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【執筆:2017年3月11日、更新:2017年11月17日】
ハイエンドゲーミングPCのグラフィック性能底上げのための最後の手段、最上位グラフィックボードのマルチGPU環境「GTX 1080 Ti SLI」を搭載したおすすめBTO PCをご紹介していきます。
GTX 10XXシリーズ最上位モデルとなる「GTX 1080 Ti」は昨年5月末にNew Kingとして鳴り物入りで登場したGTX 1080よりも30%以上高速です。昨年8月には前世代TITAN X Maxwellよりも50%以上高速というバケモノGPUとして登場したTITAN X Pascalを僅差で上回るという圧倒的な性能を誇っており、1200ドルのTITAN X Pascalに対して699ドルという圧倒的な安価さも兼ね備えたGTX 1080 Tiは究極のハイエンドグラフィックボードと言っても過言ではない製品です。
しかしながら最新の高画質PCゲームではより高解像度な4K(3840*2160)液晶モニタや21:9アスペクト比のウルトラワイド解像度(3440*1440)でリフレッシュレート100HzのゲーミングモニタなどGTX 1080 Tiであってもシングルでは性能が追い付かないという場面もあります。UWQHDや4Kなどの超高解像度におけるGTX 1080 TiとGTX 1080 Ti SLIの実ゲームにおけるパフォーマンス比較ベンチの結果は次のようになっています。
ベンチマーク測定を行ったタイトルは、The Division(グラフィック設定)、Grand Theft Auto V(グラフィック設定)、Mirrors Edge Catalyst(ハイパー設定)、The Witcher3(最高設定)、Rise of the Tomb Raider(DX12、最高設定、FXAA)以上5タイトルです。
GTX 1080 Ti SLIは4Kや高解像度の高リフレッシュレートのハイエンドゲーミング環境を満たす最後の手段として18年最新の高画質PCゲームでも十分通用します。
そんなGTX 1080 Ti SLIを搭載したBTO PCはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、GTX 1080 Ti SLI搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。
コア/スレッド数が増えるほどコアクロックが下がる傾向にあるのでシングルスレッド性能は下がりますが、実際の動作クロックで3.5GHzを超えていればシングルスレッド性能による差は軽微であり、TurboBoost機能の影響でゲーム中は4.0GHz動作になる、などの実情があるので簡単のために無視して、上の表では下に行くほどCPU性能と価格は高いものと考えてください。
CPUとマザーボードの組み合わせによる違いは「CPUの性能」と「PCI-Eレーン数」が挙げられます。
1.PCI-E帯域によるボトルネックについて
17年最新のメインストリームCPUであるIntel第7世代KabyLakeに対応したZ270マザーボードでマルチGPU環境を構築する場合、PCIレーン配分の都合で各GPUの接続帯域はフルレーンのPCI-E3.0x16ではなく、通常はPCI-E3.0x8になります。しかしPCI-E3.0x8接続であればこの帯域幅がボトルネックになることはほぼないのでPCI-E帯域によるボトルネックを理由にZ370マザーボードとX299マザーボードのBTO PCで悩む必要はありません。PCI-Eレーンに関する詳しい話はこちらの記事を参考にしてください。
2.CPU性能によるボトルネックについて
大半のPCゲームではCPU性能よりも先にGPU性能がボトルネックになりFPSが頭打ちになりますが、一部のゲームではCPUへの性能要求が高く、ハイエンドGPUを積んでもFPSが頭打ちになる場合があります。CPUボトルネックが発生しやすい(CPUに対する性能要求の高い)実ゲームとしてThe Witcher3を使いベンチマーク比較を行いました。「6700KとGTX1080シングル」、「6700KとGTX1080SLI」、「i5 6400とGTX 1080 シングル」、「i7 6950XとGTX 1080 SLI」にてついて平均FPSを比較したグラフは次のようになっています。
フルHDのFPS比較を見るとi5 6400、i7 6700K、i7 6950XのCPUボトルネックが綺麗に見えると思います。GTX1080のシングルならCPUは6700KでCPUボトルネックは発生せず問題ないと思いますが、SLI構成にすると高FPSではCPUがボトルネックになる可能性が高まります。
i7 7700K以上のCPUで発生するCPUボトルネックは解像度や画質設定を上げた場合ではなく、主に高リフレッシュレートモニターを使用していてフレームレートを上げようとする場合に顕著になります。
