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4K/60FPS~120FPSのラグジュアリーな超高画質PCゲーミングからフルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートまで幅広いPCゲーミングに対応可能なハイエンドGPU「AMD Radeon RX 6800 XT」やウルトラハイエンドGPU「AMD Radeon RX 6900 XT」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。
ただおすすめ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。
目次
1.はじめに - Radeon RX 6800 XT / RX 6900 XTについて
2.Ryzen 5000シリーズCPUとの組み合わせを推奨
3.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
4.RX 6800 XT / RX 6900 XT搭載のBTO PCの簡易紹介
5.RX 6800 XT / RX 6900 XT搭載BTO PCのカスタマイズ指南
・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
6.パーツを揃えてRX 6800 XT / RX 6900 XT搭載BTO PCを価格比較
7.おすすめRX 6800 XT / RX 6900 XT搭載BTO PCのまとめ
付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事
【執筆:2020年11月20日、最終更新:2020年12月12日】
はじめに - Radeon RX 6800 XT / RX 6900 XTについて
2020年11月20日より販売が解禁された「Radeon RX 6800 XT」や「Radeon RX 6800」を搭載したBTO PCが早くも各社からリリースされています。
「Radeon RX 6800 XT」は、初代RDNAアーキテクチャを採用する最上位モデルRadeon RX 5700 XTと比較して2倍近い性能向上を遂げており、競合NVIDIAの次世代GPUハイエンドモデルGeForce RTX 3080と遜色ない性能を発揮します。
RTX 3080同様に「Radeon RX 6800 XT」もまた4K/120FPS+に対応可能な4Kゲーミングモンスターと言っても過言ではない高性能GPUです。

RX 6800シリーズの下位モデルに当たる「Radeon RX 6800」も非常に高性能なGPUです。
Radeon RX 6800のGPU性能は上位モデルRX 6800 XTと比較して15%程度劣りますが、同じく16GBの大容量なGDDR6ビデオメモリを搭載し、競合NVIDIAのミドルハイクラスモデルGeForce RTX 3070や前世代最上位モデルGeForce RTX 2080 Tiを上回る性能を発揮します。4K/60FPS、WQHD/144FPS+、フルHD/240FPSなど幅広いPCゲーミングに最適なオールラウンダー的ポジションでコストパフォーマンスにも優れ、AMDが”Step Up to 4K”と称するのも納得のGPUです。


12月11日より販売が解禁されたRX 6000シリーズにおいて最上位の「Radeon RX 6900 XT」は、競合NVIDIAの最上位モデルGeForce RTX 3090と同等のパフォーマンスを実現する一方で、価格は30%程度も安価とウルトラハイエンド帯のGPUとしてコストパフォーマンスに優れるところが魅力です。
下位モデルRX 6800 XTとの性能差が10~15%程度なので下位モデル比でのコスパは下がるきらいはありますが、4K解像度かつ最高画質でラグジュアリーなPCゲーミングを満喫したい人は検討してみる価値があると思います。


Radeon RX 6000シリーズは次世代の高画質機能「Raytracing(レイトレーシング)」にも対応しています。「Radeon RX 6800 XT」の場合はWQHD解像度においてレイトレーシング表現を有効にしたPCゲーミングを快適に実行できるとのこと。

下はNVIDIAによるデモですが、レイトレーシング表現では、照明(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。



NVIDIA GeForce RTX 30シリーズが対応するDLSSのように超解像技術によって低負荷に4K~8Kの高解像度を実現する機能がAMD Radeon RX 6000シリーズでは実装されていないので、レイトレーシング表現と4K解像度の組み合わせは現時点では難しいようです。
一方で「FidelityFX Super Resolution」をと呼ばれる超解像機能を開発中とのことなので将来的にはレイトレーシング表現と4K解像度の組み合わせにも対応が可能になると思います。

4K解像度の60FPS~120FPSに対応可能なRadeon RX 6800 XTやRadeon RX 6900 XTを使用するのであれば、4K/144Hzゲーミング液晶モニタ「LG 27GN950-B」、4K/120Hz有機ELの「Alienware 55 AW5520QF」や「LG OLED TV 48CXPJA」など4K解像度&ハイリフレッシュレートなディスプレイと組み合わせてラグジュアリーなゲーミング環境を構築したいところです。

その他にもバトルロイヤル系ゲームに最適な240Hzオーバーの超高速ゲーミングモニタと組み合わせてガチで勝利を狙うゲーマーにもフルHDで高FPSを稼げるRX 6800 XTはオススメです。
・240Hz+の超ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ

