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Lenovoの高性能グラフィックボード搭載ゲーミングPCブランドLegionシリーズの中でアッパーミドルに位置する「Lenovo Legion T550i」から、NVIDIA GeForce RTX 3070グラフィックボードを搭載するハイパフォーマンスモデル(型番:90NC00KKJM)をレビューしていきます。
グラボの枯渇状況が続き、組み立て済みゲーミングPCも徐々に値上がりを見せる中、GeForce RTX 30シリーズのミドルハイクラスGeForce RTX 3070を搭載しながら税込み17万円で販売されている安価なモデル「Lenovo Legion T550i (90NC00KKJM)」は、買って間違いのないオススメBTO PCなのか徹底検証します。
・RTX 30&Intel第10世代CPU搭載「Lenovo Legion T550i」の販売ページへ
Lenovo Legion T550i レビュー目次
1.Lenovo Legion T550iの概要とスペック
2.Lenovo Legion T550iの外観
3.Lenovo Legion T550iの内部構造の概要
4.Lenovo Legion T550iの裏配線と電源ユニット
5.Lenovo Legion T550iのマザーボード
6.Lenovo Legion T550iのグラフィックボード
7.Lenovo Legion T550iのCPU/GPU/ストレージのスペック
8.Lenovo Legion T550iの温度・消費電力・ファンノイズ
9.Lenovo Legion T550iのCPU性能とGPU性能
10.Lenovo Legion T550iのレビューまとめ
【注意事項】
今回検証するのは一般販売されてユーザーの手元に届く新品ではなく、メーカーよりお借りしたサンプル機なので製品や梱包に若干傷や傷みがある場合があります。通常は新品で綺麗な状態のものが届くはずなので、サンプル機に傷等があっても無視してください。
PCケース外観など他モデルと共通する部分については過去に撮影した写真を流用しています。今回レビューする「90NC00KKJM」ではなく他モデルの写真を流用している場合は、その写真の右下にウォーターマークを入れています。
【機材協力:Lenovo】
Lenovo Legion T550iの概要とスペック
最初に今回レビューする「Lenovo Legion T550i」の概要と製品スペックについて簡単に紹介しておきます。レビュー用サンプル機は「Lenovo Legion T550i(型番:90NC00KKJM)」のデフォルト構成に準拠したものになっています。なお一部パーツは製品公式ページで詳細な記載がないのでサンプル機に採用されているものとは別のパーツが使用される可能性もあります。
「Lenovo Legion T550i (型番:90NC00KKJM)」 詳細スペック | |
OS | Windows10 Home 64bit DSP版 |
CPU | Intel Core i7 10700 8コア16スレッド |
CPUクーラー | 120mmサイズ サイドフロー型 |
マザーボード | B560チップセット、MicroATX |
メモリ | SK Hynix HMA81GU6CJR8N-WM 16GB[8GB*2枚] DDR4-2933MHz |
システムストレージ | WDC SN730 512GB NVMe M.2 SSD |
データストレージ | 2TB HDD |
光学ドライブ | - (5インチデバイス非対応、USBのみ対応) |
グラフィックボード | GeForce RTX 3070 8GB |
PCケース | Lenovo Legion T550i専用ケース (対応最大ファームファクタ:Micro ATX) |
電源ユニット | FSP650-70ALA 650W, Gold認証 |
マウス キーボード |
標準では付属なし カスタマイズから追加可能 |
Lenovo Legion T550iの外観
「Lenovo Legion T550i」のPCケース外観をチェックしていきます。「Lenovo Legion T550i」の本体サイズは高さ456mm×幅185mm×奥行457mm、後方のハンドル部分で全高が40mm程度高くなっているため、容積は28L程度とデスクトップPCとしてはコンパクトなミニタワーPCケースです。完成品の重量は内蔵パーツによって若干前後しますが、参考重量は14~15kgとなっています。
「Lenovo Legion T550i」は近年の自作向けPCケースで流行りのフラットデザインをベースに曲面も取り込み、スマートさだけでなく柔らかい印象も与えるデザインです。
「Lenovo Legion T550i」はフロントパネルの側面や、前面右側のスリットに吸気用エアスリットがあり、フロントから吸気を行い、リアに排気するというエアフロー構造です。
フロントパネルのLenovo LegionロゴにはLEDイルミネーションが内蔵されており青色に発光します。発光カラーは青色で固定ですが、定常発光や明滅、完全に消灯などの設定は専用アプリから行えます。
「Lenovo Legion T550i」はスチール製シャーシにも外から見える背面は綺麗な黒塗装が施されており、後ろから見ても安っぽさを感じさせることはありません。
天面後方の盛り上がった部分には背面側に手を入れる穴があり、持ち運びの際にハンドルとして使用できます。
