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ドスパラのゲーミングBTO PCブランドGALLERIA(ガレリア)から発売中の、AMD第3世代Ryzenの12コア24スレッドモデルRyzen 9 3900Xと2019年最速となるNVIDIA GeForce RTX 2080 Tiグラフィックボードを搭載するウルトラハイエンドBTO PC「GALLERIA AXZ」をレビューしていきます。
Ryzen 9 3900Xや入手困難な状況が続くRyzen 9 3950Xを搭載していて、2019年12月現在、納期が『3日で出荷』と高速な「GALLERIA AXZ」は、買ってオススメのBTO PCなのか徹底検証します。
・Ryzen 9 3900X&GeForce RTX 2080 Ti搭載「GALLERIA AXZ」の販売ページへ
GALLERIA AXZ レビュー目次
1.GALLERIA AXZの概要とスペック
2.GALLERIA AXZの外観
3.GALLERIA AXZの内部構造
4.GALLERIA AXZの電源ユニット
5.GALLERIA AXZのグラフィックボード
6.GALLERIA AXZの裏配線スペース
7.GALLERIA AXZのCPU/GPU/ストレージのスペック
8.GALLERIA AXZの温度・消費電力・ファンノイズ
9.GALLERIA AXZのCPU性能とGPU性能
10.GALLERIA AXZのレビューまとめ
【執筆:2019年12月23日、最終更新日:2019年12月23日】
【注意事項】
今回検証するのは一般販売されてユーザーの手元に届く新品ではなく、メーカーよりお借りしたサンプル機なので製品や梱包に若干傷や痛みがある場合があります。通常は新品で綺麗な状態のものが届くはずなので、サンプル機に傷等があっても無視してください。
GALLERIA AXZの概要とスペック
最初に今回レビューする「GALLERIA AXZ」の概要と製品スペックについて簡単に紹介しておきます。今回お借りした「GALLERIA AXZ」のレビュー用サンプル機の構成は次のようになっています。
今回提供いただいたレビュー用サンプル機は「GALLERIA AXZ」のデフォルト構成にほぼ準拠したものになっています。なお一部パーツは製品公式ページで詳細な記載がないのでサンプル機に採用されているものとは別のパーツが使用される可能性もあります。
「GALLERIA AXZ」 サンプル機詳細スペック | |
OS | Windows10 Home 64bit DSP版 |
CPU | AMD Ryzen 9 3900X 12コア24スレッド |
CPUクーラー | AMD Wraith Prism (Ryzen 9 3900X付属) [90mm、PWM速度調整対応、800~3000RPM] |
マザーボード | ASRock X570 Phantom Gaming 4 |
メモリ | Crucial CT8G4DFS832A (Micron MTA8ATF1G64AZ-3G2E1) 16GB[8GB*2枚] DDR4-3200MHz |
システムストレージ | CFD PG3VNF 1TB NVMe M.2 SSD |
データストレージ | Seagate ST2000DM005 2TB |
光学ドライブ | - (カスタマイズで増設可能) |
グラフィックボード | Palit GeForce RTX 2080 Ti Dual NEB6208T020LC-150A (一般販売なし) |
PCケース | オリジナル ガレリア専用 KTケース ブラック (対応最大ファームファクタ:ATX) |
電源ユニット | SilverStone SST-ET750-G 750W, Gold認証 |
マウス キーボード |
標準では付属なし カスタマイズから追加可能 |
「GALLERIA AXZ」のマザーボードには製品公式ページで記載されている通り、ASRock X570 Phantom Gaming 4が搭載されていました。自作PC向けに市販されているマザーボードです。日本語の詳細なマニュアルも製品公式ページで公開されています。
製品公式ページ:https://www.asrock.com/MB/AMD/X570 Phantom Gaming 4/index.jp.asp
ASRock X570 Phantom Gaming 4はBIOSメニューも日本語に対応しており使い勝手の良いマザーボードだと思います。
ASRock X570 Phantom Gaming 4の市販モデルにはM.2 SSDヒートシンクが付属しませんが、「GALLERIA AXZ」ではASRock製X570マザーボードの別モデルに付属しているヒートシンクが特別に装着されています。NVMe SSDはSATA SSDより小型かつ高速な反面、高負荷時には温度によるサーマルスロットリングの発生が懸念されますが、専用ヒートシンクが設置されているので安心して運用することが可能です。
「GALLERIA AXZ」にはマウス&キーボードは標準では付属せずオプション扱いになっています。カスタマイズからマウス&キーボードを追加可能です。
ドスパラのゲーミングブランド「GALLERIA(ガレリア)」で販売されるゲーミングBTO PCの特徴や賢い選び方、おすすめのモデルについてはこちらの記事も参考にしてください。
・ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
GALLERIA AXZの外観
