スポンサードリンク
2020年になりました。新年あけましておめでとうございます。
2019年も自腹やメーカーからのサンプル提供・貸出を合わせてなんと、200件程度のレビュー記事を公開することができました。今回はそんな品々から2019年を振り返って管理人が特に印象に残ったベスト10と番外編の+αをご紹介します。
第10位:1枚32GBのDDR4メモリ
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、最初の1つめ第10位は1枚32GBのDDR4メモリです。当サイトでは一般向け世界初の製品となった「Samsung M378A4G43MB1-CTD」をレビューしましたが、それから数か月たった2019年末には、CorsairやG.Skillなど主なOCメモリメーカーから3200MHz以上のOCモデル、4枚組128GBや8枚組256GBのメモリキットなどがリリースされました。AMDからはメインストリーム向けでも10コアを超えるCPUが発売され、Intelからも2020年には10コアがやってくるとの噂もあるので、プロアマ問わず今後クリエイター界隈では存在感を増していく製品だと思います。
・1枚32GBのSamsung製DDR4メモリをレビュー。4枚で128GB!!
余談ですが、LEDイルミネーション搭載メモリについても、「Corsair Dominator Platinum RGB」や「G.Skill Trident Z Neo」など多数の新製品が発売されました。
・LEDイルミネーション搭載メモリのレビュー記事一覧へ
第9位:QNAP TBS-453DX
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第9位は最大4枚のSATA接続M.2 SSDを搭載可能であり、10Gb有線LANによる超高速なネットワークストレージが構築可能なコンパクトNASブック「QNAP TBS-453DX」です。・M.2 SSDx4&10Gb LAN搭載NAS Book「QNAP TBS-453DX」をレビュー
当サイトでは初のNASのレビューとなっており、レビュー記事執筆や検証作業になかなか苦労した一品でした。2019年に入って自作PC向けマザーボードでも、主にAquantia、加えてRealtekやIntel等のコントローラーによるマルチギガビットLANを標準搭載した製品が増えてきました。また次世代無線規格として現在普及が進むWiFi6では現状で2.4Gbps、スペック的には4.8Gbpsの高速通信に対応しています。
これら通信事情やSSDストレージの低価格化から、今後、マルチギガビットLAN&SSDの高速NASがどんどん普及していくのではという管理人の個人的予想から検証機材として活用すべく購入した次第でした。
ただ管理人の期待に反して、「QNAP TBS-453DX」は10Gb LANのポテンシャルをフルに発揮するにはNAS側のCPU性能が不十分でした。10Gb LANの性能をフルに発揮するにはNAS側に搭載されたCPUの性能がかなり重要になり、QNAP製NASでいうと「QNAP TVS-472XT」のような15~20万円クラスのかなり高級な製品でないと難しいようです。
QNAP公式性能比較:https://www.qnap.com/ja-jp/product_x_performance/group.php?goal_csn=8
というわけで色々と悩んだのですが結局「QNAP TVS-472XT」を購入しました。簡単な検証ではちゃんと10Gb LANのフルスペックを遺憾なく発揮し、理想的な1.2GB/sの連続アクセススピードが出ました。今年はスケジュール的に無理でしたが、2020年1月中にはレビューをお送りする予定なのでお楽しみに。
第8位:Oculus Rift S
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第8位は外部センサー不要のインサイドアウト式トラッキングを採用し、かつディスプレイ解像度を片目1280×1440ドットに向上を果たした高画質VR HMD普及モデル「Oculus Rift S (オキュラス リフト エス) 」です。ハードウェアIPD調整の非対応、ヘッドストラップ付け根の非可動など評価できないポイントもありますが、セットアップの手軽なインサイドアウト式トラッキングながら良好なトラッキング精度を実現し、かつ価格が5万円とPC向けVR HMD普及モデルとして圧倒的なコスパを実現しています。特に非常に安価な価格の前には多少のデメリットは霞んでしまうという声の方が大きいと思います。
・「Oculus Rift S」をレビュー。CV1やHTC VIVE Proと画質比較
日本語の漢字については小学生が習う常用レベルでも「機能」のように非常に密度の高い字があるので、文字認識はVR HMDが日本人向けに普及する上で喫緊の課題でしたが、「Oculus Rift S」では近づいて目を凝らさないとメニューすら読めないような状況がなくなったのも注目ポイントです。
2019年最新VR HMDを比較した記事も公開しているので、PC向けVRを検討している人はぜひ参考にしてください。
・VIVE CosmosとOculus Rift Sはどちらが買いか徹底比較
番外編その1:MO-RA3 420用特注ファンマウンタ
惜しくもベスト10からは漏れたものの、というか実はベスト20にも入らないかもしれないけれど個人的に紹介しておきたいなあ、という製品を番外編で紹介します。番外編その1は、『MO-RA3 420にNF-A12x25 PWMを18基搭載!』です。「Noctua NF-A12x25 PWM」というと、一般的な120mm角冷却ファンと比較して同じノイズレベルで400~500RPMも高い回転数を実現できる優れた冷却性能と静音性で発売以来の大好評、当サイトでも昨年のベスト10にもノミネートされ、2019年の各種レビュー内で検証機材として使用して激推ししてきた製品です。
そんなNF-A12x25への愛が溢れた結果、汐見板金様で2017年に特注したMO-RA3 420用の特注ファンマウンタ&グリルのファンマウンタ部分についてNF-A12x25用のものを注文してしまった次第です。
・MO-RA3 420にNF-A12x25 PWMを18基搭載!
