AMD Ryzen 5000_Fastest-in-Game


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16コア32スレッド「Ryzen 9 5950X」、12コア24スレッド「Ryzen 9 5900X」、8コア16スレッド「Ryzen 7 5800X」、6コア12スレッド「Ryzen 5 5600X」などAMD Ryzen 5000シリーズCPUを搭載するBTO PCについて各社製品の比較とおすすめ機種の紹介をします。
NVIDIAやAMDの最新GPU(グラフィックボード)とRyzen 5000シリーズCPUを組み合わせた高性能ゲーミングPCがBTO PCメーカーから早速リリースされているので、オススメなRyzen 5000シリーズ搭載ゲーミングBTO PCについて詳しく紹介していきます。




目次


1.AMD Ryzen 5000シリーズCPUの特徴
2.Ryzen 5000シリーズ搭載PCに最適なグラフィックボードを選ぶ
3.BTO PC詳細スペックの賢い決め方

  ・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

4.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
5.簡易水冷クーラー採用のBTO PCがおすすめ


6.Ryzen 5000シリーズ搭載BTO PCの各社ラインナップ
7.Ryzen 5000シリーズ搭載BTO PCの価格比較
8.Ryzen 5000シリーズを搭載するおすすめBTO PCまとめ


付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事



【執筆:2020年11月6日、最終更新:2021年1月25日】



AMD Ryzen 5000シリーズCPUの特徴

まずAMD Ryzen 5000シリーズCPUの特徴を簡単に紹介しておきます。
Ryzen 5000シリーズには、16コア32スレッドの「Ryzen 9 5950X」を最上位モデルとして、12コア24スレッドの「Ryzen 9 5900X」、8コア16スレッドの「Ryzen 7 5800X」、6コア12スレッドの「Ryzen 5 5600X」、以上の4モデルが初期製品としてラインナップされています。
AMD Ryzen 5000_lineup

最新アーキテクチャZEN3を採用するAMD Ryzen 5000シリーズの特長として、『4コア×2から8コア×1になったCCX』、『1コアが直接アクセスできるL3キャッシュ容量が2倍に』、『前世代と比較して19%も向上したIPC(シングルスレッド性能)』の3つが特に挙げられています。
AMD Ryzen 5000_ZEN3_3-top-Features
第1世代から前世代Ryzen 3000シリーズまではCPUコア本体であるCCD(CPU Complex Die)はCCX(CPU Complex)と呼ばれる4コアCPUを2基並べる形で構成されており、CCX間はInfinity Fabricで接続されているものの、このCCX間のレイテンシがPCゲーミングなど一部のタスクで性能上のボトルネックになっていました。
Ryzen 5000シリーズに採用されるZEN3アーキテクチャではCCXが単一の8コアCPU「Unified 8-Core Complex (CCX)」になったことで、従来存在したCCX間の遅延が解消されています。
2つ目の特長も直接これに絡んでいて、ZEN2アーキテクチャでは8個(4×2個)のCPUコア1つ1つが直接にアクセスできるL3キャッシュは16MBでしたが、Ryzen 5000シリーズのZEN3アーキテクチャではCPUコア1つ1つが直接にアクセスできるL3キャッシュが32MBに倍増しているのが分かります。
AMD Ryzen 5000_ZEN3_8-Core-CCX
この8コア単一CCX化による遅延の低減、ダイレクトアクセス可能なL3キャッシュの倍増に、その他多くの改良も積み重ねることによって、ZEN3アーキテクチャのIPCは前世代と比較して19%も高速化を果たしています。
AMD Ryzen 5000_ZEN3_IPC-19per-higher

IPCの向上について分かりやすい例を1つ紹介すると、Cinebench R20のシングルスレッドスコアでは、現在最速のCore i9 10900Kを上回るだけでなく、スコア600台の壁も打ち破り、Ryzen 9 5900Xは631をマークしています。
AMD Ryzen 9 5900X_CinebenchR20
またIPCの向上が大きく影響する実用シーンの1つが、CPU性能がボトルネックになりやすい144FPS~240FPSのハイフレームレートなPCゲーミングです。
この分野においてCore i9 9900Kが登場した2018年以来、Intelは”世界最速のゲーミングCPU”を標榜してきましたが、AMDはRyzen 9 5900XがCore i9 10900Kを上回るゲーミング性能を発揮し、新たな”世界最速のゲーミングCPU(The World's Best Gaming CPU)”であるとアピールしています。
下位モデルのRyzen 7 5800Xも競合Core i7 10700Kと同等、Ryzen 5 3600XもCore i5 10600Kを上回るゲーミング性能を発揮しています。
AMD Ryzen 9 5900X_The World's Best Gaming CPU
AMD Ryzen 9 5900X_gaming-perfomance_vs-10900K