Core i7 8700Kを積んでいれば60Hzの高解像度モニタを使用する(60FPSターゲットの)場合はCPUボトルネックの発生を基本的に気にする必要はありません。
PG279QやPG348Q、PredatorX34のような高解像度かつ100~200Hzの高リフレッシュレートのゲーミング液晶モニタを使用する場合は、Core i7 8700Kを搭載したBTO PCよりも高額になるので予算と相談になると思いますが、6~18コアCPUのSkylake-X&X299マザーボードを採用したBTO PCを検討してもいいと思います。
加えてマウスコンピューター G-TuneからはCPUとGPUを独自に水冷化したダブル水冷PC「MASTERPIECE i1720PA1-SP-DL」もリリースされています。
製品紹介ページでは120サイズラジエーター1つでCPUとGPU2つを冷却している構成がサンプルとして掲載されているので及び腰になる人も少なくないと思いますが、「MASTERPIECE i1720PA1-SP-DL」はCPUとGPUを360サイズの共有ラジエーターで一括冷却する構造になっており、GTX 1080 Ti SLIでサーマルスロットリングと無縁なフルパフォーマンスを発揮可能です。マウスコンピューターからレビュー用サンプルをお借りして詳細なレビュー記事を公開しているので参考にしてください。
・ダブル水冷GTX 1080 Ti SLI搭載「G-Tune MASTERPIECE i1720PA1-SP-DL」をレビュー
ついでにGTX 1080 Ti SLI搭載BTO PCのカスタマイズについて簡単に解説しておきます。「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。これら5つの適切な選び方さえ知っていれば記事の更新や閲覧のタイミングでは下の価格比較通りにならないかもしれませんが、そのときは解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。
SSDや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
比較を行う上で下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態の価格を比較します。
比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは960GB以上のSSDがおすすめですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに960GBのSSDの価格相場は2.5~3.0万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
【ラインナップがまだ少ないので比較まとめは後日更新】
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ハイエンドゲーミングPCのグラフィック性能底上げのための最後の手段、最上位グラフィックボードのマルチGPU環境「GTX 1080 Ti SLI」を搭載したおすすめBTO PCをご紹介していきます。
GTX 1080 TiのマルチGPU ”SLI” について
17年3月11日に発売されたNVIDIAの次世代GPU Pascalの最上位モデルGTX 1080 Tiを搭載したハイエンドBTO PCが各社からリリースされています。GTX 10XXシリーズ最上位モデルとなる「GTX 1080 Ti」は昨年5月末にNew Kingとして鳴り物入りで登場したGTX 1080よりも30%以上高速です。昨年8月には前世代TITAN X Maxwellよりも50%以上高速というバケモノGPUとして登場したTITAN X Pascalを僅差で上回るという圧倒的な性能を誇っており、1200ドルのTITAN X Pascalに対して699ドルという圧倒的な安価さも兼ね備えたGTX 1080 Tiは究極のハイエンドグラフィックボードと言っても過言ではない製品です。
しかしながら最新の高画質PCゲームではより高解像度な4K(3840*2160)液晶モニタや21:9アスペクト比のウルトラワイド解像度(3440*1440)でリフレッシュレート100HzのゲーミングモニタなどGTX 1080 Tiであってもシングルでは性能が追い付かないという場面もあります。UWQHDや4Kなどの超高解像度におけるGTX 1080 TiとGTX 1080 Ti SLIの実ゲームにおけるパフォーマンス比較ベンチの結果は次のようになっています。
ベンチマーク測定を行ったタイトルは、The Division(グラフィック設定)、Grand Theft Auto V(グラフィック設定)、Mirrors Edge Catalyst(ハイパー設定)、The Witcher3(最高設定)、Rise of the Tomb Raider(DX12、最高設定、FXAA)以上5タイトルです。
