Core i7 8700K Delid


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国内でも11月2日に販売開始が決定したIntel第8世代CoffeeLake-Sの6コア12スレッドCPU「Core i7 8700K」の速報レビュー第2段は安定の殻割りクマメタル化によるオーバークロックです。標準グリスでは温度的に厳しかったCore i7 8700Kの5.1GHz以上のOCにチャレンジしていきます。
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Core i7 8700Kの殻割りクマメタル化について

まず最初に「Core i7 8700K」の殻割りクマメタル化について紹介しておきます。
「Core i7 8700K」などCoffeeLake-S CPUはHaswell/Skylake/KabyLake用の殻割りツールとの互換性があるので、既存の殻割りツールを使用することで簡単に殻割りが可能です。もちろん当サイトと汐見板金で共同開発した国産殻割りツール「Delid Master」でも問題なく殻割りを行えます。
今回は殻割りの手順についてはざっくりと流して紹介していますが、「Delid Master」のレビュー記事では殻割り後の処置や必要なものについても詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
【一家に1台】汐見板金の国産殻割りツール「Delid Master」をレビュー!
Delid Master
ただ「Delid Master」は速報レビュー用の機材としての側面が強く、CPUの寸法が変わっても専用ツールを待たずに割れるという汎用性を重視したので、単純に”Core i7 8700Kを割る”というだけであれば、Rockit88やAquacomputer Dr. Delid toolなどLGA115X系専用殻割りツールの方が殻割りは簡単に行えて安価に済みます。
管理人も今回は「Delid Master」を使用せず個人的にLGA115X系を一番割り易いと感じているAquacomputer Dr. Delid toolを使用しました。Dr. Delidではヒートスプレッダを横にずらすのではなく回転させてずらす構造になっており、パキッと弾ける感覚もなくスルッとヒートスプレッダがズレてくれます。
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「Core i7 8700K」用にこれから殻割りツールを1つ購入しようと思っているなら、Aquacomputer Dr. Delid toolがおすすめです。国内ではオリオスペックなどで購入できます。
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御覧の通り「Core i7 8700K」のCPUダイとヒートスプレッダ間の熱伝導にはグリスが使用されています。
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殻を割ったら標準で塗られているグリスとヒートスプレッダを固定していたゴム系接着剤を除去します。グリスはアルコール系ウェットティッシュで拭いて、シール材は爪で擦れば取り除くことができます。
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CPUダイ左下に金属端子があるので安全のため絶縁耐熱接着剤で養生します。ダイの周りに抵抗やらコンデンサやら素子の敷き詰められていたSkylake-X CPUに比べると殻割り後の処置は非常に簡単です。
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これでCPUダイとヒートスプレッダを間に液体金属系グリスを塗るための下準備は完了です。殻割り後に塗布する液体金属グリスとしてはリキプロこと「Liquid PRO」が定番のグリスでしたが、比較レビュー記事以来、管理人はさらに冷えるクマメタルさんにあっさり宗旨替えしました。
リキプロ越え!「Thermal Grizzly Conductonaut」を殻割りi7 7700Kでレビュー
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今回も液体金属グリスにはクマメタルさんこと「Thermal Grizzly Conductonaut」を使用しています。導電性があるのでCPUクーラーとヒートスプレッダの間には怖くて使えませんが、ヒートスプレッダでほぼ密封してしまう殻割り後の熱伝導グリスとしては抜群に冷えるのでおすすめです。
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あとはCPUダイ本体とヒートスプレッダのダイに接触する部分にクマメタルを塗って、ゴム系シール材で再度ヒートスプレッダをCPUのPCB基板に装着し、シール材がしっかり固まるまで半日ほど待てば「Core i7 8700K」を殻割りクマメタル化完了です。DSC01374
冒頭では殻割りにはAquacomputer Dr. Delid toolがおすすめと書きつつ、割った後はしれっとRockit 88を使用しています。殻割り後の処置についてはRockit 88のほうが便利なので管理人はAquacomputer Dr. Delid toolとRockit 88の二刀流で殻割りクマメタル化を行いました。

以上で「Core i7 8700K」の殻割りクマメタル化は完了です。



殻割りクマメタル化したCore i7 8700Kの冷え具合やOC耐性について

ここからは本題の殻割りクマメタル化したCore i7 8700Kの冷え具合やOC耐性についてチェックしていきます。
殻割りクマメタル化したCore i7 8700KのOC検証には当然ですが前回同様にマザーボードの「ASUS ROG MAXIMUS X HERO(Wi-Fi AC)」など次の検証機材を使用しました。
テストベンチ機の構成
CPU Intel Core i7 8700K 殻割りクマメタル化
6コア12スレッド 4.4~4.7GHz
CPUクーラー Fractal Design Celsius S36
レビュー
メインメモリ G.Skill Trident Z RGB
F4-3866C18Q-32GTZR
DDR4 8GB*4=32GB (レビュー
マザーボード
ASUS ROG MAXIMUS X HERO(Wi-Fi AC)
レビュー
ビデオカード MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC
ファンレス (レビュー
システムストレージ
Samsung 850 PRO 250GB (レビュー
OS Windows10 Home 64bit
電源ユニット Corsair HX1200i (レビュー

