GeForce RTX 3060 Ti BTO


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前世代ハイエンドクラスRTX 2080 SUPER超え性能を実現しながら、高コストパフォーマンスで幅広いPCゲーマー層にマッチするミドルクラスGPU「NVIDIA GeForce RTX 3060 Ti」を搭載したゲーミングBTO PCのおすすめ機種について各社製品の価格や構成パーツの比較から徹底解説します。ただおすすめ機種をリストアップするだけでなく、読者が一人でも簡単にBTO PCのカスタマイズが可能なカスタマイズ指南も交えて説明していきます。



2022年最新モデルに内容をアップデートした記事を公開中です。




目次


1.はじめに - GeForce RTX 3060 Tiについて
2.BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事
3.RTX 3060 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介
4.RTX 3060 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

  ・CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

5.パーツを揃えてRTX 3060 Ti搭載BTO PCを価格比較
6.おすすめRTX 3060 Ti搭載BTO PCのまとめ


付録.その他のGPU搭載BTO PCのまとめ記事



【執筆:2020年12月3日、最終更新:2020年12月26日】



はじめに - GeForce RTX 3060 Tiについて

2020年12月2日より販売が解禁された「GeForce RTX 3060 Ti」を搭載したBTO PCが早くも各社からリリースされています。
GeForce RTX 3060 Tiは、前世代同クラスのGeForce RTX 2060と比較して平均で60%程度、マイナーアップデートのRTX 2060 SUPERと比較しても40%程度という大幅な性能向上を果たしています。前世代で2ランク上のハイエンドモデルRTX 2080 SUPERと比較しても同等以上のグラフィック性能を実現しており、前世代から圧倒的な飛躍を遂げています。

次世代スタンダードなWQHD/144Hz+がRTX 3060 Tiには特にオススメですが、他にもフルHD/240FPSのスーパーハイフレームレート、比較的軽いゲームなら4K/60FPSのラグジュアリーな超高画質など幅広いPGゲーマー層にマッチし、399ドルからという手ごろな価格も相まって新定番なミドルクラスGPUです。
GeForce RTX 3060 Ti_pefsum
GeForce RTX 3060 Ti_performance
GeForce RTX 3060 Ti搭載BTO PCは上述のように前世代最上位RTX 2080 SUPERとほぼ同等のグラフィック性能ながら、RTX 2080 SUPER搭載BTO PC(2019年11月時点)と当サイト推奨構成で比較して、7~8万円も安価に購入できるようになっています。
GeForce RTX 3060 Ti BTO_price-vs-rtx2080super

GeForce RTX 30シリーズのレビュー記事一覧へ
GeForce RTX 30

RTX 3060 Tiは2020年現在、手ごろな価格で普及しつつあるWQHD/144Hz+のIPS液晶ゲーミングモニタと組み合わせて高画質・ハイフレームレートなPCゲーミング入門に最適なグラフィックボードです。
WQHD/144HzのIPS液晶ゲーミングモニタは色々と販売されていますが、リモコン操作&USB Type-C対応でマルチメディアに最適な「BenQ EX2780Q」、ELMB Syncやスナイパーなど独自のゲーミング機能が豊富な「ASUS TUF Gaming VG27AQ」、同スペック製品の中でも特に高発色・高応答速度な「LG 27GL850-B」は当サイトでもレビューを公開していてオススメなモデルです。
WQHD解像度/144Hz+ゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
WQHD_144Hz_IPS

その他にもバトルロイヤル系ゲームに最適な240Hzオーバーの超高速ゲーミングモニタと組み合わせてガチで勝利を狙うゲーマーにもフルHDで高FPSを稼げるRTX 3060 Tiはオススメです。
240Hz+の超ハイリフレッシュレートなゲーミングモニタのレビュー記事一覧へ
240Hz+_GamingMonitor_2021

またRTX 3060 Tiがサポートする高画質機能「Raytracing(レイトレーシング)」では、照明(エリアライト)や太陽光(グローバルイルミネーション)の影響を厳密に再現し、光の反射や透過も現実に即して忠実に描写されます。レイトレーシングを採用したわかりやすい例としては鏡に映る反射など、視覚(視点から見た)の外にある物体もリアルに描画することができます。
RayTracing Sample (1)
RayTracing Sample (2)
RayTracing Sample (3)
RTX 30シリーズのリリース情報ではレイトレーシング(NVIDIA RTX)をサポートするゲームとしてすでに発売済みのShadow of the Tomb Raiderやバトルフィールド5を含めて20タイトル以上が発表されていますが、2020年後半にはさらに大人気バトルロイヤルゲーム「Fortnite」の対応に加え、「CYBERPUNK 2077」「Call of Duty: Black Ops Cold War」「Watch Dogs: Legion」といったビッグネームも対応タイトルとして発売します。今後もますますレイトレーシング対応タイトルは増えていく予定です。
RayTracing-Game-2020
RayTracing-Game-2020_Comming