GTX 1080 Ti SLIは4Kや高解像度の高リフレッシュレートのハイエンドゲーミング環境を満たす最後の手段として18年最新の高画質PCゲームでも十分通用します。
そんなGTX 1080 Ti SLIを搭載したBTO PCはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、GTX 1080 Ti SLI搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。
PCI-E帯域やCPU性能のボトルネックについて
2018年現在GTX 1080 TiやTITAN Xpのようなグラフィック性能が非常に高いグラフィックボードをマルチGPUとして搭載するPCへの採用が推奨されるCPUの候補は次の早見表のようになっています。メインストリーム向けCPU CoffeeLake-SのCore i7 8700Kとそれ以外のエンスー向けCPU Skylake-Xではマザーボード(チップセット)が異なるので各BTO PCメーカーのリリースしているBTO PCのモデルが完全に別になります。GTX 1080 Ti SLIと組み合わせるCPU | |||||
世代 | CPU | PCI-E レーン数 |
コア数/ スレッド数 |
コアクロック | マザーボード チップセット |
CoffeeLake-S | i7 7700K | 16 | 4 / 8 |
4.5GHz | Z370 |
Skylake-X | i7 7800X |
28 | 6 / 12 |
4.0GHz | X299 |
i7 7820X | 8 / 16 |
3.6~4.0GHz | |||
i9 7900X | 44 | 10 / 20 |
3.5~4.0GHz | ||
i9 7920X | 12 / 24 |
3.5~4.0GHz | |||
i9 7940X | 14 / 28 |
3.5~4.0GHz | |||
i9 7960X | 16 / 32 |
3.5~4.0GHz | |||
i9 7980XE | 18 / 36 | 3.5~4.0GHz |
コア/スレッド数が増えるほどコアクロックが下がる傾向にあるのでシングルスレッド性能は下がりますが、実際の動作クロックで3.5GHzを超えていればシングルスレッド性能による差は軽微であり、TurboBoost機能の影響でゲーム中は4.0GHz動作になる、などの実情があるので簡単のために無視して、上の表では下に行くほどCPU性能と価格は高いものと考えてください。
CPUとマザーボードの組み合わせによる違いは「CPUの性能」と「PCI-Eレーン数」が挙げられます。
1.PCI-E帯域によるボトルネックについて
17年最新のメインストリームCPUであるIntel第7世代KabyLakeに対応したZ270マザーボードでマルチGPU環境を構築する場合、PCIレーン配分の都合で各GPUの接続帯域はフルレーンのPCI-E3.0x16ではなく、通常はPCI-E3.0x8になります。しかしPCI-E3.0x8接続であればこの帯域幅がボトルネックになることはほぼないのでPCI-E帯域によるボトルネックを理由にZ370マザーボードとX299マザーボードのBTO PCで悩む必要はありません。PCI-Eレーンに関する詳しい話はこちらの記事を参考にしてください。
2.CPU性能によるボトルネックについて
大半のPCゲームではCPU性能よりも先にGPU性能がボトルネックになりFPSが頭打ちになりますが、一部のゲームではCPUへの性能要求が高く、ハイエンドGPUを積んでもFPSが頭打ちになる場合があります。CPUボトルネックが発生しやすい(CPUに対する性能要求の高い)実ゲームとしてThe Witcher3を使いベンチマーク比較を行いました。「6700KとGTX1080シングル」、「6700KとGTX1080SLI」、「i5 6400とGTX 1080 シングル」、「i7 6950XとGTX 1080 SLI」にてついて平均FPSを比較したグラフは次のようになっています。
フルHDのFPS比較を見るとi5 6400、i7 6700K、i7 6950XのCPUボトルネックが綺麗に見えると思います。GTX1080のシングルならCPUは6700KでCPUボトルネックは発生せず問題ないと思いますが、SLI構成にすると高FPSではCPUがボトルネックになる可能性が高まります。
i7 7700K以上のCPUで発生するCPUボトルネックは解像度や画質設定を上げた場合ではなく、主に高リフレッシュレートモニターを使用していてフレームレートを上げようとする場合に顕著になります。
Core i7 8700Kを積んでいれば60Hzの高解像度モニタを使用する(60FPSターゲットの)場合はCPUボトルネックの発生を基本的に気にする必要はありません。
PG279QやPG348Q、PredatorX34のような高解像度かつ100~200Hzの高リフレッシュレートのゲーミング液晶モニタを使用する場合は、Core i7 8700Kを搭載したBTO PCよりも高額になるので予算と相談になると思いますが、6~18コアCPUのSkylake-X&X299マザーボードを採用したBTO PCを検討してもいいと思います。
