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前世代上位クラスRTX 2070並みの性能を実現しながら、高コストパフォーマンスで幅広いPCゲーマー層にマッチするミドルクラスGPU「NVIDIA GeForce RTX 3060」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。ただおすすめ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。
2022年最新モデルに内容をアップデートした記事を公開中です。
目次
1.はじめに - GeForce RTX 3060について
2.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
3.RTX 3060搭載のBTO PCの簡易紹介
4.RTX 3060搭載BTO PCのカスタマイズ指南
・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
5.パーツを揃えてRTX 3060搭載BTO PCを価格比較
6.おすすめRTX 3060搭載BTO PCのまとめ
付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事
【執筆:2021年2月26日、最終更新:2021年3月5日】
はじめに - GeForce RTX 3060について
2020年2月26日より販売が解禁された「GeForce RTX 3060」を搭載したBTO PCが早くも各社からリリースされています。GeForce RTX 3060は、前世代同クラスのGeForce RTX 2060と比較して平均で20%程度、マイナーアップデートのRTX 2060 SUPERや上位ナンバリングの初期モデルRTX 2070と比較しても上回るという性能向上を果たしています。
具体的な性能としては、2020年以降の最新高画質PCゲームを最高画質でフルHD/60FPSで安定してプレイでき、レイトレーシング表現についてもNVIDIA独自の超解像技術DLSSを併用することでフルHD/60FPSをキープできます。近年流行りのバトルロイヤルやe-Sports系で比較的軽量なPCゲームであればフルHD/144Hz+でプレイすることもでき、フルHD解像度のPCゲーミングに最適かつ高コストパフォーマンスなモデルです。
・GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
GeForce RTX 3060搭載BTO PCは上述の通り、2年前に発売された前世代同クラスのRTX 2060よりも20%以上高速ですが、当時のRTX 2060搭載BTO PC(2019年2月時点)と当サイト推奨構成で比較して、2万円程度も安価に購入できるようになっています。
また2020年発売マイナーアップデートモデルの中で性能が近いRTX 2060 SUPER搭載BTO PCでは各種パーツの時勢もあってBTO PCは値下がり傾向でしたが、2021年現在の各種半導体製品不足による値上がり傾向の中でも、GeForce RTX 3060搭載BTO PCは13~15万円という同等の価格帯を維持しています。
時勢の影響もあってグラフィックボード単体だと割高感のある製品という印象になってしまいましたが、BTO PCであればリーズナブルな価格かつ、受注可能なショップも多くて入手性も高いので、GeForce RTX 3060搭載BTO PCはエントリー~ミドルクラスのゲーミングPCを希望するゲーマーにとって救世主的な存在だと思います。
ただし同ナンバリングの上位モデルGeForce RX 3060 Tiと比較すると、価格差が小さいのに性能差は大きいので(今のところ価格は時価な感じですが)、2021年2月現在は入手難易度が高いという問題はあるものの、買えるならRTX 3060 Tiのほうがオススメというのが本音です。
PCIE補助電源やグラフィックボード設置スペース等の要求についてはRTX 3060無印とRTX 3060 Tiはほぼ同じですし、グラフィックボード単体を挿し替えるだけなら簡単なので、とりあえず入手性の高いRTX 3060搭載BTO PCで繋いで、供給や価格が落ち着いた頃にグラボだけ換装アップグレードするという手はありだと思います。
・RTX 3060 Ti搭載のおすすめゲーミングBTO PCを徹底比較!
