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NVIDIAのゲーマー向け次世代GPU”GeForce RTX 20XXシリーズ”のミドルクラスモデルとして登場予定のGeForce RTX 2060についてスペック、性能、価格そして発売日について情報をまとめました。
【2019年1月7日】
NVIDIAの公式イベントでGeForce RTX 2060が1月15日より販売価格349ドルからで発売されることが正式発表されました。
製品公式ページ:https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/graphics-cards/rtx-2060/

NVIDIA GeForce RTX 2060のスペックと価格
19年1月に登場が予想されているNVIDIAのゲーマー向けGPU Turing世代GeForce RTX 20XXシリーズのミドルクラスに位置するGeForce RTXはCUDAコア数が1920コア、VRAMはバス幅192bitで14Gbpsの6GB GDDR6を搭載し、メモリ帯域は336GB/sに達するようです。このスペックが実現するのであればGeForce RTX 2060は前世代上位クラスのGeForce GTX 1070を超え、GeForce GTX 1070 Tiに迫る性能が期待できそうです。
なおRTX 2060に採用されるVRAMメモリの種類については、GDDR6とGDDR5の2種類があり、容量も最大6GBに加えて、4GBと3GBの小容量下位モデルがラインナップされるとの情報もあります。

肝心要のRTX 2060の販売価格は349ドルからとなるため、ミドルクラスに位置する60番台のGPUですが、RTX 20XXシリーズの上位モデル同様に従来で1つ上のナンバリングの後継モデル的立ち位置になりそうです。19年1月7日に正式発表、15日に発売と予想されています。
NVIDIA Geforce RTX 2060のスペック&価格 | |||||
GPU名 | RTX 2060 | RTX 2070 | GTX 1070 Ti | GTX 1070 |
GTX 1060 |
GPUダイ | TU106-300 |
TU106-400 | GP104-300 |
GP104-200 | GP106 |
製造プロセス | 12nm FinFET | 12nm FinFET | 16nm FinFET | 16nm FinFET | 16nm FinFET |
CUDAコア | 1920 | 2304 | 2432 | 1920 | 1280 1152 |
TMU/ROP | 120/48 | 144/64 | 152/64 |
120/64 | 80/48 72/48 |
RTコア | 30 | 36 | - | - | - |
Tensorコア | 240 | 288 | - | - | - |
ベースクロック | 1365MHz | 1410MHz | 1607 MHz | 1506 MHz | 1506 MHz |
ブーストクロック (FE) |
1680MHz (") |
1620MHz (1710MHz) |
1683 MHz | 1683 MHz | 1708 MHz |
メモリ | 6GB GDDR6 (バリエーションあり?) |
8GB GDDR6 | 8GB GDDR5 | 8GB GDDR5 | 3GB GDDR5 6GB GDDR5 |
バス幅 | 192bit | 256-bit | 256-bit | 256-bit | 128-bit |
メモリクロック | 3500 MHz | 3500 MHz | 2000 MHz | 2000 MHz | 2000 MHz |
有効 メモリクロック |
14000 MHz | 14000 MHz | 8000 MHz | 8000 MHz | 8000 MHz |
メモリ帯域 | 336 GB/s | 448 GB/s | 256 GB/s | 256 GB/s | 256 GB/s |
補助電源 | 8PIN~ (AIBには6PINも?) |
8PIN~ | 8PIN~ | 8PIN~ | 6PIN~ |
TDP | 160W | 175W (FE:185W) |
180W |
150W | 120W |
登場時期 |
1月7日登場 1月15日発売 |
18年10月 | 17年10月 |
16年6月 | 16年10月 |
価格 | 349ドル~ |
499ドル~ FE:599ドル |
449ドル~ |
399ドル~ (価格改定後) |
249ドル~ |
NVIDIA GeForce RTX 2060の実ゲーム性能
GeForce RTX 2060の性能は上で紹介したスペックから、前世代ミドルハイクラスのGTX 1070を上回り、GTX 1070 Tiに迫る性能になることが予想されます。NVIDIA公式発表ではRTX 2060の性能についてスライドで次のように公表されています。前世代同クラスのGTX 1060を平均的に40~60%上回り、ベストケースでは80%以上に達することもあるようです。また古いゲームよりも18年や19年に登場する最新ゲームでより高速化の恩恵が受けられるとのこと。”RTX”の名前の通りリアルタイムレイトレーシングによるPCゲーミングにも対応します。


