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GeForce RTX 2080 TiグラフィックボードとしてZOTAC GAMINGからリリースされた、3スロット占有3連ファンGPUクーラーを搭載しファクトリーOCが施されたオリジナルファンモデル「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP(型番:ZT-T20810D-10P)」のサンプル機をメーカーよりお借りできたのでレビューしていきます。NVIDIA Turing世代のウルトラハイエンドGPU「GeForce RTX 2080 Ti」が、下位モデルのGeForce RTX 2080や前世代最上位のGeForce GTX 1080 Tiをどの程度上回るのか実ゲームベンチマークで徹底比較します。
製品公式ページ:https://www.zotac.com/jp/~/~/zotac-gaming-geforce-rtx-2080-ti-amp
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP
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ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP レビュー目次
1.ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの外観
2.ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの分解
3.ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの検証機材セットアップ
4.ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのゲーム性能
5.ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの温度・消費電力
6.ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのレビューまとめ
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの外観
早速、ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPを開封していきます。キャラメルボックス型の外スリーブから取り出した黒色段ボールの内パッケージを開くと、スポンジスペーサー&静電防止エアパッキン袋という一般的な梱包でグラフィックボード本体が鎮座していました。
付属品はクイックマニュアルとPCIE6PIN*2→PCIE8PIN変換ケーブル×2本です。
梱包や付属品のチェックは簡単に済ませて、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」のグラフィックボード本体を見ていきます。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」のGPUクーラーの外装はプラスチック製ですが、スチールのようなマットなブラック塗装が施されており安っぽさは感じない外観です。ファクトリーOCの施された「AMP」モデルの特徴としてファン中央のZOTAC GAMINGロゴマークがゴールドカラーになっています。
グラフィックボード側面のグレーカラーのプレートにはZOTAC GAMINGのメーカーロゴがあり、専用アプリケーションの「FireStorm」でライティング制御が可能なLEDイルミネーションが内蔵されています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPは、RTX 2080 TiのリファレンスモデルともいえるFounders Editionの全長267mmよりも大幅に長い全長308mmとなっています。近年主流なオープンスペースタイプのPCケースなら干渉の心配はありませんが、PCケースフロントにストレージベイがある少し古めのPCケースではグラフィックボード設置スペースのクリアランスに注意が必要です。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」は全長こそ長いものの基板とGPUクーラーがPCIブラケットの高さとほぼ同じ背の低いデザインです。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」の3連ファンGPUクーラーには90mm径の冷却ファンが3基設置されています。3基のファンは「左&中央」と「右」の2つに分けて、専用アプリケーションの「FireStorm」で個別に速度制御が可能です。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」に搭載された冷却ファンは”New Fan Design”としてアピールされており、『1.複数の気流層を生み出すファンブレード外側の突起』、『2.ファンブレード外側の抵抗の小さい滑らかな表面加工』、『3.ファンブレード内側の突起構造による気流の生成』、これら3つの構造によって従来の冷却ファンよりも空気流量が約2%向上しているとのこと。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」は冷却性能を上げるため、従来ではAMP EXTREMEなどフラッグシップ級の上位モデルに限られましたが、大型放熱フィンを採用したヒートシンクが搭載されており、PCIEスロットを3スロット占有します。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」のGPUクーラーには8mm径の銅製ヒートパイプが内蔵されておりそのうち4本はベースコアから真っ直ぐにグラフィックボード左端へのび、基板を超えて放熱ヒートシンクを構成しています。この部分は直接気流が通り抜けるので、3スロット厚の大型ヒートシンクの放熱性能と相まって、従来よりも7度も低い温度を実現しているとのことです。