「ドスパラ GALLERIA AXZ」のPCケース外観をチェックしていきます。「GALLERIA AXZ」に採用されるGALLERIAオリジナルPCケース「KT」のトップパネルとサイドパネルはスチール製で、フロントパネルはプラスチック製でした。カラーはご覧のとおり黒一色です。
GALLERIAオリジナルPCケース「KT」のトップパネルとサイドパネルには120と140サイズのファンを2個ずつ搭載できます。またフロントパネル下部はメッシュで吸気口になっています。
マザーボード側サイドパネルのファン固定位置はそれぞれCPUとグラフィックボードの直上になっているのでケースファンを増設すれば冷却補助になると思います。
マザーボード裏側、正面から見て右側サイドパネル上には、CPUソケットの真裏に当たる部分に80mm四方の通気口があります。
「GALLERIA AXZ」のフロントパネル中央には電源スイッチ・リセットスイッチに並んで、USB3.0×2、SDカードスロット、ヘッドホン用ステレオ3.5mmジャックなど各種I/Oポートが設置されています。
「GALLERIA AXZ」のフロントパネルと5インチベイパネルはツールレスで取り外し可能です。
ただしフロントパネルのI/OポートはPCケースシャーシではなくフロントパネルに固定されており、ケーブルの取り回しに余裕がないので、購入直後の状態だとフロントパネルはシャーシから5cmほどしか離すことができません。フロントパネル裏の下側にあるケースファンはケース内部からではなく、フロントパネル側から固定されているので換装が面倒な構造になっていました。
「GALLERIA AXZ」のフロントパネル上には拡張用の5インチベイが4基あります。加えて2019年現在はほぼディスコンな規格ですが3.5インチベイも付いています。このあたりにPCケースの設計の古さを感じます。「GALLERIA AXZ」の標準構成では5インチ光学ドライブは含まれていませんが、カスタマイズ項目から追加が可能です。
「GALLERIA AXZ」のPCケースのリアには120mmファンマウントスペースがあり、標準で120mmファンが設置されています。PCIEスロットは標準的なATXケースの7スロット分があります。左右のサイドパネルはそれぞれリアのハンドスクリュー2本で固定されていました。
マザーボードのリアI/OパネルにはUSB端子としてUSB3.1 Gen1(USB3.0)端子が8基搭載されています。ゲーマーには嬉しいPS/2端子も搭載されています。
GALLERIA AXZの内部構造
続いて「GALLERIA AXZ」のPCケースの内側をチェックしていきます。正面から見て左側サイドパネルを開き、マザーボード側のPCケース内部を見ると各種ケーブルはケーブルタイなどを使ってまとめられてはいますが、裏配線などは利用されていません。PCケースの内部構造もPSUシュラウドなし、フロントに5インチベイ等がありオープンレイアウトでないなど自作PC向けに近年流行りのPCケースではなく、往年のBTO PCという感じです。
メモリスロットはCPUソケット右隣に4スロットありますが、うち2つ埋められています。AMD第3世代Ryzen&AM4プラットフォームはデュアルチャンネルのメモリ接続に対応しているのでチャンネル数ちょうどのメモリが装着されています。
メモリスロットに装着されているのは、「Crucial CT8G4DFS832A(Micron MTA8ATF1G64AZ-3G2E1)」というメモリ周波数がネイティブ3200MHzの8GB容量DDR4メモリです。AMD Ryzen環境はCPU内インターコネクタInfinity Fabricの動作周波数がメモリ周波数と同期するので、3200MHz~3600MHzのメモリ周波数がAMD公式からも推奨されており、ネイティブ3200MHzのメモリが採用されているところは嬉しい仕様です。
「GALLERIA AXZ」のCPUクーラーにはAMD Ryzen 9 3900Xに標準で付属する「Wraith Prism(90mm、PWM速度調整対応、800~3000RPM)」というトップフロー型空冷CPUクーラーがそのまま採用されています。
「Wraith Prism」については詳細レビューも公開しているので気になる人はチェックしてみて下さい。
・「Wraith Prism」はWraith Maxよりも冷えるか比較してみた
PCケース内にはトップに140mm角ファン、リアとフロントに120mm角ファンで計3基のエアフローファンが搭載されています。排気性能も十分なのでCPUクーラーからの排熱がループしてCPUクーラーの冷却性能が下がってしまう心配もありません。
3基のケース内エアフローファンのうち、リアとフロントの2基はマザーボード上のファンヘッダーに接続されていてマザーボード機能によってファン制御が可能なのですが、トップの140mmファンは4PINペリフェラルから電力を取得するというドスパラBTO PCあるあるな構成でした。ファン端子自体は余っているので自作er目線では解せない仕様です。
一応補足しておくと「GALLERIA AXZ」については定格回転数(最大回転数)がそれほど高くないファンが接続されているのでファンノイズ的には特に問題はありませんでした。
「GALLERIA AXZ」のマザーボードには製品公式ページで記載されている通り、ASRock X570 Phantom Gaming 4が搭載されていました。自作PC向けに市販されているマザーボードです。日本語の詳細なマニュアルも製品公式ページで公開されています。
製品公式ページ:https://www.asrock.com/MB/AMD/X570 Phantom Gaming 4/index.jp.asp