2019年末には黒一色な一般受けするカラバリモデルも発売され、2020年にはNF-A12x25の140mm角版や、NH-D15の後継モデルの登場も予定されているようなのでNoctuaの今後にも目が離せません。
第7位:ASRock DeskMini A300
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第7位はAMD Ryzen 5 3400GなどRadeon RX Vegaグラフィックスを内蔵するRyzen APUを搭載可能なMini-STXフォームファクタのベアボーンPC「ASRock DeskMini A300」です。Intel製CPUのiGPUよりも大幅に高性能なRadeon RX Vegaグラフィックスを搭載する内蔵し、最大4コア8スレッドのRyzen APUを搭載可能で、高さ(幅)155mm x 奥行155mm x 幅(高さ)80mmで容積1.92Lと非常にコンパクトなので、小ささに浪漫を感じる自作erのみならず、ブラウジング・動画視聴などホームユースPCにもオススメなベアボーンPCとなっています。
・「ASRock DeskMini A300」をレビュー
「ASRock DeskMini A300」は気になるけど、「自作PCを組むのが心配……」という人には、PCショップアークやサイコムからリリースされているASRock DeskMini A300をベースにしたBTO PCがオススメです。
・「サイコム Radiant SPX2700A300A」の販売ページへ
・ASRock Deskmini A300採用BTO PCの販売ページへ
第6位:Alienware 27 AW2720HF
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第6位は、フルHD解像度で240HzリフレッシュレートのIPS液晶ゲーミングモニタ「DELL Alienware 27 AW2720HF」です。e-Sportsの認知度がますます高まり、2019年はPUBG、フォートナイト、Apex Legendsなどバトルロイヤル系PCゲームが非常に流行りましたが、その中で存在感を高めたのが240Hzなどハイリフレッシュレートなゲーミングモニタです。NVIDIAは公式ブログで『高RR&FPSが勝率にどう影響するのか』という題材でブログポストを公開して話題になりました。
そんなハイリフレッシュレートなゲーミングモニタですが液晶パネルタイプは応答速度が高速なTN液晶パネルが主流であり、特に最速となる240Hz対応は2017年2月に発売されたZOWIE XL2540以来長らく、TN液晶パネルの製品しかありませんでしたが、2019年10月、ついに視野角や発色に優れるIPS液晶パネル採用かつ240Hzに対応した「DELL Alienware 27 AW2720HF」が発売されました。
・G-Sync CP対応フルHD/240Hz/IPS液晶モニタ「Alienware 27 AW2720HF」をレビュー
メジャーリーグプロ野球選手のダルビッシュ有選手が”GeForce RTX 2080 Tiってなんだ?”とツイートしたことから始まって、RTX 2080 Tiを搭載した高級ゲーミングPCと240Hz対応ゲーミングモニタをお買い上げしたことは国内のPCゲーミング&自作PC界隈でも話題になりましたが、管理人もそれに便乗すると、今から240Hzリフレッシュレートのゲーミングモニタを購入するなら是非とも「Alienware 27 AW2720HF」のようにIPS液晶パネルを採用した製品をオススメしたいです。ダルビッシュ有選手にもこの声が届けばいいなあ。
第5位:Oculus Quest
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第5位は外部センサー不要で6DoFに対応するインサイドアウト式ポジショントラッキングを採用し、片目1440×1660ドットの高解像度ディスプレイを搭載したPC不要なスタンドアローン型VR HMD「Oculus Quest (オキュラス クエスト)」です。VR HMDのためだけに10万円以上もする高価なPCを購入するのは躊躇してしまうという人は、手始めにVR HMD単独で手軽にVR体験ができるスタンドアローン型の「Oculus Quest」がオススメです。
Oculus QuestはSoC(CPU&GPU)にハイエンドスマートフォンにも採用されているはSnapdragon 835を内蔵しており、PC不要なスタンドアローンで動作するVR HMDです。PC向けVRのメジャーなコンテンツは概ね移植されているので、単純な画質こそPC VRには劣りますが、同等と言っても過言ではないVR体験ができると話題のデバイスです。なおOculus Questの初期設定にはスマホが必要になるのでガラケーユーザーの人は注意してください。
・「Oculus Quest」をレビュー。Oculus Rift Sと画質比較も!