そんな高性能GPUであるRX6800XT/RX6900XT搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RX 6800 XT/RX 6900 XT搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。
Ryzen 5000シリーズCPUとの組み合わせを推奨
ただでさえ高性能なAMD Radeon RX 6000シリーズの性能をさらに向上させる機能として見逃せないのが、メモリアクセス最適化機能「AMD Smart Access Memory」です。AMD Smart Access MemoryはRadeon RX 6000シリーズを同社の次世代CPUであるRyzen 5000シリーズと組み合わせることで使用可能なビデオメモリアクセスを改善し性能を向上させる機能です。

従来ではCPUとグラフィックボードVRAM間では256MB単位でしかデータのやり取りができませんでしたが、AMD Smart Access MemoryではPCIE4.0の高速帯域を用いることで10GBを超える大容量VRAMに対してサイズ制限なく高速にフルアクセスが可能になり、VRAMアクセスによって生じるボトルネックが解消されます。

「AMD Smart Access Memory」は実際のPCゲーミングにおいて5%~10%程度の性能向上が期待でき、CPU&GPUのプラットフォーム単位で、NVIDIAやIntelといった競合メーカーに対する優位性がアピールされています。

2020年11月現在、「Radeon RX 6800 XT」や「Radeon RX 6900 XT」でAMD Smart Access Memoryを使用するには、『Ryzen 5000シリーズCPU&AMD 500シリーズチップセット(X570 or B550)との組み合わせ』が必須要件となっています。
CPU性能的にはIntelとAMDのどちらを選ぶかは予算や好み次第というのが実状ですが、ことAMD Smart Access Memoryが使用可能なAMD Radeon RX 6000グラフィックボードを搭載したBTO PCをこれから購入するということであれば、AMD Ryzen 5000シリーズCPUとの組み合わせを断然オススメします。

BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。BTO PCメーカーの特徴比較 | ||||
グラフィックボードのモデル | PCケース | マザーボード | 納期 | |
〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 | ||
固定 | 自社オリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
||
固定 | 自社オリジナル 2020年最新 |
固定 |
◎: 最短当日 |
|
〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 | ||
パソコン工房 | 固定 | △:自作向けベースのオリジナル |
固定 | |
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 | ||
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
・ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

・TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

・マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

・フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方

RX 6800 XT / RX 6900 XT搭載のBTO PCの簡易紹介
1.PCショップアーク
PCショップアークではRyzen 5000シリーズを搭載したBTO PCの発売と同時に、同社のBTO PCブランドが「
archiveからは自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースを使用したコンセプトモデルが展開されており、カスタマイズ自由度も高いので、基本的にPCケースの好みで選択していけばOKです。
RX 6800 XT/RX 6900 XTを選択可能なモデルはまだ少なく、今のところNZXT H710をベースにした「

CPUはRyzen 5 5600X~Ryzen 9 5900X、Ryzen 9 5950Xまで自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。グラフィックボードについてNVIDIA製GPUとAMD製GPUの両方があり、ベンダーやモデルもカスタマイズで選択可能です。
2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer
ツクモeX.computerからはRadeon RX 6800 XT/RX 6900 XT搭載BTO PCとして、RX 6800を搭載した「
AMD X570マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のある「ASRock X570 Steel Legend」を採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。

またRX 6900 XTとRyzen 9 5900Xを搭載したハイエンドモデル「

TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にも様々な製品がラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。

3.パソコン工房
パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RX 6800 XT/RX 6900 XTグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。
Radeon RX 6000とRyzen 5000を組み合わせ可能なモデルとしては、RX 6800とRyzen 7 5800Xを搭載した「LEVEL-R0X6-R58X-DWXH」、RX 5800 XTとRyzen 9 5950Xを搭載した「LEVEL-R0X6-R58X-DWXH」がラインナップされています。
なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RX 6800 XT/RX 6800搭載BTO PC一覧ページや、RX 6900 XT搭載BTO PC一覧ページ確認してみて下さい。

4.サイコム
サイコムではRX 6800 XT/RX 6900 XT搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第11世代Rocket Lake-S CPUを搭載するミドルタワーPC「CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9、と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RX 6800 XT/RX 6900 XTグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。

サイコムのRX 6800 XT/RX 6900 XT搭載BTO PCについては拡張性やメンテナンス性に優れたPCケースと、ゲーミングPCで定番の最新AMD製CPUを採用している「