そんな高性能GPUであるRTX3060Ti搭載ゲーミングBTO PCを狙っている非自作erとしてはどこで買うのが一番良い(お得であるとか、高品質であるとか)のかわからない人も多いと思うので、ハード面やコスト面中心に徹底比較を行い、RTX 3060 Ti搭載のおすすめBTO PCを紹介していきます。サポート面についてはググってください。



BTO PCメーカー別の簡易比較と特集記事

当サイトでもよく紹介するBTO PCメーカーの取り扱いモデルについて簡単な比較表を紹介しておきます。各パーツを個別に選択できるほうが管理人的には好みですが、固定のほうが価格面では優れていることが多いです。
BTO PCメーカーの特徴比較

グラフィックボードのモデル PCケース マザーボード 納期
サイコム 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

TSUKUMO 固定 自社オリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)


ドスパラ 固定 自社オリジナル
2020年最新

固定
◎:
最短当日
PCショップアーク 〇:選択可能 〇:自作PC向け 〇:選択可能

パソコン工房 固定 △:自作向けベースのオリジナル
固定

マウスコンピューター
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定

フロンティア
固定 △:自作向けベースのオリジナル 固定
(ほぼASUS or ASRock)




ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方

フロンティアのおすすめゲーミングBTO PCの選び方
Frontier Gaming BTO PC



RTX 3060 Ti搭載のBTO PCの簡易紹介

1.PCショップアーク

PCショップアークでは2020年11月より同社のBTO PCブランドが「archive(アークハイブ)」へとリニューアルされました。


PCショップアーク archiveではRTX 3060 Tiグラフィックボードを選択可能なBTO PCとして、自作PC向けの高品質で拡張性の高いPCケースを使用したコンセプトモデルが展開されており、カスタマイズ自由度も高いので、基本的にPCケースの好みで選択していけばOKです。
最新PCケースが採用されたおすすめモデルをいくつか紹介すると、Fractal Design Define 7をベースにした「archive Gaming Custom F7」、SilverStone SG14Bをベースにした「archive Gaming Custom SG」などがおすすめです。
GeForce RTX 3060 Ti BTO_arc_1
その他にもASUS製PCケース「TUF Gaming GT301」や、MSI製PCケース「MAG VAMPIRIC 010」をベースにして各社製PCパーツをそれぞれ組み合わせたメーカーコラボレーションモデルも展開されています。
GeForce RTX 3060 Ti BTO_arc_2
CPUはIntel製CPUのCore i5/i7/i9やAMD製CPUのRyzen 5/7/9から自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3060 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。


2.TSUKUMO(ツクモ) eX.computer

ツクモeX.computerからはRTX 3060 Ti搭載BTO PCとして、スタンダードタワーPCの「G-GEAR」、コンパクトPCの「G-GEAR mini」、フルタワーPCの「G-GEAR neo」の3シリーズから、CPU&チップセット別でいくつかのモデルがラインナップされています。
  

TSUKUMOのBTO PCでRTX 3060 Tiを選択できるモデルとして、Intel第10世代Core&Z490チップセットを採用した「G-GEAR GA7J-H204/ZT」や、AMD第3世代Ryzen CPU&X570チップセットを採用した「G-GEAR GA7A-H203/XT」、Ryzen 5000シリーズを搭載する「G-GEAR GA5A-F204/T」などがラインナップされています。


当サイト的にオススメなのは標準CPUがCore i7 10700ですが、高コスパな下位モデルCore i5 10400Fに変更可能な「G-GEAR GA7J-H204/ZT」です。同モデルはZ490マザーボードとして自作PCユーザーにも定評のある「ASUS TUF GAMING Z490-PLUS (WI-FI)」を採用しています。電源ユニットなど細かい部分も自作PC向けの高品質製品でまとめられており、独自PCケースの設計が古いことを除けば、高品質なBTO PCです。なおRTX 3060 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。