「Lenovo Legion T550i」のフロントI/Oはトップパネル前方に実装されています。向かって右から順に、パワースイッチ(パワーLED)、ヘッドホン&マイク用4極3.5mmジャック、2×USB3.0 Type-A端子が実装されています。
「Lenovo Legion T550i」の背面ポートを確認しておくと、上側にマザーボードリアI/Oとリアファンスペース、中央にPCIE拡張スロット、下側に電源ユニットという近年のミドルタワーPCケースとしては標準的なレイアウトです。
今回の「Lenovo Legion T550i(型番:90NC00KKJM)」ではType-Cを含めた5基のUSBポートが使用できます。
グラフィックボードはGeForce RTX 3070なので、ビデオ出力はHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3の4系統です。
「Lenovo Legion T550i」はIntel AX200コントローラーによる最新規格WiFi 6に対応した無線LAN&Bluetoothを標準で搭載しています。リアI/OにはWiFiアンテナがありませんが、プラスチック製外装の中にアンテナが埋め込まれています。
このレビュー記事内では概要のみを抜粋していますが、「Lenovo Legion T550i 専用PCケース」についてはさらに詳しい内容を個別レビュー記事で解説しています。同PCケースでユーザーによる各種パーツの増設・換装を検討している人はこちらの記事も参考にしてみてください。
・「Lenovo Legion T550i 専用PCケース」をレビュー
Lenovo Legion T550iの内部構造の概要
続いて「Lenovo Legion T550i」のPCケースの内側をチェックしていきます。まずは「Lenovo Legion T550i」についてマザーボード側の俯瞰写真は次のようになっています。
「Lenovo Legion T550i」には3スロット占有かつ全長267mmの大型GPUクーラーを搭載したLenovo LegionオリジナルのGeForce RTX 3070グラフィックボードが搭載されています。
独自GPUホルダーによって、垂れ下がりや脱落が防止され、見ての通りガッチリと保持されています。
今回レビューするLenovo Legion T550iはCPUにTDP65WのCore i7 10700を搭載したモデルですが、CPUクーラーには、サイドフロー型120mmサイズ空冷CPUクーラーが搭載されていました。
CPUヒートスプレッダとの接地面は銅製ベースプレートで5本のヒートパイプが通っており、市販のCPUクーラーであればTDP120~180Wに対応するくらいの高品質なクーラーです。
ちなみに、今回のサンプル機に搭載されていたCPUクーラーは全高140mm程度ですが、Lenovo Legion T550i 専用PCケースは最大で全高159mm程度までの空冷CPUクーラーに対応します。
ただし、標準搭載CPUクーラーがプッシュピンではなく、専用バックプレートを使用して固定するタイプの場合、マザーボードトレイにはCPUクーラーメンテナンスホールがないので、CPUクーラーの交換にはマザーボードを取り外す必要があり、かなりハードルが高いです。
ケースファンについてはフロントに2基とリアに1基の120mm角ファンが搭載されていました。いずれもマザーボード上ファン端子からの給電となっています。
CPUクーラーとケースファンはいずれもマザーボード上のファン端子に接続されており、マザーボードからファン速度が制御されています。
任意のファンカーブによるファン制御はできませんが、マザーボードBIOSの「Power - Intelligent Cooling」から、Performance Mode(標準設定)、Balance Mode、Quiet Modeの3つのプロファイルに切り替えが可能です。
メモリスロットはCPUソケット右隣に4スロットありますが、うち2つが埋められています。Intel第10世代Core&LGA1200プラットフォームはデュアルチャンネルのメモリ接続に対応しているのでチャンネル数ちょうどのメモリが装着されています。
「Lenovo Legion T550i」のメモリスロットに装着されているのは「SK Hynix HMA81GU6CJR8N-WM」というメモリ周波数がネイティブ2933MHzの8GB容量DDR4メモリです。
「Lenovo Legion T550i」にはシステムストレージとして、CPUソケット下のM.2スロットにNVMe M.2 SSDが設置されています。連続読み出し3GB/s超の高速SSDですが、Lenovo Legionオリジナルの大型M.2 SSDヒートシンクが装着されているので安心して運用できます。
「Lenovo Legion T550i」のPCケースボトム前方には3.5インチストレージを2基設置可能なストレージベイが設置されており、2基のうち1基は標準で3.5インチHDDによって使用済みです。
SATAポートには十分な空きがあり、内部スペースにもかなり余裕があるので、2.5インチSSDを2基固定できるスペースも用意しておいて欲しかったところ。
3.5インチストレージベイはスワップ構造が採用されており、出荷状態でSATA通信ケーブルやSATA電源ケーブルが接続されているので、ストレージをトレイに装着するだけで簡単に着脱できます。