IPC改善によってシングル・マルチの両面で大幅な性能向上を遂げ、旧モデルでは僅かながら後れを取っていたハイフレームレートなPCゲーミング性能でもIntel製CPUと同等~上回る性能を発揮するRyzen 5000シリーズですが、従来製品でアピールされていたコアスレッド数に対するコストパフォーマンスが下がる傾向にあります。
上位モデルの5900Xと5950XはIPC改善による性能向上も考慮すればそれほど気にならないのですが、下位の8コア16スレッドRyzen 7 5800Xや6コア12スレッド5600Xは、従来コストパフォーマンス面で牽引してきた5700Xや5600にあたる製品がまだ発表されていないこともあって割高感があります。
8コアRyzen 7や6コアRyzen 5については価格がそれぞれ4万円や2.5万円くらいに下がるまで様子見するか、第3世代Ryzenの旧モデルを狙った方が良いかもしれません。
CPU_Price_2020late




Ryzen 5000シリーズ搭載PCに最適なグラフィックボードを選ぶ

今回の記事ではRyzen 5000シリーズが主役なのでCPUについて先に説明を行いましたが、実はPCゲーム用のBTO PCを選択する時にまず最初に注目すべきは”グラフィックボード”です。
グラフィックボードの選択でPCゲームの快適さが9割がた決まると言っても過言ではないくらい重要なパーツになっていますし、グラボを選択してからその他のパーツを選択するのがゲーム用BTO PCを選ぶ定石です。

Ryzen 5000シリーズ CPUは最新の高画質PCゲームにも余裕で対応可能な性能があるので、Ryzen 5000シリーズ搭載PCには現行最新のNVIDIA GeForce RTX 30シリーズやAMD RADEON RX 6000シリーズと組み合わせるのがおすすめです。

下の表は最新グラフィックボードの性能や予算についてGPU別BTO PCの早見表になっています。
上位に上がるほど性能が高く、価格も高価になっています。
国内ではNVIDIA製GPUを搭載した製品が主流なので、PCゲーム向けBTO PCの選び方の基本は緑色太字で強調したバリエーションと考えればOKです。
国内BTO PCに搭載されるGPUはNVIDIA製が主流でラインナップも豊富なので、特にこだわりがなければ初心者にはNVIDIA製GPU搭載BTO PCを探すほうが簡単です。
NVIDIA AMD グラフィック (*)
価格
RTX 3090
紹介記事

4K/120FPS
8K/60FPS+
40万円~
RTX 3080
紹介記事


UWQHD, 4K
Pimax 8KX/P対応
22万円~
RTX 3070
紹介記事

WQHD/144Hz+
フルHD/240Hz+
VIVE Pro/Cosmos,
Rift S, Valve Index
18万円~
RTX 2060 SUPER
紹介記事
RX 5700 フルHD・最高
WQHD・高
14万円~
GTX 1660 SUPER
紹介記事
RX 5600 XT
フルHD・高
VR HMD対応
11万円~
GTX 1650 SUPER
GTX 1650
RX 5500 XT
FF14 入門
E-Sports
10万円~
 *「グラフィック」の項目は最新の高画質PCゲームがこの解像度でこのグラフィック設定なら快適に(60FPS程度で安定して)遊べるという大体の指標です。

最下段に掲載したGTX 1650やRX 560はエントリーユーザー向けGPUで、これらを搭載したBTO PCは、OverWatchのようなE-Sports系ゲームやFF14のようなMMO RPGなど比較的軽量なPCゲームの標準画質に対応可能です。
ある種の最低水準なので価格だけを見てよくわからずに選ぶと、後々、GTX 1660やRX 5600 XTなどミドルクラスGPUにした方がよかったと後悔する可能性が高く、グラフィックボードの性能に詳しくない初心者向けの選択肢ではないように思います。
上で書いたようにPCゲーム向けBTO PCの選び方は早見表の中で太字で強調したバリエーションと考えればOKです。

