CORSAIR Commander PRO


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Corsair Link用ハブの「Corsair Commander mini」の後継モデルとなる「Corsair Commander PRO(型番:CL-9011110-WW)」をレビューします。内部USBヘッダーのハブ機能が追加されて、「Corsair Commander mini」では接続できなかったCorsair Link対応CPUクーラーなどとも接続可能になっているのでCorsair Link対応機器を複数使用しているユーザーは是非とも導入したいアイテムだと思います。
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ちなみに他の検証で忙しくてもうしばらく積んでいる予定だったのですが、CPUクーラーの検証などでも使用している「Corsair Commander mini」のファンコントロールが壊れたっぽいの急遽「Corsair Commander PRO」を引っ張り出してきため、ついでにレビュー記事にしました。「Corsair Commander PRO」を拡張可能なLEDテープキット「Corsair Lighting Node PRO」についても後日レビューよていです。
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製品公式ページ:http://www.corsair.com/ja-jp/corsair-commander-pro
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「Corsair Commander PRO」について

早速、「Corsair Commander PRO」についてチェックしていきます。
旧モデルのCorsair Commander Miniが飾り気のない茶箱に入っていたのと比較すると、新型の「Corsair Commander PRO」はCorsairのイメージカラーであるイエローを大きく使ったカラフルプリントのパッケージになっています。
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スリーブから中身を出すと保護ビニールに包まれたCorsair Commander PROの本体が収められていました。
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Corsair Commander PRO本体の下には各種付属品が収められていました。付属品は保証ガイド、マニュアル、LED機器延長ケーブル2本、4PINファン延長ケーブル6本、温度センサー4本です。
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新旧でサイズ比較すると若干変わってはいますが概ね似たようなサイズです。
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Corsair Commander PROの接続端子として、PWM対応4PINファン端子が6基、独自規格の3PIN LED端子が2基、独自規格の温度センサー端子が4基(幅は汎用2PINと同じなので汎用2PINも接続可能)、そしてCorsair Link対応機器のUSBハブとして使用可能な内部USBヘッダーが2基設置されています。
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旧型のCorsair Commander Miniではその他のCorsairLink対応機器との接続には独自のミニ端子を使用する形になっていましたが、新型の「Corsair Commander PRO」では内部USB2.0ヘッダーに変わって汎用性が増しています。USBヘッダーは普通のUSBハブなのでCorsairLink対応機器以外のUSB機器も接続可能です。ただ主要なCorsairLink対応機器としてはLEDイルミネーションコントローラーの「Corsair Lighting Node PRO」、Corsair H115i/H110iなどの簡易水冷CPUクーラー、AX1500iやHX1200iなどの電源ユニットの3つくらいがあるので内部USBヘッダーは最低3つ、可能なら4つは実装して欲しかったです。
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LED端子についてはCorsairの独自規格で、Corsair Link上ではRGB LEDイルミネーション操作が可能ですが、端子数は汎用品の4PINではなく3PINになっており、主な対応機器は「Corsair Lighting Node PRO(に付属するLEDテープ)」です。このLEDテープは単純なRGBテープではなく、LED球1つ1つに発光カラーを設定してオーロラのような発光パターンを可能にする個別操作に対応したアドレッサブル型LEDテープです。
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最近発売された「HD120/140 RGB 冷却ファン」や当サイトで以前レビューした「Dominator Airflow Platinum LED Fan」もCorsairの独自端子ですがこちらは4PINタイプなので、「Corsair Commander PRO」では使用できないので注意してください。Corsair Lighting Node PRO」に変換ケーブルが付属しているのでそれを使用することで「HD120/140 RGB 冷却ファン」と「Dominator Airflow Platinum LED Fan」も接続可能です。 個人的には自作PC用のLED端子は汎用4PINに統一して欲しいところ。



専用アプリ「Corsair Link」:セットアップ方法と基本的な使い方

「Corsair Commander PRO」や同製品に接続されたCorsairLink対応機器は同社のハードウェアモニタリング用専用アプリ「Corsair Link」で各種コントロールが可能になっています。
「Corsair Link」は公式サポートページからダウンロードできます。

「Corsair Link」ダウンロードページ:http://www.corsair.com/ja-jp/downloads

プルダウンメニューから「Corsair Link」を選択すると最新版の「Corsair Link」が表示されるのでここからダウンロードしてください。
Corsair LINK (1)

Corsair LINK (2)