またRTX 3060がサポートする高画質機能「Raytracing(レイトレーシング)」では、照明(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。
RTX 30シリーズのリリース情報ではレイトレーシング(NVIDIA RTX)をサポートするゲームとしてすでに発売済みのShadow of the Tomb Raiderやバトルフィールド5を含めて20タイトル以上が発表されていますが、2020年後半にはさらに大人気バトルロイヤルゲーム「Fortnite」の対応に加え、「CYBERPUNK 2077」「Call of Duty: Black Ops Cold War」「Watch Dogs: Legion」といったビッグネームも対応タイトルとして発売します。今後もますますレイトレーシング対応タイトルは増えていく予定です。
そんな高性能GPUであるRTX3060搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RTX 3060搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。
BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。BTO PCメーカーの特徴比較 | ||||
グラフィックボードのモデル | PCケース | マザーボード | 納期 | |
サイコム | 〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 | |
TSUKUMO | 固定 | 自社オリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
|
ドスパラ | 固定 | 自社オリジナル 2020年最新 |
固定 |
◎: 最短当日 |
PCショップアーク | 〇:選択可能 | 〇:自作PC向け | 〇:選択可能 | |
パソコン工房 | 固定 | △:自作向けベースのオリジナル |
固定 | |
マウスコンピューター |
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 | |
フロンティア |
固定 | △:自作向けベースのオリジナル | 固定 (ほぼASUS or ASRock) |
・ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
・フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
RTX 3060搭載のBTO PCの簡易紹介
1.PCショップアーク
PCショップアークでは2020年11月より同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。PCショップアーク archiveではRTX 3060グラフィックボードを選択可能なBTO PCとして、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースを使用したコンセプトモデルが展開されており、カスタマイズ自由度も高いので、基本的にPCケースの好みで選択していけばOKです。
最新PCケースが採用されたおすすめモデルをいくつか紹介すると、Fractal Design Define 7 Compactをベースにした「arkhive Gaming Custom F7C」、In Win 301をベースにした「arkhive Gaming Custom IW 301」などがおすすめです。
その他にもASUS製PCケース「TUF Gaming GT301」をベースにした「arkhive Gaming Alliance Powered by ASUS」や、ASRock Steel Legendシリーズのマザーボードを採用した「arkhive Gaming Alliance Powered by ASRock SPIRITS」など、各社製PCパーツにフィーチャーしたメーカーコラボレーションモデルも展開されています。
CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3060グラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。
2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer
ツクモeX.computerからはRTX 3060搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、コンパクトPCの「G-GEAR mini」、フルタワーPCの「G-GEAR neo」の3シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。TSUKUMOのBTO PCでRTX 3060を選択できるモデルとして、Intel第10世代Core&H470チップセットを採用した「G-GEAR GA5J-D203/T」や、AMD Ryzen 3000シリーズCPU&B450チップセットを採用した「G-GEAR GA5A-D210/T」などがラインナップされています。
当サイト的にオススメなのは、RTX 3060に最適な6コア12スレッドCPUのCore i5 10400Fが組み合わされた「G-GEAR GA5J-D203/T」です。標準GPUがRTX 3070になっていますが、RTX 3060にカスタマイズできます。
同モデルはZ490マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のある「ASUS PRIME H470-PLUS」を採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。なおRTX 3060グラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。
TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRTX 3060搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
3.パソコン工房
パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RTX 3060グラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。
今回はRTX 3060に最適なCPUのCore i5 10400搭載ミニタワーPCの「LEVEL-M046-iX4-RBX」をチェックしていきます。
パソコン工房ではその他にも、同じくCore i5 10400搭載ミドルタワーPCの「LEVEL-R049-iX4-RBX」、Ryzen 5 3600搭載ミニタワーPCの「LEVEL-M0B5-R53-RBX」、さらに大型PCケースや上位CPUを採用したモデルがラインナップされています。
なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RTX 3060搭載BTO PC一覧ページも確認してみて下さい。
4.サイコム
サイコムではRTX 3060搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第11世代Rocket Lake-S CPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear Z590」や、AMD Ryzen 5000/3000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X570A II」など複数のシリーズで、カスタマイズ項目からRTX 3060を選択可能になっています。CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3060グラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。
