10コア20スレッドのCore i9 10900KなどIntel第10世代Comet Lake-Sシリーズが正式リリースされました。ラインナップ、スペック、価格といった全ての情報が判明。Core i9 10900Kの価格は488ドル、Coreシリーズは全モデルがハイパースレッディング対応します。
【5月13日23時追記】CPUの予約受付が開始
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10コア20スレッドのCore i9 10900KなどIntel第10世代Comet Lake-Sシリーズが正式に発表されました。ラインナップ、スペック、価格といった全ての情報が解禁されています。国内市場については5月13日22時より予約受付開始、5月20日22時より発売となります。
・Intel第10世代Comet Lake-Sのレビュー記事一覧へ
・Core i9 10900K搭載のオススメなBTO PCを比較解説
Intel Z490シリーズのマザーボード販売ページ
<Amazon><TSUKUMO><PCショップアーク>
<ドスパラ><パソコン工房><ソフマップ>
Intel第10世代Comet Lake-Sシリーズにおいては、10コア20スレッドでThermal Velocity Boostにより最大シングルブーストクロック5.3GHz/最大全コアブーストクロック4.9GHzの「Core i9 10900K」が最上位モデルとなります。Core i9 10900Kはベースクロック3.7GHz、Turbo Boost Max 3.0 Technologyによる単コア最大動作クロックが5.2GHz、TDPは125Wです。K付きはTDPが従来の95Wから125Wへ引き上げられていますが、TDP65Wの標準モデルもラインナップされています。
新機能のThermal Velocity BoostはCPU温度を閾値とした追加OC機能となっており、CPU温度が一定以下であれば全コア最大動作倍率、TBM3の単コア最大動作倍率の設定値を超えるコアクロックのブーストを可能にし、Core i9 10900Kでは最大シングルブーストクロック5.3GHz/最大全コアブーストクロック4.9GHzの高速動作を実現します。
Intel製エンスージアスト向けCPUのCore-Xでいち早く採用されたTurbo Boost Max 3.0 TechnologyがIntel第10世代Comet Lake-SのCoreシリーズでは採用されています。TBM3.0によって、個体ごとに異なるCPUダイ上で最も電圧特性の良いコアを自動で選別し、非常に高い単コア最大ブーストクロックで動作させ、アクティブタスクに割り当ててくれます。
Intel第10世代Comet Lake-SシリーズではK付きCPUのOC機能についても改良が加えられています。特に重要なポイントとして、従来ではオフセットやアダプティブのような大雑把な調整しか不可能だったV/Fカーブ(動作周波数と動作電圧の関係)を細かく調整できるようになっています。
その他にも、コア単位でハイパースレッディングの有効と無効を切り替えに対応、X299環境では対応済みでしたが、PCIEレーンやDMIレーンの動作周波数のOCも可能になっています。
詳細OC設定ユーティリティ「Intel Extreme Tuning Utility」や自動OCユーティリティ「Intel Performance Maximizer」も第10世代CPUに合わせてアップデートされるようです。
第9世代CPUではCPUダイの厚みが従来よりも増しており、ダイ研磨によって冷却性能が上がるとプロOCerが検証を行ったり、ダイ研磨の専用ツールが発売されるなど話題になりましたが、Intel第10世代Comet Lake-SではCPUダイを薄くすることで温度が下がっているとアピールされています。TIMは前世代に引き続きソルダリング寄りな性能のSTIMが採用されているとのことなので、やはり殻割りクマメタル化が捗りそうです。
Intel第10世代Comet Lake-Sシリーズの下位モデルについて、Core i7シリーズは8コア16スレッド、Core i5シリーズは6コア12スレッド、Core i3シリーズは4コア8スレッドとなり、第10世代においてCoreシリーズは全モデルがマルチスレッディング対応となります。
北米希望小売価格(1K当たり)は、Core i9 10900Kが488ドルとなっており、Core i9 9900Kがそのままシフトするような値付けです。下位モデルについても前世代よりコアスレッド数が増えていますが、同クラスがそのままシフトする価格設定となっています。特に8コア16スレッドでiGPUなしのCore i7 10700Fは298ドル、iGPUありのCore i7 10700は323ドルとなっており、同コアスレッド数の競合モデルであるAMD Ryzen 7 3700Xを強く意識しているのが分かります。
ローエンド向けモデルとなるPentium GoldとCeleronについてはIntel第10世代Comet Lake-Sでも従来モデルと同じく2コア4スレッドと2コア2スレッドです。
