IN WIN MARS


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可変アルミニウム製ファンフレーム搭載でハイエンドマザーボードのVRM電源やグラフィックボードのためのスポットクーラーに最適な冷却ファン「IN WIN MARS」シリーズのブラックレッド(型番:MARSFAN-1PK-RED)とブラック(型番:MARSFAN-1PK-BLA)を購入したのでレビューしていきます。
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先日アップグレード換装したメイン機のASUS WS X299 SAGEさんが水冷ブロック非対応だったので管理人もメイン機用にポチってみました。140mmモデルも出てほしい。

製品公式ページ:https://www.in-win.com/ja/fans/mars
マニュアル:https://www.in-win.com/ja/manual/fans/mars/mars

IN WIN MARS


IN WIN MARS 120mmファン レッド MARSFAN-1PK-RED
IN WIN MARS 120mmファン ブラック MARSFAN-1PK-BLA
IN WIN
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IN WIN MARSの外観・付属品

まずはIN WIN MARSの外観や付属品をチェックしていきます。
紙製のパッケージを開くとファン本体や付属品はプラスチックのスペーサーに収められていました。
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付属品はPWM対応4PINファンケーブル、USB給電ケーブル、各種ネジ類です。
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PWM対応4PINファン端子ケーブルはマザーボード側が「IN WIN MARS」用の2.5mmジャックと、PWM対応4PINファン端子(タコメーター端子なし)の2つに分岐しています。
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「IN WIN MARS」は2.5mmジャックを使用することでケーブルが交換できる仕様になっており、USB Type-A端子で給電を行えるUSBケーブルも付属します。
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「IN WIN MARS」を120mmファンに固定するためのテーパーネジやラジエーターに固定するための長ネジと短ネジが付属します。
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「IN WIN MARS」の外観をチェックしてみるとアルミニウム製のフレーム部分は艶のある黒色塗装になっており、レッドブラックモデルではファンブレード部分が赤色で、フレームのヒンジやファン軸はメタリックレッドになっています。ブラックモデルではファンブレード部分が黒色で、フレームのヒンジやファン軸はシルバーになっています。一般的な冷却ファンでは軸フレーム側が排気になっていますが、「IN WIN MARS」では写真のように軸フレームのある上側が吸気になっています。
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冷却ファン本体のスペックとしては、定格は1400RPMですがPWM対応4PINファンなので600RPMから1400RPMの範囲内でPWM速度調整に対応します。ファン側は2.5mmジャックのケーブルを装着する構造になっており、マザーボードに接続するファン端子ケーブルに加えて、USBバスパワー駆動が可能なUSBケーブル(おそらく昇圧回路内蔵)から給電可能です。
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フレームの稼働ヒンジの根本が四隅の1つにあるので固定ネジ穴はそれを除く3か所になります。ファンの裏側にはファンフレーム固定時にファンからの振動を抑制するための防振ゴムがネジ穴周辺に4か所貼られています。自称軸ソムリエの管理人が軸音テイスティング(耳を近づけてファンを指で弾くだけ)をしてみたところ、「IN WIN MARS」は若干低速回転時の軸音が聞こえました。
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可変ファンフレームの自由度はファン固定プレート部分から見て、根本が水平360度及び垂直200度、さらにファン本体に繋がるアーム側のヒンジ(45度)が360度に回転可能になっています。ヒンジはファンを保持でき、かつスムーズに可変させることができる適度な硬さになっています。
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120mm冷却ファンのマウントスペースやファンそのものに固定できて、可変アルミフレームで自由にセットして、マザーボードのVRM電源やグラフィックボードなどユーザーが冷やしたい部分へ直接風を当てて冷やすことができるので、「IN WIN MARS」はスポットクーラーとして重宝する製品です。
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電源を接続するとファンブレード上のフレームにあるラインに内蔵されたLEDイルミネーションが点灯し、レッドブラックでは赤色、ブラックでは白色に発光します。
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「IN WIN MARS」にはアルミニウム製の金属フレームが採用されているのでプラスチック製フレームの標準的なファンよりも重いのではないか、と気になるかもしれませんが、重量を測定してみたところ、一般的なプラスチック製フレームのファンは160~180g程度に対して、「IN WIN MARS」は200g程度でした。たしかにプラスチック製フレームの製品よりは重いですが、フレーム可変時にフレームがファン本体の重さに負けてファンが垂れ下がるようなこともなかったので重量面での問題はないと思いました。
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IN WIN MARSでマザーボードのVRM電源を冷やす

