Crucial CT2K32G4SFD832A


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JEDEC準拠SPDプロファイルによる定格動作でメモリ周波数3200MHz/CL22かつメモリ電圧1.200Vの低電圧に対応する32GB×2=64GB容量のMicron純正メモリモジュール採用SODIMM DDR4メモリキット「Crucial CT2K32G4SFD832A」をレビューします。
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製品公式ページ:https://www.crucial.jp/memory/ddr4/ct2k32g4sfd832a
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Crucial CT2K32G4SFD832A レビュー目次


1.Crucial CT2K32G4SFD832Aの外観
2.メモリOC検証機材、メモリOCの基本と手順
3.Crucial CT2K32G4SFD832Aの動作安定性を検証
4.Crucial CT2K32G4SFD832Aのレビューまとめ



---【注意】--------------------------
メモリOCで有名なXMPプロファイルは「インテル エクストリーム・メモリー・プロファイル」の略称でありIntelの策定した規格なので、AMD Ryzen/Ryzen Threadripper環境において”XMPでOCする”等の表現をするのは厳密には正しくありません。ただしXMPプロファイルに収録されたメモリ周波数とタイミングの設定値からAMD Ryzen環境に合わせたメモリOCプロファイルを自動生成する機能として、「ASUS D.O.C.P」や「MSI A-XMP」などが各社マザーボードのBIOS上に機能として用意されているので、AMD製CPU環境においてもXMPプロファイルを流用したメモリOCを当記事中では便宜上細かいことを気にせずに”XMPを使用したOC”などXMPとして表記します。
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【機材協力:Micron Japan】



Crucial CT2K32G4SFD832Aの外観

まず最初に「Crucial CT2K32G4SFD832A」の外観をチェックしていきます。
「Crucial CT2K32G4SFD832A」はブリスターパックの簡易梱包です。
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「Crucial CT2K32G4SFD832A」は32GB×2=64GBの2枚組メモリキットなので、ブリスターパックには2枚のメモリが収められています。
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「Crucial CT2K32G4SFD832A」は緑色のPCB基板で、その両面にMicron純正メモリチップが計16枚実装されています。何の変哲もないSODIMM DDR4メモリといった外観です。
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SODIMM DDR4メモリはデスクトップ向けの標準DIMM DDR4メモリの半分くらいのサイズになっています。
SODIMM-DDR4_size



メモリOC検証機材、メモリOCの基本と手順

「Crucial CT2K32G4SFD832A」の定格動作やXMP/手動設定を使用したオーバークロックの検証を行う前に、検証機材の紹介と、メモリOCの基本・手順についての説明をしておきます。

今回は「Crucial CT2K32G4SFD832A」の安定動作を試す検証機材として、Ghost CanyonことIntel NUC 9 Extreme Kitから、倍率アンロックでオーバークロックにも対応した8コア16スレッドCPUのCore i9 9980HKを搭載した最上位モデル「Intel NUC 9 Extreme Kit NUC9i9QNX」を使用しています。
「Intel NUC 9 Extreme Kit NUC9i9QNX」をレビュー
Intel NUC 9 Extreme Kit NUC9i9QNX

さらに先日10月9日に発売されたばかり製品、Ryzen 7 PRO 4750GなどRadeonグラフィックスを内蔵するRyzen APU(Renoir)を搭載可能なMini-STXフォームファクタのベアボーンPC「ASRock DeskMini X300」でも動作検証をしました。
「ASRock DeskMini X300」をレビュー。Ryzen 4000Gに完全対応!
ASRock DeskMini X300


OCメモリの選び方や具体的なオーバークロックの設定方法については、こちらの記事を参考にしてください。
【できる!メモリOC】 OCメモリの選び方から設定まで完全解説
【できる!メモリOC】 OCメモリの選び方から設定まで完全解説



Crucial CT2K32G4SFD832Aの動作安定性を検証

「Crucial CT2K32G4SFD832A」を、Intel NUC 9 Extreme Kit NUC9i9QNXやASRock Deskmini X300&Ryzen 7 PRO 4750Gで使用し、定格動作のメモリ周波数3200MHz/メモリ電圧1.200Vが安定動作するのか検証結果を紹介していきます。