ストレージの固定にはプラスチック製のトレイを使用します。トレイは3.5インチストレージの側面ネジ穴に出っ張りを挿しこむだけのツールレス構造です。2.5インチ互換のネジ穴等はないので、2.5インチSSDを使用したい場合は、2.5インチto3.5インチ変換アダプタを用意する必要があります。
Lenovo Legion T550iの裏配線スペースと電源ユニット
「Lenovo Legion T550i」の裏配線スペースについてチェックしていきます。正面から見て右側、マザーボードトレイの裏面に当たるサイドパネルを開くと裏配線スペースにアクセスできます。マザーボード裏側の裏配線スペースの俯瞰写真は次のようになっています。
裏配線スペースには、電源ケーブルが配線されているだけで、CPUメンテナンスホールやストレージ設置スペースはありません。
一応、裏配線スペースがあり、電源ケーブル各種が配線されていますが、リード線1つ1つがバラバラな電源ケーブルを10mm未満の厚みスペースで配線しています。
純正の組み合わせでも裏配線側パネルにケーブルが当たってしまうため、一度開くと閉じるのが大変なので、市販の電源ユニットでは裏配線を活用するのは難しいと思います。
続いて「Lenovo Legion T550i」の電源ユニットについてチェックしていきます。
「Lenovo Legion T550i」の製品スペックでは標準搭載の電源ユニットとして『650W, 80PLUS Gold』と表記されていますが、レビュー用サンプル機には80PLUS Gold認証かつ電源容量650WのFSP製電源ユニット「FSP650-70ALA」が採用されていました。スペックも一致するので、これが標準搭載の電源ユニットと考えて間違いないと思います。
電源ユニット冷却ファンには近年では140mm角の大型ファンを搭載するのが主流になっていますが「FSP650-70ALA」は奥行125mmのコンパクト電源ユニットなので、120mm角冷却ファンが搭載されています。
最近のPCケースで主流なボトム吸気型の配置構造やPSUシュラウドは採用されておらず、電源ユニットの吸気面もPCケース内に向いています。この辺りの設計はやや古めです。
「Lenovo Legion T550i」において、FSP650-70ALAの使用済み電源ケーブルはATX24PIN、EPS 8PIN+4PIN、PCIE 8PIN、SATA電源×2です。
未使用の電源コネクタとして、PCIE 8PIN×1とSATA電源×3が余剰として余っているので、ケース内に収まるならPCIE 8PIN×2に対応したグラフィックボードに換装も可能です。
Lenovo Legion T550iのマザーボード
「Lenovo Legion T550i」に使用されているマザーボードをチェックしていきます。「Lenovo Legion T550i」にはIntel B460チップセットを搭載したLenovo Legionのオリジナルマザーボードが採用されています。
Lenovo LegionオリジナルB460マザーボードは、Core i7 10700など瞬間的なCPU負荷が150Wに達するCPUへ安定した電力供給を行うため、9フェーズのVRM電源回路が実装されています。十分な放熱を行えるように、Lenovo Legionロゴが描かれた大型ヒートシンクも装着されています。
EPS電源端子も一般的な8PIN×1ではなく、さらに4PINも追加されており、メーカー製マザーボードとしてはVRM電源回路やヒートシンクだけでなく、豪華な構成です。
Lenovo LegionオリジナルB460マザーボードのPCIEスロットレイアウトは[x16, x1, x1, x4]となっています。
最上段のx16サイズPCIEスロットはCPU直結PCIEレーンでPCIE3.0x16帯域、x1サイズとx4サイズスロットはいずれもチップセット経由PCIEレーンでサイズ通りの帯域です。
「Lenovo Legion T550i」に搭載されたRTX 3070グラフィックボードは3スロットを占有するので、拡張スロットとして使用できるのはPCIE3.0x4帯域のx4サイズPCIEスロットのみですが、ビデオキャプチャボードやNVMe SSDの増設に使用できます。
NVMe SSDに対応したM.2スロットは、標準構成でシステムストレージとして使用されているCPUソケット下に加えて、チップセット下にも1基が実装されています。いずれもPCIE3.0x4帯域のNVMe M.2 SSDに対応しています。
下側のM.2スロットは空きスロットで固定ネジもあるので、M.2 2280サイズのNVMe M.2 SSDを用意すれば容易に増設が可能です。
またWiFiモジュールにはE-KeyのM.2カードが採用されています。搭載されているのは最新規格WiFi6に対応したIntel AX200です。
Lenovo LegionオリジナルB460マザーボードにはSATAストレージ用の端子は4基搭載されています。4基のSATA端子いずれもIntel B560チップセットのコントローラーによる接続で、RAID0/1/5/10のハードウェアRAID構築にも対応しています。
「Lenovo Legion T550i」にはスワップ式の3.5インチストレージベイがあるのでSATAポートのうち2基は標準で使用済みになっています。
オンボードオーディオのコーデックは、自作PCマザーボードでは1万円台の比較的安価な製品に採用の多いRealtek ALC867です。実用的には十分なスペックですが、欲を言えばオーディオ出力に光デジタルを搭載しておいて欲しかったところ。