GTX 1080 Ti SLI搭載のBTO PCの簡易紹介
1.PCショップアーク
PCショップアークからはGTX 1080 TiのSLIにカスタマイズ可能なBTO PCとして「CROYDON CY-ISX6X29A-F(Core i7 7800X, GTX 1070)」、「CROYDON CY-ISX10X29A-C(Core i9 7900X, GTX 1080)」の2機種がラインナップされています。CPUとマザーボードの組み合わせはSkylake-X&X299チップセットのみで、両モデル共にカスタマイズ項目からCore i9 7900X&NVIDIA GeForce GTX 1080 TiのマルチGPU SLIにカスタマイズ可能となっています。「CROYDON CY-ISX6X29A-F」と「CROYDON CY-ISX10X29A-C」のPCケースには「Fractal Design Define R5」と「CoolerMaster MasterCase Maker 5」という自作PC向けに実績のあるPCケースが採用されており拡張性にも優れています。マザーボードも各社の市販品を幅広く選択できますし他カスタマイズ項目が多様で、デフォルト採用パーツでも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが初心者向きとは言い辛いかもしれません。GTX 1080 Tiのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer
ツクモeX.computerからはCPUにCore i7 7700Kを採用した「GX7J-C91/ZT」がラインナップされています。PCケースはCoolerMaster製のタワーPCケース「CM 690 III」のOEM品が採用されており拡張性・メンテナンス性にも優れます。マザーボードは「ASUS TUF Z270 MARK 2」という市販されているASUS製マザーボードが採用され、電源ユニットもSeaSonic製の高品質なものが搭載されています。3.サイコム
サイコムではCoffeeLake-S CPU対応Z370マザーボードを採用した「G-Master SLI-Z370」とSkylake-X CPUに対応したX299マザーボードを採用した「G-Master SLI-X299」でカスタマイズ項目からGTX 1080 TI SLIを選択可能になっています。PCケースについては「G-Master SLI-Z270」と「Fractal Design Define R5」ともに「CoolerMaster CM690 III」といういずれも拡張性とメンテナンス性に優れたフルタワーPCケースが採用されています。i9 7900Xやi9 7920Xを選択時は240サイズラジエーター簡易水冷にアップグレード推奨です。マザーボードも各社の市販品を幅広く選択できますし他カスタマイズ項目が多様で、デフォルト採用パーツでも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが初心者向きとは言い辛いかもしれません。GTX 1080 Tiのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。4.ドスパラ
ドスパラからはGTX 1080 Ti SLIを搭載したBTO PCとしてCoffeeLake-S CPU対応Z370マザーボードを採用した「GALLERIA ZZ-SLI」とSkylake-X CPUに対応したX299マザーボードを採用した「GALLERIA VZ-X SLI」の2機種ががラインナップされています。PCケースにはフルタワーPCケース「In Win GR ONE」(詳細情報)が採用されており拡張性とメンテナンス性に優れています。マザーボードについてはZ270やX299とチップセット名のみが公表されており具体的な搭載マザーボードは不明です。GTX 1080 Tiのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。他社に比べるとカスタマイズのパーツ選択の自由度は低いようです。5.マウスコンピューター
マウスコンピューター「G-Tune」からはGTX 1080 Ti SLIを搭載したBTO PCとして同社の高級モデルである「MASTERPIECE」(PCケース詳細)シリーズから「G-Tune MASTERPIECE i1720PA1-SP」がラインナップされています。マウスコンピューターのGTX 1080 Ti SLI搭載モデルはX299チップセット&Skylake-X搭載モデルのみとなっておりi7 7700K搭載モデルはありません。メモリ容量が最低64GBからなので用途によっては過剰装備になる気がします。マザーボードはチップセット名のみで詳細不明、電源ユニットも容量と変換効率認証のみで詳細不明です。GTX 1080 Tiのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。加えてマウスコンピューター G-TuneからはCPUとGPUを独自に水冷化したダブル水冷PC「MASTERPIECE i1720PA1-SP-DL」もリリースされています。