カスタマイズオプションから240サイズでより高い冷却性能を発揮する「Asetek LS670 RGB」も選択が可能です。240サイズ簡易水冷はRyzen 9 5900XやRyzen 9 5950Xにおける当サイト推奨のCPUクーラーなので特にオススメなアップグレード項目です。

5.ドスパラ
ドスパラからはRX 6800 XT/RX 6900 XT搭載BTO PCとしてミドルタワーPCの「GALLERIA U」シリーズから、RX 6900 XTとRyzen 9 5950Xを搭載した最上級プレミアムモデル「
ドスパラBTO PCは”当日出荷可能、カスタマイズしても翌日”という驚愕の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。【注:2020年12月12日現在はRX 6000シリーズ自体が品薄のため納期は製品ページでご確認ください。】
RX 6800 XT/RX 6900 XTグラフィックボードは長さ300mm超かつ3スロット占有で重量が1kgを軽く超過するモデルが大半ですが(リファレンスモデルも長さは270mm程度と標準的ですが重量は1.5kg前後)、GALLERIAの新型PCケースでは超重量級グラフィックボードを強固に保持するGPUホルダー「リジッドカードサポート」が付属します。(一部モデルではカスタマイズ対象)

GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
・「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説

ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。

6.マウスコンピューター
【11月20日現在、未発売】マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。

7.フロンティア
フロンティアについてはRX 6800 XT/RX 6900 XT搭載ゲーミングBTO PCとして基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、若干廉価なミニタワーケース採用の「

GAシリーズはPhanteks Eclipse P350X、GKシリーズはIn Win 301という比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。またGBシリーズについてはPhanteks Eclipse P500AをベースにしたPCケース採用の新モデルも発売されています。

GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RX 6800 XTグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。
フロンティアからはRX 6800 XT/RX 6900 XT搭載ゲーミングBTO PCの発売直後の初期製品として、RX 6800とRyzen 5 5600Xを搭載した「

フロンティアでは
フロンティアでRX 6800 XT/RX 6900 XTのような最新GPUを搭載したモデルを探す時は「
RX 6800 XT / RX 6900 XT搭載BTO PCのカスタマイズ指南
一口にRX 6800 XT搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)
RX 6800 XT搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRX 6800 XTを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。
RX 6800 XT搭載BTO PCのカスタマイズについては、「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。
- CPUについて第2章で簡単に説明したようにRadeon RX 6000シリーズはAMD Ryzen 5000シリーズCPUと組み合わせることで使用可能なメモリアクセス最適化機能AMD Smart Access Memoryでグラフィック性能の向上が期待できるので、予算的にどうしても等の問題がなければ、AMD Ryzen 5000シリーズCPUとの組み合わせを推奨します。
6コア6スレッドのRyzen 5(5600X)は8コア16スレッドのRyzen 7(5800X)と比べてもPCゲームが目的であれば大きな性能差はありません。基本的には予算に合わせて選ぶ形ですが、コスパを優先するならRyzen 5、144Hzや240Hzなどハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使用する環境でCPUボトルネックを確実に避けたいならRyzen 7、もしくは高画質プレイ動画の録画・配信・編集もするならさらに上位のRyzen 9 5900Xや5950Xを選べばいいと思います。
- システムメモリはゲーム用途なら16GBあれば基本的に十分ですが、偶にシステムメモリを多く要求するゲームもあるので予算に余裕があれば32GBを選択してもいいかもしれません。8GBでは足りない場合が多いので少なくとも16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚で大丈夫。
- 電源容量は700~800Wもあれば問題ありません。変換効率は予算が許すならGold以上を選ぶと電源ユニットの静音性の面で有利かもしれません。
- システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。
PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
- マザーボードは「B550」「X570」などチップセット名だけでなく「ASUS PRIME X570-PRO」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。
CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。・BTO PCにオススメなCPUを用途&予算別で5種厳選
・【できる!自作PC】最新CPUの選び方とオススメCPUを徹底解説