内蔵SoCで動作するスタンドアローン機なのでPC向けVRと比較するとグラフィックスの精細感など劣る部分はありますが、VR HMDを使用した体験としては十分なものを得られ、かつ価格も内蔵ストレージ容量64GBモデルはPC向けVR HMDのOculus Rift Sと同価格となっており、Oculus Rift SのコストカットがそのままOculus Questのコストに上乗せされたのではないかというくらい、コストパフォーマンスに優れたVR HMDでした。
番外編その2:Intel Xeon W-3175X
惜しくもベスト10からは漏れたものの、個人的に紹介しておきたいなあ、という製品を紹介する番外編その2は、28コア56スレッドのサーバー・ワークステーション向けウルトラメニーコアCPUながら、倍率ロックフリーでユーザーによるオーバークロックにも対応する「Intel Xeon W-3175X」です。・「Intel Xeon W-3175X」をレビュー。9980XEや2990WXと徹底比較
単純な印象でいうと2019年末に発売された32コアのRyzen Threadripper 3970Xの方が強かったのですが、30万円以上のCPUを殻割りするという恐怖(CPUが即死の危険性)を1年の総括として残しておきたかったので番外編でノミネートしておきました。なおCPUと対応マザーボードともに限定生産感すらあり、すでにほぼ終売っぽい。
・Intel Xeon W-3175Xを殻割りクマメタル化!
SSI-EEBピッタリサイズのマザーボード「EVGA SR-3 Dark」も正式発表されて楽しみです。
第4位:Intel Core i5 9400F
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第4位はTDP65Wで6コア6スレッドのスタンダードユーザー向けモデル「Intel Core i5 9400F」です。1.8万円程度と2万円を切る価格で購入できる6コア6スレッドCPUは性能のバランスやコストパフォーマンスが非常に高く、RTX 2060やRTX 2070などミドルレンジからミドルハイクラスのゲーミングPCに最適なCPUでした。
単純なCPU性能でこそ競合製品のRyzen 5 3600に一歩及びませんが、価格差が8000円程度あり、その予算をグラフィックボードに回せばGPUを1ランク上のものに上げることができます。
動画配信等は行わずミドルクラスの環境でシンプルにPCゲーミングだけが目的であれば最もコスパに優れるCPUです。上半期は供給不足、2019年下半期には第3世代Ryzenの登場と、苦境に立たされることの多かった2019年のIntel製品の中では唯一、善戦できた製品ではないかと。
・「Intel Core i5 9400F」をレビュー
第3位:VALVE INDEX
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第3位は片目1440×1660ドットの高解像度かつ144Hzの高速リフレッシュレートなフルRGB液晶ディスプレイを採用し高画質・高速を兼ね備えたハイエンドVR HMD「VALVE INDEX VR KIT」です。2019年に入ってHTCとOculusから新たに発売されたVR HMD普及機がトラッキング構造にセンサー不要なインサイドアウト式を採用したこともあって、その後に発売された「VALVE INDEX」が採用するアウトサイドイン式Light Houseトラッキングの精度の高さと死角のなさが際立ちました。
セットアップの面倒くささこそありますが、快適な使用感を追求するならアウトサイドイン式トラッキングが鉄板なのだと再確認させられて次第です。
高画質・高速リフレッシュレートなVRディスプレイ、ヘッドストラップの快適性やピントの合わせやすさ、5本指トラッキングによってVR空間で手を再現する専用コントローラー、トラッキング精度の高さ・死角のなさ等、デメリットを補って余りある魅力を備えており、「VALVE INDEX」は2019年最新のハイエンドVR HMD決定版と言っても過言ではないと思います。
・「VALVE INDEX VR KIT」をレビュー。ハイエンドVR HMDの決定版!