TSUKUMOからは上で紹介したモデル以外にもRTX 3060 Ti搭載BTO PCが複数ラインナップされており、同社販売ページのトップではCPU別とGPU別で縦横軸分類表で各モデルが紹介されています。詳しくは『TSUKUMO「G-GEAR」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
G-GEAR


3.パソコン工房

パソコン工房のゲーミングBTO PCは主に5つのシリーズが展開されています。5シリーズの中で最も一般的なモデルはミニタワーPCケース採用のLEVEL∞ M-Class、ミドルタワーPCケース採用のLEVEL∞ R-Classの2つです。さらにコンパクトサイズなLEVEL∞ C-Class、フルタワーPCケース最上でハイスペックなLEVEL∞ G-Class、メニーコアなエンスージアスト向けCPUを搭載したハイエンドモデルLEVEL∞ F-Classがあります。
LEVEL∞_series
パソコン工房のBTO PCでは各モデルでCPUやGPUの組み合わせが固定されていることが多いです。マザーボードや電源ユニットに型番不明の廉価なパーツを使っているのが気になるところ。カスタマイズの幅もさほど広くありませんが価格面では強いです。RTX 3060 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できません。

今回はRTX 3060 Tiに最適なCPUのCore i5 10400搭載ミニタワーPCの「LEVEL-M046-iX4-SAX」をチェックしていきます。

パソコン工房ではその他にも、同じくCore i5 10400搭載ミドルタワーPCの「LEVEL-R049-iX4-SAS」、Ryzen 5 5600X搭載の「LEVEL-R0X6-R56X-SAS」など大型PCケースや上位CPUを採用したモデルがラインナップされています。
なおパソコン工房のゲーミングBTO PCではラインナップの移り変わりが激しく、新製品や終売になるモデルも多いため、RTX 3060 Ti搭載BTO PC一覧ページも確認してみて下さい。
PC-Koubou_rtx3060ti


4.サイコム

サイコムではRTX 3060 Ti搭載のデフォルト構成モデルというものがなく、Intel第11世代Rocket Lake-S CPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear Z590」や、AMD Ryzen 5000/3000シリーズCPUを搭載するミドルタワーPC「G-Master Spear X570A II」など複数のシリーズで、カスタマイズ項目からRTX 3060 Tiを選択可能になっています。
CPUはIntel製ならCore i3からCore i9、AMD製ならRyzen 3からRyzen 9と自由に選択可能であるなど、カスタマイズ項目が多様で採用パーツも高品質なBTOメーカーなので”わかっている”人にはありがたいのですが、初心者向きとは言い辛いかもしれません。RTX 3060 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズで選択可能です。
img_G-Master_Spear_Z590-horz

サイコムのRTX 3060 Ti搭載BTO PCについては拡張性やメンテナンス性に優れたPCケースと、ゲーミングPCで定番のIntel製最新CPUを採用している「G-Master Spear Z590」に的を絞って紹介します。このBTO PCではCooler Master MasterBox CM694という自作er界隈だけでなくBTO PC用筐体としても非常に評価の高いPCケースを採用しているのがポイントです。



5.ドスパラ

ドスパラからはRTX 3060 Ti搭載BTO PCとしてミニタワーPCケースSKMを採用するGALLERIA RMシリーズからCPU別で、Core i5 10400Fを採用する「GALLERIA RM5C-R36T」、Ryzen 5 3500Xを採用する「GALLERIA RM5R-R36T」などがリリースされています。
その他にもミドルタワーPCケースSK採用のGALLERIA X/Z/Uシリーズで上位CPUを搭載した各種モデル、Core i7 10700搭載「GALLERIA XA7C-R36T」やRyzen 7 5800X搭載の「GALLERIA ZA7R-R36T」がラインナップされています。


ドスパラBTO PCは”当日出荷可能、カスタマイズしても翌日”という驚愕の納期速度を誇っているので早く欲しいユーザーにとっては有力な候補だと思います。【注:10月30日現在はRTX3060Ti自体が品薄のため納期は製品ページでご確認ください。】
RTX 3060 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルを指定できませんが、標準でPalit製の高冷却性能モデルが採用されています。

GALLERIAの新型PCケースは自作PCユーザーの目線から見ても非常に拡張性が高く、ユーザビリティーに優れた設計になっていて、見た目もスマートでカッコいいので、自作PC専用筐体を採用するBTO PCメーカーの中でも特にオススメです。
「ガレリア専用 SKMケース (MicroATX)」をレビュー。SKケースと比較解説
ガレリア専用 SKMケース (MicroATX)