さらに10コア20スレッドのCore i9からローエンドのPentium Gold/Celeronまで、TDP35Wの省電力なTシリーズが展開されています。
Intel第10世代Comet Lake-Sのプラットフォーム関連については、まずCore i9とCore i7は定格メモリ周波数が従来の2666MHzから2933MHzへと引き上げられています。Core i5以下のモデルは従来モデルと同じく定格メモリ周波数は2666MHzです。
ネットワーク関連では、CPUにIntel AX201というWiFi6対応無線LANコントローラーがチップセットに統合されています。160MHz幅で通信可能にするGig+にも対応し、最大2400Mbpsで通信可能です。またオプショナルな要素として、Intel製2.5Gb LANコントローラー I225-V(Foxville)やThunderbolt3も増設IOとしてサポートします。
Intel第10世代Comet Lake-Sの対応マザーボードチップセットは新しい400シリーズチップセットとなり、CPUソケットもLGA1200に変わるので旧世代マザーボードとは非互換です。400シリーズチップセットには、すでにマザーボード製品が各社から発表されている最上位「Intel Z490」に加えて、安価な「Intel H470」「Intel B460」「Intel H410」などもラインナップされています。
・Intel Z490チップセット搭載マザーボードの関連記事一覧へ
PCIEレーン数についてはプラットフォーム全体で40レーンとのことなので、CPU直結16レーン、PCH経由24レーンで従来モデルと同様の構成になりそうです。PCIEバージョンはPCIE3.0、CPU-PCH間のDMI帯域はPCIE3.0x4相当でZ390と同じです。
・Intel第9世代CoffeeLake Refresh-Sのレビュー記事一覧へ
・次世代を担う第3世代Ryzenの魅力を徹底解説
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
【5月13日23時追記】CPUの予約受付が開始
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10コア20スレッドのCore i9 10900KなどIntel第10世代Comet Lake-Sシリーズが正式に発表されました。ラインナップ、スペック、価格といった全ての情報が解禁されています。国内市場については5月13日22時より予約受付開始、5月20日22時より発売となります。
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・Core i9 10900K搭載のオススメなBTO PCを比較解説
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Intel第10世代Comet Lake-Sシリーズにおいては、10コア20スレッドでThermal Velocity Boostにより最大シングルブーストクロック5.3GHz/最大全コアブーストクロック4.9GHzの「Core i9 10900K」が最上位モデルとなります。Core i9 10900Kはベースクロック3.7GHz、Turbo Boost Max 3.0 Technologyによる単コア最大動作クロックが5.2GHz、TDPは125Wです。K付きはTDPが従来の95Wから125Wへ引き上げられていますが、TDP65Wの標準モデルもラインナップされています。
新機能のThermal Velocity BoostはCPU温度を閾値とした追加OC機能となっており、CPU温度が一定以下であれば全コア最大動作倍率、TBM3の単コア最大動作倍率の設定値を超えるコアクロックのブーストを可能にし、Core i9 10900Kでは最大シングルブーストクロック5.3GHz/最大全コアブーストクロック4.9GHzの高速動作を実現します。
Intel製エンスージアスト向けCPUのCore-Xでいち早く採用されたTurbo Boost Max 3.0 TechnologyがIntel第10世代Comet Lake-SのCoreシリーズでは採用されています。TBM3.0によって、個体ごとに異なるCPUダイ上で最も電圧特性の良いコアを自動で選別し、非常に高い単コア最大ブーストクロックで動作させ、アクティブタスクに割り当ててくれます。
Intel第10世代Comet Lake-SシリーズではK付きCPUのOC機能についても改良が加えられています。特に重要なポイントとして、従来ではオフセットやアダプティブのような大雑把な調整しか不可能だったV/Fカーブ(動作周波数と動作電圧の関係)を細かく調整できるようになっています。
その他にも、コア単位でハイパースレッディングの有効と無効を切り替えに対応、X299環境では対応済みでしたが、PCIEレーンやDMIレーンの動作周波数のOCも可能になっています。
詳細OC設定ユーティリティ「Intel Extreme Tuning Utility」や自動OCユーティリティ「Intel Performance Maximizer」も第10世代CPUに合わせてアップデートされるようです。