特に注目なのが「VALVE INDEXコントローラー」です。87個のセンサーが内蔵されており、5本全ての指に対して位置、動き、圧力を検知することができます。また従来のようにコントローラーを握って保持するのではなく、上で紹介したようにハンドストラップによって固定する構造なので、コントローラーを握り続ける必要がありません。
VALVE INDEX公式で公開されている下の動画のように、「VALVE INDEXコントローラー」を使えば手の指の動きを非常に細かく再現できるので、現実世界と同じようにピースなどのハンドサインでコミュニケーションを取ったり、手を広げて物体から手を放し地面に落とす、振りかぶって投げるなど様々な動作が可能になります。
・「VALVE INDEXコントローラー」をレビュー。VIVE Proで使ってみた
第2位:Alienware 55 AW5520QF
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、第2位は4K解像度120Hzリフレッシュレートの超大型54.6インチ有機ELディスプレイパネルを採用したゲーミングモニタ「Alienware 55 AW5520QF」です。「Alienware 55 AW5520QF」には2つの大きな特徴がありますが、その1つが応答速度の圧倒的な高さです。120Hzリフレッシュレートでも画面変化時に全く残像を感じさせない応答を実現しており、有機ELと並んで高画質で定評のあるIPS液晶パネルのハイリフレッシュレートモデルと比較してもご覧の通りです。
有機ELの120Hzリフレッシュレート自体はテレビ製品でLGなどから発売されていましたがビデオ入力がHDMI2.0しか搭載されておらずPCと接続した場合に120Hzに対応可能な解像度がフルHDもしくはWQHDという欠点がありましたが、「Alienware 55 AW5520QF」はPCゲーマー待望のDisplayPort1.4を搭載した製品になっています。HDRやFreeSyncに対応しているところも注目ポイントです。
2つ目の大きな特徴として、「Alienware 55 AW5520QF」に採用される有機ELパネルは自発光画素の特性によって、桁違いのコントラスト比を実現しており、液晶パネルとの差を端的に表しているのが次の写真です。バックライトの影響で黒色が完全に黒にならない液晶パネルに対して、画素1つ1つが自発光する有機ELでは黒背景の中で白色が煌々と浮かび上がります。
・4K/120Hz/有機ELゲーミングモニタ「Alienware 55 AW5520QF」をレビュー
番外編その3:Micron 9300 Pro 15.36TB
番外編のラストとなるその3は、Micronのエンタープライズ向けSSDとしてリリースされたMicron純正TLC型64層3D NANDメモリチップを搭載するNVMe接続2.5インチU.2 SSD「Micron 9300 Pro 15.36TB」です。メイン機のPCゲーム用ストレージに採用したことでストレージ1つだけで面倒な容量管理から解放されました。「Micron 9300 Pro 15.36TB」の最大の魅力は製品名の通り”15.36TB”という、一般的なHDDを上回る超大容量を実現しているところです。15TBもあれば100GBクラスの2019年最新の高画質PCゲームを100本以上も1つのストレージに突っ込むことができ、容量不足の心配は皆無です。
16TBのHDDが8万円程度で購入できるのに対して、「Micron 9300 Pro 15.36TB」は30万円ほど(北米2800ドル)なので、やはりHDD比では容量単価は大きいですが、SSDならではのアクセススピードの速さという魅力があります。また「Micron 9300 Pro 15.36TB」は製品本体価格だけを見ると超高額ですが、NVMe SSDとして容量単価を見てみると1TBあたり2万円程度なので意外とコスパが高いところも見逃せません。
・15TBの超大容量SSD「Micron 9300 Pro」をレビュー
残念賞:HTC VIVE Cosmos
2020年から新設した残念賞については、その名の通り残念ながら「HTC VIVE Cosmos」がノミネート。個人的にもかなり期待の大きかった製品なのですが、VIVE Cosmos専用コントローラーのトラッキング精度の悪さという落差から評価を大きく落としました。VIVE Cosmos専用コントローラーはトラッキングについて難があり、同じくインサイドアウト式トラッキングのOculus Rift Sと比較してもトラッキング精度が明確に劣ると感じました。左右のコントローラーが重なったり、VR HMDに近づいたりした時にポジショントラッキングが高頻度で狂いますし、そもそもOculus Rift Sに比べてコントローラーのトラッキングに粗さを感じました。
両陣営にとって同じインサイドアウト型VR HMDの普及機とはいえ、2倍という価格差を考えると競合製品とは呼び難く、Oculus Rift Sを前にするとHTC VIVE Cosmosはそもそも普及機じゃなくてハイエンド機という扱いが正しいのでは、との疑問もあります。しかし一方でトラッキング精度のことを考えるとインサイドアウト型VR HMDで10万円クラスのハイエンド機というのがそもそも難しいという意見も。
HTC VIVE Cosmosを買うなら+αで予算を捻出し、インサイドアウト式は諦めて、HTC VIVE ProかVALVE INDEXを購入した方が幸せになれると思います。
・「HTC VIVE Cosmos」をレビュー。ハイエンド機としては完成度不足か?