ASRock X570 Phantom Gaming 4はBIOSメニューも日本語に対応しており使い勝手の良いマザーボードだと思います。
ASRock X570 Phantom Gaming 4にはグラフィックボードの直下にはNVMe(PCIE4.0x4)接続に対応したM.2 SSDスロットが実装されており、「GALLERIA AXZ」ではシステムストレージとして最大連続読み出しが5000MB/sに達するPCIE4.0対応NVMe M.2 SSD「CFD PG3VNF 1TB」が搭載されています。
「ASRock X570 Phantom Gaming 4」の市販モデルにはM.2 SSDヒートシンクが付属しませんが、ASRock製X570マザーボードの別モデルに付属しているヒートシンクが特別に装着されています。NVMe SSDはSATA SSDより小型かつ高速な反面、高負荷時には温度によるサーマルスロットリングの発生が懸念されますが、専用ヒートシンクが設置されているので安心して運用することが可能です。
システムストレージが設置されているM.2スロットに加えて、同じくNVMe(PCIE4.0x4)接続に対応したM.2 SSDスロットがもう1基実装されています。システムストレージが設置されたM.2スロットの下にある小さいサイズのM.2スロットは無線LANモジュール増設用のスロットです。リアI/Oには無線LANアンテナ用ホールもあるので、「Intel AX200」などのWiFiモジュールを購入すれば無線LANも増設可能です。
注意点として「GALLERIA AXZ」にはこれらM.2スロットに増設するための固定ネジ&スペーサーが付属しません。M.2スロットにSSDやWiFiカードを増設したい人は、市販のM.2ネジセットを購入してください。
「GALLERIA AXZ」のサンプル機で採用されているマザーボードASRock X570 Phantom Gaming 4には8基のSATAポートがあり、3.5インチHDDで1基使用されているので、7基の空きポートがあります。
PCケース内の前方には2.5/3.5インチストレージトレイが5基搭載されています。デフォルト構成ではデータストレージの3.5インチHDDが1基搭載されているので、マザーボード上のSATA端子の空き数にもよりますがスペース的には追加で4基のストレージを増設可能です。
PCIE拡張スロットについては上から順に[x16, N/A, N/A, x1, x16, N/A, x1]が実装されています。2段目のx16サイズPCIEスロットにプライマリグラフィックボードを設置する構造になっています。「GALLERIA AXZ」の標準搭載グラフィックボードは3スロット占有ですが、下位2スロットは拡張スロットが実装されていないので特に問題はありません。5段目のx16サイズスロットは内部帯域はPCIE4.0x4、4段目と7段目のx1サイズスロットは内部帯域はPCIE4.0x1でPCIE拡張ボードを増設可能です。
管理人がPCケースをチェックする時の重箱の隅的なポイントでPCIEスロットのネジ直上のシャーシとの干渉については、ドライバーがやや斜めになるもののネジ締めの妨げになるほどの干渉はありませんでした。
GALLERIA AXZの電源ユニット
「GALLERIA AXZ」の電源ユニットについてチェックしていきます。「GALLERIA AXZ」のレビュー用サンプル機にはGold認証かつ電源容750WのSilverStone製電源ユニット「SST-ET750-G」が採用されていました。自作PC向けの個別パーツとしても販売されている高品質な電源ユニットです。
製品公式ページ:https://www.silverstonetek.com/product.php?pid=768&area=jp
「GALLERIA AXZ」の製品公式ページでは標準構成の電源ユニットとして「SILVERSTONE 750W 静音電源 (80PLUS GOLD)」と表記されていますが、これがそのままSilverStone製電源ユニット「SST-ET750-G」のことだと思います。
電源ユニット冷却ファンには近年では140mm角の大型ファンを搭載するのが主流になっていますが、「SilverStone SST-ET750-G」は奥行140mmのコンパクト電源ユニットなので、120mm角冷却ファンが搭載されています。
Ryzen 9 3900XとGeForce RTX 2080 Tiを組み合わせたPCの一般的なゲーミング負荷時の消費電力は400W程度ですが、「SilverStone SST-ET750-G」は電源負荷75%(560W程度)までは電源ユニット冷却ファンのファン速度は1000RPM未満なので静音性も十分です。
「SilverStone SST-ET750-G」の電源ケーブルは電源ユニット本体からケーブル直出し式となっており全てのケーブルが1か所からまとめて出ています。電源ケーブルの線1つ1つがバラバラであったり、電源ケーブルが簡易にスリーブ化されている程度の安価な電源ユニットと比べて、配線がスッキリしています。
「SilverStone SST-ET750-G」には未使用の電源コネクタとして、PCIE補助電源8PIN×2やSATA電源×4などが余剰として余っているので、グラフィックボードの換装やSATAストレージの増設なども含めて長く使える電源ユニットとなっています。
GALLERIA AXZのグラフィックボード