ちなみに当サイトで推奨するバリエーション中では最下位になっているGTX 1660 TiやGTX 1660 SUPER(もしくはその競合となるRX 5600 XT)について、PCゲームグラフィックス性能が微妙なのか?というとそんなことは全くありません。例えば国内でも人気の根強いファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズのベンチマークスコアはフルHDの最高品質で10000を余裕で超えており、比較表のグラフィック項目でも書いたように、GTX 1660やRX 580/570などのミドルクラスに位置する製品は、『フルHD解像度の高画質設定』であれば最新の高画質PCゲームを快適に(平均60FPSで)プレイ可能な性能を備えています。
FFXIV: 漆黒のヴィランズ
ミドルクラスGPUのGeForce GTX 1660 SUPERについて、有名な高画質PCゲーム各種のフルHD・高画質設定におけるベンチマーク結果が次のようになっています。ゲームメーカーもユーザーシェアの高いミドルクラスGPUに合わせて、フルHD解像度・高画質プリセットが快適に動作するように開発・最適化してくるので、ゲーミングPC用のグラフィックボードとしてはGTX 1660やRX 5600 XTが水準と考えておけば間違いありません。
GeForce GTX 1660 SUPER_FHD-Gaming
ベンチマーク測定を行ったゲームタイトルは、Anthem(ウルトラ設定プリセット)、Assassin's Creed Odyssey(超高設定プリセット)、Battlefield V(最高設定プリセット, DirectX12)、CONTROL(高設定プリセット, DirectX11)、Destiny 2(最高設定プリセット)、The Division 2(ウルトラ設定プリセット, DirectX11)、Far Cry 5(最高設定プリセット&TAA)、Final Fantasy XV(最高設定プリセット、NVIDIA GameWorks無効)、Gears 5(最高設定プリセット)、Ghost Recon Wildlands(非常に高い設定プリセット)、Metro Exodus(エクストリーム設定プリセット, DirectX11)、MONSTER HUNTER: WORLD(最高設定プリセット)、Shadow of the Tomb Raider(最高設定プリセット, DirectX12)、Middle-Earth: Shadow of War(とても高い設定プリセット)、The Witcher 3(個別設定を全て最高設定)、以上の15タイトルです。

ゲーム公式の推奨動作環境やGPU別/CPU別ベンチマークを参考にした解像度・グラフィック設定別のおすすめのグラフィックボードやCPUについては個別にまとめ記事を公開中です。
ゲーム別おすすめGPU&CPUまとめ記事の一覧へ
ゲーム別おすすめGPU&CPUまとめ記事


NVIDIAAMDのどちらのGPUを選べばいいか(各社のGPUの大まかな違い)についてですが、上の表でいくと横並びにした競合製品の比較では次のように大別できます。

NVIDIA製GPUの特長

NVIDIA製GPUのほうが既存のPCゲームの多くでは若干性能が高いのと、プレイ動画録画機能のShadowPlayの動作が軽くて非常に優秀です。国内シェアも高いため各社のラインナップも豊富で選択肢の幅が広く、特にこだわりがなければNVIDIA製GPU搭載BTO PCを探すのが手っ取り早いです。

AMD製GPUの特長

AMD製GPUはまだ採用タイトルは少ないですが最新APIのDX12ゲームではNVIDIAよりも若干性能が高く、NVIDIAの競合GPU比で価格もやや安くなっています。またNVIDIA Shadow Playと遜色ない軽量さのプレイ動画録画機能「AMD ReLive」や動画の倍速補完機能「AMD Fluid Motion」(紹介記事)があるのでマルチメディアに楽しむユーザーにはおすすめかもしれません。



BTO PC詳細スペックの賢い決め方

続いてグラフィックボード以外の構成パーツの選び方を紹介していきます。
一口に○○グラフィックボード搭載BTO PC(BTO パソコン)と言ってもCPUやストレージなど多くの構成パーツにはBTO PCメーカー各社で違いがあり、それが各BTO PCの価格の違いに直結しています。
そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)

そこでどうするのかというと先ほどグラフィックボード別で大まかな価格帯を選んだので、次はCPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。これら5つの適切な選び方さえ知っていれば各自でカスタマイズすれば簡単にリアルタイムな価格比較もできて自分にとって一番コスパが高くおすすめなBTO PCを選択可能になります。