製品紹介ページでは120サイズラジエーター1つでCPUとGPU2つを冷却している構成がサンプルとして掲載されているので及び腰になる人も少なくないと思いますが、「MASTERPIECE i1720PA1-SP-DL」はCPUとGPUを360サイズの共有ラジエーターで一括冷却する構造になっており、GTX 1080 Ti SLIでサーマルスロットリングと無縁なフルパフォーマンスを発揮可能です。マウスコンピューターからレビュー用サンプルをお借りして詳細なレビュー記事を公開しているので参考にしてください。
・ダブル水冷GTX 1080 Ti SLI搭載「G-Tune MASTERPIECE i1720PA1-SP-DL」をレビュー
6.パソコン工房
パソコン工房からはSkylake-X CPUを搭載したゲーマー向けBTO PCとして16コア32スレッドのCore i9 7960Xを搭載する「LEVEL-FA29-LCi9SX-XNVI」がラインナップされています。PCケースには自作PC向けに実績のある「Cooler Master MasterCase 5」が採用されており拡張性にも優れています。マザーボードには自作PC向けに市販されている「ASUS PRIME X299-A」が採用されています。電源ユニットは容量と変換効率認証のみで詳細不明です。GTX 1080 Tiのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。パーツを揃えてGTX1080 Ti SLI搭載BTO PCを価格比較
一口にBTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージに各社違いがあり、それによって価格が上下するので可能な限り公平な比較を行うため次のパーツ構成に可能な限り合わせる形で価格比較を行います。ついでにGTX 1080 Ti SLI搭載BTO PCのカスタマイズについて簡単に解説しておきます。「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。これら5つの適切な選び方さえ知っていれば記事の更新や閲覧のタイミングでは下の価格比較通りにならないかもしれませんが、そのときは解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。
- CPUについてはGTX1080 Ti SLIを積むなら最低でもCPUにはi7 7700Kを積んでください。ここからは予算と要相談になりますが、高リフレッシュレートかつ高解像度の液晶モニタを使用する場合はCPUボトルネックを避けるためにSkylake-X CPUを検討してもいいと思います。コスパを考えるとSky-Xの中ではi9 7900Xがおすすめです。i7 7820Xやi9 7900Xを選択する場合はCPUクーラーに240サイズ簡易水冷の採用をおすすめします。
- システムメモリは16GBか32GBを積んでください。16GBでも問題ないと思いますが4K解像度など高解像度狙いなら32GBのほうが安全かもしれません。メモリ枚数は合計容量が同じなら2、4、8枚のいずれもでも大丈夫です。
- 電源容量はGTX 1080 Ti SLIの場合はシステム全体で700Wが実消費電力になるので850Wの電源容量があれば大丈夫ですが、予算に余裕があるなら1000W以上を推奨します。変換効率もGoldかPlatinumがおすすめです。
- システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。
PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です、ゲーム用は960GB以上のSSDを選択してください。
- マザーボードは「Z270」とか「X299」とかチップセット名だけでなく「ASUS PRIME Z270-A」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。マザボメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしているのでASUS製のものを選ぶのが鉄板です。
SSDや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
比較を行う上で下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態の価格を比較します。
価格比較用のパーツ構成 | |
OS | Windows10 Home |
CPU | i7 7700K i9 7900X |