第1位:第3世代Ryzen
2019年にレビューしたものの中から選ぶベスト10、栄えある第1位は第3世代Ryzenです。ミドルクラスゲーミングPCに最適なRyzen 5 3600、動画配信入門にイチオシなRyzen 7 3700X、ゲーミングからクリエイティブタスクまで何でもこなすRyzen 9 3900X、メインストリーム向けで最多となる16コアでクリエイター向けなRyzen 9 3950Xと、個別にノミネートするとベスト10の半分近くを占拠しそうな勢いだったので、ひとまとめにしました。
自作PC関連のサイトに2019年のベストな製品を聞いたら大抵この答えになるのではないかと思います。第1/2世代でもIntelと比較したマルチスレッド性能のコスパの高さから注目されましたが、自作PCマニア向けで一般ユーザーにオススメするにはまだちょっと感がありました。そこからはや2年程度でPCに詳しくない一般ユーザーにも、Ryzen搭載PCいいよ!とオススメできるレベルになるとは感無量です。
・AMD第3世代Ryzen CPUのレビュー記事一覧へ
一般的には、単純に価格が安価で必要十分な性能を発揮するRyzen 5 3600、もしくは4万円で買える8コア16スレッドCPUのRyzen 7 3700Xが一番人気だと思いますが、管理人的には、メインストリーム向け初の12コアで付属CPUクーラーで運用可能なワッパも実現しているRyzen 9 3900Xが最もインプレッシブな製品でした。メインストリーム最上位クラスの中で9900Kや3950Xと比較した時に最も汎用的な性能が高く、かつコストパフォーマンスが高いのでイチオシなCPUとなっています。3950Xも強いですが10万円クラスになると一足飛びにスリッパ3に行きそうなので。
・Ryzen 9 3900Xのコスパが光る、9900Kと3950Xとの頂上決戦!!
また当サイトの新たな試みとして主要4社のB450マザーボード比較記事をお送りしたのも管理人の中で強く印象に残っています。12コア24スレッドのRyzen 9 3900Xが1万円の板で運用できるなんて!
ありがたいことに、濃い内容で参考になると多方面でご評価いただきました。1万円程度の安価なマザーボードについてはどれがいいのか迷う人も多いそうですし、今回の記事作成である程度テンプレ化もできたので今後も最新プラットフォームでは比較記事を作成していこうかと思っています。
・主要4社B450マザーボードを徹底比較!第3世代Ryzenにイチオシはどれか?
第3世代RyzenをネイティブサポートしX470やB450の下位チップセット搭載マザーボードよりも高い拡張性と優れたVRM電源を搭載するX570マザーボードについても国内レビューサイトではおそらく最多となる9機種についてレビューを公開し、主要4社の製品を網羅しています。X570でこれからという人は、ぜひこちらも参考にしてください。
・第3世代Ryzen対応X570チップセット搭載AM4マザーボードのレビュー記事一覧
以上、2019年にレビューしたものベスト10+αでした。
2019年発売ながらスケジュールの関係で公開が間に合わなかった、Ryzen Threadripper 3970XやCore i9 10980XEについても近く詳細レビューをお届けする予定です。その他にも企画しているPCパーツは多数あるのでお楽しみに!
最後になりましたが、2020年の抱負として、
YoutubeでのPCパーツレビュー動画に本格参入します。
年末の大掃除でなんとか撮影スペースは確保できたので、カメラやマイクなど機材を見繕っているところです。第1四半期中に形にしたいと思っています。管理人もまだ詳しくない分野なので、オススメのカメラやマイクがあったらツイッターやコメント等で教えてもらえたら嬉しいです。
2020年も充実したレビュー記事をお送りすべく精進していくのでよろしくお願いします。
関連記事
・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方・グラフィックボードのレビュー記事一覧へ
・【できる!自作PC】2019年最新CPUの選び方とオススメCPUを徹底解説
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
・【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
・おすすめの自作PCマザーボードを徹底解説
・PCモニタ・ディスプレイのレビュー記事一覧へ
・ゲーミングモニタの選び方シリーズの記事一覧へ
・おすすめBTO PCまとめ。予算・性能別で比較。カスタマイズ指南も
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
スポンサードリンク
いつも参考にさせていただいております。
YouTubeデビュー、楽しみにしています!