  • CPUについては6コア6スレッドのRyzen 5(5600X)は8コア16スレッドのRyzen 7(5800X)と比べてもPCゲームが目的であれば大きな性能差はありません。基本的には予算に合わせて選ぶ形ですが、コスパを優先するならRyzen 5、144Hzや240Hzなどハイリフレッシュレートなゲーミングモニタを使用する環境でCPUボトルネックを確実に避けたいならRyzen 7、もしくは高画質プレイ動画の録画・配信・編集もするならさらに上位のRyzen 9 5900Xや5950Xを選べばいいと思います。
  • システムメモリはゲーム用途なら16GBあれば十分です。8GBでは足りない場合もあるので16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚でOK。
  • 電源容量は選択したグラフィックボードによりますが500~700W以上なら大丈夫。変換効率は予算が許すならGold以上を選ぶと電源ユニットの静音性の面で有利かもしれません。
  • システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。
    ゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は1TB以上が望ましいです。1TB以上のSSDは1.2万円程度でパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
  • マザーボードは「B550」「X570」などチップセット名だけでなく「ASUS PRIME X570-PRO」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。マザボメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。

以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows10 Home 64bitの一択です。バージョンはProでなくてHomeで大丈夫です。

CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
BTO PCにオススメなCPUを用途&予算別で5種厳選
【できる!自作PC】最新CPUの選び方とオススメCPUを徹底解説

オススメCPUを徹底比較_2019

おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
おすすめグラボまとめ

【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
SSD vs HDD ゲームロード時間比較

自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方

おすすめの自作PCマザーボードを徹底解説
おすすめマザーボード

予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
Monitor_Review



BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

ここからは各社のBTO PCのラインナップをチェックして価格や構成パーツについて比較していきますが、その前に当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。

BTO PCメーカーの特徴比較

グラフィックボードのモデル PCケース マザーボード 納期
サイコム 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

TSUKUMO 固定 自社オリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


ドスパラ 固定 自社オリジナル
詳細
固定
◎:
最短当日
PCショップアーク 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

パソコン工房 固定 △:自作向けベースのオリジナル
固定

マウスコンピューター
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定

フロンティア
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)




TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
Frontier Gaming BTO PC



簡易水冷クーラー採用のRyzen BTO PCがおすすめ

Ryzen 5000シリーズ CPU搭載BTO PCとしてサイコムからはCPUとGPU(グラフィックボード)の両方に簡易水冷クーラーを採用するデュアル水冷をコンセプトにしたBTO PC「G-Master Hydro」シリーズの最新モデル「G-Master Hydro X570A II」が発売されています。
またCPUクーラーに360サイズラジエーターの大型簡易水冷CPUクーラーを採用する上位モデル「G-Master Hydro X570A Extreme」もラインナップされています。
G-Master Hydro X570A II_Extreme

「G-Master Hydro X570A II」ではコストパフォーマンスに優れたGeForce RTX 3080や、2021年最速GPUのGeForce RTX 3090をサイコムが独自に簡易水冷化したオリジナルグラフィックボードを選択可能です。空冷GPUクーラーを採用する一般的なBTO PCよりも低い温度で動作可能なので動作クロックも高くなり高性能であり、加えて高い静音性も実現しています。
G-Master Hydro RTX 30_cooling-performance
下はTDP250WのGeForce GTX 1080 Tiにおいて空冷モデルと簡易水冷化モデルを比較した例ですが、簡易水冷クーラーであればラジエーターの設置スペースを確保する必要があるものの、TDP250Wで発熱の大きいGTX 1080 TiであってもGPUコア温度は50度前後で運用が可能になります。GPUクーラーの性能差でファン回転数も小さくて済むので、簡易水冷化グラフィックボードの採用により静音性も大幅に上がります。(詳細はこちらの記事で)
グラフィックボードの場合は特に空冷と比較して冷却性能が抜群なので高性能なGPUでは簡易水冷の導入を検討する価値は十分にあります。
GPU-AIO-Water

