スポンサードリンク
AMD Ryzen環境と相性が抜群との呼び声の高いSamsung Bダイですがバルク品ゆえに安価なDDR4メモリ「Samsung M378A1K43BB2-CRC」を購入してみたので3200MHzへの手動OC例を交えつつ簡単にレビューします。
先日レビューした「G.Skill FLARE X F4-3200C14D-16GFX」のようにOCプロファイルを使用して一発OCとはいかないので、やや上級者向けの品になりますが手動で適切にOC設定を施せば3200MHzで動作でき、DDR4メモリが高騰している現在、8GBが1枚7千円値という超コスパ優秀なDDR4メモリを紹介していきます。
Samsung M378A1K43BB2-CRCについては2018年4月現在価格が高くなってしまっています。代わりにPCショップアークから発売されている「ARD4-U16G48SB-26V-D Samsung Edition」が同じくSamsung B-Dieで、かつM378A1K43BB2-CRCよりも高速な定格2666MHz対応メモリなのでお勧めです。
Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRCの外観
まずはSamsung Bダイ M378A1K43BB2-CRCの外観からチェックしていきますが、見た目はいたって普通のDDR4メモリです。余談ですがDDR4メモリはヒートシンク付きしか買ったことがなくてダイむき出しはDDR3以来だったのでチップの小ささに驚きました。Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRCの検証
ここからは「Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRC」を使用して実際にメモリ周波数のOCを行います。なおオーバークロックはメーカー保証外の行為であり製品の破損やデータの消失もすべて自己責任となります。オーバークロック検証時は最小構成(CPU、マザーボード、メモリ、システムストレージ、グラフィックボード)以外は基本的にすべて外し、可能ならOC検証用のシステムストレージを用意するなど細心の注意を払ってください。最近のPCパーツは常識的な範囲内であればOCしても壊れることは滅多にないはずですが、データの破損は依然としてよくあることなので大切なデータは予め隔離するかバックアップをとってください。
メモリOCの基本や手順についてはこちらの記事でも紹介しているので今回は割愛します。
・8種のM/Bで試す!3200MHzのRyzen用OCメモリ「G.Skill F4-3200C14D-16GFX」をレビュー
Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRC DDR4メモリのメモリOCを行う環境としては、ASRock Fatal1ty X370 Professional Gamingなどで構成されているベンチ機を使用しました。
テストベンチ機の構成 | |
CPU | AMD Ryzen 7 1800X (レビュー) |
CPUクーラー | Wraith Max (レビュー) |
メインメモリ | G.Skill FLARE X 8GB×2=16GB 型番:F4-3200C14D-16GFX |
マザーボード |
ASRock Fatal1ty X370 Professional Gaming(レビュー) |
ビデオカード | MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC ファンレス (レビュー) |
システムストレージ |
CFD SATA SSD 120GB |
OS | Windows10 64bit Home |
電源ユニット | Corsair RM650i (レビュー) |
「Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRC」のメモリOCについてはXMPのようなプロファイルを使用した簡単OCはできず、動作周波数やタイミングを細かく各自の環境に合わせて調整していく必要があり、冒頭でも書いたように上級者向けです。また無選別なバルク品なので個体差で3200MHz回らない可能性もありますのでご注意ください。(たぶん3200MHzくらいならタイミング緩めればほぼほぼ回ると思いまが。)
とりあえずASRock Fatal1ty X370 Professional Gamingを使用した検証環境では次のようなBIOS設定でメモリ周波数を3200MHzにOCできました。ASRock Fatal1ty X370 Professional Gamingでは「ProcODT」という設定値がAutoのままではPOSTすらクリアできず、「60 ohm」に指定することで無事に起動しました。AutoでPOSTをクリアできない、起動後に安定しない場合は「ProcODT」を43.6~68.6の間で固定して安定するものを探してみてください
上級者向けとか言いつつ管理人もメモリOCはあまり得意ではない(詳しくない)のでメモリ周波数とタイミングの基本5項目のみを弄っただけですが、手動OC設定にて「Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRC」が3200MHz、18-18-18-18-38で動作しました。
memtestも本当に簡単にチェックしただけですがクリアしています。セカンド、サードタイミングをAutoにして詰めていないからか、3200MHzで今回の例以上にタイミングの基本5項目を詰めるとエラーがでました。3466MHzもCinebenchあたりは通るのですがmemtestでエラーがでました。タイミング詰めたら回るかもですが。個体差もあると思います。
3200MHz回ったといってもAGESA 1.0.0.6対応のASRock Fatal1ty X370 Professional Gamingを使っているのでややチートじゃね?との声が聞こえそうですが、AGESA 1.0.0.4aのASUS ROG CROSSHAIR VI HEROでも3200MHzで動作を確認できているので、やはり「Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRC」はAMD Ryzen環境とかなり相性が良いと思います。
「G.Skill FLARE X F4-3200C14D-16GFX」や「Corsair Vengeance LPX CMK16GX4M2Z3200C16」などAMD Ryzen環境でプロファイルOCによる3200MHz動作を謳っている製品はありますが、選別メモリのため容量単価が高いというネックもあり、コストを抑えたいということであれば「Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRC」は有力です。
「Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRC」は、それなりのメモリOCスキルが必要になるのと、バルクメモリのため若干の運ゲー的要素はあるものの、管理人の手ごたえ的にはRyzen環境でも比較的容易に3200MHzを狙えると感じました。なにより8GBで1枚7000円というコスパが光ります。
予算や他の購入候補メモリによっても評価が分かれるところですが、最初からXMP選別OCメモリではなく普通のDDR4メモリを買うつもりなら「Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRC」は文句なしにおすすめです。「G.Skill FLARE X F4-3200C14D-16GFX」あたりが候補として競合にならない限りはOCメモリが視野に入っているとしても、高いメモリ周波数でハイパフォーマンスなRyzen環境の構築を目指すなら、「Samsung Bダイ M378A1K43BB2-CRC」は検討してみても良いメモリだと思います。
あとRyzen環境でのメモリOC用のおもちゃとしては最適です。
以上、「Samsung M378A1K43BB2-CRC」のレビューでした。
手動でOCするのが面倒な人にはプロファイルOCで1発OKなこちらがおすすめ。
・8種のM/Bで試す!3200MHzのRyzen用OCメモリ「G.Skill F4-3200C14D-16GFX」をレビュー
関連記事
・第2世代Ryzen搭載のおすすめBTO PCを徹底比較・360サイズの最強簡易水冷CPUクーラー「Corsair H150i PRO RGB」をレビュー
(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
スポンサードリンク
APUが出たころに2台目組む時の参考にさせていただきます
でも よくよく考えると1枚7000円もするから2枚で14k、
オモチャにして使うにはそれはそれである程度の覚悟も必要に…