Pimax 8K Audio Strap MOD


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3840×2160解像度の液晶パネルを2枚使用した片目4K、両目8Kな超高解像度・高視野角VR HMD「Pimax 8K」の標準ヘッドストラップは、HTC VIVE Proを体験済みということもあって装着感がいまいちに感じてしまったので、HTC VIVE用デラックスオーディオストラップを装着するためのアダプタを3Dプリントサービス「DMM.make」を利用して作ってみました。
管理人がざっくり調べた限りでは一番使いやすそうな3Dプリントサービス「DMM.make」の使い方を簡単にご紹介します。

DMMmake_mainImage

「DMM.make」を選択した理由や使ってみて良かったポイントを簡単に箇条書きにするとこんな感じです。3Dデータ確認の自動化やわかりやすいUIなど、早くて簡単な3Dプリントサービスだと感じました。
  • もともとダウンロードコンテンツを取り扱っていただけあって、UIがわかりやすい
  • 3Dデータの確認作業が自動化されており、数分で登録できる
  • 登録された3Dデータをプレビュー画像で確認できる
  • 3Dプリントで使える素材は「ABSライク」など30種類以上
  • 造形依頼から発送まで1週間ほどと早い (3Dモデルのサイズにもよる)


「Pimax 8K」にHTC VIVE デラックスオーディオストラップを装着するアダプタについては、Thingiverse.comという個人の3Dモデラーが3Dデータをアップロードしてフリー共有できるサイトがあり、そこで公開されている「Pimax + Vive DAS Adapter」をダウンロードして使用しました。
Pimax + Vive DAS Adapter DLページ:https://www.thingiverse.com/thing:3285729
Pimax + Vive DAS Adapter
上のページからZIPファイルをダウンロードすると、3Dモデルのファイルは5つありますが、上側ヘッドストラップを固定する「DAS-Adapter_TopClip.STL」と左右接続アダプタの「DAS_Adapter_Short.STL」の2つを使用します。
左右接続アダプタには長さの若干短い「DAS_Adapter_long.STL」もありますが、大差ないのでどちらでも大丈夫かと。上側ヘッドストラップを固定するアダプタには残る2つを組み合わせて使用する方法もあり、その場合はだアダプタ本体(DAS-Adapter_TopPegAdapter.STL)をロックピン(DAS-Adapter_TopPeg.STL)を差して固定する形になります。
Pimax + Vive DAS Adapter_file
Pimax + Vive DAS Adapter_pic2Pimax + Vive DAS Adapter_pic1



「Pimax + Vive DAS Adapter」に関する簡単な紹介も済んだので、「Pimax + Vive DAS Adapter」の3Dプリント作成依頼を例にして、DMM.makeの3Dプリントサービスの使い方を解説していきます。
まずはDMM.makeの公式ページトップへ行き、アカウント登録をします。アカウント登録については普通のネット通販同様に住所氏名メルアドなどを入力していくだけです。
DMM.make公式ページ:https://make.dmm.com/print/
DMMmake 3D Print_how to_1
アカウント登録が完了したら、ログインしてから、トップページ左上にある「3Dデータをアップロード」を選択します。3Dデータアップロードのページに移動するので画面中央の「3Dデータをアップロード」アイコンを選択します。
DMMmake 3D Print_how to_2
カテゴリ選択とファイル選択のポップアップが表示されるので、3Dモデルの種類に応じてカテゴリを選択します。今回作成したPimax + Vive DAS Adapterであれば『部品・工具・パーツ』です。アップロード可能な3Dデータについては仕様が細かく公表されているので、各自で3Dデータを作成してアップロードする場合はよく確認してください。
3Dデータのルール:https://make.dmm.com/print/datarules/
DMMmake 3D Print_how to_3
「ファイルを選択」のアイコンをクリックするとエクスプローラーが表示されるので、上で紹介した「DAS-Adapter_TopClip.STL」と「DAS_Adapter_Short.STL」の2つをアップロードします。アップロードしたら「マイ3Dデータ」を選択します。
DMMmake 3D Print_how to_4
DMM.makeでは3Dデータの確認作業は自動化されているようで、3Dデータの大きさにもよると思いますが、Pimax + Vive DAS Adapterについては数分で3Dデータの確認が完了しました。続いて作成したい3Dモデルの「注文に進む」アイコンを選択します。
DMMmake 3D Print_how to_5
3Dモデルの「注文に進む」アイコンを選択すると、完成イメージのプレビューや素材選択のページが表示されます。画面右にある素材選択のメニューを選択します。
DMMmake 3D Print_how to_6
「DMM.make」の3Dプリントサービスでは造形素材として、固めのプラスチックとして一般的に思い浮かべる質感のABSに近い「ABSライク」など30種類近い素材が選択できます。
DMMmake 3D Print_how to_7a
DMMmake 3D Print_how to_7bDMMmake 3D Print_how to_7cDMMmake 3D Print_how to_7d
Pimax + Vive DAS Adapterはヘッドストラップの構成パーツの一部になるという機能上、ある程度の剛性と強度が求められるので、造形素材には「ABSライク」を選択しました。カラーは8色ほどありましたが、無難にPimax 8Kの本体と同じ黒色にしました。
DMMmake 3D Print_how to_8aDMMmake 3D Print_how to_8d
素材を選択したら、上側ヘッドストラップを固定する「DAS-Adapter_TopClip.STL」は1つ、左右接続アダプタの「DAS_Adapter_Short.STL」は左右で使用するので2つ、それぞれ「注文する」のアイコンを選択してカートに入れます。
あとは普通の通販のように購入手続きをするだけです。3Dデータに問題なければ1,2営業日程度で造形開始、1週間ほどで発送されて到着します。
DMMmake 3D Print_how to_9


