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Lian Li製品を調べていたらたまたま同社製のファンコン「PT-FN03B」を見つけました。仕様で速度調整範囲が20~100%となっていたので、これはひょっとして3PINで12V出力をPWM出力に変換するタイプのファンコンでは!?と思って購入してみたところ狙い通りPWMタイプでした。ベンチ機でファンの検証にも使えると思って2個購入しました。
製品公式ページ:http://www.lian-li.com/en/dt_portfolio/pt-fn03/
PPCS販売ページ:http://www.performance-pcs.com/lian-li-pci-variable-speed-fan-controller-for-up-to-3-fans-black.html
ボリューム摘み型のファンコンは基本的に12Vの降圧タイプでファンの回転数を絞るほどファンコンの発熱が増加します。ちなみにサブ機に以前導入した降圧型のファンコンは導入したから半年もたたずにある日突然壊れて速度調整できなくなりました。
降圧型は熱で壊れてあかんということで流れ着いたのが5Vを昇圧して12Vまで上げるタイプの昇圧型のファンコン「JETART DT4100」だったのですが、昇圧なので発熱もなく、ケースファンなら問題なく速度調整できたものの、4PINペリフェラルから電源取ってるしパワー足りてたら問題ないだろと軽く考えて水冷ポンプを繋いでもポンプが全く動きませんでした。
そして今回遂にたどり着いたのが12VのDC電圧をPWM波形に変換して出力するという変わり種なファンコン「Lian Li PT-FN03B」です。
通常の4PIN PWMファンの場合はPWM波形への変換回路はケースファンに搭載されており、3PINから追加された4つ目のPINの信号を元に速度調整を行います。しかしながら「PT-FN03B」の場合はボリューム摘みでPWM速度調整の比率を指定してPWM信号を生成し、本来12VのDCが流れるところへPWM波形を送るという構造になっています。PWM調整の詳しいお話はこちらのサイトに載っているので気になる方は読んでください。
「PT-FN03B」には4つの3PINファン端子があります。ちなみに水冷ポンプは通常SATAか4PINペリフェラルから12V電源を引っ張ってくるのでこのファンコンで速度調整を行う場合は「アイネックス ファン用電源変換ケーブル CA-03PFA」のような4PINペリフェラル-ファン3PINの変換ケーブルを使用します。
写真撮り忘れたので古い降圧型ファンコンを使っていた時の写真ですがこんな感じで使用します。
肝心のファンコン機能ですが、PWM速度調整型の「PT-FN03B」では無事に水冷ポンプ(DDC1.2)を動作&速度調整することができました。降圧型と違ってボリュームを最小にしても発熱は非常に小さいので熱で壊れる心配もなさそうです。
旧ファンコンが壊れたからサブ機の水冷ポンプの速度調整をどうしようかと迷っていたのですが、無事に解決できてよかったです。
ただし注意点が1つあって速度調整可能な範囲は仕様では20~100%ですが、接続する機器依存があります。DDCポンプの場合は3000~4500RPM(66~100%)でした。またケースファンではCorsair ML120 Proでは1600~2400で下限66%でした。一方、Fractal Design Venturi HP-12では440~1741で下限25%です。回転数の高い機器では速度調整可能な範囲が狭くなるのかもしれません。
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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