「G-Master Hydro X570A II」はデュアル水冷の名の通り、独自に水冷化されたGPUクーラーだけでなくCPUクーラーについても簡易水冷CPUクーラーが採用されており、G-Master Hydro Z490には標準で120サイズ簡易水冷の「Asetek LS650 RGB」が搭載されています。
下のグラフは第1世代のRyzen 7 1800Xの例ですが、Ryzen 5000シリーズでも冷却性能に応じた自動OC機能「XFR」が実装されており、「G-Master Hydro X570A II」のように標準の空冷CPUクーラーよりも冷却性能の高い簡易水冷CPUクーラーを使用することによって、高いパフォーマンスと静音性を実現することができます。
G-Master Hydro X370A_cool_1G-Master Hydro X370A_cool_2
さらに「G-Master Hydro X570A II」では従来の120サイズに加えて、カスタマイズオプションから240サイズでより高い冷却性能を発揮する「Asetek LS670 RGB」が追加されています。240サイズ簡易水冷はRyzen 9 5900XやRyzen 9 5950Xにおける当サイト推奨のCPUクーラーなので特にオススメなアップグレード項目です。
Asetek_670LS

当サイトでは簡易水冷グラフィックボード搭載したG-Master Hydroシリーズから、Core i9 11900KなどIntel第11世代CPUと簡易水冷GeForce RTX 30シリーズを搭載したゲーミングBTO PC「G-Master Hydro Z590」のレビュー記事を公開中です。
別モデルですが共通する部分も多いので、「G-Master Hydro X570A II」などG-Master Hydroシリーズの購入を検討する際には参考になると思います。
簡易水冷GeForce RTX 30搭載「G-Master Hydro Z590」をレビュー
Sycom G-Master Hydro Z590


簡易水冷化GeForce RTX 30搭載G-Master Hydroシリーズの販売ページへ




Ryzen 5000シリーズ搭載BTO PCの各社ラインナップ

サイコム」「TSUKUMO」「PCショップアーク」「ドスパラ」「パソコン工房」「マウスコンピューター」「フロンティア」など当サイトで紹介している主要7社からリリースされているAMD Ryzen 5000シリーズCPU搭載ゲーミングBTO PCについてまずは簡単に紹介します。

1.PCショップアーク

PCショップアークではRyzen 5000シリーズを搭載したBTO PCの発売と同時に、同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。

archiveからは自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースを使用したコンセプトモデルが展開されており、カスタマイズ自由度も高いので、基本的にPCケースの好みで選択していけばOKです。
最新PCケースが採用されたおすすめモデルをいくつか紹介すると、Fractal Design Define 7 Compactをベースにした「arkhive Gaming Custom F7C」、Cooler Master MasterBox CM694をベースにした「arkhive Gaming Custom CM」、さらにコンパクトPCケースSilverstone SUGO 14をベースにした「arkhive Gaming Custom SG」などがあります。
archive_Ryzen 5000 BTO PC
CPUはRyzen 5 5600X~Ryzen 9 5900X、Ryzen 9 5950Xまで自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。グラフィックボードについてNVIDIA製GPUとAMD製GPUの両方があり、ベンダーやモデルもカスタマイズで選択可能です。


2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer

ツクモeX.computerからはRyzen 5000シリーズ CPU搭載BTO PCとして、標準でGeForce RTX 3070を搭載し、CPUにRyzen 5 5600XやRyzen 7 5800Xを選択可能な「G-GEAR GA5A-H204/XT」、標準でGeForce RTX 3080を搭載し、CPUにRyzen 9 5900XやRyzen 9 5950Xを選択可能な「G-GEAR GA9A-J204/XT」など複数のモデルがラインナップされています。
AMD X570マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のある「ASRock X570 Steel Legend」を採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。
TSUKUMO_Ryzen 5000 BTO PC

ツクモeX.computerのRyzen 5000シリーズ CPU搭載BTO PCは横軸をCPU(およびマザーボードのチップセット)、縦軸をGPUとして組み合わせ別に下のように表で分かりやすくまとめられています。いずれのモデルもCPUはRyzen 5 5600、Ryzen 7 5800X、Ryzen 9 5900X、Ryzen 9 5950Xなど主要3モデルを含めて自由にカスタマイズor選択できます。
TSUKUMO_Ryzen 5000 BTO PC_linup

詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事も参考にしてください。
G-GEAR


3.パソコン工房

パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
LEVEL∞_series
パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。GPU型番を除いてグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