Lenovo LegionオリジナルB460マザーボードでは、CMOSクリア用の2PINヘッダーを短絡してCMOSクリアを行います。ジャンパーが付いているので、ACケーブルを抜いた状態で、中央と右の2PINにジャンパーを被せれば短絡されてCMOSがクリアされます。
Lenovo Legion T550iのグラフィックボード
「Lenovo Legion T550i」のグラフィックボードについてチェックしていきます。Lenovo Legion T550iの公式ページでは搭載グラフィックボードについて『NVIDIA GeForce RTX 3070 8GB GDDR6』としか表記されていませんでしたが、サンプル機にはLenovo Legionオリジナル仕様のGeForce RTX 3070グラフィックボードが搭載されていました。見ての通りPCIEスロット3つを占有する非常に大きなGPUクーラーを搭載した静音性に優れたモデルです。
同グラフィックボードは3スロット占有2連ファンの大型GPUクーラーを搭載したオリファンモデルです。厚みは大きいですが全長は267mmなので長さは標準的です。
ビデオ出力はGeForce RTX 3070のリファレンス仕様と同じくHDMI2.1×1、DisplayPort1.4×3の4系統です。DVI-D端子は実装されておらず、DVI-D接続のモニターを使用しているユーザーは変換アダプタが必要になるので注意してください。
「Lenovo Legion T550i」はアクリルや強化ガラスの透過ウィンドウパネルが採用されていないのであまり意味はありませんが、グラフィックボードのバックプレート上にはLenovo LegionロゴにアドレッサブルLEDイルミネーションが内蔵されていています。
「Lenovo Legion T550i」はPCケース前方にドライブベイなどがないオープンレイアウトで、写真のように長さ方向のクリアランスも300mm以上と十分なので、長さ方向についてはグラフィックボードの互換性を心配する必要はありません。
PCIEブラケットは一般的なネジ止めではなく、専用の金属製カバーで挟み込み、金属製カバーを内側からネジ止めする構造です。この構造上、PCIEブラケットよりも背の高いグラフィックボードに換装するのは難しいので注意してください。
Lenovo Legion T550iのCPU/GPU/ストレージのスペックについて
「Lenovo Legion T550i (型番:90NC00KKJM)」の各種性能をチェックする前に、同PCに搭載されているCPUとGPUのスペックについて簡単に紹介します。Lenovo Legion T550iのCPUスペック
「Lenovo Legion T550i (90NC00KKJM)」にはCPUとして、Intel製メインストリーム向けCPUの第10世代Core、8コア16スレッドモデル「Core i7 10700」が搭載されています。Core i7 10700のIntel公式仕様はコアスレッド数:8コア16スレッド、ベースクロック:2.9GHz、単コア最大ブーストクロック:4.8GHz、L3キャッシュ容量:16MB、TDP:65Wです。「Core i7 10700」のIntel公称仕様値としてはTDP65W『PL1:65W、PL2:224W、Tau:28s』のCPUですが、実際の内部設定はマザーボードに依り、電力制限が無効化(もしくは逆に制限の強化)されている場合もあります。
「Lenovo Legion T550i」で採用されているB460マザーボードについては、長期間電力制限PL1が150W~170Wへと引き上げられています。(独自の制御でリアルタイムにPL1が150W~170Wの範囲内で変動する)
PL1の設定値については、BIOSメニュー内の「Power - Power Advanced setting」に配置された4種類のプリセットから選択できます。(Liquid Coolerは水冷クーラーでポンプが接続されたファン端子を最大速度にするので実質3種類)
Basic Air CoolerではPL1:65W前後、Advanced Air CoolerではPL1:95W前後、Premium Air CoolerではPL1:150W前後でCPU消費電力が制御されます。上述の通り、「Lenovo Legion T550i (90NC00KKJM)」の標準設定はPremium Air Coolerです。
PL1:150W前後に電力制限が解放されるPremium Air Coolerが標準で選択されているので、省電力運用したいということでなければ触る必要はありません。
システムメモリには「SK Hynix HMA81GU6CJR8N-WM」が2枚搭載されており、8GB×2=16GB容量、メモリ周波数は2933MHz、メモリタイミングは21-21-21-47-CR2です。
Lenovo Legion T550iのGPUスペック
「Lenovo Legion T550i」は、NVIDIAの最新GPUであるAmpere世代GeForce RTX 30シリーズにおいてハイコストパフォーマンスなミドルハイクラス「GeForce RTX 3070」が搭載されています。「Lenovo Legion T550i」に搭載されたRTX 3070グラフィックボードはLenovo Legionのオリジナルモデルですが、ブーストクロックが1725MHz、パワーリミット(TDP)も220Wとなっており、RTX 3070のリファレンス仕様に則したスペックでファクトリーOCは施されていません。