続いて可変アルミフレームによってスポットクーラーとしての活躍が期待できる「IN WIN MARS」で、CPUがますます多コア高クロックになって、さらにユーザーによるOCで痛めつけられているマザーボードのVRM電源を冷やしてみます。

「IN WIN MARS」によるVRM電源冷却性能の検証には、18年4月に発売したばかりの最新プラットフォーム第2世代RyzenからRyzen 7 2700XとASRock X470 Taichiを組み合わせて、コアクロックを全コア4.1GHz、メモリクロックを3200MHzにオーバークロックし、動画のエンコードで一定時間負荷をかけ続けて、スポットクーラーがある場合とない場合で比較してみました。

Ryzen 7 2700XとASRock X470 Taichiで構成される検証機材の詳細については次のテーブルの通りとなっています。
テストベンチ機の構成
CPU AMD Ryzen 7 2700X
レビュー
CPUクーラー Corsair H150i PRO RGB
レビュー
メインメモリ G.Skill FLARE X
F4-3200C14D-16GFX
DDR4 8GB*2=16GB (レビュー
CPUベンチ用
ビデオカード
MSI GeForce GT 1030 2GH LP OC
ファンレス (レビュー
システムストレージ
WD Blue 3D NAND SATA SSD 500GB
レビュー
OS Windows10 Home 64bit
電源ユニット Corsair HX1200i (レビュー
ベンチ板 STREACOM BC1 (レビュー

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まずはスポットクーラーがない状態で、コアクロックを全コア4.1GHz、メモリクロックを3200MHzにオーバークロックしたRyzen 7 2700Xに負荷をかけ続けたところ、ASRock X470 TaichiのVRM電源温度は70度半ばに達しました。ソフトウェアモニタリングでは70度後半に達しています。8コア16スレッドのRyzen 7 2700XをOCした負荷を考えると16フェーズVRM電源搭載というだけあってASRock X470 Taichiはかなり優秀な結果ですが、やはり高温ではあります。
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続いてラジエーター冷却ファンの1つに「IN WIN MARS」を固定して、ASRock X470 TaichiのVRM電源周りに風が当たるようセットし、スポットクーラーとして1200RPMで冷却を行いました。
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「IN WIN MARS」をスポットクーラーとしてVRM電源に風を当てて冷やしてやったところ、VRM電源温度は20度以上下がって50度を少し上回る程度の温度になりました。これくらいの温度だとかなり安心して運用できます。
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IN WIN MARSのレビューまとめ

最後に可変アルミフレーム搭載ファン「IN WIN MARS」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ

  • 可変アルミフレームで冷やしたいところへ自由に風を当てられる
  • 120mmファンマウントスペースや120mmファン自体へ固定可能
  • 600RPM~1400RPMの範囲内でPWM速度調整可能
  • フレームにLEDイルミネーション搭載 (個人的には要らない)
悪いところor注意点
  • 国内販売価格は税込み7500円(北米59ドル)と高価

可変アルミニウム製ファンフレームを搭載する冷却ファン「IN WIN MARS」シリーズはトップやフロントに設置した水冷ラジエーターの冷却ファンやリアのケースファンに直接固定し、可変フレームでファン本体の位置を自由自在に動かすことで、マザーボードのVRM電源やグラフィックボードの背面など冷やしにくいところに狙って風を当てることができます。
国内販売価格は税抜き6980円と高価なのが玉に瑕ではありますが、発熱の大きいエンスー向けマザーボードやハイエンドグラフィックボードを使用しているユーザーに「IN WIN MARS」はお勧めな冷却ファンです。


以上、「IN WIN MARS」のレビューでした。
IN WIN MARS

IN WIN MARS 120mmファン レッド MARSFAN-1PK-RED
IN WIN MARS 120mmファン ブラック MARSFAN-1PK-BLA
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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