LD01のファン・水冷ラジエーター設置スペース

続いて「SilverStone LD01」の冷却ファンと水冷ラジエーターの設置スペースについてチェックしていきます。
SilverStone LD01の製品スペック上の冷却ファンおよび水冷ラジエーターの積載可能サイズ・数量について、PCケースフロントには最大で240サイズ(120*2) or 280サイズ(140*2)、PCケーストップには最大で240サイズ(120*2) or 280サイズ(140*2)、PCケースリアには120サイズのファンもしくはラジエーターを設置可能です。

わかりやすいところから、まずPCケースのリアについては120mmファン用のマウントスペースがあります。ネジ穴は縦長スリット形状なので位置調整が可能で、120サイズラジエーターを採用する簡易水冷CPUクーラーや簡易水冷グラフィックボード用にも使用できます。
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続いてPCケースフロントについては最大で240mmサイズもしくは280mmサイズのマルチファン水冷ラジエーターが搭載可能なスペースが確保されており、標準では空きスペースになっています。なおフロントスペースには防塵ダストフィルターも設置されているので、フロントのファンマウントスペースは吸気構成が推奨です。
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「SilverStone LD01」の吸気スペースに当たるフロントのエアスリットは天面前方のメッシュ部分と底面前方のホールのみとなっており、やや窒息寄りな構成です。
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PCケースフロントのファン・ラジエーター設置スペースのサイズ・数量については上で紹介したとおり、最大で240サイズ(120*2) or 280サイズ(140*2)ですが、厚さ方向についてはブラケットからPSUシュラウドまでの間隔71mmが制限になります。市販の簡易水冷ラジエーターは25~30mm厚程度なので25mm厚冷却ファンと組み合わせても60mm前後となり問題なく設置できます。
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ただしフロントのファンマウントスペースは電源ユニットのスペースとトレードオフになる形でPSUシュラウド裏のシャドウベイの位置によって制限されます。シャドウベイの位置は3段階となっており、上の最も電源ユニット寄りの位置ではフロントのファンマウントスペースをフルに活用できますが、中間の位置では下側のスペースが25mm厚程度となるためファンは設置できますが、280サイズや240サイズのマルチファンラジエーターに非対応となります。最もフロントに近い配置ではフロント下側にはファンも設置できなくなります。
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「SilverStone LD01」のフロントには仕様通り280サイズラジエーターも問題なく設置ができました。
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下は240サイズラジエーターの例ですが、フロントに水冷ラジエーターを設置する場合は水冷チューブ側を上にして、縦長スリットのネジ穴の一番上までオフセットすると水冷チューブがグラフィックボードの上を通る感じになるので、グラフィックボード側面をまたぐ形で水冷チューブを取りまわすことができます。水冷チューブの長さが400mm程度あれば長尺なグラフィックボードでも干渉の心配はないと思います。
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スペース的にはギリギリになりそうですが、フロントに水冷ラジエーターを設置しても2.5~3スロット占有かつ全長300mmのような超大型グラフィックボードが設置できそうです。
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最後にPCケース天面にも最大で240mmサイズもしくは280mmサイズのマルチファン水冷ラジエーターが搭載可能なスペースが確保されており、標準では空きスペースになっています。
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天面のファン・ラジエーターマウントスペースにはメッシュシートにマグネットシールを貼った防塵ダストフィルターが装着されており、簡単に着脱できてメンテナンスも容易です。ただしフロントにファンを吸気構成で設置する場合、天面は排気が推奨となるので、天面フィルターは電源OFF時の埃除けとしての役割がメインだと思います。
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幅140mmの冷却ファンやラジエーターを設置してもマザーボード表面からの間隔は20mが確保されています。これはマザーボードにグラフィックカードを設置した時の間隙と同一なので、140mm幅のファン/ラジエーターがマザーボードPCIEスロットやスロット周りに実装された素子との干渉を起こす心配はありません。
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25mm厚の140mmサイズファンであればMicroATXフォームファクタの4段目のPCIEスロットとも干渉することはありません。ただし140mmファンを設置する場合は4段目に2スロット占有グラフィックボードは設置できません。
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天面のラジエーター設置については140サイズや280サイズの場合、マザーボード下側に内部USB3.0など背の高いコネクタがあると干渉する可能性が高くなっています。天面にラジエーターを設置する場合は20mmほど余分にスペースが確保できるので240mmサイズがおすすめです。
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SilverStone LD01の自作PCギャラリー