Lenovo Legion T550iのストレージスペック
「Lenovo Legion T550i」にはシステムストレージとしてPCIE3.0x4対応NVMe M.2 SSDのWDC SN730 512GBが搭載されています。「Lenovo Legion T550i」の標準搭載システムストレージWDC SN730 512GBについて、定番ベンチマークのCrystalDiskMark8.0を実行した結果が次のようになっています。連続読み出しはPCIE3.0x4接続のNVMe M.2 SSDとしては理想的な3GB/s越えですが、連続書き込みは1.2GB/sとやや遅めです。
また「Lenovo Legion T550i」にはデータストレージとして2TB容量のHDDも搭載されています。HDDではPCゲームのインストール先としてはロード時間が遅くなってしまうので、カスタマイズで追加する場合は容量1TB以上のSATA SSDがオススメです。
PCゲームのインストール先としてSSDとHDDではPCゲームのロード時間に大きな差があります。詳しくは下の記事を参照してください。「Lenovo Legion T550i」には2.5インチストレージを設置可能なスペースがあるので、注文時にカスタマイズから追加するか、各自で2.5インチSATA SSDを増設するのがオススメです。
・【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
また下の記事では、MLC/TLC/QLCのマルチビットセルやNVMe/SATA3.0など2020年最新のSSD事情について徹底解説しています。ストレージについて詳しく知りたい方は参考にしてください。
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
・本当に速いSSDはどれか?SSDの実用性能を比較
Lenovo Legion T550iの温度・消費電力・ファンノイズ
「Lenovo Legion T550i」のCPU・GPUスペックや具体的な動作設定等について紹介したので、性能をチェックする前に、Lenovo Legion T550iの消費電力・温度・ファンノイズを見ていきます。CPU負荷時のCPU温度とCPUコアクロックについて
まずは「Lenovo Legion T550i」に搭載されたCPUの「Core i7 10700」にフル負荷をかけた時のCPU温度やコアクロックを確認します。「Core i7 10700」をLenovo Legion T550iにおける標準設定で動作させて、ストレステストとして動画エンコードによって30分ほどフル負荷をかけ続けました。
「Lenovo Legion T550i」ではCore i7 10700の長期間電力制限PL1が最大170Wに引き上げられているので、最初から最後までコアクロックは全コア最大動作倍率の4.6GHzに張り付いています。全コア4.6GHzの最大動作倍率に張り付くので事実上、電力制限無効化な状態です。
定格の65Wを大幅に上回る150W程度のCPU消費電力が発生していますが、CPU温度が最大で85度、平均で80度前後に収まっているので、長期的に問題なく運用できます。
一方でCPUクーラーやケースファンのファン速度について、CPUクーラーとPCケースリアのファンは1500~1900RPMの間で周期的に変動しており、1500~1600RPMであればファンノイズもあまり気にならないのですが、1800~1900RPMになるとPCケースの中にあっても少々煩く感じました。
なおPCケースフロントの2基は1000RPM以下なのでファンノイズも全く問題ありません。
サーモグラフィカメラ搭載スマートフォン「CAT S62 PRO」を使用してストレステスト中のマザーボードVRM電源回路周りの温度をチェックしました。
8コア以上のIntel 第10世代Core CPUはCPU消費電力が大きく(電力制限を解除すると)、VRM電源への負荷も大きいことが知られていますが、「Lenovo Legion T550i」ではサイドフロー型CPUクーラーが高速で動作しているので、VRM電源回路は70度以下に収まっていました。これだけ低温なら安心して運用できます。
「Lenovo Legion T550i」CPUクーラーとケースファンはいずれもマザーボード上のファン端子に接続されており、マザーボードからファン速度が制御されています。
任意のファンカーブによるファン制御はできませんが、マザーボードBIOSの「Power - Intelligent Cooling」から、Performance Mode(標準設定)、Balance Mode、Quiet Modeの3つのプロファイルに切り替えが可能です。
上記のようにファン制御プリセットをBIOSから切り替えられるのですが、標準設定のPerformance Modeから、Balance ModeやQuiet Modeに切り替えてみたのですが、動画エンコード等の高負荷がかかる状況では違いは確認できませんでした。
「Lenovo Legion T550i」はユーザーが手動設定でファン速度を下げることができず、その他のプリセットでも静音性の向上は期待できません。
ただ、幸いにも騒音上のボトルネックになるCPUクーラーとリアファンの2基は一般的な120mmサイズファンなので、これを定格2000RPM以下のPWM対応ケースファンに交換することで静音性の向上が狙えます。
