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ZEN3アーキテクチャを採用する次世代CPU「AMD Ryzen 5000」シリーズが登場!!
最上位モデルで16コア32スレッドの「Ryzen 9 5950X」は799ドル、12コア24スレッドの「Ryzen 9 5900X」は549ドル、8コア16スレッドの「Ryzen 7 5800X」は449ドル、6コア12スレッドの「Ryzen 5 5600X」は299ドルとなっており、いずれも11月5日より発売されます。


AMD Ryzen 5000シリーズ最上位モデルの「Ryzen 9 5950X」はメインストリーム向けデスクトップCPUとしては最多、16コア32スレッドのCPUです。
「Ryzen 9 5950X」は、2 x CCD&1 x cIODを組み合わせるチップレット構造で製造され、8コア全てが有効化された2つのCCDによって16コア32スレッドCPUが構築されています。
「Ryzen 9 5950X」はベースクロック3.4GHz/単コア最大ブーストクロック4.9GHzで、従来ならエンスージアスト向けであった16コア32スレッドのメニーコアCPUながらTDPは105Wと省電力性能にも優れます。大容量な72MBのL2+L3キャッシュを備えています。
前世代で同コアスレッド数のRyzen 9 3950Xは749ドルでしたが、「Ryzen 9 5950X」は希望小売価格799ドルに値上がりしています。

「Ryzen 9 5950X」は、クリエイティブタスクとPCゲーミングの両面において、前世代Ryzen 9 3950Xよりも10~30%程度の性能向上を果たしています。

Intel Core i9 10900Kと比較してもクリエイティブタスクとPCゲーミングの両面で上回り、マルチスレッド性能の効く3Dレンダリングではコアスレッド数に応じて60%程度、またシングルスレッド性能の向上によって、”動画エンコードではなく動画編集”でのパフォーマンスも10%以上上回っているとのこと。

AMD Ryzen 5000シリーズには、16コア32スレッドの「Ryzen 9 5950X」を最上位モデルとして、下位モデルには12コア24スレッドの「Ryzen 9 5900X」、8コア16スレッドの「Ryzen 7 5800X」、6コア12スレッドの「Ryzen 5 5600X」、以上の4モデルが発表済みです。
10月9日のライブ配信では未発表でしたが、8コア16スレッドでは「Ryzen 7 5700X」、6コア12スレッドでは「Ryzen 5 5600」など下位モデルも登場するものと思われます。

「Ryzen 9 5900X」はエンスージアスト向け級の12コア24スレッドCPUです。
「Ryzen 9 5900X」は、2 x CCD&1 x cIODを組み合わせるチップレット構造で製造され、各CCDは8コアのうち6コアが有効化され、12コア24スレッドCPUが構築されています。
「Ryzen 9 5900X」はベースクロック3.7GHz/単コア最大ブーストクロック4.8GHzで、従来ならエンスージアスト向けであった12コア24スレッドのメニーコアCPUながらTDPは105Wと省電力性能にも優れます。大容量な70MBのL2+L3キャッシュを備えています。
前世代で同コアスレッド数のRyzen 9 3900XTは499ドルでしたが、「Ryzen 9 5900X」は希望小売価格549ドルに値上がりしています。

「Ryzen 9 5900X」は同価格帯の競合製品Intel Core i9 10900K(529ドル)と比較して、シングルスレッド性能で13%、マルチスレッド性能で23%高い性能を発揮します。

「Ryzen 9 5900X」のゲーミング性能は、前世代Ryzen 9 3900XTよりも平均して26%高く、2020年現在市販されている中で最速のゲーミングCPUなCore i9 10900Kを上回るとのこと。


Intelのお株を奪い、Ryzen 9 5900Xを”世界最速のゲーミングCPU(The World's Best Gaming CPU)”と謳っています。

「Ryzen 7 5800X」は前世代のRyzen 7シリーズに引き続き8コア16スレッドのCPUです。
上位モデルに当たる「Ryzen 7 5800X」はベースクロック3.8GHz/単コア最大ブーストクロック4.7GHzでTDPは105Wです。大容量な36MBのL2+L3キャッシュを備えています。
前世代で同コアスレッド数のRyzen 7 3800XTは399ドルでしたが、「Ryzen 7 5800X」は希望小売価格449ドルに値上がりしています。
「Ryzen 7 5800X」は同価格帯の競合製品Intel Core i7 10700K(409ドル)と比較して、シングルスレッド性能で9%、マルチスレッド性能で11%高い性能を発揮し、フルHDのハイフレームレートなPCゲーミングおいて同等の性能を発揮するとのこと。

「Ryzen 5 5600X」は前世代のRyzen 5シリーズに引き続き6コア12スレッドのCPUです。
上位モデルに当たる「Ryzen 5 5600X」はベースクロック3.7GHz/単コア最大ブーストクロック4.6GHzでTDPは65Wです。大容量な35MBのL2+L3キャッシュを備えています。
前世代で同コアスレッド数のRyzen 5 3600XTは249ドルでしたが、「Ryzen 5 5600X」は希望小売価格299ドルに値上がりしています。
「Ryzen 5 5600X」は同価格帯の競合製品Intel Core i5 10600K(299ドル)と比較して、シングルスレッド性能で19%、マルチスレッド性能で20%高い性能を発揮し、フルHDのハイフレームレートなPCゲーミングおいて13%高い性能を発揮するとのこと。