記事冒頭で紹介した自作PCパーツを組み込んで「SilverStone LD01」を使用した自作PCを組んでみたので、その作成例のギャラリーとなります。
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またギャラリーに写っているLEDイルミネーションについては、アドレッサブルLEDイルミネーション対応マルチコントローラー「SilverStone LSB02(型番:SST-LSB02)」をベースに、LSB02の対応機器のアドレッサブルLEDテープLS03やアドレッサブルLEDファンフレームFG142を組み合わせています。「SilverStone LSB02」については詳細レビューを公開中です。
アドレッサブルLED対応マルチコントローラー「SilverStone LSB02」をレビュー
アドレッサブルLED対応マルチコントローラー「SilverStone LSB02」をレビュー



SilverStone LD01のレビューまとめ

最後に「SilverStone LD01(型番:SST-LD01)」の実機を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • シンプルでスタイリッシュなフルフラットデザイン
  • フロントと両サイドの三面にステンレスフレーム付き強化ガラスパネルを採用
  • スライドレール&ハンドスクリューで両サイドガラスパネルの着脱が容易
  • マザーボード側からの電源ユニットやケーブルを隠すPSUシュラウド採用
  • 2.5インチ2基、3.5インチ3基で計5基のストレージを設置可能
  • フロント/トップは最大で240サイズor280サイズの水冷ラジエーターに対応
  • フロント/トップには着脱の容易な防塵ダストフィルター搭載
  • グラフィックボードホルダーを標準搭載
  • フロントI/Oケーブルが1本のケーブルにまとまっている
  • フロントI/OにUSB3.1 Gen1 Type-C端子を搭載(内部USB3.0ヘッダーに接続)
悪いところor注意点
  • フロントの吸気スペースは比較的狭い
  • フロントに水冷ラジエーターを設置する場合は奥行き140mmの電源ユニットが推奨
  • 電源ユニットの吸気スリットの幅が100mm程度でやや狭い

SilverStoneの最新ミニタワーPCケース「SilverStone LD01」は、ステンレスフレームが装着されたブラックスモーク強化ガラスパネルにフロントと両サイドの3面が覆われており、PCケースらしからぬシームレスで全体に一体感を感じさせる洗練されたデザインが魅力的な製品です。MicroATX対応PCケースとしては18年最新の鉄板モデルの1つとして十分以上に通用する製品だと思います。

「SilverStone LD01」は近年主流なPCケースフロントの5インチベイを廃したフルフラットデザインを採用しており、PCケース内部においてもフロントのスペースが解放されるのでPCケース内部を広々と使用することが可能です。フロントとトップにはそれぞれ最大280サイズの水冷ラジエーターを搭載可能なスペースが確保されているので、ハイパフォーマンスな簡易水冷CPUクーラーも搭載できます。

「SilverStone LD01」は基本的に組みやすい内部設計になっていますが、唯一の注意点としてフロントに水冷ラジエーターを設置する場合は、シャドウベイの位置が制限されるので、電源ユニットのケーブルスペースを十分確保するため奥行140mmのコンパクトな電源ユニットが推奨されます。今回検証機材として使用しているSilverStone Strider Platinum ST85F-PTなどSilverStone Strider Platinumシリーズは静音性にも優れているので「SilverStone LD01」との組み合わせにおすすめです。

MicroATXマザーボードをベースにマルチファン大型ラジエーターの簡易水冷クーラーや300mm前後の長尺なハイエンドグラフィックボードを搭載して、コンパクトなミニタワーPCケースでハイエンドPCを組みたいという人に「SilverStone LD01」はおすすめなPCケースです。


以上、「SilverStone LD01」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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