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ElecGearから発売されたAMD Ryzen 7000シリーズCPU用の反り防止フレームは付属品むしろ主役で、ヒートスプレッダの隙間から零れたグリスが基板や素子に付着するのを防止するサーマルグリスガードが完璧な仕上がりだったのでレビューします。
同製品は当サイト的にはサーマルグリスガードが主役ですが、ElecGearが展開する製品としてはAMD Ryzen 7000シリーズCPU用の反り防止フレーム(標準ILMと置き換えて使う)となっています。
内容品は反り防止フレーム本体に加え、固定ネジ、サーマルグリスガード、サーマルグリス、トルクスレンチ、簡易マニュアル冊子です。
繰り返しますが、当サイト的に主役はサーマルグリスガードなので、反り防止フレームについての説明は割愛して、早速、サーマルグリスガードを見ていきます。
ElecGear製サーマルグリスガードはAMD Ryzen 7000シリーズCPUのヒートスプレッダ外周に沿った形状のカバーとなっており、素材はシリコン製です。ほとんどゴムのような質感で柔らかく、変形しますが、細い部分も少し引っ張った程度で千切れたりはしない強度があります。
サーマルグリスガードの内周にはヒートスプレッダの凹みに合わせて出っ張りが設けられており、出っ張り部分は高さもヒートスプレッダ天面とほぼ一致する形状です。しっかりとAMD Ryzen 7000シリーズCPUのヒートスプレッダに合わせて形取りされています。
ElecGear製サーマルグリスガードはCPUに対して正確に向きが決まっており、CPU基板の上下にある凹みとサーマルグリスガードの凹みが一致するように装着します。
なぜ向きが正確に決まっているかというと、ElecGear製サーマルグリスガードは基板に実装された素子に上から押さえつける負荷をかけないように、素子がある内側の出っ張り部分だけ少し上にオフセットされていました。
シリコン(ゴム)の変形に任せて、基板に実装された素子の高さにまでは気を使っていないだろうな、と勝手に想像していたので、本当に良い意味で予想外でした。ここまで設計を詰めているとは、設計が素晴らしい。
ElecGear製サーマルグリスガードの使い方はシンプルにCPUヒートスプレッダ外周に合わせて装着し、凹凸に隙間が出ないよう埋めるだけです。AMD Ryzen 7000シリーズCPUにピッタリと一致しました。
高さもコンマmm程度ヒートスプレッダ天面よりも低くなるサイズです。シリコン製で変形するので高さ方向が多少大きくても問題ありませんが。
先日レビューした「Thermal Grizzly AMD Ryzen 7000 CPU Guard」は当初期待というか想定していたものと違ってコレジャナイ感があったのですが、ElecGear製サーマルグリスガードはまさに管理人がThermal Grizzly製に期待していたものを形にしたような製品でした。
上の写真のようにサーマルグリスガードを綺麗に装着したら、あとはそのままCPUソケットに乗せます。
ElecGear製サーマルグリスガードはCPU反り防止フレームの付属品ですが、AM5マザーボードの標準ILMとも干渉することなく、ILMでしっかり固定できました。当然、PCの起動も問題なしです。
サーマルグリスガードによってヒートスプレッダの隙間は綺麗に埋まっています。多く塗り過ぎてグリスがダバーと零れても安心です。
ElecGear製サーマルグリスガードはグリスがCPU基板に零れるのを防止するという基本機能を満たすのはもちろん、見栄えが良く、使い勝手(CPUクーラーに引っ付かない、着脱が用意、再利用も可能)も含め完璧です。AMD Ryzen 7000シリーズCPU用サーマルグリスガードとしては決定版です。
反り防止フレームの付属品となっており、2023年1月現在、Amazonで購入すると3400円程と地味に高いところだけは少々ネックですが、Ryzen 7000でPCを組むなら1つ用意しておいて間違いない製品だと思います。
以上、「ElecGear製Ryzen 7000 CPU用サーマルグリスガード」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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