市販の120mmサイズファンに交換するのであれば、1台で3000~4000円と高価ですが「Noctua NF-A12x25 PWM」がオススメです。同じノイズレベルにおいて300PRM~400RPM程度高いファン回転数で運用でき、より高い冷却性能と静音性を実現できます。
またベージュ&ブラウンの独特なカラーリングが苦手という人には、NF-A12x25とほぼ同等品で黒一色なカラーリングの「Thermaltake TOUGHFAN 12」もオススメです。
ゲーム負荷時のGPU温度とCPU温度について
続いてLenovo Legion T550iに搭載されたGPUの「GeForce RTX 3070」とCPUの「Core i7 10700」にPCゲームプレイ時に相当する負荷をかけ続けたときのGPU温度とCPU温度をチェックしていきます。「Lenovo Legion T550i」に搭載されたRTX 3070のGPU温度とファンノイズの検証負荷として、ファイナルファンタジー15ベンチマークを30分程度ループ再生させました。
「Lenovo Legion T550i」に搭載されたGeForce RTX 3070グラフィックボードは3スロット占有の大型GPUクーラーを搭載しているので、長期的なゲーミング負荷に対してGPU温度は70度台に収まっています。
GPUクーラーのファン回転数も1600RPM程度とちょうどいい塩梅なので、PCケース内からファンノイズは聞こえますが特に煩く感じるほどではありません。
80度程度を上限と考えた時にGPU温度には多少の余裕があるので、MSI AfterBurner等を使用してファン速度を手動で下げれば、さらに静音性を向上させることも可能です。
Lenovo Legion T550iの消費電力について
「Lenovo Legion T550i」の消費電力についてチェックしていきます。消費電力の測定にはBluetooth接続でスマホから消費電力をリアルタイムモニタリング可能なワットチェッカー「ラトックシステム REX-BTWATTCH1」を使用して、電源ユニット(ACアダプタ)の変換損を含めた「Lenovo Legion T550i」のシステム全体の消費電力をチェックしています。
・ラトックシステムのスマホ対応ワットチェッカー第2世代を試す
「Lenovo Legion T550i」はバックグラウンドタスクによって変動もありますが、アイドル状態におけるシステム消費電力は概ね30~40W前後で推移します。
CPUに対してフル負荷のかかる動画のエンコードを行うと「Lenovo Legion T550i」に搭載されたCore i7 10700は長期間電力制限PL1が最大170Wまで許容されているので、システム消費電力は200~240Wで推移します。
最後にPCゲーミングの負荷を想定してFF15ベンチマーク中の消費電力を見てみると、「Lenovo Legion T550i」のシステム消費電力は300~330W前後になりました。CPUに負荷がかかると瞬間的に400Wに達することもありますが、「Lenovo Legion T550i」に搭載された電源ユニットの電源容量は650Wなので電力供給には余裕があります。
Lenovo Legion T550iのファンノイズについて
この章の最後に「Lenovo Legion T550i」のファンノイズをチェックしていきます。ファンノイズについては、デスクトップでディスプレイの右隣にPCを置いた状況を想定し、50cm程度斜め前にサウンドレベルメーターを配置して測定を行っています。
この測定方法において電源OFF時の騒音値は30dB未満です。目安として騒音値が35dBを超えたあたりからファンノイズがはっきりと聞こえるようになりますが、35~38dB以下であればエアコンの動作音と同じくらいなのでファンノイズが気になることはそうそうないと思います。40dB前後になるとデスク上で耳の近くにPCがあるとファンノイズが煩く感じ始めます。45dBを超えるとヘッドホンをしていてもはっきり聞き取れるくらいになります。
A特性で測定しているのである程度は騒音値にも反映されていますが、同じ騒音値でも周波数(ファン回転数)が高いほど体感としては大きな音に感じやすく、また不快に感じたり感じなかったりは音の性質(細かい乱高下の有無や軸ブレ)にもよるので注意してください。
まずアイドル時についてノイズレベルは33dB程度となりました。ファンが動作していることくらいは分かりますが、静音性は高く煩く感じることはまずないはずです。
PCゲーミング中のファンノイズについてはGeForce RTX 3070にフル負荷をかけ続けても、GPUクーラーのファン速度は1600~1700RPM程度というちょうどいい塩梅にチューニングされているので、システム全体のノイズレベルは37dB程度に収まり、エアコンの動作音に紛れる程度です。
静音性を重視するなら温度に関する解説で言及したようにチューニングソフトからGPU温度80度以下を目安にして、ファン速度を1500RPM以下に下げてみるのもオススメです。
動画エンコードなどCPUにフル負荷のかかるタスクを実行した時のファンノイズについてですが、「Lenovo Legion T550i」では1500~1900RPM程度で変動するCPUクーラー冷却ファンとPCケースリアファンの2つが騒音上のボトルネックになります。