GTX 10XXシリーズの上位モデルからVRM電源部分の発熱が話題になることも多いですが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」ではGPUクーラーヒートシンク本体が冷やすのはGPUコアとVRAMとなっており、VRM電源は「Die-cast Metal Jacket Cover(ダイキャストメタルジャケットカバー)」と呼ばれる専用の金属製フレームによって冷やす構造になっています。GTX 10XXシリーズではフレームタイプのVRM電源クーラーはあまり冷えなかった印象があったので、この辺りについては後ほど詳しく検証したいです。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPはリファレンスの動作クロックよりも高い数値で動作するメーカーによるファクトリーOCが施されたOCモデルですが、補助電源数はリファレンスと同じく8PIN*2となっています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのビデオ出力はHDMI2.0×1、DisplayPort1.4×3、USB Type-Cの5基が実装されています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPには黒色塗装にメーカーロゴが刻印された金属製バックプレートが装着されています。基板との間にサーマルパッドは貼られていないので冷却補助の役割は果たしておらず、純粋に基板の反りや破損を防止する保護プレートとなっています。
なおグラフィックボードの重量はGIGABYTE GeForce RTX 2080 GAMING OC 8Gが985g、GTX 1080 Ti Founders Editionが1056gに対して、ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPは1180gとなっており、ハイエンドグラフィックボードの大型オリファンモデルだけあってかなりの重量です。
とはいえ重量はほぼ1kgなのでバックプレート等で基板の反りは防止されていますが、PCI-Eスロットへの負荷を考えるとVGAサポートステイなどで垂れ下がりを防止したほうがいいかもしれません。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの分解
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPを分解してGPUクーラーやグラフィックボード基板についてチェックしていきます。(記事の構成上、分解を先に紹介していますが、各種検証完了後に分解を行っています。)なお今回はレビュー用サンプル貸出先の協力のもと特別に許可を頂いて分解を行っております。GPUクーラーの取り外し(分解行為)はグラフィックボードの正規保証の対象外になる行為です。今回はレビューのために分解しておりますが、繰り返しますが保証対象外になるので基本的には非推奨の行為なのでご注意下さい。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのGPUクーラーは基板裏面のコア周辺4カ所と下写真で基板左端側面1か所のネジ5つで固定されていました。
7か所のネジを外すとGPUクーラーは容易に取り外しができます。GPUクーラー本体を取り外すと、保護プレートが装着されたグラフィックボード基板が現れます。
「Die-cast Metal Jacket Cover(ダイキャストメタルジャケットカバー)」と呼ばれる専用の金属製フレームとバックプレートに挟まれた2重構造でしっかりと保護されているのでGPUクーラーや自重の負荷に負けて基板が反る心配はありません。
「Die-cast Metal Jacket Cover(ダイキャストメタルジャケットカバー)」を取り外すと、グラフィックボード基板の全貌が確認できますが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」にはFounders Editionなどにも採用されているRTX 2080 Tiのリファレンス基板が使用されていました。保証対象外にはなりますが、EKWBやBitspowerのリファレンスボード用水冷ブロックで水冷化も可能です。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」のGPUコアにはファクトリーOCが施されたRTX 2080 TiなのでTU102-300A-K1-A1が使用されていました。GDDR6メモリはMicron、Samsung、SK Hynixなどがすでに量産を行っていますが、今回入手した「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」にはMicron製の8GbのGDDR6メモリチップが搭載されています。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」にはRTX 2080 Tiのリファレンスボードが採用されているので、VRM電源フェーズ数はリファレンス基板同様に16(13+3)フェーズです。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのバックプレートについては単純な補強や装飾目的で装着されており、サーマルパッドはないので放熱版としては機能していません。金属製プレートなので短絡防止のため絶縁シートが貼られています。
VRM電源についてはGPUクーラーのヒートシンク本体ではなく、「Die-cast Metal Jacket Cover(ダイキャストメタルジャケットカバー)」と呼ばれる専用の金属製フレームによって冷やす構造になっています。ただし冷却されているのは右側10フェーズだけで左側は特に手が加えられていないのが少し気になります。
右側の10フェーズVRM電源については、「Die-cast Metal Jacket Cover(ダイキャストメタルジャケットカバー)」を取り外すとサーマルパッドを介して接触しているのが確認できました。
GPUクーラー本体をチェックすると、銅製ベースプレートから5本の8mm径ヒートパイプが伸び、放熱フィンの厚みも3スロットめいっぱいのサイズになっています。
GPUコアと接する部分には冷却性能に定評のある銅製ベースプレートが採用されています。GPUコア周辺のVRAMチップはヒートシンク本体にろう付けされたアルミニウム製プレートとサーマルパッドを介してヒートシンク本体で直接冷却する構造です。