・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方

・【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説

・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方

・おすすめの自作PCマザーボードを徹底解説

・予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説

パーツを揃えてRX 6800 XT/RX 6900 XT搭載BTO PCを価格比較
上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRX 6800 XT搭載BTO PCの価格を比較します。価格比較用のパーツ構成 | |
OS | Windows10 Home |
CPU | Ryzen 7 5800X Ryzen 7 5800X Ryze 9 5900X |
メモリ | 16GB (8GB*2) |
グラボ | RX 6800 RX 6800 XT RX 6900 XT |
システムストレージ | SSD 250GB~500GB |
データストレージ | なし(実際の購入に際しては 960GB以上のSSDが推奨) |
電源 | 700W~800W、Gold |
その他付属品 | なし |
比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは960GB以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに960~1000GB(1TB)のSSDの価格相場は1.2万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
BTOメーカー | 型番 | 電源 | マザボ | 価格 |
PCショップアーク | ![]() | Antec NeoECO GOLD NE750 750W Gold |
ASUS ROG STRIX X570-F GAMING ATX |
26.3万円 -万円 39.6万円 |
TSUKUMO | ![]() |
Apexgaming AG-750M 750W Gold |
ASRock X570 Steel Legend ATX |
23.1万円 25.2万円 35.8万円 |
パソコン工房 6800XTはCPUが5950X 6900XTはCPUが5950X |
LEVEL-R0X6-R58X-DWXH![]() |
700W Gold (詳細不明) |
ASRock Phantom Gaming 4 ATX |
23.4万円 32.0万円 37.4万円 |
サイコム |
![]() |
SilverStone SST-ST85F-GS V2 850W Gold |
GIGABYTE X570 AORUS ELITE ATX |
-万円 -万円 37.0万円 |
ドスパラ 6900XTはCPUが5950X |
![]() |
Corsair RM1000x 1000W Gold |
ASRock X570 Phantom Gaming4 X570 |
46.0万円 |
マウス コンピューター |
NEXTGEAR![]() |
- |
- | -万円 |
フロンティア 6800はCPUが5600X 6800XTはCPUが5950X |
![]() |
850W Gold (詳細不明) |
B550 ATX (詳細不明) |
19.2万円 31.8万円 32.8万円 |
おすすめRX 6800 XT/RX 6900 XT搭載BTO PCのまとめ
構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RX 6800 XTを搭載したBTO PCの価格と特徴を簡単にまとめます。- PCショップアークについてはマザーボードや電源も自作PC向けに一般販売されている高品質なものになっていて、PCケースも2020年最新のものが選択できて拡張性が高く、品質・カスタマイズ性いずれも優れたBTO PCです。ただし11月20日現在、RX 6800しか選択できません。
- TSUKUMOは自社製PCケースが気になるものの、マザーボードや電源ユニットなどパーツの品質は良く、価格も安価です。Ryzen 7 5800Xとの組み合わせなので選びやすいモデルだと思います。
- パソコン工房については構成パーツは自作PC向けではないものが多く詳細が不明ですが、今回の価格比較では安価な部類です。値段が抑えめなモデルも多いので価格重視なら検討してみても良いと思います。
- サイコムについては2020年12月現在、カスタマイズからはRX 6900 XTしか選択できませんが、カスタマイズの幅が広く、RX 6900 XT搭載BTO PCとしては価格も標準的なので総合的にオススメなモデルです。
- ドスパラについては2020年12月現在、RX 6900 XT搭載モデルしか販売されておらず、CPUにもRyzen 9 5950Xを組み合わせたプレミアムモデルしかラインナップされていないため、他社と比較してもかなり高価です。
- マウスコンピューター:【未発売】
- フロンティアは構成パーツは自作PC向けではないものが多く詳細が不明なのと、当サイト的にオススメなRyzen 7 5800Xとの組み合わせが今のところないので、積極的にオススメするポイントはというと難しいところ。
当サイトの結論としてはRX 6800 XT/RX 6800搭載PCの中でも、Ryzen 7 5800Xを選択できるRX 6800搭載の「
マザーボードには自作PCユーザーにも定評のある「ASRock X570 Steel Legend」を採用し、電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。
PCケースにもこだわりたいということであれば11月20日現在、下位モデルのRX 6800しか選択できないという難点もありますが、PCショップアークの「

最上位モデルRX 6900 XTを搭載したBTO PCについては各社構成パーツがハイエンドになって、単純な価格比較が難しいのですが、CPUにRyzen 9 5900Xを選択でき、PCケースも自作PC向けでカスタマイズの幅も広い等、総合力が高いのでサイコムの「

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【RX 6900 XT搭載モデルの紹介と価格比較を追記】
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) December 12, 2020
4K/120FPSやフルHD/240FPSのPCゲーミングに最適なハイエンドGPU「AMD Radeon RX 6800 XT / RX 6900 XT」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について、大手7社の各製品で価格や構成パーツの比較から徹底解説https://t.co/vkQn8TiiFm pic.twitter.com/SA9Ys5M3sL
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