サイコムのRTX 3060搭載BTO PCについては拡張性やメンテナンス性に優れたPCケースと、ゲーミングPCで定番のIntel製最新CPUを採用している「G-Master Spear Z590」に的を絞って紹介します。このBTO PCではCooler Master MasterBox CM694という自作er界隈だけでなくBTO PC用筐体としても非常に評価の高いPCケースを採用しているのがポイントです。
5.ドスパラ
ドスパラからはRTX 3060搭載BTO PCとしてミニタワーPCケースSKMを採用するGALLERIA RMシリーズから、RTX 3060に最適な6コア12スレッドCPUのCore i5 10400を採用する「GALLERIA RM5C-R36」がリリースされています。その他にもミドルタワーPCケースSK採用のGALLERIA X/Z/Uシリーズで上位CPUを搭載した各種モデル、Core i7 10700搭載の「GALLERIA XA7C-R36」やRyzen 7 3700X搭載の「GALLERIA XA7R-R36」がラインナップされています。
ドスパラBTO PCは”当日出荷可能、カスタマイズしても翌日”という驚愕の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。【注:2月26日現在はRTX3060自体が品薄のため納期は製品ページでご確認ください。】
RTX 3060グラフィックボードのベンダーやモデルを指定できませんが、標準でPalit製の高冷却性能モデルが採用されています。
GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
・「ガレリア専用 SKMケース (MicroATX)」をレビュー。SKケースと比較解説
ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
6.マウスコンピューター
マウスコンピューターについてはRTX 3060搭載ゲーミングBTO PCとしてG-TuneデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。マウスコンピューター G-TuneのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、小型で若干廉価な「ミニタワー型」(PCケース詳細)、中堅モデルでスタンダード仕様の「ミドルタワー型」(PCケース詳細)、高級ハイエンドモデルの「フルタワー型」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、さらにコンパクトキューブの「ハンドル付きミニタワー型」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。オプション料金+2000円がかかりますが対象製品は翌営業日出荷と納期も速いのが特徴です。RTX 3060グラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。
マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
7.フロンティア
フロンティアについてはRTX 3060搭載ゲーミングBTO PCとして基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、若干廉価なミニタワーケース採用の「GKシリーズ」、エントリークラスで安価なミドルタワーケース採用の「GAシリーズ」、拡張性に優れる最上位のフルタワーPC「GBシリーズ」の3バリエーションとなっています。
またゲーミングBTO PCとしてはラインナップされていませんが、比較的新しい自作向けPCケース採用で見た目にもこだわったミドルタワーPCの「GHシリーズ」や、安価なミニタワーPCの「GXシリーズ」もあります。
2021年の最新モデルでは、GHシリーズにPhanteks Eclipse P350X、GKシリーズにIn Win 301、GBシリーズにPhanteks Eclipse P500Aという比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RTX 3060グラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。
フロンティアでは「RTX 3060搭載BTO PCのまとめページ」も公開されています。ただしメーカーの傾向としてリリース直後のモデルが掲載されているだけで最新ラインナップは更新頻度が低いようです。(品切れのまままだ補充されていないだけかもしれませんが)
フロンティアでRTX 3060のような最新GPUを搭載した最新モデルを探す時は「セール・特集」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。
希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。モデルの出入りが激しいようなので具体的に名前を挙げても在庫がない可能性もあるのですが、今オススメなのはCore i5 10400Fを組み合わせている「GXシリーズ FRGXB460/36」です。
RTX 3060搭載BTO PCのカスタマイズ指南
一口にRTX 3060搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)
RTX 3060搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRTX 3060を搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。
RTX 3060搭載BTO PCのカスタマイズについては、「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。
これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。
- CPUについてはIntel製CPU(Core i5 10400など)とAMD製CPU(Ryzen 5 3600など)の2種類があります。AMD製CPUもコスパに優れた良いCPUですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品ということもあって基本的に安定しているのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。
高コスパなミドルクラスのRTX 3060と組み合わせるのであれば、CPUにも高コスパな6コア12スレッドCPUのCore i5 10400(F)がオススメです。予算に余裕があれば最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるので、8コア16スレッドのCore i7 10700(F)もしくはCore i7 10700Kを選択してもいいと思います。プレイ動画の録画・配信もするのであればクリエイティブタスクにおいてもさらに高性能な10コア20スレッドのCore i9 10900K, 10850Kも検討してみてください。
- システムメモリはゲーム用途なら16GBあれば基本的に十分ですが、偶にシステムメモリを多く要求するゲームもあるので予算に余裕があれば32GBを選択してもいいかもしれません。8GBでは足りない場合が多いので少なくとも16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚で大丈夫。