Crucial CT2K32G4SFD832A、OCプロファイル(XMP)ではなく、設定を行わなくても自動的にロードされるJEDEC準拠のSPDプロファイルとしてメモリ周波数3200MHz、メモリタイミングCL22-22-22-52の動作設定が収録されています。またメモリ電圧が3200MHz以上のXMPメモリで一般的な1.350Vではく、DDR4メモリ標準規格の通り1.200Vの低電圧に設定されているところも注目ポイントです。
なお32GBメモリモジュールに使用されている16Gbメモリチップはここ1年ほどで普及しました。Intel第10世代CoreやAMD第3世代Ryzenなど最新プラットフォームは問題ないのですが、数年遡ると非対応の環境が大半になるので、導入予定のPCが1枚当たり32GBのメモリモジュールに対応しているかは十分に注意してください。
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前置きはこの辺りにして「Crucial CT2K32G4SFD832A」が、Intel NUC 9 Extreme Kit NUC9i9QNXの環境で安定動作するか検証していきます。
Crucial CT2K32G4SFD832AはJEDEC準拠のSPDプロファイルでメモリ周波数3200MHzに対応しているので、メモリ動作に関する設定が必要なく、メモリ電圧も1.200Vの低電圧動作です。Intel NUC 9 Extreme Kit NUC9i9QNXにおいてRamtestによるメモリストレステストも楽々とクリアしました。
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なお、もしもIntel NUC 9 Extreme Kitで安定動作しない、起動が不安定な場合はアンコア電圧を0.1~0.2V程度オフセットしてください。(通常は自動的に+0.100Vオフセットされます。)
Crucial CT2K32G4SFD832A_BIOS_SOC-V


続いて「Crucial CT2K32G4SFD832A」が、ASRock Deskmini X300&AMD Ryzen 7 PRO 4750Gの環境で安定動作するか検証していきます。
「Crucial CT2K32G4SFD832A」はメモリを装着するだけで自動的にロードされるSPDプロファイルとしてメモリ周波数3200MHz、メモリタイミングCL22-22-22-52-CR1の動作設定が収録されています。製品仕様の通り、BIOSから特に設定をする必要はなく、3200MHz/CL22で安定動作が確認できました。
メモリ周波数がとりわけグラフィック性能に大きく影響するAMD Ryzen 4000Gシリーズにおいてメモリ周波数3200MHzで確実に運用したい人に「Crucial CT2K32G4SFD832A」はオススメです。
ASRock DeskMini X300_Ramtest_Crucial CT2K32G4SFD832A
ASRock DeskMini X300_GPU-Stress_Crucial CT2K32G4SFD832A



Crucial CT2K32G4SFD832Aのレビューまとめ

最後に「Crucial CT2K32G4SFD832A」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。

良いところ
  • モバイルPCやNUCで使用できるSODIMM規格のDDR4メモリ
  • 32GB×2=64GBの超大容量
  • 標準でロードされるSPDプロファイルに3200MHz/CL22を収録
  • 定格で3200MHz/CL22がNUC9i9QNXで正常動作
  • 定格で3200MHz/CL22がRyzen 4000G&Deskmini X300で正常動作
  • メモリ電圧は1.200Vの低電圧
悪いところor注意点
  • 1キットが3万円以上とやや高価
  • 導入予定のPC(CPU&MB)が1枚当たり32GBのメモリモジュールに対応しているか注意

「Crucial CT2K32G4SFD832A」では高品質なMicron純正メモリモジュールを採用し、32GB×2=64GB容量の超大容量ながら、JEDEC準拠SPDプロファイルによる定格動作でメモリ周波数3200MHz/CL22かつメモリ電圧1.200Vの低電圧に対応する安心感が最大の魅力だと思います。
JEDEC準拠のSPDプロファイルなので、Intel NUC 9 Extreme Kit NUC9i9QNXでも、ASRock Deskmini X300&AMD Ryzen 7 PRO 4750Gでもポン刺しで楽々と安定動作でした。

メモリ設定はもちろんのこと自作PCにも詳しくない人でも、とりあえず「Crucial CT2K32G4SFD832A」を買って、SODIMM DDR4メモリスロットに挿しておけば問題なくスペック通りに動くはずなので、初心者には特にオススメなメモリです。

なお32GBメモリモジュールに使用されている16Gbメモリチップはここ1年ほどで普及しました。Intel第10世代CoreやAMD第3世代Ryzenなど最新プラットフォームは問題ないのですが、数年遡ると非対応の環境が大半になるので、導入予定のPCが1枚当たり32GBのメモリモジュールに対応しているかは十分に注意してください。

32GB2枚組モデルは1キットが3万円以上と非常に高価ですが、同じく3200MHz/CL22のSPDプロファイルを収録した16GB2枚組モデルや8GB2枚組モデルは容量に比例して安価になります。Intel NUC 9 Extreme Kit NUC9i9QNXやASRock Deskmini X300で使用するのであれば、16GB2枚組モデルが特にオススメです。

以上、「Crucial CT2K32G4SFD832A」のレビューでした。
Crucial CT2K32G4SFD832A





メモリのオーバークロックも行うのであれば、XMPプロファイルでより高速な3200MHz/CL16に対応し、3600MHzへの手動OCも狙うことが可能な「Crucial Ballistix SODIMM」もオススメです。
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Crucial Ballistix SODIMM



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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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