1500~1600RPMに収まっている間はノイズレベルも38dBを下回るので、緩いエアコン程度、不快感もないのですが、周期的に1800~1900RPMに達するとノイズレベルが40dB前後になってしまい少々煩く感じます。
CPUクーラー冷却ファンとPCケースリアファンは定格2500RPMのファンなので、一定条件下では最大2500RPMに達することもあり、そうなるとノイズレベル45dBなのでかなり煩く感じます。
「Lenovo Legion T550i」はユーザーが手動設定でファン速度を下げることができず、その他のプリセットでも静音性の向上は期待できません。
ただ、幸いにも騒音上のボトルネックになるCPUクーラーとリアファンの2基は一般的な120mmサイズファンなので、これを定格2000RPM以下のPWM対応ケースファンに交換することで静音性の向上が狙えます。
市販の120mmサイズファンに交換するのであれば、1台で3000~4000円と高価ですが「Noctua NF-A12x25 PWM」がオススメです。同じノイズレベルにおいて300PRM~400RPM程度高いファン回転数で運用でき、より高い冷却性能と静音性を実現できます。
またベージュ&ブラウンの独特なカラーリングが苦手という人には、NF-A12x25とほぼ同等品で黒一色なカラーリングの「Thermaltake TOUGHFAN 12」もオススメです。
Lenovo Legion T550iのCPU性能とGPU性能
最後に「Lenovo Legion T550i」のCPU性能とGPU性能をチェックしていきます。Lenovo Legion T550iのCPU性能(クリエイティブタスク)
続いて「Lenovo Legion T550i」に搭載されたCore i7 10700のCPU性能に大きく依存する、クリエイティブタスクにおけるパフォーマンスをチェックしていきます。「Lenovo Legion T550i」に搭載されたCore i7 10700は、8コア16スレッドのCPUであり、単コア最大動作クロックは4.8GHz、全コア最大動作クロックは4.6GHzです。
「Lenovo Legion T550i」では長期間電力制限PL1が最大170Wまで許容されており、Core i7 10700の消費電力的に事実上の電力制限無効化な設定なので、3Dレンダリングや動画のエンコードなど全コアに対して大きく負荷がかかる時の実動クロックは最大動作倍率4.6GHzに張り付きます。
「Lenovo Legion T550i」において8コア16スレッドCPUのCore i7 10700は全コア4.6GHzで動作するので、CPUのマルチスレッド性能を測定するベンチマークで定番のCinebench R23のマルチスレッドスコアは12500程度、シングルスレッドスコアは1249程度でした。
CPU性能の詳細な検証に用いるクリエイティブタスクについてはCPU使用率がフルロードになる3Dレンダリング、動画エンコード、RAW現像、ゲームビルドの4種類となっています。
具体的な測定内容は、3Dレンダリングはオープンソース3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフト、動画のエンコードは無料で利用できる動画編集ソフトとして国内外で多数のユーザーがいる「Aviutl」のx264エンコーダによる4K動画のエンコード、RAW現像はDxO PhotoLab(PRIMEあり、5472×3648解像度のRAW画像ファイル 100枚)、デモプロジェクト「Infiltrator」を使用したUnreal Engine 4によるゲームビルドです。
3DCGソフト「Blender」の公式ベンチマークソフトで測定する3Dレンダリング性能についてはレンダリング時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、比較対象の中で最も遅いものを基準にして、「Lenovo Legion T550i」に搭載されるCore i7 10700を含めた各種CPUのレンダリング速度を性能比としてグラフ化しました。
x264エンコーダによって3840×2160解像度の動画をH.264 (MPEG-4 AVC)の3840×2160解像度へエンコードした時のエンコード速度について「Lenovo Legion T550i」に搭載されるCore i7 10700を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
DxO PhotoLabによるRAW現像速度について「Lenovo Legion T550i」に搭載されるCore i7 10700を含めた各種CPUのベンチマーク結果を比較すると次のようになっています。
「Unreal Engine 4 - Infiltrator」のビルド性能については、ビルド時間だけを見ても性能差が直感的にわかりにくいので、比較対象の中で最も遅いものを基準にして、「Lenovo Legion T550i」に搭載されるCore i7 10700を含めた各種CPUのビルド速度を性能比としてグラフ化しました。
「Lenovo Legion T550i」に搭載されたCore i7 10700とiGPUの有無以外は同等スペックのCore i7 10700Fについて個別の詳細レビューを公開しているので、Core i7 10700について詳しくはこちらを参照してください。
・「Intel Core i7 10700F」をレビュー。4万円の8コア16スレッドCPUがIntelから!