ドスパラ GALLERIAからは各種CPUや各種GPUを組み合わせたモデルが多数ラインナップされており一見して分かり難いかもしれませんが、添え字アルファベットで簡単に分類することができます。詳しくは『ドスパラ「GALLERIA」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参照してください。
model_codename


6.マウスコンピューター

マウスコンピューターについてはRTX 3060 Ti搭載ゲーミングBTO PCとしてG-TuneデスクトップPCの基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。
マウスコンピューター G-TuneのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、小型で若干廉価な「ミニタワー型」(PCケース詳細)、中堅モデルでスタンダード仕様の「ミドルタワー型」(PCケース詳細)、高級ハイエンドモデルの「フルタワー型」(PCケース詳細)と松竹梅の3段構成、さらにコンパクトキューブの「ハンドル付きミニタワー型」(PCケース詳細)の4バリエーションとなっています。
G-Tune-size
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。オプション料金+2000円がかかりますが対象製品は翌営業日出荷と納期も速いのが特徴です。RTX 3060 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。


マウスコンピューターからは4シリーズを基本ラインアップとして、CPU&GPUセット別で細かく分類されたBTO PCが販売されています。詳しくは『マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方』の記事を参考にしてください。
マウスコンピューター「G-Tune」のおすすめゲーミングBTO PCの選び方


7.フロンティア

フロンティアについてはRTX 3060 Ti搭載ゲーミングBTO PCとして基本4ブランドから各モデルがラインナップされています。
フロンティアのゲーミングBTO PCのブランドは大まかに、若干廉価なミニタワーケース採用の「GKシリーズ」、エントリークラスで安価なミドルタワーケース採用の「GAシリーズ」、拡張性に優れる最上位のフルタワーPC「GBシリーズ」の3バリエーションとなっています。

またゲーミングBTO PCとしてはラインナップされていませんが、比較的新しい自作向けPCケース採用で見た目にもこだわったミドルタワーPCの「GHシリーズ」や、安価なミニタワーPCの「GXシリーズ」もあります。

2021年の最新モデルでは、GHシリーズにPhanteks Eclipse P350X、GKシリーズにIn Win 301、GBシリーズにPhanteks Eclipse P500Aという比較的新しい自作向け製品をベースにしたPCケースが採用されているので個人的にはオススメです。
Frontier_recommend-PC-case
GPUとCPUの組み合わせが固定されているので、希望の組み合わせを探すのが少し難しいかもしれません。カスタマイズの幅は広くありませんが、その分だけ他社と比べて安価になっています。RTX 3060 Tiグラフィックボードのベンダーやモデルをカスタマイズ(選択)できません。

フロンティアでは「RTX 3060 Ti搭載BTO PCのまとめページ」も公開されています。ただしメーカーの傾向としてリリース直後のモデルが掲載されているだけで最新ラインナップは更新頻度が低いようです。(品切れのまままだ補充されていないだけかもしれませんが)
フロンティアでRTX 3060 Tiのような最新GPUを搭載した最新モデルを探す時は「セール・特集」のページから、希望のGPUを搭載したモデルを探すのが良いようです。
top_weekly

希望のモデルを探すのが少々大変ですが、その分、安価なモデルも多いようなので頑張ってみてください。モデルの出入りが激しいようなので具体的に名前を挙げても在庫がない可能性もあるのですが、今オススメなのはCore i5 10400を組み合わせている「GXシリーズ FRGXB460/36Ti/A」です。



RTX 3060 Ti搭載BTO PCのカスタマイズ指南

一口にRTX 3060 Ti搭載BTO PCと言っても上で述べたようにCPUやストレージなどその他の部分で製品スペックには各社で違いがあります。それによって価格が上下するのでそのまま価格比較を行っても公平ではありません。そのためググった時によく出てくる”BTO PCの価格比較”をうたうもので、各メーカーのデフォルト価格を載せているだけのサイトはほぼ当てになりません。
(全部とは言いませんが、BTO PCでカスタマイズしないユーザー以外にはほぼ意味がないと思います)

RTX 3060 Ti搭載BTO PCの価格比較を行う前に、購入を検討している人が理解しておくべきRTX 3060 Tiを搭載するBTO PCの最適なカスタマイズ方法や予備知識を簡単に紹介しておきます。