「GALLERIA AXZ」のグラフィックボードについてチェックしていきます。「GALLERIA AXZ」の公式ページでは搭載グラフィックボードについて『NVIDIA GeForce RTX2080 Ti 11GB (HDMI x1, DisplayPort x2, USB TYPE-C x1)』としか表記されていませんでしたが、サンプル機にはGeForce RTX 2080 Tiグラフィックボードとして国内ではドスパラ独占取り扱いとなっているPalit製オリファンモデル「Palit GeForce RTX 2080 Ti Dual(NEB6208T020LC-150A)」が搭載されていました。見ての通りPCIEスロット3つを占有する非常に大きなGPUクーラーを搭載した静音性に優れたモデルです。
製品公式ページ:https://www.palit.com/palit/vgapro.php?id=3055&lang=jp
「Palit GeForce RTX 2080 Ti Dual」は3スロット占有2連ファンの大型GPUクーラーを搭載したオリファンモデルとなっています。RTX 2080 TiのリファレンスモデルともいえるFounders Editionの全長267mmよりも若干長い全長292mmです。
GPUクーラーの仕様は共通ですが、ファクトリーOCが施されていないリファレンス仕様であり、かつ金属製バックプレートも非搭載なので、ドスパラで市販されている「GeForce RTX 2080 Ti GamingPro OC」の廉価モデル的な位置づけの製品です。
「Palit GeForce RTX 2080 Ti Dual」のビデオ出力はGeForce RTX 2080 Tiのリファレンス仕様と同じくHDMI2.0×1、DisplayPort1.4×3、加えて次世代VR接続規格Virtual Linkに対応したUSB Type-Cの5系統です。DVI-D端子は実装されていないのでDVI-D接続のモニターを使用しているユーザーは注意してください。
「Palit GeForce RTX 2080 Ti Dual」は3スロット占有の大型クーラー搭載ということもあり重量は1kg超とかなりの重さです。シャーシにケーブルタイで縛り付けられた補助電源ケーブルが若干の支えにはなっていますが、補助電源側へ少し傾く感じもあります。グラフィックボード基板の反りやPCIEスロットへの負荷軽減を考えると、市販のVGAサポートステイなどで垂れ下がりを防止したほうがいいかもしれません。
GALLERIA AXZの裏配線スペース
「GALLERIA AXZ」の裏配線スペースについてチェックしていきます。正面から見て右側、マザーボードトレイの裏面に当たるサイドパネルを開くと裏配線スペースにアクセスできます。「GALLERIA AXZ」を含めGALLERIAシリーズでは裏配線は活用されない傾向なのでマザーボード側と違って逆にこちら側はすっきりしています。
PCケース前方の2.5/3.5インチストレージ用トレイに設置されたストレージのSATA通信ケーブルおよびSATA電源ケーブルについては裏側から簡単に取り付け・取り外しが可能な構造になっています。
マザーボードトレイ上にはCPUクーラー固定用のホールがあるのですがホールの位置とソケットの位置がずれているため公式ページのうたい文句のように冷却面での効果が見込めるのかは微妙な気が。マザーボード裏からCPUクーラーをネジ止めする、もしくはバックプレートを使用するタイプのCPUクーラーの場合、マザーボードをPCケースから取り外さないとCPUクーラーの取り付けや取り外しができないので、CPUクーラーの交換を検討している場合は注意が必要です。
また表から見た時は電源のすぐそばには裏配線用の穴が開いていたのになぜ裏配線が使われていないのか不思議に思っていたのですが裏を見て合点がいきました。マザーボードトレイ部分とストレージマウンタ部分の間、マザーボードトレイの端に返しが付いており24PINケーブルなど太いケーブルが通せない構造でした。このケースでは裏配線で配線を綺麗に隠すのは難しいですね。
GALLERIA AXZのCPU/GPU/ストレージのスペックについて
GALLERIA AXZの各種性能をチェックする前に、同PCに搭載されているCPUとGPUのスペックについて簡単に紹介します。GALLERIA AXZのCPUスペック
「GALLERIA AXZ」にはCPUとして、AMD製メインストリーム向けCPUの第3世代Ryzen、12コア24スレッドモデル「Ryzen 9 3900X」が搭載されています。Ryzen 9 3900XのAMD公式仕様はコアスレッド数:12コア24スレッド、ベースクロック:3.8GHz、単コア最大ブーストクロック:4.6GHz、L3キャッシュ容量:64MB、TDP:105Wです。システムメモリにはCrucial CT8G4DFS832A(Micron MTA8ATF1G64AZ-3G2E1)が2枚搭載されており、8GB×2=16GB容量、メモリ周波数は3200MHz、メモリタイミングは22-22-22-52-CR1です。
「Ryzen 9 3900X」のAMD公称仕様値としてはTDP105WのCPUですが、実際の内部設定としてはPPT142Wが許容されています。「AMD Ryzen 9 3900X」はCPUクーラーによるCPUの冷却が十分であれば(CPU温度が閾値95度以下であれば)、PPT142Wの制限下で動作しXFRによって仕様値ベースクロック3.8GHzよりも高い動作クロックへ引き上げられます。
GALLERIA AXZのGPUスペック