銅製ベースプレートはニッケルメッキ処理の施された8mm径の極太ヒートパイプ5本が伸びています。
ベースプレートから伸びる5本の銅製ヒートパイプによって3スロットを占有する大型GPUクーラー内部いっぱいに展開された極厚なアルミ製放熱フィンの迫力も圧巻です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの検証機材
外観やハードのチェックはこのあたりにして早速、ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPを検証用の機材に組み込みました。テストベンチ機の構成は次のようになっています。テストベンチ機の構成 | ||
ベンチ機1 |
ベンチ機2 |
|
OS | Windows10 Home 64bit | |
CPU |
Core i7 7700K Core/Cache:5.0/4.8GHz, 1.300V 殻割り&クマメタル化(レビュー) |
Core i7 7700K (レビュー) |
CPUクーラー |
Intel TS15A (レビュー) |
Noctua NH-U12S Noctua NF-A12x25 PWM (レビュー) |
M/B | ASRock Z270 SuperCarrier (レビュー)(BIOS:1, 2) |
ASUS ROG MAXIMUS IX FORMULA (レビュー) |
メインメモリ | Corsair Dominator Platinum Special Edition DDR4 8GB*4=32GB (レビュー) 3200MHz, 14-16-16-36-CR2 |
G.Skill Trident Z F4-3600C15D-16GTZ DDR4 8GB*2=16B (レビュー) |
ストレージ |
【システム】 Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB MZ-N6E1T0B/IT (レビュー) 【ゲームデータ】 SanDisk SSD Ultra 3D SATA SSD SDSSDH3-2T00-J25 (レビュー) |
Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB MZ-N6E1T0B/IT (レビュー) |
電源ユニット |
Corsair HX1200i (レビュー) |
Thermaltake Toughpower iRGB PLUS 1250W Titanium (レビュー) |
PCケース/ ベンチ板 |
STREACOM BC1 (レビュー) |
Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t (レビュー) NZXT Aer F 140 3基(レビュー) |
ベンチ機のシステムストレージにはSamsung製3bit-MLC型64層V-NANDのメモリチップを採用するメインストリーム向け最新SATA接続M.2 SSD「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」を使用しています。「Samsung SSD 860 EVO M.2」は2.5インチSATA SSDと同等のパフォーマンスをケーブルレスで発揮できる手軽さが魅力です。Samsung SSD 860 EVOシリーズの容量1TB以上のモデルは大容量データの連続書き込みにおける書き込み速度の低下というTLC型SSDの欠点も解消されているので、大容量ファイルをまとめて入れても余裕のあるメインストレージとしてお勧めのSSDです。
・「Samsung SSD 860 EVO M.2 1TB」をレビュー
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」のGPUクーラー側面のZOTAC GAMINGロゴにはRGB LEDイルミネーションが内蔵されており、標準では七色に変化して発光します。発光カラーや発光パターンは専用アプリケーション「FireStorm」で設定が可能です。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」のGPUクーラーは3スロット占有なので、ASRock Z270 SuperCarrierのプライマリグラフィックボード用1段目PCIEスロットにグラフィックボードを設置すると、3スロット目に位置するx16スロットは使用不可能になっています。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」はRTX2080リファレンスモデルのブーストクロック1545MHzに対して、標準でブーストクロック1665MHzにオーバークロックされていました。パワーリミット(TDP)も定格の250Wから260Wに引き上げられています。
専用アプリ「FireStorm」ではマニュアルOC設定、LEDイルミネーションのライティング設定、ファン制御設定など「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」の動作に関して設定が可能です、RTX 20XXシリーズで新たに実装されたOCチューニング機能「NVIDIA Scanner」にも対応していました。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのゲーム性能
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの性能を測るべく各種ベンチマークを実行しました。性能比較には「GIGABYTE GeForce RTX 2080 GAMING OC 8G」、「GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition」、「EVGA GeForce GTX 1080 SC2 Gaming iCX」、「Radeon RX Vega 64 Limited Edition」を使用しています。「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkで現在主流なDirectX11のベンチマーク「FireStrike」による比較になります。
FireStrike | Extreme | Ultra | |
RTX 2080 Ti ZOTAC AMP |
34884 | 16904 | 8338 |
RTX 2080 GIGABYTE OC |