第9世代CPUではCPUダイの厚みが従来よりも増しており、ダイ研磨によって冷却性能が上がるとプロOCerが検証を行ったり、ダイ研磨の専用ツールが発売されるなど話題になりましたが、Intel第10世代Comet Lake-SではCPUダイを薄くすることで温度が下がっているとアピールされています。TIMは前世代に引き続きソルダリング寄りな性能のSTIMが採用されているとのことなので、やはり殻割りクマメタル化が捗りそうです。
Intel第10世代Comet Lake-Sシリーズの下位モデルについて、Core i7シリーズは8コア16スレッド、Core i5シリーズは6コア12スレッド、Core i3シリーズは4コア8スレッドとなり、第10世代においてCoreシリーズは全モデルがマルチスレッディング対応となります。
北米希望小売価格(1K当たり)は、Core i9 10900Kが488ドルとなっており、Core i9 9900Kがそのままシフトするような値付けです。下位モデルについても前世代よりコアスレッド数が増えていますが、同クラスがそのままシフトする価格設定となっています。特に8コア16スレッドでiGPUなしのCore i7 10700Fは298ドル、iGPUありのCore i7 10700は323ドルとなっており、同コアスレッド数の競合モデルであるAMD Ryzen 7 3700Xを強く意識しているのが分かります。
ローエンド向けモデルとなるPentium GoldとCeleronについてはIntel第10世代Comet Lake-Sでも従来モデルと同じく2コア4スレッドと2コア2スレッドです。
さらに10コア20スレッドのCore i9からローエンドのPentium Gold/Celeronまで、TDP35Wの省電力なTシリーズが展開されています。
Intel第10世代Comet Lake-Sのプラットフォーム関連については、まずCore i9とCore i7は定格メモリ周波数が従来の2666MHzから2933MHzへと引き上げられています。Core i5以下のモデルは従来モデルと同じく定格メモリ周波数は2666MHzです。
ネットワーク関連では、CPUにIntel AX201というWiFi6対応無線LANコントローラーがチップセットに統合されています。160MHz幅で通信可能にするGig+にも対応し、最大2400Mbpsで通信可能です。またオプショナルな要素として、Intel製2.5Gb LANコントローラー I225-V(Foxville)やThunderbolt3も増設IOとしてサポートします。
Intel第10世代Comet Lake-Sの対応マザーボードチップセットは新しい400シリーズチップセットとなり、CPUソケットもLGA1200に変わるので旧世代マザーボードとは非互換です。400シリーズチップセットには、すでにマザーボード製品が各社から発表されている最上位「Intel Z490」に加えて、安価な「Intel H470」「Intel B460」「Intel H410」などもラインナップされています。
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PCIEレーン数についてはプラットフォーム全体で40レーンとのことなので、CPU直結16レーン、PCH経由24レーンで従来モデルと同様の構成になりそうです。PCIEバージョンはPCIE3.0、CPU-PCH間のDMI帯域はPCIE3.0x4相当でZ390と同じです。
Intel第10世代Comet Lake-S Core CPU スペック一覧 |
||||||||
CPU KはOC対応 FはiGPUなし |
コア/ スレッド |
ベース クロック |
最大 (TB2/3) ブースト |
全コア ブースト |
Thermal Velociyy Boost |
cache | TDP | 価格 (/1K) |
i9 10900K | 10 / 20 |
3.7 GHz | 5.2 GHz | 4.8 GHz | 5.3 GHz | 20 MB | 125W | 488ドル |
i9 10900KF | 10 / 20 |
3.7 GHz | 5.2 GHz | 4.8 GHz | 5.3 GHz | 20 MB | 125W | 472ドル |
i9 10900 | 10 / 20 |
2.8 GHz | 5.1 GHz | 4.6 GHz | 5.2 GHz | 20 MB | 65W | 439ドル |
i9 10900F | 10 / 20 |
2.8 GHz | 5.1 GHz | 4.6 GHz | 5.2 GHz | 20 MB | 65W | 422ドル |
i7 10700K | 8 / 16 | 3.8 GHz | 5.1 GHz | 4.7 GHz | - | 16 MB | 125W | 374ドル |
i7 10700KF | 8 / 16 | 3.8 GHz | 5.1 GHz | 4.7 GHz | - | 16 MB | 125W | 349ドル |
i7 10700 | 8 / 16 | 2.9 GHz | 4.8 GHz | 4.6 GHz | - | 16 MB | 65W | 323ドル |
i7 10700F | 8 / 16 | 2.9 GHz | 4.8 GHz | 4.6 GHz | - | 16 MB | 65W | 298ドル |
