Kenko MCクローズアップレンズ No.10


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普通のズームレンズを装着した一眼カメラでマクロレンズ的な接写が可能になる「Kenko MCクローズアップレンズ No.10」をレビューします。
Sony α7Cレンズキットに「Kenko MCクローズアップレンズ No.10」を組み合わせることで基板上の小さい素子をどれくらい拡大して撮影できるのか比較してみました。


「Kenko MCクローズアップレンズ No.10」はレンズフィルターの汎用紙製ケースに封入されており、クローズアップレンズ自体はPVCソフトケースで保護されていました。
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「Kenko MCクローズアップレンズ No.10」はレンズ保護ガラスフィルター等と同様にネジ込み式で一眼カメラ用レンズに装着するフィルターです。いくつかフィルターサイズがありますが、今回は最小サイズの49mm版を購入しました。
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レンズ側に加えて被写体側にも同じ径のネジ山があるのでクローズアップレンズの上からさらにフィルターを装着できます。
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クローズアップレンズにはNo1~No10の種類(拡大倍率)があり、数字が大きくなるほど拡大率も大きくなります。ケンコートキナーで解説記事が公開されているので詳しくはこちらを参照してください。
Closeup-lens-about

先日レビューした拡大率No.4のMARUMI クローズアップレンズ MC+4と比べると「Kenko MCクローズアップレンズ No.10」はかなり厚みの大きいフィルターです。
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管理人がレビュー素材撮影用に使用しているSony α7Cレンズキットの「FE 28-60mm F4-5.6(SEL2860)」はフィルター径40.5mmなので、最小サイズでも49mmの「Kenko MCクローズアップレンズ No.10」はそのまま装着することができません。
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そこでMARUMIから発売されている、フィルター径の変換アダプタ「ステップアップリング 40.5mm →49mm」を一緒に購入しました。変換前後のサイズ組み合わせは色々あるので「Kenko MCクローズアップレンズ No.10」を使ってみたいけど対応サイズがないということであれば探してみてください。
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自作PC関連ではグラフィックボードやマザーボードの基板上に実装された小さい素子の刻印を撮影したい時に接写が必要になるため、マクロレンズや、その代用品としてクローズアップレンズフィルタが重宝します。
下はSony α7C&SEL2860(ワイド端28mm、F13)でちょうど真ん中、一番上にあるMOS-FETに焦点が合うように撮影した全体をリサイズだけして並べたものです。
まず、先日紹介した「MARUMI クローズアップレンズ MC+4」の場合はNo.4のクローズアップレンズなので、ざっくりと最短30cmのレンズで15cmまで寄れるようになり、2倍くらい拡大して撮影ができます。中央はもとより周辺に目を向けても違和感を覚えるほどの歪みはありません。
一方で「Kenko MCクローズアップレンズ No.10」になるとさらに1.5倍、クローズアップレンズなしと比較して3倍くらい拡大して撮影ができます。ただし中央は気になりませんが、周辺はかなり歪みが出ます。
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比較写真右下の(*)印付きについては、普段はSEL2860にレンズ保護用の強化ガラスフィルターを装着していて、面倒なのでその上からクローズアップレンズを装着することが多いので、そのケースです。四隅にケラレが出ているものの肝心の中央はクッキリ写っていて拡大率も大差ないので、保護ガラスフィルターの上からクローズアップレンズを装着していても実用上は問題なさそうです。

当サイトでは一般的に原寸で横幅1200ピクセル、サムネイルで横幅600ピクセルの写真を掲載していますが、クローズアップレンズなしで撮影すると、6000×4000のオリジナルから5mm四方程度の小さい素子の周辺をトリミングした時に幅500ピクセル程度しか取り出せません。
しかしながらクローズアップレンズを使用すると、No.4で2倍近く拡大撮影できるのでサイトにアップしやすいサイズになます。
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さらに高倍率な「Kenko MCクローズアップレンズ No.10」を使用すると、チップの刻印がより鮮明になります。ただし被写界深度が下がるのか、チップ表面にピントを合わせると基板上のチップ抵抗がややボケました。
小物を取る時にちょっとだけ寄りたい時はNo.4、かなり小さい素子を撮る時はNo.10のような感じで使い分けると良さそうです。
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ピントの合わせやすさや画質を追求するなら接写に対応できる専用のマクロレンズを購入した方が良いのだと思いますが、クローズアップレンズ自体は単レンズのMCなら1000~2000円、高画質な複数レンズのACでも4000円程度と消耗品程度の予算で試せて高コストパフォーマンスなので、小物の接写をしたい人は一度試してみる価値はあると思います。





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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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