また正式発表前にリークしたNVIDIAが公開予定のベンチマーク情報から、平均性能比率を算出すると、RTX 2060は前世代同クラスのGTX 1060を48%上回る性能になるようです。RTX 2080等の上位モデルの公式ベンチの傾向から考えて、GTX 1070を若干上回るくらいが先行レビュアーや一般ユーザーによる検証結果になりそうです。

RTX 2060は”RTX”の名前の通りレイトレーシングにも対応しており、Battlefield VにおいてフルHD/レイトレ中画質で60FPS以上はキープできるとのこと。



ソース:https://videocardz.com/79505/nvidia-geforce-rtx-2060-pricing-and-performance-leaked
NVIDIA次世代GeForceのナンバリングやコードネームは? レイトレーシングって何?
NVIDIAの次世代GPUのゲーマー向けモデルGeForceについては、採用されるGPUアーキテクチャ/コードネームがVolta(ボルタ)、Ampere(アンペア、アンペール)、Turing(チューリング)など、またナンバリングについても11XXなのか20XXなのかと錯綜していましたが、『NVIDIA次世代GeForceのナンバリングやコードネームはTuringで、ナンバリングはRTX 20XXシリーズ』となりました。これまでのNVIDIA GeForce製品では製品の世代やその世代の中でのハイエンドやエントリーなどの位置づけを表すナンバリングの前に”GTX”という頭文字が付いていましたが、今回発表される次世代GeForceからは、2018年を元年としてNVIDIAが新たに推していく3Dグラフィックス技術「Raytracing(レイトレーシング)」になぞらえて、頭文字も刷新されて”NVIDIA GeForce RTX 20XX”となっています。
ちなみに「Raytracing(レイトレーシング)」に関する概要は4Gamerの記事で、現在主流なラスタライズ法との比較しつつ図で解説されています。
https://www.4gamer.net/games/033/G003329/20180320141/


ラスタライズ法では”だいたいこんな感じ”と大雑把に再現していましたが、レイトレーシングでは照明(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。「Raytracing(レイトレーシング)」を採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。






RTX 20XXシリーズのロンチイベントではレイトレーシング(NVIDIA RTX)をサポートするゲームとして、すでに発売済みのFinal Fantasy XV PC版やPUBG、今後発売予定のShadow of the Tomb Raiderやバトルフィールド5を含めて21タイトルが発表されています。

NVIDIA GeForce RTX 20XXシリーズのリファレンスモデル”Founders Edition”について
NVIDIA GeForceシリーズのリファレンスモデルでは長らくブロアーファンを搭載した外排気型のGPUクーラーが採用されていましたが、NVIDIA GeForce RTX 20XXシリーズのリファレンスモデルとなるFounders Editionではツインファンの内排気型GPUクーラーとなっています。
GTX10シリーズから始まったFounders Editionは従来で言うところのNVIDIA公式のリファレンスという位置づけでしたが、GeForce RTX 20XXシリーズではその認識に反して、Founders EditionはブーストクロックがNVIDIAの定める標準値よりもOCされており、価格も規定の底値よりも100~200ドルほど高いので”リファレンス”ではなくNVIDIAファンモデル的位置づけに変わったという印象です。
ただしRTX 2060のFounders EditionはファクトリーOCなしのほぼリファレンス仕様となるようです。



USB Type-C 1本でVR HMDに繋がるVR接続規格「VirtualLink」に対応
NVIDIA、Oculus VR,Valve(HTC Vive),AMD,Microsoftが参画する業界コンソーシアムによって策定されたUSB Type-Cケーブル1本でVR対応ヘッドマウントディスプレイをPCなどと接続するための規格「VirtualLink」が発表されていましたが、NVIDIA GeForce RTX 20XXシリーズは「VirtualLink」に対応したUSB Type-Cビデオ出力も搭載されます。今のところ「VirtualLink」に対応したVR HMDはリリースされていませんが、Oculus RiftやHTC Viveの次世代機で採用される可能性も高く、期待が高まります。

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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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初値も1070Tiの現行価格と同じくらいなんでしょうね・・・