「GALLERIA AXZ」は、NVIDIAの最新GPUであるTuring世代RTX 20XXシリーズにおいて最上位のウルトラハイエンドクラスに位置する「GeForce RTX 2080 Ti」が搭載されています。「GALLERIA AXZ」に搭載されたRTX 2080 TiグラフィックボードについてはPalit製の廉価オリファンモデル「GeForce RTX 2080 Ti Dual(型番:NEB6208T020LC-150A)」です。ブーストクロックが1545MHz、パワーリミット(TDP)も250Wとなっており、RTX 2080 Tiのリファレンス仕様に則したスペックでファクトリーOCは施されていません。
GALLERIA AXZのストレージスペック
「GALLERIA AXZ」には標準搭載のシステムストレージとしてPCIE4.0対応NVMe M.2 SSDの「CFD PG3VNF 1TB」、また今回のサンプル機ではカスタマイズで追加可能な3.5インチSATA HDD「Seagate ST2000DM005 2TB」の2台が内蔵されています。「CFD PG3VNF 1TB」ついてストレージ性能の測定において定番ベンチマークのCrystalDiskMarkの結果が次のようになっています。「CFD PG3VNF 1TB」は第3世代Ryzen&X570プラットフォームがサポートするPCIE4.0接続に対応したNVMe M.2 SSDとなっており、連続読み出し5GB/sの超高速アクセスです。
今回のサンプル機で追加されている「Seagate ST2000DM005 2TB」は一般的なHDDの性能です。PCゲームのインストール先としてはロード時間が遅くなってしまうので、カスタマイズで追加する場合は容量1TB以上のSATA SSDがオススメです。
PCゲームのインストール先としてSSDとHDDではPCゲームのロード時間に大きな差があります。詳しくは下の記事を参照してください。「GALLERIA AXZ」には2.5インチストレージを設置可能なスペースがあるので、注文時にカスタマイズから追加するか、各自で2.5インチSATA SSDを増設するのがオススメです。
・【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
また下の記事では、MLC/TLC/QLCのマルチビットセルやNVMe/SATA3.0など2019年最新のSSD事情について徹底解説しています。ストレージについて詳しく知りたい方は参考にしてください。
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
GALLERIA AXZの温度・消費電力・ファンノイズ
「GALLERIA AXZ」のCPU・GPUスペックや具体的な動作設定等について紹介したので、性能をチェックする前に、GALLERIA AXZの消費電力・温度・ファンノイズを見ていきます。CPU負荷時のCPU温度とCPUコアクロックについて
まずは「GALLERIA AXZ」に搭載されたCPUの「Ryzen 9 3900X」にフル負荷をかけた時のCPU温度やコアクロックを確認します。「Ryzen 9 3900X」をGALLERIA AXZにおける標準設定で動作させて、ストレステストとして動画エンコードによって30分ほどフル負荷をかけ続けました。
Ryzen 9 3900XのCPU温度はサーマルスロットリングの発生する上限温度の95度からある程度余裕をもって平均82.8度、最大85.9度に収まっています。コアクロックも実動平均で4.0GHz前後を維持できているので、Ryzen 9 3900Xとしては理想的なパフォーマンスを発揮しています。
しかしながらマザーボードのファンコン機能(標準設定において)が80度を上限温度にしてファン速度を最大にするので、CPUクーラーファンのファン回転数が3000RPM近くに達してしまいます。後述の通りCPUクーラーファンがボトルネックになってノイズレベルがかなり高くなってしまうので、BIOSメニューから各自で適度にファン速度を落とすのがオススメです。
サーモグラフィーでストレステスト中のVRM電源周りの温度を確認してみましたが、トップフロー型CPUクーラーが高速で動作しているので最大でも70度未満でした。
ゲーム負荷時のGPU温度とCPU温度について
続いてGALLERIA AXZに搭載されたGPUの「GeForce RTX 2080 Ti」とCPUの「Ryzen 9 3900X」にPCゲームプレイ時に相当する負荷をかけ続けたときのGPU温度とCPU温度をチェックしていきます。今回使用するグラフィックボードは2019年最速のGeForce RTX 2080 Tiなので、測定負荷として3DMark Time Spy Extreme Stress Testを使用しました。
「GALLERIA AXZ」に搭載されたGeForce RTX 2080 Tiグラフィックボード「Palit GeForce RTX 2080 Ti Dual」は3スロット占有の大型GPUクーラーを搭載しているので、長期的なゲーミング負荷に対してGPU温度は74度に収まっており、GPUクーラーのファン回転数も1400RPM程度と良好な数値を示しています。
一方でCPUクーラーはCPU温度の上下に連動して2000~2400RPMと高い数値を示しています。CPUクーラー冷却ファンのノイズレベルが騒音上のボトルネックになるので、CPU負荷時と同様に各自でBIOSメニューから上手い具合にファン制御を見直したいところです。
GALLERIA AXZの消費電力について
「GALLERIA AXZ」の消費電力についてチェックしていきます。消費電力の測定にはBluetooth接続でスマホから消費電力をリアルタイムモニタリング可能なワットチェッカー「ラトックシステム REX-BTWATTCH1」を使用して、電源ユニット(ACアダプタ)の変換損を含めた「GALLERIA AXZ」のシステム全体の消費電力をチェックしています。