パソコン工房からはAMD Ryzen 5000シリーズCPUが搭載されたゲーミングBTO PCがかなりの数、ラインナップされています。新製品や終売など入れ替わりが多いので、都度、希望のスペックを一覧から探すのがオススメです。【パソコン工房のRyzen 5000シリーズ搭載BTO PCラインナップ一覧へ
PC-Koubou_Ryzen 5000 BTO PC

最新グラフィックボードのGeForce RTX 30シリーズ搭載を条件として、CPU別でオススメなモデルを抜粋すると、Ryzen 7 5800XとGeForce RTX 3070を搭載した「LEVEL-R0X6-R58X-TAXH」、Ryzen 7 5800XとGeForce RTX 3080を搭載した「LEVEL-G0X5-R58X-VAXH」、Ryzen 9 5900XとGeForce RTX 3080を搭載した「LEVEL-G0X5-R59X-VAXH」、Ryzen 9 5950XとGeForce RTX 3090を搭載した「LEVEL-G0X5-R59W-XAXH」などがラインナップされています。
CPUとGPUは基本的に固定となっており、GPU別で網羅されているわけでもなく穴あきなラインナップのため、希望に合致するモデルがないと選びにくい感じです。


4.サイコム

サイコムからはRyzen 5000シリーズを搭載したBTO PCとして主に、ゲーミング向けスタンダードモデル「G-Master Spear X570A II」、Spearより一回り小さいコンパクトモデル「G-Master Spear X570A Mini II」、CPU&GPUのダブル水冷システムが採用された「G-Master Hydro X570A II」の2機種がラインナップされています。
サイコムではモデル数は少ないもののカスタマイズからCPUはRyzen 7 5600~Ruzen 9 5900X、Ryzen 9 5950Xまで自由に選択可能、GPUなど構成パーツを全て自由にカスタムできます。グラフィックボードについてNVIDIA製GPUとAMD製GPUの両方があり、ベンダーやモデルもカスタマイズで選択可能です。ただしPCパーツに詳しくない初心者には難しいかも。
Sycom_Ryzen 5000 BTO PC

当サイト的にイチオシなのは簡易水冷グラフィックボードが搭載された「G-Master Hydro X570A II」ですが、2020年11月現在、最新グラフィックボードRTX30の簡易水冷化モデルはまだ発売されていないので、サイコムのRyzen 5000シリーズ搭載BTO PCについてはスタンダードモデルの「G-Master Spear X570A II」を紹介していきます。


カスタマイズオプションから240サイズでより高い冷却性能を発揮する「Asetek LS670 RGB」も選択が可能です。240サイズ簡易水冷はRyzen 9 5900XやRyzen 9 5950Xにおける当サイト推奨のCPUクーラーなので特にオススメなアップグレード項目です。
Asetek_670LS


5.ドスパラ

ドスパラからはRyzen 5000シリーズ CPUを搭載したモデルとして、Ryzen 9 5900XとGeForce RTX 3080を搭載した「GALLERIA ZA9R-R38」、Ryzen 9 5900XとGeForce RTX 3080を搭載した「GALLERIA UA9R-R39」、あとグラフィックボードが最新モデルではありませんが、Ryzen 5 5600XとGeForce RTX 2070 SUPERを搭載した「GALLERIA XA5R-R70S」などがラインナップされています。
基本的にはCPUとGPU(グラフィックボード)の組み合わせは固定されていますが、最上位モデルの「GALLERIA UA9R-R39」はCPUをRyzen 9 5950Xにアップグレードが可能です。
dospara_Ryzen 5000 BTO PC
ドスパラBTO PCは”当日出荷可能、カスタマイズしても翌日”という驚愕の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。【注:11月6日現在は発売直後でRyzen 5000シリーズCPU自体が品薄のため納期は製品ページでご確認ください。】

GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
「ガレリア専用 SKケース (ATX)」をレビュー。新生GALLERIAを完全解説
GALLERIA SK

RTX 30シリーズ等の高性能グラフィックボードは長さ300mm超かつ3スロット占有で重量が1kgを軽く超過するモデルが大半ですが、GALLERIAの新型PCケースでは超重量級グラフィックボードを強固に保持するGPUホルダー「リジッドサポート」が付属するところも魅力です。(一部モデルではカスタマイズ対象)
ガレリア専用 SKケース (ATX)_リジッドカードサポート

ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
model_codename


6.マウスコンピューター

【11月6日現在未発売のため発売され次第、更新予定】


マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方


7.フロンティア

フロンティアのゲーミングBTO PCについて基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。
フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、若干廉価なミニタワーケース採用の「GKシリーズ」、エントリークラスで安価なミドルタワーケース採用の「GAシリーズ」、比較的新しい自作向けPCケース採用で見た目にもこだわったミドルタワーPCの「GHシリーズ」、拡張性に優れる最上位のフルタワーPC「GBシリーズ」の4バリエーションとなっています。
またゲーミングBTO PCとしてはラインナップされていませんが、安価なミニタワーPCとして「GXシリーズ」もあります。

GAシリーズはPhanteks Eclipse P350X、GKシリーズはIn Win 301という比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。またGBシリーズについてはPhanteks Eclipse P500AをベースにしたPCケース採用の新モデルも発売されています。
Frontier_recommend-PC-case
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RTX 3070グラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。

フロンティアでは「Ryzen 5000シリーズCPU搭載BTO PCのまとめページ」も公開されています。ただしメーカーの傾向としてリリース直後のモデルが掲載されているだけで最新ラインナップは更新頻度が低いようです。(品切れのまままだ補充されていないだけかもしれませんが) またゲーミングBTO PCのまとめページもRTX 20シリーズのままで今のところ止まっています。
フロンティアでRyzen 5000シリーズのような最新CPUを搭載した最新モデルを探す時は「セール・特集」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。2020年11月6日現在は、Ryzen 5000シリーズCPUとRTX30グラフィックボードを組み合わせた秋の感謝セールが開催されています。
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希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。モデルの出入りが激しいようなので具体的に名前を挙げても在庫がない可能性もあるのですが、発売時点での通常モデルからオススメ製品を抜粋すると、Ryzen 5 5600XとGeForce RTX 3070を搭載した「FRGAB550/560/NTK」、Ryzen 7 5800XとGeForce RTX 3070を搭載した「FRGAB550/580/NTK」、Ryzen 9 5900XとGeForce RTX 3070を搭載した「FRGAB550/590/NTK」、Ryzen 9 5950XとGeForce RTX 3090を搭載した「FRGBX570/595」などが発売中です。



Ryzen 5000シリーズ搭載BTO PCを価格比較

ここでは上で簡単に紹介した各社のBTO PCからコスパの高そうなモデルをピックアップして、管理人おすすめな構成をベースにしてパーツも公平になるように揃え、Ryzen 5000シリーズ搭載BTO PCの価格比較を行います
一口にBTO PCと言ってもCPUやストレージに各社違いがありカスタマイズ可能なのでデフォルト価格をリストアップして高い安いと判断するのはあまり意味がありません。構成パーツによって価格が上下するので可能な限り公平な比較を行うため次のパーツ構成に可能な限り合わせる形で価格比較を行います。

AMD Ryzen 5000シリーズを搭載したBTO PCの賢い選び方については第3章を参照してください。賢い選び方に従って各自でカスタマイズすればリアルタイムで価格比較が可能です。

表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で価格を比較します。
価格比較用のパーツ構成
OS Windows10 Home
CPU Ryzen 5 5600X
Ryzen 7 5800X
Ryzen 9 5900X
Ryzen 9 5950X
メモリ 16GB (8GB*2)
グラボ GeForce RTX 3070
システムストレージ SSD 250~500GB
データストレージ なし (実際の購入に際しては
1TB以上のSSDが推奨)
電源 700W、Gold
その他付属品 なし

比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは960GB以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに960~1000GB(1TB)のSSDの価格相場は1.2万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
・Ryzen 5000シリーズではCPU毎にモデルが異なるBTO PCが多く、上位モデルでは自動的に良いパーツが採用されるため、下記テーブルの電源やマザーボードはRyzen 5 5600を搭載したBTO PCに採用されている部品を表記します。



BTOメーカー 型番 電源 マザーボード 参考価格
PCショップアーク
arkhive F7C

Antec
NeoECO NE750
750W
Gold
MSI MPG B550 GAMING PLUS
ATX
21.7万円
23.7万円
25.0万円
28.6万円
TSUKUMO
G-GEAR GA5A-H204/XT
G-GEAR GA9A-J204/XT

Apexgaming AG-750M
750W
Gold
ASRock X570
Steel Legend
ATX
19.7万円
21.7万円
23.1万円
27.5万円

