HTC Vive 軽量化



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17年4月以降のロットでは初期ロットと比較して15%の軽量化に成功したと一部で噂されているVR HMD「HTC Vive」が本当に軽量化されているのか、新旧ロットで比較してみました。


「HTC Vive」新旧ロットで梱包を比較

まず最初にパッケージのサイズですがはっきりとサイズが小さくなっています。
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内容品ふくむパッケージの重量もチェックしてみたところ初期ロットは5.3kgですが、現在のロットでは4.6kgに軽量化しています。
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続いて梱包の比較です。上が初期ロット、下が現在ロットです。初期のロットではスポンジスペーサーや水色の内部仕切りを採用するなど見栄えを重視した?梱包で、レビュアーの写真撮影を意識しているような気がします。現在のロットでは梱包が簡素になって軽量かつコンパクトになっています。初期ロットはレビューを意識した綺麗な梱包、以降は製造費・輸送費削減を意識した簡素な梱包というのは割と理にかなった作戦かもしれません。
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付属品については初期ロットでは以前公開したレビューの通りパッケージ内に収められていますが、現在のロットではHMD本体やコントローラー・ベースステーションの下が二重底になっており、下段に各種付属品が収められています。簡単にチェックした限りでは付属品については新旧でほぼ同じだったので新ロットで何か削られたとかは気にする必要はないと思います。
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「HTC Vive」新旧ロットでHMD本体の重量を比較

さて肝心のHTC ViveのVR HMD本体の重量が本当に軽量化しているのか、そしてどのくらい軽量化しているのかをチェックしていきます。
まずはケーブルを含むVR HMD全体の重量を比較してみました。初期ロットが873gに対して、後期ロットは766gとなっており確かに軽量化しているようです。
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さらに厳密にチェックするためケーブルを外して重量を比較してみました。旧ロットが567gに対して、新ロットは495gとなっており、旧/新=1.1454545……(新/旧=0.8730……)、ということでほぼ噂通り15%近くの軽量化がなされていることが確認できました。
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競合製品のOculus Rift CV1はケーブルなしの状態で460g前後なので新ロットでもまだHTC Viveのほうが重いものの、30g程度の差であれば重量による装着感の違いはほぼないと考えてよさそうです。
Oculus Rift CV1_weight_h

ちなみに重量のケーブルあり・なしで重量の差し引きが一致しないので念のためケーブルの重量も比較してみたところちょうど差分の重量の違いがありました。なおケーブル長は同じでした。
写真で見てもわかるかもしれませんが、旧ケーブルはラバーっぽい質感ですが、新ケーブルは若干プラスチッキーな質感なので、被膜の素材を変えて軽量化しているのかもしれません。新ケーブルは若干硬めで曲げにくい感じです。ただHMDケーブルは小さい曲率に曲げる必要はないので硬さがデメリットになる局面は少なそうです。
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「HTC Vive」はいつから軽量化したのか? 初期ロットユーザーへのサポートは?

さてHTC ViveのVR HMD本体が最新ロットでは軽量化していることは確認できたのですが、じゃあ一体いつを境にして軽量化ロットが世に放たれたのか、VR HMDの製造年月がVR HMD本体のケーブル端子傍に書かれているのでチェックしてみました。
今回チェックしたロットについては旧ロットが16年11月製造、新ロットは17年2月製造でした。軽量化の噂が出始めたのは4月頃のようですが17年2月以降のロットについては軽量化が施されているようです。
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記事中では初期ロットとは書いているものの、管理人は昨年12月のセールでHTC Viveを購入しました。国内ではそのあともクリスマスセールなどが行われていたので、軽量化ロットの出荷前にHTC Viveを購入したユーザーはかなり多いのではないかと思います。年末年始のセールの多さは……。

VR HMD本体は70gも軽くなると装着感が相当変わってくるので、軽量化前の初期ロットユーザーに対して、無償もしくは有償の交換サービスはないのか、とHTC Vive公式へ問い合わせたところ、具体的な回答ではなく保証期間と修理に関するテンプレメールが返信されました。
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HTC Vive公式としては軽量化について公に認めたくない感が伝わってきます。しかもガチの初期購入者は17年7月現在ですでにサポート期間を終了している件……。

梱包については販売戦略や企業努力ということでまあOKとして、VR HMD本体の軽量化については軽くなったこと自体は評価できるものの、あくまでサイレントアップデートを貫くHTC Vive公式の姿勢については疑問を覚えます。既存の軽量化前ユーザーへの対応も問い合わせの回答からは不透明ですし、10万円を超える製品に対するサポートとしてはモヤモヤするというか漠然と嫌な気分になるというのが正直な感想です。


以上、「15%軽量化と噂の「HTC Vive」を新旧ロットで比較してみた」でした。
HTC Vive 軽量化



HTC Viveについては公式通販からも購入可能ですが、アユートやアスクという代理店が正規の国内代理店となっており、Amazonや国内のPCパーツショップ等に卸しています。HTC ViveはPCパーツショップの通販なら国内から1,2営業日で発送してくれて翌日には届くのでこちらから購入するほうがおすすめです。
ちなみに管理人は今回TSUKUMOで新ロットを購入しました。



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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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