「GALLERIA AXZ」はバックグラウンドタスクによって変動もありますが、アイドル状態におけるシステム消費電力は概ね60W前後で推移します。
CPUに対してフル負荷のかかる動画のエンコードを行うと、「GALLERIA AXZ」のシステム消費電力は230W前後で推移します。一方で主にGPUに対してフル負荷のかかる3DMark TimeSpy Extreme グラフィックテスト1では「GALLERIA AXZ」のシステム消費電力は400W前後になります。
3DMark FireStrike Ultra グラフィックテスト1はCPU負荷が軽いのでCPU負荷次第ではさらに消費電力が上がる可能性もありますが、「GALLERIA AXZ」で標準採用の電源ユニット「SilverStone SST-ET750-G」は電力容量750Wなのでさらに高い負荷がかかっても電源ユニット自体の電力供給能力面では問題ありません。
「SilverStone SST-ET750-G」は電源負荷75%(560W程度)までは電源ユニット冷却ファンのファン速度は1000RPM未満なので静音性も十分です。このファン回転数であれば電源ユニットが騒音上のボトルネックになることはないと思います。
GALLERIA AXZのファンノイズについて
この章の最後に「GALLERIA AXZ」のファンノイズをチェックしていきます。まずアイドル時についてノイズレベルは39dB程度となりました。ファンノイズは聞こえて静音性が特に高いとは言えませんが、煩く感じるほどではないと思います。
続いて動画エンコードなどCPUにフル負荷のかかるタスクを実行した時のファンノイズについてですが、CPUクーラー冷却ファンが3000RPMで高速回転するので、ノイズレベルが48.5dBとかなり高い数値に達します。ケースファンもCPU温度に連動しているので最大速度の1200RPMで回転しますが、ケースファンだけであれば42dB程度なので、やはりCPUクーラー冷却ファンが騒音上のボトルネックになっていることが分かります。
3DMark Time Spy Extreme Stress Testを使用したゲーミング負荷時のファンノイズについては、42~46dB程度でファンノイズが変動しました。上で紹介した温度検証の結果の通り、GPUクーラー冷却ファン自体は1400RPM程度の低い値になっているのですが、やはりCPUクーラー冷却ファンが2000~2400RPMという高い値で変動するのでそちらがボトルネックになって、高いノイズレベルを示しています。
以上のように「GALLERIA AXZ」では多くの場面でCPUクーラー冷却ファンが騒音上のボトルネックになる可能性が高いです。「GALLERIA AXZ」に採用されているマザーボード ASRock X570 Phantom Gaming 4ではBIOSメニュー上でファン速度を手動で設定することも可能なので各自で上手い具合に設定しなおすのがオススメです。
BIOS(UEFI)メニューにはPC起動中にDelキーを連打すれば入れますが、Windows上で作成できる再起動ショートカットを作成するという手もあります。非常に便利なのでオススメです。
GALLERIA AXZのCPU性能とGPU性能
最後に「GALLERIA AXZ」のCPU性能とGPU性能をチェックしていきます。GALLERIA AXZのCPU性能(クリエイティブタスク)
続いて「GALLERIA AXZ」に搭載されたRyzen 9 3900XのCPU性能に大きく依存する、クリエイティブタスクにおけるパフォーマンスをチェックしていきます。「GALLERIA AXZ」に搭載されたRyzen 9 3900Xは、12コア24スレッドのCPUであり、単コア最大動作クロックは4.6GHz、全コア最大動作クロックは4.2~4.3GHz、3Dレンダリングや動画のエンコードなど全コアに対して大きく負荷がかかる時の実動クロックは4.0GHz程度となります。Ryzen 9 3900XはTDP105WのCPUですが、内部設定としてはPPT142Wが許容されているので、CPU消費電力は最大で150W前後に達します。
「GALLERIA AXZ」において12コア24スレッドCPUのRyzen 9 3900Xは全コア4.0GHz程度で動作するので、CPUのマルチスレッド性能を測定するベンチマークで定番のCinebench R15のスコアは3200程度、Cinebench R20のスコアは7000程度でした。
CPU性能の詳細な検証に用いるクリエイティブタスクについてはCPU使用率がフルロードになる3Dレンダリング、動画エンコード、RAW現像、ゲームビルドの4種類となっています。
具体的な測定内容は、3Dレンダリングはオープンソース3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフト、動画のエンコードは無料で利用できる動画編集ソフトとして国内外で多数のユーザーがいる「Aviutl」のx264エンコーダによる4K動画のエンコード、RAW現像はDxO PhotoLab(PRIMEあり、5472×3648解像度のRAW画像ファイル 100枚)、デモプロジェクト「Infiltrator」を使用したUnreal Engine 4によるゲームビルドです。