以上の手順で3Dプリントサービス「DMM.make」で造形したPimax + Vive DAS Adapterがこちらです。
写真では3Dプリンタによる造形特有のラインが表面に見えますが、実物はそれなりに滑らかな表面になっており、アダプタとしての実用上は問題ありません。流石に業務用3Dプリンタで造形されているだけあって、しっかりとできています。
DSC05713_DxO
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このアダプタを使用してHTC VIVE用のデラックスオーディオストラップをPimax 8Kに装着します。Pimax 8Kのヘッドストラップは上と左右をマジックテープ式バンドで固定するだけのシンプルな構造で、圧迫感があって装着感はいまいち快適ではなかったので、どう変わるのか楽しみです。
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HTC VIVEデラックスオーディオストラップには標準でヘッドホンが装着されていますが、3.5mmオーディオジャックで接続する構造になっており、Pimax 8Kでも問題なく使用できます。上側はマジックテープ式のヘッドバンドですが、左右はダイヤル式の固定になっており着脱も簡単かつ確実になっています。
DSC05691_DxODSC05690_DxO
上側のアダプタは差し込むだけで簡単だったのですが(ただし外すのは大変そうかも)、左右のアダプタは少し苦労しました。標準で装着されているマジックテープ用アダプタの取り外しが難しく、フェイスクッションのフレームに押し付けながら、写真の下方向(HMDの前方)へ押し出す形で無理やり外しました。デラックスオーディオストラップ用左右アダプタの装着自体は遊びが若干大きくとってあるのでそこそこ簡単でしたが。
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3Dプリントサービス「DMM.make」で造形したPimax + Vive DAS Adapterによって、「Pimax 8K」にHTC VIVE デラックスオーディオストラップを綺麗に装着することができました。左右アダプタのロックピンもABSライク素材で強度があるので、数回着脱したくらいでは壊れたりしませんでした。
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余談ですが、HTC VIVE デラックスオーディオストラップに換装することで装着感は改善されたものの、レンズと目のペストポジションキープが難しく、いろいろ試行錯誤した結果フェイスクッションのオデコ部分が足りないことに気づきました。(典型的な顔面平たい族……) VR Coverで購入していたHTC VIVE用のフェイスクッションのマジックテープが互換で、サイズ的にも大きくは変わらないということもあって、側面に穴を開けて頬骨に当たる部分の中綿だけ半分にしたら、ぴったりフィットでベスポジキープになりました。
DSC05720

以上、『3Dプリントサービス「DMM.make」の使い方。「Pimax 8K」にHTC VIVE デラックスオーディオストラップを装着するアダプタを作ってみた』でした。
Pimax 8K Audio Strap MOD


DMM.make公式ページ:https://make.dmm.com/print/
DMMmake_mainImage





「Pimax 8K」についてはハードウェア仕様解説やHTC VIVE Proとの画質比較などレビュー記事を公開中です。
「Pimax 8K」をレビュー。HTC VIVE Proと画質を比較してみた
Pimax 8K VR Headset




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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