27101 | 13007 | 6309 |
GTX 1080 Ti FE |
28250 | 13692 | 6740 |
GTX 1080 11Gbps | 22936 | 10967 | 5395 |
RX Vega 64(B1, BL) | 23280 | 10831 | 5458 |
なおRTX 2080 TiのFireStrikeベンチマークについてですが、ベンチマーク実行時のデスクトップ解像度やNVIDIAコントロールパネルのスケーリング設定などによってグラフィックスコアが10%前後増減しました。先行レビュー各種を見てもFireStrikeベンチマークのグラフィックスコアには比較的大きいバラつきが確認できました。FireStrikeは現在主流なDirextX11のベンチマークなので、下で行う実ゲームベンチマークにおいても10%前後性能が低く出ているケースが含まれる可能性があります。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードについて、3DMarkのDirectX12ベンチマーク「TimeSpy」による性能比較となります。
TimeSpy | Async Off |
Extreme | |
RTX 2080 Ti ZOTAC AMP |
14085 | 13169 | 6651 |
RTX 2080 GIGABYTE OC |
10883 | 10152 | 4975 |
GTX 1080 Ti FE | 9527 |
8875 | 4432 |
GTX 1080 11Gbps | 7724 | 7362 | 3519 |
RX Vega 64(B1, BL) | 7284 |
6838 | 3470 |
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードについて、17年中頃から普及しつつあるHTC VIVEやOculus RiftなどVR HMDを使用したVRゲームに関する性能を測定する最新ベンチマーク「VRMark」による性能比較となります。
Orange Room |
Cyan Room |
Blue Room |
|
RTX 2080 Ti ZOTAC AMP |
11694 | 14029 | 4667 |
RTX 2080 GIGABYTE OC |
11500 | 10990 | 3549 |
GTX 1080 Ti FE | 11555 | 8386 | 2969 |
GTX 1080 11Gbps | 11235 | 6868 | 2344 |
RX Vega 64(B1, BL) | 10642 | 8198 | 2210 |
続いて実ゲームを用いたベンチマークになります。解像度はフルHD、WQHD、4K(3840*2160)の3種類について行っており、同一のグラフィック設定で同一のシーンについて平均FPSを比較しました。
ベンチマーク測定を行ったゲームタイトルは、Assassin's Creed Origins(最高設定プリセット)、Battlefield 1(最高設定プリセット)、Destiny2(最高設定プリセット)、The Division(グラフィック設定)、Far Cry 5(最高設定プリセット&TAA)、Final Fantasy XV(最高設定プリセット、NVIDIA GameWorks無効)、Ghost Recon Wildlands(グラフィック設定)、Mirrors Edge Catalyst(ハイパー設定プリセット)、MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット)、Rise of the Tomb Raider(グラフィック設定)、Middle-Earth: Shadow of War(ウルトラ設定プリセット)、Titanfall 2(グラフィック設定)、WatchDogs_2(最高設定プリセット)、The Witcher3(最高設定)、Gears of War 4(最高設定プリセット)以上の15タイトルです。
Assassin's Creed Origins(最高設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Battlefield 1(最高設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Destiny2(最高設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
The Division(グラフィック設定)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Far Cry 5(最高設定プリセット&TAA)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Final Fantasy XV(最高設定プリセット、NVIDIA GameWorks無効)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Ghost Recon Wildlands(グラフィック設定)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Mirrors Edge Catalyst(ハイパー設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Rise of the Tomb Raider(グラフィック設定)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Middle-Earth: Shadow of War(ウルトラ設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Titanfall 2(グラフィック設定)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
WatchDogs_2(最高設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
The Witcher3(最高設定)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
