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Intelのエンスー向け次世代CPUとなるSkyLake-XとKabyLake-Xのフルラインナップが正式に発表されました。12コア24スレッド「Core i9-7920X」が最上位と噂されていましたが直前のリーク情報通り、さらに上位モデルとして、14コア28スレッドの「Core i9-7940X」、16コア32スレッドの「Core i9-7960X」、そして真の最上位モデルとなる18コア36スレッドの「Core i9-7980XE」が存在することも正式に確認され、最上位の「Core i9 7980XE」は1999ドルからとなっています。また製品名については10コア以上のモデルは晴れて”Core i9”となりました。
製品公式ページ:http://www.intel.com/content/www/us/en/products/processors/core/x-series.html?cache=true
Broadwell-E i7 6950Xでは1700ドルだった10コアがCore i9 7900Xでは999ドル、Broadwell-E i7 6900Kでは1000ドルだった8コアがCore i7 7820Xでは599ドルと大幅に値下げされており、明らかにAMD Ryzenのコストパフォーマンスを意識した値下げになっています。去年i7 6950Xを買った身としては少し悲しい。
最上位の18コアとなるi9 7980XEも1999ドルと前世代から8コア増しで300ドル増しなのでOC可能な多コアCPUとしてはかなりコスパが高く感じます。ただし12コア以上のモデルについてコア/スレッド数以外は不明で発売日についても下位モデルよりも遅れてとのことです。
Intel SkyLake-X&KabyLake-Xのラインナップとスペック | |||||||
コア数/ スレッド数 |
L3 Cashe | PCI-E レーン数 |
ベース クロック |
TB2 | TB3 | 価格/ 発売予定 |
|
Core i9 7980XE |
18C/36T | TBD | TBD | TBD | TBD | TBD | 1999ドル 未定 |
Core i9 7960X |
16C/32T | TBD | TBD | TBD | TBD | TBD | 1699ドル 未定 |
Core i9 7940X |
14C/28T | TBD | TBD | TBD | TBD | TBD | 1399ドル 未定 |
Core i9 7920X |
12C/24T | 16.5 MB | 44 | TBD | TBD | TBD | 1199ドル 8月? |
Core i9 7900X |
10C/20T | 13.75 MB | 44 | 3.3 GHz | 4.3 GHz | 4.5 GHz | 999ドル 6月 |
Core i7 7820X |
8C/16T | 11 MB | 28 | 3.6 GHz | 4.3 GHz | 4.5 GHz | 599ドル 6月 |
Core i7 7800X |
6C/12T | 8.25 MB | 28 | 3.5 GHz | 4.0 GHz | – | 389ドル 6月 |
Core i7 7740X |
4C/8T | 8 MB | 16 | 4.3 GHz | 4.5 GHz | – | 339ドル 6月 |
Core i5 7640X |
4C/4T | 6 MB | 16 | 4.0 GHz | 4.2 GHz | – | 242ドル 6月 |
キャッシュ階層の改良による高速化や、Broadwell-Eでは単コアの高速動作機能であったTurbo Boost Max 3.0がSkyLake-Xでは2コアで高速動作が可能になるなど基本部分でも改良が加えられています。
チップセットはX299に刷新され、CPUソケットもHaswell-E/Broadwell-EのLGA2011-3からピンを増やしたLGA2066に変更されており前世代CPUとのマザーボード互換性はありません。現状では肩透かし感のあるOptane Memoryによるキャッシュ機能にも対応しています。
Computex2017等で展示・発表されているX299マザーボードについてまとめた記事の一覧についてはこちらをご覧ください
・X299チップセット搭載マザーボードのまとめ記事一覧へ
またオーバークロック関連の情報としてはメモリコントローラーの電圧操作が可能になっており、加えてCPU-チップセット間のDMIやPCI-Eのオーバークロックも可能になっているとのこと。また詳しい内容はまだ不明ですが、「Performance tuning protection plan」というOCに失敗してCPUを壊してしまった時のための保険プログラムのようなものを提供される予定のようです。
それとSkyLake-X関連について、前世代のBroadwell-EではDDR4メモリのOCがせいぜい3000MHz前半(ASRock X99 TaichiでOCの3300MHzサポート)でしたが、SkyLake-Xに対応したX299マザーボードでASRockからリリース予定のものがいくつかComputex2017の事前展示で公開されており、そこの仕様を見ると4000MHz越えのメモリOC対応をうたわれています。SkyLake-Xはメインストリーム向けKabyLake並みのメモリOC耐性を期待できるのかもと思っていましたが、メモリコントローラーの昇圧でこれが可能になっているのかもしれません。
ソース:https://www.techpowerup.com/233819/asrock-x299-oc-formula-by-nick-shih-pictured
あとリーク情報でSkyLake-XとKabyLake-Xの中にはハンダ(ソルダリング)ではなくグリスが存在するとの情報も出てきています。
ソース:https://www.overclock3d.net/news/cpu_mainboard/intel_s_skylake-x_and_kaby_lake-x_cpus_will_not_be_soldered/1
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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