ASRock DeskMini A300 (2)「AMD Ryzen 5 2400G」などRadeon RX Vegaグラフィックスを内蔵するRyzen APU(Raven Ridge)を搭載可能なMini-STXフォームファクタのベアボーンPC「ASRock DeskMini A300」が2月8日発売決定



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「AMD Ryzen 5 2400G」などRadeon RX Vegaグラフィックスを内蔵するRyzen APU(Raven Ridge)を搭載可能なMini-STXフォームファクタのベアボーンPC「ASRock DeskMini A300(型番:DeskMini A300/B/BB/BOX/JP)」が2月8日より発売されます。


ASRock DeskMini A300
ASRock DeskMini A300
ASRock
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「ASRock DeskMini A300」の詳細レビューを公開中です。Ryzen 5 2400Gを使用した時のメモリ周波数3200MHzへのオーバークロックや、「Noctua NH-L9a-AM4」を使用した場合の冷却性能、動画の倍速補完機能「AMD Fluid Motion」の使い方などASRock DeskMini A300の気になるポイントを徹底検証しています。
「ASRock DeskMini A300」をレビュー
ASRock DeskMini A300



「ASRock DeskMini A300」はAMD A300チップセットを搭載したMini-STXフォームファクタのマザーボード「ASRock A300M-STX」を内蔵するベアボーンPCです。無線LAN非搭載の「DeskMini A300 Barebone」と、無線LAN標準搭載の「DeskMini A300W Barebone」の2モデルがラインナップされ、国内では無印版(CPUクーラー標準付属)のみが流通します。
A300-SmallAPU
搭載するCPUとしては統合グラフィックスとしてRadeon RX Vegaグラフィックスを内蔵した「AMD Ryzen 5 2400G」などRaven Ridgeや「Athlon 200GE」といったRyzen APUを対象としています。
AMD Ryzen 5 2400GAMD Ryzen 3 2200GAMD Athlon 200GE
「ASRock DeskMini A300」に搭載可能な互換CPUクーラーとして「AMD APU Cooler」が純正オプションパーツとして用意されています。その他にもAM4マウント対応で全高46mmまでのCPUクーラーに対応しているようです。
ASRock DeskMini A300_CPU Cooler
なおASRock Japanの公式ツイッターによると、「ASRock DeskMini A300」の国内流通品には標準で対応CPUクーラーが付属するようです。

TDP65WのCPU&iGPUの電力負荷に対応できるよう、5フェーズVRM電源回路を搭載し、CPUクーラーとのスペース干渉を最小限に収めながらVRM電源の放熱を補助できるヒートシンクも装着されています。
ASRock DeskMini A300_VRM
Ryzen APUのCPUインターコネクトInfinity Fabricの動作周波数はメモリ周波数と同期しており、加えて統合グラフィックスであるRadeon RX Vegaグラフィックスのグラフィックメモリはシステムメモリと共有されているので、メモリ周波数が総合的なパフォーマンスに大きく影響しますが、「ASRock DeskMini A300」はメモリ周波数3200MHz以上へのオーバークロックにも対応しています。
ASRock DeskMini A300_memory
なお「ASRock DeskMini A300」にはその名前のとおりAMD A300チップセットが搭載されているのですが、同チップセットは『CPUコアクロック及びGPUコアクロックのOCには非対応』です。スモールフォームファクタ向けチップセットとしては倍率アンロックでOCに対応したX300チップセットもあるようなので、「ASRock DeskMini X300」の登場にも期待したいところ。
AMD A300

ビデオ出力としてリアI/OにはDisplayPort1.2、HDMI2.0、D-Subの3基が実装されており、トリプルモニタ出力に対応しています。HDMIはver2.0なので4K/60FPS対応です。
ASRock DeskMini A300_IO
Ryzen APUは統合グラフィックスにRadeon RX Vegaグラフィックスを搭載しているので、24FPSや30FPSの動画を60FPSに補完する倍速補完機能「AMD Fluid Motion」も利用できます。
ASRock DeskMini A300_FM
ストレージについてはMini-STXマザーボード「ASRock A300M-STX」の表面と裏面に実装された2基のNVMe対応M.2スロットと、通信・電源共用の専用ケーブルを使用する2基の2.5インチストレージに対応しており、最大で4基のストレージを接続可能です。M.2スロットはNVMe接続のみでSATA接続には非対応となります。
ASRock DeskMini A300_storage
「ASRock DeskMini A300」の純正オプションとして、上で紹介した互換CPUクーラーに加えて、リアI/O 3.5mmオーディオジャック増設ケーブル、100mm×100mm VESAマウンタ、フロントI/O USB2.0端子×2増設ケーブル、Intel製コントローラー採用WiFi増設キットなどが用意されています。
ASRock DeskMini A300_option