3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフトで測定する3Dレンダリング性能についてはレンダリング時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、比較対象の中で最も遅いものを基準にして、「GALLERIA AXZ」に搭載されるRyzen 9 3900Xを含めた各種CPUのレンダリング速度を性能比としてグラフ化しました。
x264エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.264 (MPEG-4 AVC)の3840×2160解像度へエンコードした時のエンコード速度について「GALLERIA AXZ」に搭載されるRyzen 9 3900Xを含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
DxO PhotoLabによるRAW現像速度について「GALLERIA AXZ」に搭載されるRyzen 9 3900Xを含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
「Unreal Engine 4 - Infiltrator」のビルド性能については、ビルド時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、比較対象の中で最も遅いものを基準にして、「GALLERIA AXZ」に搭載されるRyzen 9 3900Xを含めた各種CPUのビルド速度を性能比としてグラフ化しました。
「GALLERIA AXZ」に搭載されたRyzen 9 3900Xについては個別の詳細レビューを公開しているので、詳しくはこちらを参照してください。
・「AMD Ryzen 9 3900X」をレビュー。9900Kや9920Xと徹底比較
・Ryzen 9 3900Xのコスパが光る、9900Kと3950Xとの頂上決戦!!
GALLERIA AXZのGPU性能(PCゲーミング)
続いて「GALLERIA AXZ」に搭載されたGPUであるGeForce RTX 2080 TiのPCゲーミング性能についてチェックしていきます。最初に補足として、「GALLERIA AXZ」に搭載されたRyzen 9 3900XはクリエイティブタスクのようにCPUへフル負荷がかかった場合、電力制限によって全12コアの動作倍率は4.0GHz程度となりますが、全コアが稼働するものの負荷的には余裕でTDP範囲内に収まるワークロードであれば、多コア多スレッドなRyzen 9 3900Xでも多くのコアで4.2~4.3GHzの高いコアクロック維持できます。これによって10コア以上のメニーコアCPUであっても、6~8コアのメインストリーム向けCPUと同じようにPCゲームで高いパフォーマンスが発揮できます。
国内最大手かつ大人気のMMO RPG「ファイナルファンタジーXIV」の2019年最新大型アップデート「FFXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトで「GALLERIA AXZ」のPCゲーミング性能を測定してみました。(FF14ベンチはスコア10000を超えるとメモリやCPUのボトルネックベンチになるためGPUだけ高速になってもスコアに差が出なくなります。)
「GALLERIA AXZ」はフルHD解像度のグラフィック設定:最高品質においてベンチマークスコアは14000オーバーとなっており、快適度評価も「非常に快適」をマークしています。FFXIV: 漆黒のヴィランズの公式ベンチマークソフトでは総合スコアを1.5×100で割った値がちょうど平均FPSなので、「GALLERIA AXZ」ならFFXIV: 漆黒のヴィランズを4K解像度で平均60FPSオーバーの滑らかなプレイも余裕です。
また2019年最新PCゲームと比較しても高画質でグラフィック負荷が重いPCゲームに分類されるシングルプレイ用ロールプレイングゲーム「ファイナルファンタジーXV」の公式ベンチマークソフトで「GALLERIA AXZ」のPCゲーミング性能を測定してみました。
「GALLERIA AXZ」は4K解像度のグラフィック設定:高品質においてベンチマークスコアは5000オーバーとなっており、快適度評価も「やや快適」をマークしています。ファイナルファンタジーXVの公式ベンチマークソフトでは総合スコアを100で割った値がちょうど平均FPSなので、GeForce RTX 2080 Tiを搭載する「GALLERIA AXZ」ですら平均60FPSを若干下回りますが、専用のテンサーコアを使用したディープラーニング(深層学習)によるアンチエイリアス/超解像機能「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」を使用すれば、4K/60FPSで快適にプレイが可能です。
NVIDIA GeForce RTX 20XXシリーズのナンバリング最上位モデル「GeForce RTX 2080 Ti」は前世代最上位GTX 1080 Tiよりも35%以上も高速な2019年現在最も高速なグラフィックボードで、鏡面や影の表現がよりリアルになる高画質レンダリング機能「Raytracing(レイトレーシング)」に対応しています。
国内価格が16万円前後と非常に高価でコストパフォーマンスに難がありますが、予算に糸目を付けず、2019年以降に発売される最新PCゲームを4Kなどの超高解像度かつ最高画質設定でプレイしたい、もしくは近年流行りのバトルロイヤル系PCゲームをフルHD/240FPSでプレイして勝ちを狙うガチプレイをしたいという人にはおすすめです。「Raytracing(レイトレーシング)」やテンサーコアを使用したディープラーニング超解像機能「DLSS」など最新機能も使用できます。