AMD Ryzen 5000シリーズに採用されるZEN3アーキテクチャの特長として、『4コア×2から8コア×1になったCCX』、『1コアが直接アクセスできるL3キャッシュ容量が2倍に』、『前世代と比較して19%も向上したIPC(シングルスレッド性能)』の3つが特に挙げられています。

第1世代から前世代Ryzen 3000シリーズまではCPUコア本体であるCCD(CPU Complex Die)はCCX(CPU Complex)と呼ばれる4コアCPUを2基並べる形で構成されており、CCX間はInfinity Fabricで接続されているものの、このCCX間のレイテンシがPCゲーミングなど一部のタスクで性能上のボトルネックになっていました。
Ryzen 5000シリーズに採用されるZEN3アーキテクチャではCCXが単一の8コアCPU「Unified 8-Core Complex (CCX)」になったことで、従来存在したCCX間の遅延が解消されています。
2つ目の特長も直接これに絡んでいて、ZEN2アーキテクチャでは8個(4×2個)のCPUコア1つ1つが直接にアクセスできるL3キャッシュは16MBでしたが、Ryzen 5000シリーズのZEN3アーキテクチャではCPUコア1つ1つが直接にアクセスできるL3キャッシュが32MBに倍増しているのが分かります。

この8コア単一CCX化による遅延の低減、ダイレクトアクセス可能なL3キャッシュの倍増に、その他多くの改良も積み重ねることによって、ZEN3アーキテクチャのIPCは前世代と比較して19%も高速化を果たしています。


Cinebench R20のシングルスレッドスコアでは、現在最速のCore i9 10900Kを上回るだけでなく、スコア600台の壁も打ち破り、Ryzen 9 5900Xは631をマークしています。

電力効率は第1世代Ryzenの8コア16スレッドモデルRyzen 7 1800Xと比較して、Ryzen 9 3900XTで2倍、ZEN3アーキテクチャを採用するRyzen 5000シリーズのRyzen 9では2.4倍にまで向上しているとのこと。ちなみにCore i9 10900Kと比較して2.8倍も省電力だそうな。

AMD Ryzen 5000シリーズ対応マザーボードについてですが、X570やB550など500シリーズチップセットを搭載したマザーボードは正式にサポートが公表されています。
具体的には、AGESA1.0.8.0よりも新しいコードを含むBIOSではPOST/BOOTが可能となっており、CPUリリースの11月5日に公開が予定されている最新版のAGESA1.1.0.0を含むBIOSへアップデートが要求されています。

AMD Ryzen 5000 シリーズ スペック一覧 | ||||||
CPU | コア/ スレッド |
Base Clock / Boost |
iGPU | TDP | 価格 (ドル) |
|
Ryzen 9 5950X | 16 / 32 |
3.4 / 4.9 GHz | X | 105W | 799ドル |
|
Ryzen 9 5900X | 12 / 24 | 3.7 / 4.8 GHz | X | 105W | 549ドル |
|
Ryzen 7 5800X | 8 / 16 | 3.8 / 4.7 GHz | X | 105W | 449ドル | |
Ryzen 5 5600X | 6 / 12 | 3.7 / 4.6 GHz | X | 65W | 299ドル | |
AMD Ryzen 3000 & 4000G シリーズ スペック一覧 |
||||||
CPU | コア/ スレッド |
Base Clock / Boost |
iGPU | TDP | 価格 (ドル) |
|
Ryzen 9 3950X | 16 / 32 |
3.5 / 4.7 GHz | X | 105W | 749ドル |
|
Ryzen 9 3900XT | 12 / 24 | 3.8 / 4.7 GHz | X | 105W | 499ドル |
|
Ryzen 7 4700G (PRO 4750G) |
8 / 16 | 3.6 / 4.4 GHz | Vega 8 SP:512 2100MHz |
65W | 289ドル (309ドル) |
|
Ryzen 7 3800XT | 8 / 16 | 3.9 / 4.7 GHz | X | 105W | 399ドル | |
Ryzen 7 3700X | 8 / 16 | 3.6 / 4.4 GHz | X | 65W | 329ドル | |
Ryzen 5 4600G (PRO 4650G) |
6 / 12 | 3.7 / 4.3 GHz | Vega 7 SP:448 1900MHz |
65W | 219ドル (209ドル) |
|
Ryzen 5 3600XT | 6 / 12 | 3.8 / 4.5 GHz | X | 95W | 249ドル | |
Ryzen 5 3600 | 6 / 12 | 3.6 / 4.2 GHz | X | 65W | 199ドル | |
Ryzen 5 3400G | 4 / 8 |
3.7 / 4.2 GHz | Vega 11 SP:714 1400MHz |
65W | 149ドル | |
Ryzen 3 4300G (PRO 4350G) |
4 / 8 | 3.8 / 4.1 GHz | Vega 6 SP:384 1700MHz |
65W | 139ドル (149ドル) |
|
Ryzen 3 3300X |
4 / 8 |
3.8 / 4.3 GHz | X | 65W | 120ドル | |
Ryzen 3 3200G | 4 / 4 |
3.6 / 4.0 GHz | Vega 8 SP:512 1250MHz |
65W | 99ドル |
・AMD Ryzen 5000シリーズCPU搭載のオススメなBTO PCを解説

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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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