i5 10600K | 6 / 12 |
4.1 GHz | 4.8 GHz | 4.5 GHz | - | 12 MB | 125W | 262ドル |
i5 10600KF | 6 / 12 |
4.1 GHz | 4.8 GHz | 4.5 GHz | - | 12 MB | 125W | 237ドル |
i5 10600 | 6 / 12 | 3.3 GHz | 4.8 GHz | 4.4 GHz | - | 12 MB | 65W | 213ドル |
i5 10500 | 6 / 12 | 3.1 GHz | 4.5 GHz | 4.2 GHz | - | 12 MB | 65W | 192ドル |
i5 10400 | 6 / 12 | 2.9 GHz | 4.3 GHz | 4.0 GHz | - | 12 MB | 65W | 182ドル |
i5 10400F | 6 / 12 | 2.9 GHz | 4.3 GHz | 4.0 GHz | - | 12 MB | 65W | 157ドル |
i3 10350K | 4 / 8 |
- GHz | - GHz | - GHz | - | 8 MB | -W | -ドル |
i3 10320 | 4 / 8 |
3.8 GHz | 4.6 GHz | 4.4 GHz | - | 8 MB | 65W | 154ドル |
i3 10300 | 4 / 8 |
3.7 GHz | 4.4 GHz | 4.2 GHz | - | 8 MB | 65W | 143ドル |
i3 10100 | 4 / 8 |
3.6 GHz | 4.3 GHz | 4.1 GHz | - | 6 MB | 65W | 122ドル |
Intel第10世代 Pentium Gold / Celeron CPU スペック一覧 |
||||||||
CPU KはOC対応 FはiGPUなし |
コア/ スレッド |
ベース クロック |
最大 (TB2/3) ブースト |
全コア ブースト |
Thermal Velociyy Boost |
cache | TDP | 価格 (/1K) |
PG G6600 | 2 / 4 |
4.2 GHz | - GHz | - GHz | - |
4MB | 58W | 86ドル |
PG G6500 | 2 / 4 | 4.1 GHz | - GHz | - GHz | - | 4 MB | 58W | 75ドル |
PG G6400 | 2 / 4 | 4.0 GHz | - GHz | - GHz | - | 4 MB | 58W | 64ドル |
C G5920 | 2 / 2 |
3.5 GHz | - GHz | - GHz | - | 2 MB | 58W | 52ドル |
C G5500 | 2 / 2 | 3/4 GHz | -GHz | - GHz | - | 2 MB | 58W | 42ドル |
Intel第10世代Comet Lake-S (35W TDP) CPU スペック一覧 |
||||||||
CPU KはOC対応 FはiGPUなし |
コア/ スレッド |
ベース クロック |
最大 (TB2/3) ブースト |
全コア ブースト |
Thermal Velociyy Boost |
cache | TDP | 価格 (/1K) |
i9 10900T | 10 / 20 |
1.9 GHz | 4.6 GHz | 3.7 GHz | - | 20 MB | 35W | 439ドル |
i7 10700T | 8 / 16 | 2.0 GHz | 4.5 GHz | 3.7 GHz | - | 16 MB | 35W | 325ドル |
i5 10600T | 6 / 12 | 2.4 GHz | 4.0 GHz | 3.7 GHz | - | 12 MB | 35W | 213ドル |
i5 10500T | 6 / 12 | 2.3 GHz | 3.8 GHz | 3.5 GHz | - | 12 MB | 35W | 192ドル |
i5 10400T | 6 / 12 | 2.0 GHz | 3.6 GHz | 3.2 GHz | - | 12 MB | 35W | 182ドル |
i3 10300T | 4 / 8 |
3.0 GHz | 3.9 GHz | 3.6 GHz | - | 8 MB | 35W | 143ドル |
i3 10100T | 4 / 8 |
3.0 GHz | 3.8 GHz | 3.5 GHz | - | 6 MB | 35W | 122ドル |
PG G6500T | 2 / 4 | 3.5 GHz | - GHz | - GHz | - | 4 MB | 38W | 75ドル |
PG G6400T | 2 / 4 | 3.4 GHz | - GHz | - GHz | - | 4 MB | 38W | 64ドル |
C G5900T | 2 / 2 |
3.2 GHz | - GHz | - GHz | - | 2 MB | 38W | 42ドル |
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