RTX 3060 Ti搭載BTO PCのカスタマイズについては、「CPU」「メモリ」「電源容量」「ストレージ」「マザーボード」のBTO PCの主要な5パーツに注目します。

これら5つの適切な選び方さえ知っていれば、記事の更新や閲覧のタイミングに左右されず、解説に合わせてカスタマイズすれば各自で簡単にリアルタイムな価格比較もできて最適なBTO PCを選択可能です。

  • CPUについてはIntel製CPU(Core i5 10400など)とAMD製CPU(Ryzen 5 3600など)の2種類があります。AMD製CPUもコスパに優れた良いCPUですが、PCに詳しくない初心者は長年主流な製品ということもあって基本的に安定しているのでIntel製CPUを選ぶのが無難だと思います。

    高コスパなミドルクラスのRTX 3060 Tiと組み合わせるのであれば、CPUにも高コスパな6コア12スレッドCPUのCore i5 10400(F)がオススメです。予算に余裕があれば最近はCPUを大きく使用するゲームも増えつつあるので、8コア16スレッドのCore i7 10700(F)もしくはCore i7 10700Kを選択してもいいと思います。プレイ動画の録画・配信もするのであればクリエイティブタスクにおいてもさらに高性能な10コア20スレッドのCore i9 10900K, 10850Kも検討してみてください。
  • システムメモリはゲーム用途なら16GBあれば基本的に十分ですが、偶にシステムメモリを多く要求するゲームもあるので予算に余裕があれば32GBを選択してもいいかもしれません。8GBでは足りない場合が多いので少なくとも16GB以上を推奨します。メモリ枚数は合計容量が同じなら4枚でなくて2枚で大丈夫。
  • 電源容量は700Wもあれば問題ありません。変換効率は予算が許すならGold以上を選ぶと電源ユニットの静音性の面で有利かもしれません。
  • システムストレージ(WindowsOSをインストールするストレージ)は必ずHDDではなくSSDを選んでください。HDDよりもGB単価は上がりますが実際に体感できるレベルでSSDのほうがキビキビ動きます。Windows10をインストールするシステムドライブのサイズは240GB以上であればOKです。
    PCゲーム用ストレージはシステムとは別に用意するほうが後々便利です。システムストレージ同様にHDDではなくSSD推奨。ゲーム用ストレージの容量は可能なら1TB(1000GB)、少なくても500GBが望ましいです。1TBのSSDは1.2万円程度からでパーツのみを購入できるので各自でBTO PC購入後に増設してもかまいません。
  • マザーボードは「Z490」や「H470」などチップセット名だけでなく「ASUS Prime Z490-A」のように市販のマザーボード名が記載されているor市販マザボを選択できるBTOが推奨です。市販のマザボであれば専用のマニュアルも存在しますし、何かトラブルがあってもググって解決法を見つけるのが容易になります。
    マザーボードメーカーは日本語マニュアルが一番しっかりしていてユーザー数の多いASUSを選ぶのが鉄板ですが、機能的にはASRockやMSIのマザーボードでも十分です。
以上の5項目さえ守ればそうそうハズレを引くことはないはずです。あと、これからゲーム用PCを購入するならOSはWindows10 Home 64bitの一択です。


この記事では長年主流ということもあってIntel製CPUをベースに比較紹介していきますが、2020年11月に発売されてゲーマー向け最速を更新したAMD Ryzen 5000シリーズCPUと最新グラフィックボードを組み合わせたゲーミングBTO PCについてはこちらの記事で解説しています。
AMD Ryzen 5000シリーズCPU搭載のオススメなBTO PCを解説



CPUやグラボなど各CPU部品の解説記事

グラフィックボードや電源ユニットなどBTO PCを選択する上で主要なパーツについては、個別のまとめ記事も公開しているので予備知識としても参考にしてください。
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Monitor_Review



パーツを揃えてRTX 3060 Ti搭載BTO PCを価格比較

上で紹介したカスタマイズ指南を念頭において、下の表の基本パーツ構成に可能な限り準拠した状態で各社のRTX 3060 Ti搭載BTO PCの価格を比較します。
価格比較用のパーツ構成
OS Windows10 Home
CPU Core i5 10400(F)
メモリ 16GB (8GB*2)
グラボ RTX 3060 Ti
システムストレージ SSD 250GB~500GB
データストレージ なし(実際の購入に際しては
960GB以上のSSDが推奨)
電源 600~700W、Gold
その他付属品 なし