製品公式ページ:https://www.asrock.com/nettop/AMD/DeskMini%20A300%20Series/index.asp
マニュアル:

ASRock DeskMini A300_top
ASRock DeskMini A300_ft
ASRock DeskMini A300 (2)ASRock DeskMini A300 (1)ASRock DeskMini A300 (5)



おまけ:NUC/ベアボーンにおすすめのパーツ

NUCベアボーンにはOSメモリストレージの3つのパーツが付属していないので、この3つについては各自で購入する必要があります。NUCベアボーンに対応しているおすすめパーツをいくつか紹介します。

OS
これについては特に迷わず、Windows10 64bit版でいいと思います。HomeかProについてはわからない人は基本的にHomeでOKです。
WindowsにはDSP版と通常版の2種類がありますが、詳しい説明は省いてこの2つの違いは単純にすると次のようになっています。
DSP版:将来的にPC(NUC)を変更した時にOSを使い回さない(使い回せない)
通常版:将来的にPC(NUC)を変更した時にOSを使い回せる

DSP版はシステム(PCの構成パーツ)が大きく変わった時に認証が通らない場合がある代わりに通常版よりも若干お求め安くなってます。
NUCの場合はストレージとメモリの変更くらいであればDSP版でも認証に特に問題ありませんが、ベアボーン自体を変更した場合はOSを買い直す必要が出てくるかもしれないと思ってください。
Windows10からは以前のようなvista、7、8といったライセンスが全く別になるバージョンアップはなくなったので、2千円程度の差ですし今後も使い回せる通常版が個人的にはおすすめです。通常版にはインストールメディアの付属するパッケージ版と、シリアルコードのみのオンラインコード版がありますがどちらでもOKです。


なおパッケージ版に付属するUSBメモリは環境によってはUEFIから起動できない症状が発生するケースが確認されているので、マイクロソフト純正の「Media Creation Tool」を使用して市販のUSBメモリからOSインストール用USBメモリを作成し、これを使用してインストールするのがおすすめです。


メモリ
NUCベアボーン(ASRock DeskMini A300)のシステムメモリについてはDDR4規格なのですが、モジュールの形状が一般的なデスクトップPC用のものではなく、SODIMM DDR4というノートPCなどで使用する小型メモリが採用されています。
DDR4 SODIMM規格かつ容量が8GB*2=16GB以上であれば何でもいいのですが、いくつか具体的に製品名を挙げると、Intel CPUにおいてですが当サイトでもメモリ周波数3200MHzの正常動作が確認できている「Kingston HYPERX IMPACT」(レビュー)、「Corsair Vengeance」(レビュー)、「Ark Selection Memory - Samsung Edition」(レビュー)がおすすめです。
SODIIM DDR4_1SODIIM DDR4_2

Corsair Vengeance 8GBx2枚 3000MHz CMSX16GX4M2A3000C16
Corsair Vengeance 16GBx2枚 3000MHz CMSX32GX4M2A3000C16
Corsair
Amazon.co.jpで詳細情報を見る  <米尼:8GB*2/16GB*2




ストレージ
最後にストレージですが、「ASRock DeskMini A300」にはNVMe接続のM.2 SSDを2枚、および2.5インチSATA SSDを2基の計4基のストレージを設置できます。個人的におすすめなのは、250GB以上のSSDをシステム(OS)用ストレージに、1TB以上のSSDをゲーム・データ用ストレージにする構成です。
NVMe接続M.2 SSDは高価ですがアクセススピードが高速で発熱が大きく、SATA接続M.2 SSDは安価でNVMe接続よりは低速ですが発熱が小さくなっています。

NVMe接続M.2 SSDでいくつか具体的に製品名を挙げると、18年現在文句なしに最速の「Samsung SSD 970 PRO」(レビュー)や、TLC型なので大容量書き込みでは劣るものの低発熱なのでNUCに最適な「Western Digital WD Black 3D NVMe SSD」(レビュー)がおすすめです。



大容量な動画・写真データやPCゲームのインストール先に使用するデータストレージに最適な容量1TB以上の2.5インチSATA SSDについては18年最新のTLC型64層3D NANDを採用しているSSDがおすすめです。安価なTLC型ながら連続した大容量データの書き込みであっても書き込み速度の低下が発生しないので「Samsung SSD 860 EVO」(レビュー)、「WD Blue 3D NAND SATA SSD / SanDisk SSD Ultra 3D」(レビュー)、「Crucial MX500」(レビュー)の3大製品からお好みで選べばOKだと思います。






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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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