GeForce RTX 2080 Tiの性能については同GPUを搭載したグラフィックボードの個別レビューや、2019年最新の下位モデルRTX 2080 SUPERのレビュー記事の中で、個別ゲームタイトルに関するベンチマークなど詳細に言及しているのでこちらを参照してください。
・「GeForce RTX 2080 SUPER」をレビュー。独壇場なハイエンドGPU
・GeForce RTX 2080 Tiのレビュー記事一覧へ
GALLERIA AXZのレビューまとめ
最後に12コア24スレッド「AMD Ryzen 9 3900X」とウルトラハイエンドGPU「NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti」を搭載したゲーミングBTO PC「GALLERIA AXZ」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- クリエイティブ作業やゲーム実況にも対応できる12コア24スレッドRyzen 9 3900Xを搭載
- システムメモリはメモリ周波数がネイティブ3200MHzのCrucial製DDR4メモリ
- 4K/60FPSやFHD/240FPSで最新ゲームがプレイ可能なGeForce RTX 2080 Tiを搭載
- RTX 2080 Tiは3スロット占有大型クーラー搭載オリファンモデルで静音性も優秀
- マザーボードは自作PC向けに市販されている「ASRock X570 Phantom Gaming 4」
- 電源ユニットは自作PC向けに市販されている「SilverStone SST-ET750-G」
- システムストレージはPCIE4.0対応NVMe M.2 SSD「CFD PG3VNF 1TB」
- システムストレージのM.2 SSDには放熱ヒートシンクを搭載
- 『受注から3日で出荷、カスタマイズしてもそのまま』と納期が高速 (2019年12月現在)
- CPUクーラー冷却ファンの制御が悪く、ファンノイズが煩いので手動設定を推奨
- 専用PCケースは裏配線不可や自作er目線で今後の拡張性を考えると微妙
- PCケーストップのファンが4PINペリフェラルから給電されていてMBから制御できない
12コア24スレッドCPUのRyzen 9 3900XとウルトラハイエンドGPUであるGeForce RTX 2080 Tiを搭載した「GALLERIA AXZ」は、2019年最速のGPU性能によって最新PCゲームを4K/60FPSやフルHD/240FPSで快適にプレイするだけでなく、12コアCPUの卓越したマルチスレッド性能によって高品質なゲーム実況も行うことが可能なBTO PCです。
ドスパラのBTO PCは「当日で出荷可能、カスタマイズしても3日」というモデルが多く、BTO PCメーカー各社の中でも納期に関する面では頭一つ飛び抜けて速いのですが、今回レビューした「GALLERIA AXZ」も2019年12月現在、『受注から3日で出荷、カスタマイズしてもそのまま』と納期が高速です。
ちなみに12月に入ってからRyzen 9 3900XはPCパーツ単体も供給潤沢になっていますが、発売以来、入手困難な状況が続いている上位モデルRyzen 9 3950Xを搭載した「GALLERIA AXZ Ryzen 9 3950X搭載版」もドスパラなら12月現在、3日で出荷で購入が可能です。
Ryzen 9 3900Xのマルチスレッド性能は単純にPCゲームをプレイするだけであれば持て余す可能性が高いので、予算重視で下位のRyzen 7 3700Xや、バトルロイヤル系PCゲームの240FPSで最速プレイを目指すならCore i9 9900Kを搭載した別モデルを選択するのがオススメですが、ゲームプレイのみならずゲーム実況や4K動画編集などクリエイティブタスクも行う人には是非検討してもらいたいCPUです。
コストカットの対象になりやすい部分では、マザーボードにASRock X570 Phantom Gaming 4、電源ユニットにSilverStone SST-ET750-Gが採用されているところも評価のポイントです。
一方でCPUクーラーファンの制御が悪く、騒音上ボトルネックになりやすいところは気になりました。BIOSメニューから手動設定すれば改善も期待できますが、CPUクーラーをカスタマイズでアップグレードするか、各自で高性能な簡易水冷CPUクーラーに換装するのもいいと思います。
以上、「GALLERIA AXZ」のレビューでした。
・Ryzen 9 3900X&GeForce RTX 2080 Ti搭載「GALLERIA AXZ」の販売ページへ
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『#ドスパラは年内にPC届く 』と話題なゲーミングBTO PCのGALLERIAから、GeForce RTX 2080 Ti搭載「GALLERIA AXZ」をレビュー。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) December 23, 2019
Ryzen 9 3900XやRyzen 9 3950Xを搭載していて、納期が高速な「GALLERIA AXZ」は、オススメのBTO PCなのか徹底検証https://t.co/DxYtRKp9Qk
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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