Lenovo Legion T550iのGPU性能(PCゲーミング)
続いて「Lenovo Legion T550i」に搭載されたGPUであるGeForce RTX 3070のPCゲーミング性能についてチェックしていきます。最初に補足として、「Lenovo Legion T550i」に搭載された「Intel Core i7 10700」の場合は、200~300FPSの超高フレームレートでCPU負荷が比較的大きい状態でもCPU Package PowerはTDP65Wを下回るなら(もしくはTauのリセットが効く範囲内でのブーストが機能するなら)、全コア4.6GHzの高速動作となります。
「Intel Core i7 10700」は10コア/4.6GHzという多コア高クロックに対してTDP65WとPL1の値が小さいため、ハイフレームレートなPCゲーミングなど一部のCPU負荷の高いゲーミングシーンにおいて、PL1以上のCPU負荷がTauを超過する長時間に渡って発生する可能性があります。
しかしながら「Lenovo Legion T550i」の場合は、標準でPL1が150Wまで引き上げられているので、長期的にCPU消費電力が65Wを超過するような重いPCゲームでも安定して高コアクロックを維持できます。
国内最大手かつ大人気のMMO RPG「ファイナルファンタジーXIV」の2019年最新大型アップデート「FFXIV: 漆黒のヴィランズ」の公式ベンチマークソフトで「Lenovo Legion T550i」のPCゲーミング性能を測定してみました。(FF14ベンチはスコア10000を超えるとメモリやCPUのボトルネックベンチになるためGPUだけ高速になってもスコアに差が出なくなります。)
「Lenovo Legion T550i」は4K解像度のグラフィック設定:最高品質においてベンチマークスコアは11000程度となっており、快適度評価も「非常に快適」をマークしています。FFXIV: 漆黒のヴィランズの公式ベンチマークソフトでは総合スコアを1.5×100で割った値がちょうど平均FPSなので、「Lenovo Legion T550i」ならFFXIV: 漆黒のヴィランズを4K解像度で平均60FPSオーバーの滑らかなプレイも余裕です。
GeForce RTX 3070は、前世代同クラスとGeForce RTX 2070と比較して平均して40%以上、ベストケースでは50%以上の性能を発揮、さらに前世代最上位GeForce RTX 2080 Tiと比較しても15%近く低い消費電力で同等のグラフィック性能を実現しており、前世代から圧倒的な飛躍を遂げています。
次世代スタンダードなWQHD/144Hz+がRTX 3070には特にオススメですが、他にもフルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートや4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質など幅広いPGゲーマー層にマッチし、499ドルからという手ごろな価格も相まって新定番なミドルハイクラスGPUです。
GeForce RTX 3070の性能については同GPUを搭載したグラフィックボードの個別レビューの中で、個別ゲームタイトルに関するベンチマークなど詳細に言及しているので、さらに詳しい情報はこちらを参照してください。
・「ZOTAC GAMING GeForce RTX 3070 Twin Edge」をレビュー
・GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
Lenovo Legion T550iのレビューまとめ
最後にIntel Core i7 10700とNVIDIA GeForce RTX 3070を搭載したゲーミングBTO PC「Lenovo Legion T550i」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- ゲーム実況にも対応できる8コア16スレッドCPUのCore i7 10700を搭載
- 4K/60FPSやFHD/240FPSで最新ゲームがプレイ可能なGeForce RTX 3070を搭載
- RTX 3070は3スロット占有大型クーラー搭載オリファンモデルで静音性も優秀
- システムストレージは連続読み出し3GB/s超のPCIE3.0x4対応NVMe M.2 SSD
- システムストレージのM.2 SSDにはオリジナルの大型ヒートシンクを搭載
- NVMe M.2 SSDやPCIE3.0x4拡張ボードの増設に対応
- RTX 3070&Core i7 10700のスペックで税込み17万円と安価 (2021年5月現在)
- マザーボードBIOSから任意のファン速度設定を行うことができない
- 標準搭載のデータストレージがHDDなので、PCゲームのインストール先には不向き
- 2.5インチSATA SSDの増設に変換アダプタを要する
- PCケースは自作er目線で見ると、あまり拡張性が高くない
8コア16スレッドCPUのCore i7 10700とハイコストパフォーマンスなミドルハイクラスGPUであるGeForce RTX 3070を搭載した「Lenovo Legion T550i」は、次世代スタンダードなWQHD/144Hz+、4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質、フルHD/240FPSのスーパーハイフレームレートなど幅広いPGゲーマー層にマッチするだけでなく、8コア16スレッドCPUの優れたマルチスレッド性能によって高品質なゲーム実況も行うことが可能なBTO PCです。
「Lenovo Legion T550i」のRTX 3070グラフィックボードについては、Lenovo Legionオリジナルモデルですが、3スロット占有の大型GPUクーラーを搭載しており、長時間に渡ってフル負荷がかかるPCゲーミングシーンでもシステムが発するファンノイズはエアコンの動作音に紛れる程度なので、静音性も十分です。
CPU負荷時にCPUクーラー冷却ファンとPCケースリアファンが煩く感じるかもしれませんが、一般的な120mmサイズファンなので、換装することで対応できると思います。
「Lenovo Legion T550i (90NC00KKJM)」は、グラボの枯渇状況が続き、組み立て済みゲーミングPCも徐々に値上がりを見せる中、GeForce RTX 30シリーズのミドルハイクラスGeForce RTX 3070を搭載しながら税込み17万円で販売されているという価格の安さが非常に魅力です。
以上、「Lenovo Legion T550i」のレビューでした。
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グラボの枯渇状況でもRTX 3070を搭載しながら税込み17万円で買える高コスパなゲーミングPC「Lenovo Legion T550i (90NC00KKJM)」をレビュー。買って間違いのないオススメBTO PCなのか徹底検証。https://t.co/VCeiX9xI48 pic.twitter.com/Hu8iZs1VS8
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) May 19, 2021
・RTX 30&Intel第10世代CPU搭載「Lenovo Legion T550i」の販売ページへ
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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