Gears of War 4(最高設定プリセット)に関する「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めた各グラフィックボードのベンチマーク結果です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP、GIGABYTE GeForce RTX 2080 GAMING OC 8G、GeForce GTX 1080 Ti Founders Edition、GeForce GTX 1080 11Gbps OC、Radeon RX Vega 64 Limited Editionの5種類について実ゲーム性能の比率の平均を出したところ、ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPはGTX 1080 Ti FEよりも最大35%以上高速という結果になりました。
RTX 2080 Tiはフレームレートが60FPS前後に近づいてCPUボトルネックが効きにくくなる4Kなどの高解像度においてGTX 1080 Tiよりも平均で35%程度高いパフォーマンスを発揮し、ゲームタイトルによっては40~50%も上回ります。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの温度・消費電力
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの負荷時のGPU温度やファンノイズや消費電力についてチェックしていきます。RTX 2080 Tiについては従来と違ってリファレンススペックは公表されているもののFounders EditionもOCモデルになっていてリファレンスモデルがないので、今回は比較対象として「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」をRTX 2080 Tiのリファレンススペックであるブーストクロック1545MHzとTDP250WになるようにAfterBurnerから調整したケースについても測定を行いました。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」のGPU温度とファンノイズの検証負荷としてはFireStrike Extreme ストレステストを使用しています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのGPUクーラーはファクトリーOCの効いた定格動作でもGPU温度は最大55度前後に収まって温度面では優秀な結果なのですが、ファン回転数も1800RPM程度と比較的高い数値でした。3スロット占有GPUクーラーで冷却性能には十分に余裕があるので静音性を重視するのであれば、FireStormやAfterBurnerを使ってファン回転数を低めに設定してもいいと思います。
GPUコアクロックについては「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」の仕様値ではブースト1665MHzとなっていましたが、負荷テスト中の実動平均は1836MHzとなりました。
またベンチ機2のPCケースに「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を組み込んでFire Strike Extreme グラフィックテスト1を1時間に渡ってループさせて実用の冷却性能を確認してみました。
検証機材のPCケースには「Cooler Master MASTERCASE MAKER 5t」を使用しており、ケースファンにはNZXT製のエアフロー重視でPCケースの吸気・排気ファンに最適なケースファン「NZXT Aer F 140」をPCケースのフロントに吸気ファンとして2基、リアに排気ファンとして1基設置してファン回転数1000RPM固定で運用しています。
PCケースに入れて長時間負荷をかけても最大温度は64度で、コアロックの平均値は1782MHzでした。内排気ファンということもありPCケースの吸排気を最適化しないと冷却効率が下がるのでフロント2/リア1で140mmファンを設置して1000RPMで回していますが、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」のファン回転数は2100RPM程度に達しており、PCケース内に入れていてもファンノイズはそこそこ聞こえます。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのファン制御設定は標準ではパフォーマンス重視な高回転になっていますが、GPUクーラーの冷却性能はTDP250W超のRTX 2080 Tiでも余裕で冷やせるポテンシャルがあるので、静音性を確保したい場合はFireStormやAfterBurnerを使ってファン回転数を低めに設定し直すのがおすすめです。
また実働ストレステスト中の0分, 10分, 20分…について30秒間の平均FPSの推移をチェックしました。長時間の負荷においても「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」はスタートから98%以上の性能を維持しています。
1時間のストレステスト終盤にスマホで使用できるサーモグラフィカメラ「FLIR ONE Pro」(レビュー)を使用してゲーム負荷時のグラフィックボード上の各所の温度をチェックしました。
前世代GTX 10XXシリーズの上位モデルではVRM電源部分の温度がかなり高くなりがちでしたが、RTX 2080 Ti搭載グラフィックボードの「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」では最も熱い部分で70度未満に収まっており、安心して運用できる温度です。VRM電源を冷やす「Die-cast Metal Jacket Cover(ダイキャストメタルジャケットカバー)」がしっかりと機能しているようです。
「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」を含めていくつかのグラフィックボードについてサウンドレベルメーターを利用してゲーム負荷時のノイズレベルを測定・比較しました。ノイズレベルの測定には「サンワダイレクト 400-TST901A」を使用しています。
