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オーストリアのCPUクーラーメーカーNoctua製としては初となるハードウェアファンコントローラー「Noctua NA-FC1」をレビューします。ハードウェアファンコントローラーは多くが単純な12Vの降圧型で一部に昇圧型がありますが、「Noctua NA-FC1」はファンコントローラー上のダイヤルを使用してデューティ比を指定し、PWM信号を生成するというファンコントローラーになっています。

製品公式ページ:http://noctua.at/en/na-fc1
マニュアル:http://noctua.at/media/blfa_files/manual/noctua_na_fc1_manual_en.pdf

ファンコントローラー本体以外の付属品はマニュアル、4PINファン端子延長ケーブル、4PINファン端子3分岐ケーブル、SATA電源ケーブルとなっています。

電源ケーブルはファンコントローラーに接続するための4PINファンのメス型端子から、電源取得用のSATA電源端子とマザーボードに接続するための4PINファン端子が分岐しています。

ファンコントローラー「Noctua NA-FC1」本体のサイズはIntelのメインストリームCPUと同程度となっており非常にコンパクトです。

オレンジ色のLEDは輝度でファンコンのダイヤルによる速度調整のデューティ比を示すインジケーターになっています。ダイヤル下にあるボタンは「No Stop Mode」切り替えボタンとなっており、緑色のLEDはNo Stop Mode
のON・OFFに連動しています。


電源ケーブルを接続すると下のようになります。

「Noctua NA-FC1」の動作については公式マニュアルで英語ですが詳しく解説されています。
マニュアル:http://noctua.at/media/blfa_files/manual/noctua_na_fc1_manual_en.pdf
「Noctua NA-FC1」が他のファンコントローラーと違う点は冒頭でも書いたようにPWM信号を生成するタイプのファンコンですが、加えて電源ケーブルから分岐するファン端子を接続したマザーボードによるPWMファンコントロールも可能という仕様になっています。
下のグラフはNoctua公式のマニュアルに掲載されているものですが、ファンコントローラーのダイヤルからファン回転数を80%や50%に設定することでマザーボードによるファンコントロールのレンジを変更することができます。

またファンコンのダイヤルからファンコントロールの回転数レンジを変更すると当然、ファン回転数の最小値も小さくなってしまいますが、300RPM以下になってファンが停止しないようにする「No Stop Mode」という機能が用意されています。No Stpo Modeを有効にするとファン回転数が300RPM以下になるような状態でも自動的に300PRMを維持するように機能します。

マザーボードPWM信号との併用可能な構造なのでファンコンダイヤル側は12V電源をPWM信号に変換する構造かなと思っていたのですが、マザーボード側を100%にして、「Corsair ML120 PRO(仕様では400~2400RPM)」をダイヤルで操作してみたところ、綺麗に400~2400RPMで操作することができました。Noctua NF-A15 PWM(300~1500PRM)も同様に綺麗に操作できたので、+12Vは弄らずに純粋に4ピン目から出力されるPWM信号だけを操作しているようです。


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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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