スポンサードリンク
これまではX99マザボの鉄板である「ASUS Rampage V Extreme」を使っていたのですが、PCI-Eスロットを使用するNVMe対応の高速SSDも増えてきたのでより自由度の高いPCIスロットを備える「ASUS X99-E WS」に換装することにした……という建前もありつつ、本音では去年の年末に水枕を探ってたらLIQUID EXTASY製のめちゃ冷えそうなモノブロック水枕を発見して換装を決意しました。
なお水枕は3,4日後に着弾予定なので今回はマザボ本体だけのレビューです。
ということで早速製品を見ていきましょう。
まずは外箱。
箱を開けるとIOパネルやSATAケーブルなど付属品がガサゴソっと詰め込まれています。
段ボールの中敷きを上げるとその下には静電防止ビニールに入ったマザボ本体が置かれているという、とっても簡易な梱包になっています。これでR5Eとほぼ同価格というのだから質実剛健というべきか、悩ましい。とはいえ箱の保管に困るのも事実なので、厚さがR5Eに比べて半分程度でありがたいというのも本音です。
このマザーボードの特徴の1つとして、PSUからの入力端子が普通のX99マザボよりもかなり多いです。
まずR5Eでは8PIN+4PINのEPS電源はX99-E WSでは8PIN*2となっています。
さらにオプション扱いでPCI-Eスロット用の6PIN電源入力まで付いています。ちなみに、この6PINはグラボの補助電源と同じ端子になっています。位置的に裏配線で裏から上を通すような配線になると思うので6PINの延長ケーブルが必要かもしれません。
マザボ上の電源端子も多くマルチGPUを見据えたPCIスロット構成になっているのでPSUユニットも1200W以上で多くのモジュラーを備えた高級電源が必須になると思います。
1スロット水冷化可能なグラボ事情次第では、8PIN*2+6PINなEVGA GTX1080 KINGPINを2枚購入する必要があるかもしれないので、SS-1200XP3でも電源端子が足りるかどうかと戦々恐々としています。
さらにPCI-Ex16サイズのスロットが7本も並んでいるのが壮観ですね。端子を見たところ、1,3,5,7スロットはx16動作可能、2,4,6スロットはx8動作可能なハードウェアになっていました。
このPCIスロットは最大で「x16-x8-x8-x8-x8-x8-x8」という現行では最強クラスの動作が可能になっており、それを支えるPLSスイッチチップは大型ヒートシンクを使って冷却されています。チップセット本体のASUSロゴ入りヒートシンクだけでは冷やせないのでCPU下とメモリ横の大型ヒートシンクと極太なヒートパイプと接続されています。
ヒートシンクもただの金属の塊ではなく冷却を促進するため大量のフィンまで付ける徹底ぶりです。
この大型装備も実際に使うと納得で、チップセットヒートシンクがめっちゃ熱くなります。
モニターソフト上で該当する部分を見つけたのですが、なんと77度で動作していました。
俄然、水枕の到着が待ち遠しくなりました。
CPUも問題なく装着できました。Eシリーズはヒートススプレッダが大きいので落としてピン折れの憂き目にあいにくいのが有り難いです。
先日32GBに増量したG.SkillののTridentZメモリもセットして、EKWB製の水枕を装着した準備万端ですよ。
やっぱりメモリの赤色が若干浮きますね。TridentZの新色が出るので欲しくなってしまうではないか。
またR5EではHyper-kitが使えないと話題だったM.2スロットの位置もマザボ右下に移動したことで、大型グラボとの干渉も気にする必要はなさそうです。
今回メイン機のWin10アプデに向けて米尼で299ドルで売っていたU.2番のSSD750を購入したいたので、併せてASUS純正のHyper-Kitも購入して使ってみました。
ASUSの発売しているHyper-Kitを使うとご覧のようにコネクタがPCIスロット方向に向いてしまう点はちょっと残念でした。他社製を調べてもASRock、MSIは同じ方向で、GIGABYTEは垂直になっていて、逆方向のが見つかりませんでした。(見つけたら教えてくれると嬉しい)
ケーブルの根元はある程度簡単に曲げられるので、コネクタ方向が逆でもなんとかなりそうでした。大型グラボを下位スロットに搭載すると干渉しますが、サウンドボードやPCI-E SSDであればまったく問題ありません。
準備も整ったのでPCケースに組み込みました。水冷パーツがケース内に入ったままなので縦置きでマザボを設置する必要があり、デカいので大変でしたが何とか完了。配管と注水の前にとりあえず最小構成(CPU、マザボ、メモリ、電源、あとX99環境なのでグラボ)でBIOSの起動を確認しました。ここで躓くと先に進めないので。
水冷し始めの時に配管・注水完了してからBIOS起動しなくて死にそうな思いをしたことが……。
動作確認にはHyper-OC用に購入したGT730を使ったのですが、補助電源なしでコンパクトなファンレスグラボがあると動作確認で非常に便利です。
問題なさそうなので水通しました。
準備も整ったのでWin10を新規インストールしました。
Hyper-kit&U.2 SSDを使う場合はPOSTが異常に長くなるので事前にver2009以上のBIOSにアプデしておくほうがいいです。Hyper-kit&U.2 SSDへのWindowsインストですが、BIOSのストレージ設定からHyper-Kitを有効にするだけで特にドライバのインストなどは必要ありませんでした。
ただ1つ注意点があって、インスト用のUSBメモリをリアパネルのUSB端子に刺す場合は、Intel純正のUSB3.0端子に繋ぐ必要があります。サードパーティー製のUSB端子に刺すとドライバがないって言われてエラーが。この場所に刺すと問題なくWin10のインストができました。
あとタイムリーなことにBro-E対応のBIOSも配信されたのでBIOSアプデも行いました。
とりあえず5930Kを1.28V、コア4.4GHz、キャッシュ4.0GHzにOCしてみましたが問題なく動作しました。Cineで65度、エンコで70度くらいだったのでたぶん安定動作するはずです。
モノブロック水枕、GTX1080、6950Xの受け入れ準備も完了したので首を長くして待とうと思います。
楽しみ。
ASUSマザーボード用NVM Express(SFF8639)変換キット HYPER KITAmazon.co.jpで詳細情報を見る
posted with amastep
ASUSTek(2015-07-31)(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
スポンサードリンク
水枕と上段グラボの隙間がギリギリに見えるのが心配
ただBitspowerの方はM2スロットが隠れるのと無駄に背が高くなるのが微妙なんですよね