電源OFF時の騒音値は33~35dBです。目安として40dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになり、45dB前後で煩く感じます。50dBを超えてくるとヘッドホンをしていても煩く感じます。同じ騒音値でも不快に感じたり感じなかったりと音の性質にもよるので注意してください。
ノイズレベルの測定結果は次のようになっています。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのファンノイズは1800RPMという比較的高いファン回転数からも予想できるように、ノイズレベルが47.7dB程度とそこそこ大きくなっています。RTX 2080 TiとTDPが同程度のGTX 1080 Tiのオリファンモデルと比較してもファンノイズは大きい部類です。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの消費電力と瞬間的な最大電源負荷を測定しました。
測定には電源ユニット「Corsair HX1200i」のCorsair Linkによる電力ログ機能を用いてコンセントからの出力ではなく変換ロスを差し引いた入力電力をチェックしています。また電力測定の際は上記の主電源ユニットに加えて、CPUへの電力供給を行うEPS端子へ接続するために別の副電源ユニットを使用しています。右下スクリーンショットのように、この状態でCPUに負荷をかけても測定値が変動しないのでCPUによる消費電力の変動は基本的に含まれないと考えて大丈夫です。
測定負荷にFireStrike Extreme ストレステストを使用して、”平均値を消費電力”、”最大値を瞬間的な最大電源負荷”としたところ、測定結果は次のようになりました。なお電源ユニットに対する実際の最大瞬間負荷は測定値より50~100W上回る場合があるので電源ユニットの電源容量選択の参考にする場合は注意してください。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPの消費電力は307W、最大瞬間負荷は418Wでした。ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのTDP(パワーターゲット)はファクトリーOCによって260Wに設定されており、TDP250W設定のGTX 1080 Ti FEをやや上回って、TDP275W設定のGTX 1080 Tiとほぼ同じ消費電力ですが、瞬間最大負荷が比較的大きくなっています。
RTX 2080 Tiは消費電力は据え置きのままでGTX 1080 Tiよりも30%以上もグラフィック性能で高速化を果たしており、次世代GPUを名乗るに相応しい優秀なワットパフォーマンスを実現していると思います。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP レビューまとめ
最後に「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP(型番:ZT-T20810D-10P)」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 最新PCゲームを4K/60FPSの超高解像度かつ高画質設定でプレイ可能なグラフィック性能
- 前世代最上位のGTX 1080 Tiを35%以上も上回るグラフィック性能
- 消費電力は前世代最上位のGTX 1080 Tiとほぼ同じ
- ファクトリーOCされたRTX 2080 Tiを余裕をもって冷やせる優秀なGPUクーラー
- 3基のファンは左&中央と右の2分割で個別に制御可能
- VRM電源温度は長時間負荷をかけても70度未満
- PCIEブラケットと同じ高さの基板&クーラー
- GPUクーラーのファン制御設定がパフォーマンス重視でファンノイズが比較的大きい
- RTX 2080 Tiグラフィックボードの国内相場が18万円以上と非常に高価
RTX 2080 Tiは前世代最上位のGTX 1080 Tiを最大35%以上も上回るという圧倒的なグラフィック性能を実現しています。ベストケースではGTX 1080 Tiを50%近く超えるパフォーマンスを発揮することもあり、それでいて消費電力は据え置きとワットパフォーマンスも向上して、4K/60FPS+の超高解像度/高フレームレートなPCゲーミングに対応する性能は次世代GPU最上位を名乗るにふさわしいものになっています。
しかしながらGTX 1080 Tiが型落ちで新品なら8万円から、中古であれば6万円から購入できる中、18万円からというRTX 2080 Tiの販売価格は純粋にネックであり、さらに極めて品薄で入手困難な在庫事情という追い打ちも重なっています。史上最速のGPUという唯一無二な価値があるので下位モデルRTX 2080に比べると”買う人は買う”製品だと思いますが、RTX20XXシリーズの目玉機能であるレイトレーシングやDLSSに対応したゲームタイトルが18年9月現在において未だ存在しないので、コストパフォーマンスの悪さはやはり目立ちます。
ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMPのGPUクーラーは3スロット占有で3連ファン搭載の大型サイズになっており、RTX 2080 TiにファクトリーOCの効いた定格動作でもGPU温度は55度前後に収まるという冷却パフォーマンスを重視した設定になっているため、標準ではファン回転数が1800RPM程度に達してファンノイズがそこそこ大きいです。GPUクーラーの冷却性能が低いわけでは決してないので静音性重視で運用したい場合はFireStormやAfterBurnerを使ってGPU温度が70度前後に収まるようにファン制御をマニュアル設定するのがおすすめです。
VRM電源部分の冷却については、GPUクーラーのヒートシンク本体ではなく、「Die-cast Metal Jacket Cover(ダイキャストメタルジャケットカバー)」と呼ばれる専用の金属製フレームによって冷やす構造になっていましたが、長時間の実用負荷テストでもVRM電源温度は70度未満に収まるという優秀な結果でした。
以上、「ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 Ti AMP」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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