パソコン工房

5900XはGPUがRTX3080
LEVEL-R
fa0666b2
700W
Gold電源
ASRock X570 Phantom Gaming 4
ATX
-万円
22.3万円
28.8万円
サイコム

G-Master HydroはGPUがRTX 3080
G-Master Spear X570A II

SilverStone SST-ST75F-GS V3
750W
Gold
GIGABYTE X570 AORUS ELITE
ATX
21.7万円
24.0万円
25.5万円
30.2万円
G-Master Hydro X570A II

SilverStone SST-ST85F-GS V2
850W
Gold
ASRock Z490 Extreme4
ATX
30.1万円
32.2万円
33.7万円
38.0万円
ドスパラ

5900XはGPUがRTX3080
GALLERIA ZA9R-R38
750W
Gold
(詳細不明)
ASRock X570 Phantom Gaming4
ATX
-万円
-万円
28.5万円
マウス
コンピューター
NEXTGEAR
G-Tune NEXTGEAR_img
- - -
フロンティア
GAシリーズ
850W
Gold
(詳細不明)
B550
ATX
(詳細不明)
18.6万円
21.4万円
22.5万円



おすすめRyzen 5000シリーズ搭載BTO PCのまとめ

構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて簡単にまとめます。
  • PCショップアークはカスタマイズの幅も広く、自作PC向けPCケースが採用されているので、拡張性が高くメンテナンス性にも優れています。ただし下位CPUを選択すると価格は若干高めになりますが、カスタマイズの幅が広いので上位CPU選択時にその他のパーツで価格を抑えやすいです。
  • TSUKUMOはパーツの品質は良いですし、Ryzen 5000シリーズ搭載BTO PCとしては最安値クラスです。自社製のよくわからないPCケースを採用している点がネックですが、それ以外の品質は高いので、Ryzen 5000シリーズ各種を搭載したBTO PCとしてはかなりオススメです。
  • パソコン工房はGPUの選択肢が限られるためちょうどいいモデルを選ぶのが難しいのと、電源やマザーボードが詳細不明なのは気になりますが、どのCPUを搭載したモデルも比較的安価です。
  • サイコムについてはPCショップアークと同じ傾向のBTO PCになっており、PCケースの拡張性も高くて各パーツも素性がはっきりしていて良いのですが、やはり他社と比較するとやや割高になっています。サイコムで購入するのであればデュアル水冷採用のG-Master Hydroがイチオシなのですが、まだRTX30など最新グラフィックボードの簡易水冷化モデルが発売されていないので、本命待ちといったところ。
  • ドスパラはPCケースも刷新されたのでRyzen 5000シリーズ搭載BTO PCに関して言えば電源ユニットが不明なところを除けば隙がありません。RTX 3070で統一していため比較が分かり難いのですが価格も安価な部類です。Ryzen 5000シリーズCPUが品薄なうちは難しいのですが、「当日で出荷可能、カスタマイズしても翌日」という納期に関する面では頭一つ飛び抜けています。早く欲しいということであればかなり有力な候補でしょう。
  • マウスコンピューターは未発売のため後日更新予定です。
  • フロンティアはCPUとGPUの組み合わせが限られており、電源やマザーボードの詳細が不明など自作er目線で気になるところはあるものの、今回比較した7社の中では最安値でした。上のテーブルでは通常モデルを比較していますが、さらに安価なセールモデルも毎週のように更新されるので、価格重視ならアリだと思います。



当サイトの結論としては、
TSUKUMOの5600X/5800Xを選択可能な「G-GEAR GA5A-H204/XT」もしくは5900X/5950Xを選択可能な「G-GEAR GA9A-J204/XT」がRyzen 5000シリーズ CPU搭載BTO PCとしては安価でコストパフォーマンスが高いのでおすすめです。
CPUやGPUの組み合わせの選択も同モデルを含めたいくつかにまとまっていてわかりやすいところもポイントです。


PCケースにもこだわるのであれば自作PC向けに定評のある、Cooler Master MasterBox CM694をベースにしたサイコムの「G-Master Spear X570A II」や、Fractal Design Define 7 CompactをベースにしたPCショップアークの「arkhive Gaming Custom F7C」を検討してみてください。
下位モデルだとTSUKUMO G-Gearとの価格差が相対的に大きく感じられますが、Ryzen 9 5900X/5950X搭載モデルではあまり気にならないので、上位CPUを検討している人には特にオススメです。




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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