CPUとCPUクーラー間の熱伝導グリスには当サイト推奨で管理人も愛用しているお馴染みのクマさんグリス(Thermal Grizzly Kryonaut)を塗りました。使い切りの小容量から何度も塗りなおせる大容量までバリエーションも豊富で、性能面でも熱伝導効率が高く、塗布しやすい柔らかいグリスなのでおすすめです。
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以上で検証機材のセットアップも完了です。
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さて殻割りクマメタル化を行った「Core i7 8700K」の手動オーバークロックを行います。
まずは殻割り前に測定したデータと殻割り後のデータでクマメタル化による冷え具合の比較を見ていきます。「Core i7 8700K」のOC設定については前世代のKabyLake i7 7700K等とほぼ同じように設定すればOKとなっており、殻割り前後の温度比較では「全コア5.1GHz」、「コア電圧1.400V」、「ロードラインキャリブレーション:Level7」、「SVID:Disable」と設定しました。
Core i7 8700K 5.1GHz OC BIOS Setting_1Core i7 8700K 5.1GHz OC BIOS Setting_2
Core i7 8700K 5.1GHz OC BIOS Setting_3Core i7 8700K 5.1GHz OC BIOS Setting_4

上の設定でCore i7 8700Kを上の設定で5.1GHzにOCするとCinebenchのスコアは1663となりました。
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OC後のストレステストについては、FF14ベンチマークの動画(再生時間8分、WQHD解像度、60FPS、容量4.7GB)でAviutl+x264を使ってエンコードを行いました。エンコード時間はCore i7 8700Kの場合15分ほどなので同じ動画のエンコードを2つ並列して2周実行しています。テスト中のファン回転数は一定値に固定しています。
注:CPUのストレステストについてはOCCTなど専用負荷ソフトを使用する検証が多いですが、当サイトではPCゲームや動画のエンコードなど一般的なユースで安定動作すればOKとういう観点から管理人の経験的に上の検証方法をストレステストとして採用しています。
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殻割りクマメタル化前後でのCore i7 8700KのCPU温度は次のようになっています。
CPUクーラー「Fractal Design Celsius S36」でファン回転数を1300RPMとしていますが、殻割り前はCPU温度が開始数分でCPU温度が80度を超えて、10分ほど負荷をかけ続けると最大温度は91度に達しましたが、殻割りクマメタル化を行うことで、最大温度68度と23度も温度を下げることができました。平均温度で見ても殻割り前後で21度の温度差が出ました。前回のレビューでは非殻割りでも8700Kを5.0GHzで常用できるという結果でしたが、殻割りクマメタル化を行うことで5.0GHz常用はさらに容易になると思います。
1GHz temp


Core i7 8700Kの殻割りクマメタル化によって温度面でOC耐性を上げることができたのでさらにアグレッシブなOC設定を行ってみました。
OC設定の詳細は「全コア5.2GHz」、「コア電圧1.440V」、「ロードラインキャリブレーション:Level6」、「SVID:Disable」として、Core i7 8700Kを全コア5.2GHzにOCしました。
2GHz OC BIOS Setting_12GHz OC BIOS Setting_2
2GHz OC BIOS Setting_32GHz OC BIOS Setting_4

上の設定でCore i7 8700Kを上の設定で5.2GHzにOCするとCinebenchのスコアは1703となりました。
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下はCPUや動作クロック別のCinebenchのベンチマークスコア比較となっています。
Core i7 8700K Cinebench_2

殻割りクマメタル化したCOre i7 8700Kを5.2GHzにOCしてストレステストを実行した結果が次のようになっています。CPUクーラー「Fractal Design Celsius S36」でファン回転数を1300RPMとしていますが、5.2GHz、1.440Vの設定でも最高温度は70度に収まりました。
2GHz stress
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CoffeeLake-Sについては1.400Vを超えてもASUSマザーボードのBIOS画面では注意の黄色文字なので、上の温度検証の結果も加味して考えると、従来のCPUから考えるとちょっと怖いですが1.5V弱まで昇圧しても問題ないようです。
2GHz OC BIOS Setting_4

続いて各CPU別にシステム全体の消費電力を比較してみました。
測定には電源ユニット「Corsair RM650i」のCorsair Linkによる電力ログ機能を用いてコンセントからの出力ではなく変換ロスを差し引いた純粋な検証システム全体への入力電力をチェックしています。消費電力測定の負荷には上の温度テスト同様に動画のエンコードを行い、最初5分間の平均電力を消費電力、最大電力を瞬間最大負荷としています。
殻割りクマメタル化したCore i7 8700Kを5.0GHz以上にOCしていくと、消費電力については5.0GHzから0.1GHzずつ上げるにしたがって20W程ずつ増加していきました。とはいえ5.2GHzにOCしても5.0GHzにOCしたCore i7 7800Xよりも消費電力が低いので前回同様にCoffeeLake-Sのワッパの良さが伺えます。
2GHz power

今回殻割りしたCore i7 8700Kは非殻割りで5.0GHz常用が限界くらいの石(たぶんハズレ寄りな石?)なのでコア電圧を1.500V弱まで昇圧しても5.3GHzあたりが限界そうな感触ですが、非殻割りの1.350Vで5.3GHz程度回るような当たり石であれば殻割りクマメタル化すれば5.5GHzも狙えるかもしれません。


以上、6コア12スレッド「Core i7 8700K」を殻割り5.2GHzにOCレビュー、でした。
Core i7 8700K Delid







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検証機材として使用している以下のパーツもおすすめです。

G.Skill Trident Z RGB DDR4メモリ
G.Skill Trident Z Black DDR4メモリ Skylake-X対応
G.Skill
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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