メモリ | 16~32GB |
グラボ | GTX 1080 Ti SLI |
システムストレージ | SSD 240GB 以上 |
データストレージ | なし(実際の購入に際しては960GB以上のSSDが推奨) |
電源 | 850W、Gold以上 |
その他付属品 | なし |
比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは960GB以上のSSDがおすすめですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに960GBのSSDの価格相場は2.5~3.0万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
KabyLake CPU&Z270マザーボード | ||||
BTOメーカー | モデル | 電源 | マザーボード | 価格 |
TSUKUMO | GX7J-C91/ZT |
Seasonic SS-860XP2S 860W, Platinum |
ASUS TUF Z270 MARK 2 |
40.7万円~ |
サイコム | G-Master SLI-Z370 |
Corsair RM850x 850W Gold認証 |
ASRock Z270 Extreme4 |
39.8万円~ |
ドスパラ システムストレージがデフォルトで750GB SSD |
ALLERIA ZZ-SLI |
Enhance ATX-1880 800W TITANIUM認証 |
Z270チップセット 詳細不明 |
36.7万円~ |
マウス コンピューター |
- | - | - | - |
Skylake-X CPU&X299マザーボード | ||||
BTOメーカー | モデル | 電源 | マザーボード | 価格 |
PCショップアーク (240サイズ簡易水冷にアップグレード) |
CROYDON CY-ISX6X29A-F |
Silverstone Strider Platinum SST-ST1000-PT 1000W Platinum認証 |
ASRock Fatal1ty X299 Gaming K6 | 48.9万円~ |
CROYDON CY-ISX10X29A-C |
Silverstone Strider Platinum SST-ST1000-PT 1000W Platinum認証 |
ASRock X299 Taichi |
51.0万円~ |
|
TSUKUMO | GX9J-E91/XT |
- | - | - |
サイコム (240サイズ簡易水冷にアップグレード) |
G-Master SLI-X299 |
Corsair HX1000i 1000W Platinum認証 |
ASRock Fatal1ty X299 Gaming K6 | 51.7万円~ |
ドスパラ | GALLERIA VZ-X SLI |
Enhance 800W Gold認証 (容量ギリギリなので注意) |
X299チップセット 詳細不明 |
56.1万円~ |
マウス コンピューター (メモリは32GBのみ、 NEXTGEARはSSDが480GBから、MASTERPIECEは960GBから) |
G-Tune MASTERPIECE i1720PA1-SP |
1200W GOLD 詳細不明 |
X299チップセット 詳細不明 |
56.4万円~ |
おすすめGTX 1080 Ti SLI搭載BTO PCのまとめ
構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて簡単にまとめます。- PCショップアークからはIntelのエンスー向けCPU Skylake-XとGTX 1080 Ti SLIを組み合わせたBTO PCをリリースされており、価格は高めですがカスタマイズが幅広く自作PC向けの高品質なパーツが採用されています。
- TSUKUMO:【近日更新】
- サイコムからはKabyLake i7 7700KとSkylake-Xの両モデルがラインナップされています。価格は高めですがカスタマイズが幅広く自作PC向けの高品質なパーツが採用されています。
- ドスパラははKabyLake i7 7700KとSkylake-Xの両モデルがラインナップされています。Kaby LakeのモデルはBTO PCとして価格が安めなところが魅力です。Skylake-Xのモデルは電源容量がギリギリで価格も割高なので微妙かも。
- マウスコンピューターはX299チップセット採用モデルのみです。マザーボードと電源が詳細不明なのが気になります。価格も割高なので微妙かも。
【ラインナップがまだ少ないので比較まとめは後日更新】
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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の組み合わせは避けたほうがいいのでしょうか?