- 電源容量は700Wもあれば問題ありません。変換効率は予算が許すならGold以上を選ぶと電源ユニットの静音性の面で有利かもしれません。
- システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。
PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
- マザーボードは「Z490」や「H470」などチップセット名だけでなく「ASUS Prime Z490-A」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。
この記事では長年主流ということもあってIntel製CPUをベースに比較紹介していきますが、2020年11月に発売されてゲーマー向け最速を更新したAMD Ryzen 5000シリーズCPUと最新グラフィックボードを組み合わせたゲーミングBTO PCについてはこちらの記事で解説しています。
・AMD Ryzen 5000シリーズCPU搭載のオススメなBTO PCを解説
CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事
グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。・BTO PCにオススメなCPUを用途&予算別で5種厳選
・【できる!自作PC】最新CPUの選び方とオススメCPUを徹底解説
・おすすめグラボまとめ。予算・性能別で比較。各社AIBモデルの選び方
・【SATA SSD vs NVMe SSD vs HDD】 ゲームロード時間を比較
・おすすめSSDまとめ。QLC/TLC/MLCやNVMe/SATA3.0など最新SSD事情を解説
・自作PC電源ユニット(PSU)の徹底解説とおすすめ電源の選び方
・おすすめの自作PCマザーボードを徹底解説
・予算と性能で選ぶオススメのゲーミングモニタを解説
パーツを揃えてRTX 3060搭載BTO PCを価格比較
上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRTX 3060搭載BTO PCの価格を比較します。価格比較用のパーツ構成 | |
OS | Windows10 Home |
CPU | Core i5 10400(F) |
メモリ | 16GB (8GB*2) |
グラボ | RTX 3060 |
システムストレージ | SSD 250GB~500GB |
データストレージ | なし(実際の購入に際しては 960GB以上のSSDが推奨) |
電源 | 600~700W、Gold |
その他付属品 | なし |
比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは960GB以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに960~1000GB(1TB)のSSDの価格相場は1.2万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。
BTOメーカー | 型番 | 電源 | マザボ | 価格 |
PCショップアーク CPUがCore i7 10700 |
arkhive Gaming Custom F7C |
Antec NeoECO GOLD 650W 650W Gold |
ASRock Z590 Steel Legend ATX |
21.6万円 |
TSUKUMO | G-GEAR GA5J-D203/T |
Apexgaming AG-750M 750W Gold |
ASUS PRIME H470-PLUS ATX |
15.4万円 |
パソコン工房 |
LEVEL-M046-iX4-RBX |
700W Gold (詳細不明) |
ASRock B460M Micro-ATX |
14.9万円 |
サイコム |
G-Master Spear Z590 |
SilverStone SST-ST75F-GS V3 750W Gold |
ASUS TUF GAMING Z590-PLUS ATX |
17.7万円 |
ドスパラ |
GALLERIA RM5C-R36T |
650W Bronze (詳細不明) |
B460 Micro-ATX (詳細不明) |
13.9万円 |
マウス コンピューター |
G-Tune |
- | - | -万円 |
フロンティア |
GXシリーズ FRGXB460/36 |
600W Bronze (詳細不明) |
ECS B460H6-M22 Micro ATX |
13.1万円 |
おすすめRTX 3060搭載BTO PCのまとめ
構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RTX 3060を搭載したBTO PCの価格と特徴を簡単にまとめます。- PCショップアークについてはマザーボードや電源も自作PC向けに一般販売されている高品質なものになっていて、PCケースも2020年最新のものが選択できて拡張性が高く、品質・カスタマイズ性いずれも優れたBTO PCです。ただし2021年2月末現在は、選択可能なCPUが上位モデルに限られるなど他社に比べて値が張ります。
- TSUKUMOは自社製PCケースが気になるものの、マザーボードや電源ユニットなどパーツの品質は良く、価格も安価なので、総合的なバランスが良い製品だと思います。
- パソコン工房については構成パーツは自作PC向けではないものが多く詳細が不明ですが、今回の価格比較では標準的です。パーツの素性がTSUKUMOに比べて不明なものの、似た感じの製品だと思います。
- サイコムについてはマザーボードや電源も自作PC向けに一般販売されている高品質なものになっていて、PCケースも2020年最新のものが選択できて拡張性が高く、品質・カスタマイズ性いずれも優れたBTO PCです。高価な部類になりますが、自作PC向けケースにこだわるなら検討してみる価値があると思います。
- ドスパラはPCケースも刷新されたのでマザーボードが不明なところを除けば隙がありません。価格も安価な部類です。RTX 3060が品薄なうちは難しいのですが、「当日で出荷可能、カスタマイズしても翌日」という納期に関する面では頭一つ飛び抜けています。早く欲しいということであればかなり有力な候補でしょう。
- マウスコンピューター:【未発売、近日更新】
- フロンティアは構成パーツは自作PC向けではないものが多く詳細が不明ですが、今回の価格比較では最安値クラスです。
当サイトの結論としてはRTX 3060搭載PCでイチオシは、安価な部類で総合的に見てバランスが良かったので「G-GEAR GA5J-D203/T」です。
価格重視なら今回の比較で最安値をマークしたフロンティアの「GXシリーズ FRGXB460/36」、将来的な拡張性も見越してPCケースを重視するならドスパラの「GALLERIA RM5C-R36T」も検討してみてもいいと思います。
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【RTX2060よりも20%高速なのに2万円も安く!?】
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) February 26, 2021
幅広いPCゲーマー層にマッチする新定番ミドルクラスGPU「NVIDIA GeForce RTX 3060」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について、大手7社の各製品で価格や構成パーツの比較から徹底解説https://t.co/bJGYAWcpns pic.twitter.com/A2dDMCqKrr
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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