比較を行う上での注意点
・ゲーム用のデータストレージは960GB以上のSSDがオススメですが、個別に購入しても問題ないので簡単のためになしの設定で比較します。ちなみに960~1000GB(1TB)のSSDの価格相場は1.2万円程です。
・各社カスタマイズできない設定で1TB HDD(2千円程度)やオリジナルCPUクーラー(2~3千円程度)の有無があり最終価格には数千円誤差がある場合があります。


BTOメーカー 型番 電源 マザボ 価格
PCショップアーク archive Gaming Custom MSI

Antec NeoECO GOLD 650W
650W
Gold
MSI MAG Z490 TOMAHAWK ATX
ATX
17.5万円
TSUKUMO G-GEAR GA7J-H204/ZT
Apexgaming AG-750M
750W
Gold
ASUS TUF GAMING Z490-PLUS
ATX
15.9万円
パソコン工房
LEVEL-M046-iX4-SAX
LEVEL-M
700W
Gold
(詳細不明)
ASRock B460M
Micro-ATX
14.5万円
サイコム
G-Master Spear Z590

SilverStone SST-ST75F-GS V3
750W
Gold
ASUS TUF GAMING Z590-PLUS
ATX
17.7万円
ドスパラ
GALLERIA RM5C-R36T

SilverStone SST-ST75F-PT
750W
Platinum
B460
Micro-ATX
(詳細不明)
15.9万円
マウス
コンピューター
G-Tune

- - -万円
フロンティア
GXシリーズ FRGXB460/36Ti/A
850W
Gold
(詳細不明)
B460
ATX
(詳細不明)
14.3万円



おすすめRTX 3060 Ti搭載BTO PCのまとめ

構成パーツが多少違うので誤差はあるものの、各BTOメーカーやPCの種類で上の表のような価格になることが分かりました。上記参考価格とBTOメーカーの特色を踏まえて、RTX 3060 Tiを搭載したBTO PCの価格と特徴を簡単にまとめます。
  • PCショップアークについてはマザーボードや電源も自作PC向けに一般販売されている高品質なものになっていて、PCケースも2020年最新のものが選択できて拡張性が高く、品質・カスタマイズ性いずれも優れたBTO PCです。ただし他社に比べて値が張ります。
  • TSUKUMOは自社製PCケースが気になるものの、マザーボードや電源ユニットなどパーツの品質は良く、価格も安価なので、価格重視なら特にオススメです。
  • パソコン工房については構成パーツは自作PC向けではないものが多く詳細が不明ですが、今回の価格比較では最安値クラスです。値段が抑えめなモデルも多いので価格重視なら検討してみても良いと思います。
  • サイコムについてはマザーボードや電源も自作PC向けに一般販売されている高品質なものになっていて、PCケースも2020年最新のものが選択できて拡張性が高く、品質・カスタマイズ性いずれも優れたBTO PCです。高価な部類になりますが、自作PC向けケースにこだわるなら検討してみる価値があると思います。
  • ドスパラはPCケースも刷新されたのでマザーボードが不明なところを除けば隙がありません。価格も安価な部類です。RTX 3060 Tiが品薄なうちは難しいのですが、「当日で出荷可能、カスタマイズしても翌日」という納期に関する面では頭一つ飛び抜けています。早く欲しいということであればかなり有力な候補でしょう。
  • マウスコンピューター:【未発売、近日更新】
  • フロンティアは構成パーツは自作PC向けではないものが多く詳細が不明ですが、今回の価格比較では最安値クラスです。

当サイトの結論としてはRTX 3060 Ti搭載PCでイチオシは価格や構成もほぼ横並びな製品が多く悩んだのですが、ドスパラの「GALLERIA RM5C-R36T」です。


傾向として、パーツに謎が多いものの最安値なパソコン工房とフロンティア、パーツの素性が明るい代わりに若干値が上がるドスパラとTSUKUMO、自作向け高品質パーツで高価なPCショップアークと3グループに分かれたのですが、個別パーツの品質や新型PCケースのSKMなど総合的に考えてイチオシはドスパラの「GALLERIA RM5C-R36T」にしました。

上述の通りですが価格を重視するならパソコン工房フロンティアのモデルが1万円前後安価になりますし、PCケースよりマザーボードにこだわるならTSUKUMOの「G-GEAR GA7J-H204/ZT」もオススメです。



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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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