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ニッケルメッキ銅製ベース採用に加えて冷却ファンの羽に至るまでアルミ製のフルメタル全高27mmロープロファイルCPUクーラー「Thermaltake Engine 27(CL-P032-CA06SL-A)」が米尼で売られていたので人柱的にポチってみました。国内でも12月9日から発売となります。国内価格は5千円程になるようです。

そのユニークな外見だけでなく、かなりコンパクトなクーラーですがどの程度冷えるのかも含めて「Thermaltake Engine 27(CL-P032-CA06SL-A)」をレビューしていきます。

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製品ページ:http://www.thermaltake.com/products-model.aspx?id=C_00002957
国内代理店ページ:http://www.ask-corp.jp/products/thermaltake/cpu-cooler/engine-27.html



Thermaltake Engine 27の外観

早速、Thermaltake Engine 27を開封して外観などをチェックしていきます。
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アルミ製の放熱フィンとファンブレードがカッコいいです。既存のCPUクーラーにはないユニークなフルメタルデザインが際立っています。
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クーラーの厚さは公称値27mmでしたが測ってみたところ25mmほどでした。
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CPUと接触するベースプレートはニッケルメッキの施された銅製です。
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保護シールを剥がすとこんな感じです。研磨の跡が残っており鏡面磨き上げではありませんでした。
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付属品は簡易マニュアル、CPU熱伝導グリス、CPUクーラー固定用のバックプレートです。
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Intel CPU同梱クーラーと比較すると水平方向ではほぼ同サイズですが垂直方向に見るとThermaltake Engine 27の背の高さは半分程度になっています。
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重量を比較すると同梱クーラーの2倍近い重量の300gでした。
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Thermaltake Engine 27のセットアップ

外観のチェックはこの辺りにして早速ベンチ機に組み込んでみました。
まずはバックプレートをマザーボードに固定します。バックプレートには接着用の両面テープが付いていますが使わなくても問題ありません。
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Thermaltake Engine 27はネジの固定が結構難しいです。CPUクーラー側の固定ネジにスプリングが付いているためネジ穴から5mmほど浮いた状態になります。CPUクーラーを水平方向に固定するものがないのでネジ穴にネジを合わせるのに若干手間取りました。固定の際はVRMヒートシンクやメモリスロットが傍にあって一番止め難い箇所を先に固定し、対角線上のネジを次に止め、それから残りという手順がおすすめです。
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熱伝導グリスには毎度おなじみ管理人愛用のクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。熱伝導効率も高く、柔らかいグリスで塗布しやすいのでおすすめです。
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ネジ止めが済めば設置完了です。
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Thermaltake Engine 27の冷却性能

Thermaltake Engine 27の冷却性能を測るべくi7 6700K(殻割り+リキプロ化済み)を使用して動画エンコードで負荷をかけてみました。
とりあえずCinebenchを回してみたところ……。
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えっ!?
あまりのCPU温度に驚いてCPUクーラーを外してみたら二重に驚きました。ベースに保護フィルムを貼りっぱなしでした。まさかのド素人でもしないミス。ネジ穴から浮くネジが止め難いのに気を取られ過ぎて普通に保護フィルムを忘れてました。
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気を(フィルムを)取り(CPUクーラーを付け)直して再度、冷却性能を検証しました。ちなみにクーラーの回転動作状態の写真がこちら。銀色のアルミウィングは回転していてもカッコいいです。地味なところで対称のThermaltakeの”T⊥”ロゴはファンが回転していても綺麗に読み取れます。
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Thermaltake Engine 27は冷却ファンはPWM速度調整に対応しておりファン回転数1500~2500RPMの間で調整可能でした。1500RPMでも意外とファンノイズは小さかったです。同じ径のプラスチックファンと比べると金属特有のキーンという感じのノイズが聞こえました。
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最大の2500RPMになるとそれなりにファンノイズは大きくなりました。(CPUクーラーのサウンドレベルメーターの比較値がまだ測定できていないので数字は現状であまり参考になりません。)
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i7 6700Kの4.2GHz, 1.25VとTDP 65WのKなしi7 6700を想定して3.7GHz, 1.12Vの2種類について動画のエンコードを行いました。その際のCPU温度と冷却ファンの回転数がこちら。
Thermaltake Engine 27はもともとTDP 70WのCPUクーラーなのでTDP 90Wのi7 6700KのややOC設定を冷やすのは難しいようで、CPUの最大温度は88度、ファン回転数はマックスの2450RPMまで上がりました。一方でTDP 65Wの無印i7 6700に合わせた設定ではCPU温度は最大69度、ファン回転数も製品の最低値である1560RPMで安定動作しました。
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Thermaltake Engine 27は径90mm、全高27mmの非常にコンパクトなCPUクーラーですが、TDP 65Wの通常モデルCPUであれば最上位のi7 6700でも十分冷却可能な性能があるようです。

上の検証サンプルのCPUは殻割り+リキプロ化を行っているので、デフォルトのグリスバーガー状態だとCPU温度はもう少し上がってしまうと思います。とはいえ今年に入って簡単安全な殻割りツールも入手が容易になっており殻割りのハードルは低くなっているので、追加予算は1万円くらいかかりますがコンパクトCPUクーラーとの併用なら挑戦してみてもいいのではないかと思います。
KS発の殻割りツール「Rockit 88」で実際に殻割してみたのでレビュー
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Thermaltake Engine 27のレビューまとめ

「Thermaltake Engine 27」は冷却性能の検証でも書いたように径90mm、全高27mmの非常にコンパクトなCPUクーラーでありながら、TDP 65Wの通常モデルCPU最上位のi7 6700を十分冷却可能な性能がありました。製品仕様に記載されているTDP 70W CPUクーラーの記載に偽りはないようです。
ベースプレートもニッケルメッキの銅製、放熱フィンや冷却ファンブレードもアルミ製で、CPUクーラーの構成パーツのほぼすべてが金属というフルメタルな外見がとにかくクールなCPUクーラーになっています。
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米尼から国内直送で個人輸入可能ですが送料等込で70ドルほどなのでコスパは全くと言っていいほど良くありません。国内で6700Kを余裕で冷やせるサイドフローのクーラーが購入できる価格です。
とはいえ現状CPUクーラー界では唯一無二のクールなデザインが気に入ったのなら、冷却性能や騒音も問題ないのでポチってもOKだと思います。

以上、「Thermaltake Engine 27」のレビューでした。
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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