公式ページから「Corsair Link」のインストーラーをダウンロードして、インストールするところはポチポチクリックしていくだけで簡単なので割愛するとして、インストールが完了したらデスクトップのショートカットアイコンから「Corsair Link」を起動します。初回起動時は再起動(reboot)を求められるかもしれませんがその際は一度再起動してから再度「Corsair Link」を起動してください。
Corsair Linkを起動すると次のようなタイルスタイルのトップメニューが表示されます。Corsair Link対応製品のみならずCPU、マザーボード、グラフィックボードの温度やファン回転数もモニタリング表示されます。
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トップメニュータブの「Options」を選択すると一般設定ウィンドウが表示され、言語設定やスタートアップ設定が可能です。言語には残念ながら今のことろ日本語はありません。
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トップメニュータブの「Profile」を選択すると「performance」「Balanced」「Quiet」の初期プリセットに加えて、ユーザー各自設定のプロファイルを作成できます。「Manage profiles」から新規プロファイルを作成可能です。選択中のプロファイルについてはメインウィンドウで設定の変更を行うと自動でプロファイルに変更が保存されます。
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各種構成パーツのタイル上に表示されている温度やファン回転数などモニタリング値をクリックすると設定ウィンドウが表示されます。
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設定ウィンドウの「Configure」タブではモニタリング値の表示名を変更可能です。
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「Notifications」タブでは設定中のモニタリング値が「Mini value」を下回るか「Max value」を上回った時のアラートや自動シャットダウンなどの設定が可能です。
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トップメニュータブのConfigureを選択するとPCケースの写真が表示されて、現在Corsair Link上でモニタリングされている値のタイル一覧がウィンドウ左に並んでいるので、ドラッグ&ドロップでPCケースの写真状に配置してPCケース内の温度状況などをグラフィカルに確認可能です。
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上で表示されるPCケースの写真は設定の「Choose Case image」からサンプルイメージとして用意されているCorsair製のPCケースの写真や自分で用意した写真に変更できます。
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トップメニュータブのGraphingを選択するとウィンドウ右側に追加で各種モニタリング値のリアルタイムグラフを表示するフロートウィンドウが表示されます。トップメニューのタイル状に表示されているモニタリング値は全てグラフ表示とログの取得が可能です。
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リアルタイムグラフウィンドウ右上の「Configure」ボタンを選択すると、追加の設定ウィンドウが表示されます。設定ウィンドウ上ではチェックボックス形式でモニタリングを行うモニタリング値を個別に指定できます。モニタリングにチェックを入れた項目のログを取る場合にログファイルの出力場所とログ間隔を設定できます。モニタリング値のログを取る場合はリアルタイムグラフウィンドウ右下の「logging」のチェックボックスにチェックを入れます。
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ちなみにCorsair Linkに対応したCorsair製の電源ユニットを接続している場合はCorsair Link上から消費電力や電力のモニタリング、ファン動作カスタマイズ、+12Vレーンの設定が行えます。
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専用アプリ「Corsair Link」:ファンコントロールの使い方

Corsair Commander PROでは専用アプリ「Corsair Link」上で接続された冷却ファンのファンコントロールが可能です。
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具体的にはCorsair Commander PROタイル上のファン回転数をクリックすると下のようにファン設定ウィンドウが表示されます。「Mode」のプルダウンメニューから「Default」「Quiet」「Balanced」「Performance」の4つのプリセットに加えて、ユーザー任意設定の「Custom」、ファン回転デューティ比固定の「Fixed %」、ファン回転数指定の「Fixed RPM」、定格フル回転の「Max」を選択できます。
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「Default」「Quiet」「Balanced」「Performance」「Custom」のファンカーブ型のファンコントロールモードでは、Corsair Commander PROに接続された温度センサーに加えて、Corsair Link上でモニタリング可能な各種温度をファンコンソースとしてプルダウンメニューから選択できます。
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ユーザーが任意のファンコントロールカーブを設定可能な「Custom」モードでは接続しているファンの下限・上限ファン回転数の範囲内で500~4000RPMで、5点のファンカーブ頂点を自由に設定できます。
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ファン回転デューティ比やファン回転数を固定できる「Fixed」モードでは、デューティ比や回転数の数値を直打ちで入力して設定可能です。
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「Corsair Commander PRO」を使用したLEDイルミネーション操作については、Corsair Lighting Node PROのレビューと合わせて後日、記事にする予定です。



以上、「Corsair Commander PRO」のレビューでした。
Corsair Commander PRO





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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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