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WAN&LANで2基の1Gb有線ポートを搭載し、Wi-Fi中継機としても使用できるコンセント直挿しのWi-Fi 5対応無線LANルーター「I-O DATA WN-DX1300GRN」をレビューします。
製品公式ページ:https://www.iodata.jp/product/network/wnlan/wn-dx1300grn/index.htm
サポートページ:https://www.iodata.jp/lib/product/w/6642.htm
I-O DATA WN-DX1300GRN レビュー目次
1.I-O DATA WN-DX1300GRNの外観・付属品とスペック
2.I-O DATA WN-DX1300GRNの管理画面や基本的な使い方
3.I-O DATA WN-DX1300GRNのレビューまとめ
I-O DATA WN-DX1300GRNの外観・付属品
最初に「I-O DATA WN-DX1300GRN」の外観や付属品についてチェックしていきます。パッケージを開くと、まずはマニュアル等の冊子が現れ、その下に「I-O DATA WN-DX1300GRN」の本体があります。さらにスペーサーの下には付属品が収められていました。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」には本体以外に、LANケーブル、クイックマニュアルが付属します。
続いて「I-O DATA WN-DX1300GRN」のWi-Fi中継機本体についてチェックしていきます。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」はシンプルに白色のプラスチック外装となっており、白い壁紙の部屋でも存在が浮きにくいデザインです。アンテナは内蔵式なので、外装から出っ張った部分はありません。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」の寸法は本体だけなら高さ114mm×幅130mm×厚み54mm(コンセント端子を含まず)です。
無線LANルーターとして考えると外付けのACアダプタもなく本体サイズ自体もコンパクトですが、コンセント直挿しのWi-Fi中継機としては一般的な製品を2つ横に並べたくらいのサイズ感で大きめです。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」はコンセント直挿しの無線LANルーターとなっており、コンセント端子は背面の上端寄りに実装されています。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」の本体天面には、WPS接続スイッチ、リセットスイッチが実装されており、コンセントに設置した状態でもアクセスし易い位置です。初期設定用のSSIDやパスワードが記載されたシールもここに貼ってあります。
天面にはルーター設定を工場出荷時の状態に初期化するためのリセットスイッチがありますが、細い穴に埋まっているので押下するには爪楊枝などが必要です。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」の正面中央、下端寄りにはアクセスLEDインジケーターがありますが、本体側面に実装されたスライドスイッチによって物理的にLEDインジケーターの点灯・消灯を切り替えることが可能です。
多くのコンセント直挿し型Wi-Fiルーター/中継機と異なるポイントとして、「I-O DATA WN-DX1300GRN」にはWANポートとLANポートで2基の1Gb LANを搭載しています。
I-O DATA、バッファロー、エレコム、NEC、TP-Linkなど国内で正式に展開されている大手メーカー製品を見渡しても、有線LANを1基搭載している製品はそこそこ見つかりますが、2022年現在、「I-O DATA WN-DX1300GRN」はコンセント直挿しで2基の有線LANがある唯一の製品です。
そもそも管理人が「I-O DATA WN-DX1300GRN」を購入したのは、作業場に備え付けだったElecomの壁埋めWi-Fiルーターが不安定だったことが原因でした。
有線LANで接続する分には問題ないのですが、そもそも無線が繋がらない(DHCPのエラー)、繋がっても、PCがスリープしたり、10分程度でも通信がないまま時間が経ったりすると接続を切られたりと、実用的にはかなり難がありました。
管理ページにアクセスして設定を見直せば改善するのかもしれませんが、賃貸設備なのでパスワードも分かりませんし、下手に触るよりも、無線は別口で用意した方がいいかなと。
壁埋めWi-Fiルーターも有線で接続する分には問題なかったので、壁埋めWi-Fiルーターとは有線で繋いで、その他の無線機器は全て「I-O DATA WN-DX1300GRN」の方へ接続するという形にしました。
これだけならWi-Fi中継機でも対応できたのですが、少し離れた場所に有線でスイッチングハブも使用していたので、壁埋めコンセントと接続するWANポートとスイッチングハブに接続するLANポートの2つが必要でした。そういう特殊な事情があって、「I-O DATA WN-DX1300GRN」を選んだ次第です。
I-O DATA WN-DX1300GRNの管理画面や基本的な使い方
「I-O DATA WN-DX1300GRN」で管理画面を開くまで、アウトボックス状態から行う初期設定について紹介します。何はともあれ、まずは「I-O DATA WN-DX1300GRN」にコンセントに挿します。電源スイッチはないのでコンセントへの挿抜がそのまま電源のON/OFFとなります。
初期設定を無線接続で行う場合は、「IODATA-XXXX」という名前のネットワーク(SSID)を選択します。接続する時は本体天面に記載されているパスワードも必要です。
初期設定用のSSIDやパスワードについては、スマートフォンで簡単にアクセスできるQRコードも含めてすべてが記載された設定情報シートが付属しており、ネットワーク機器に不慣れな人でも安心です。
初期設定を無線接続で行う場合は、「IODATA-〇〇〇〇」という本体上部のシールや設定情報シートに記載された名前のネットワーク(SSID)を選択します。工場出荷時の時点で初期設定のSSIDにはパスワードが設定されているので、こちらも記載内容の通りに入力します。
有線LANポートにPCを接続して有線接続で設定を行うことも可能です。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」のネットワークに接続した時に、インターネット接続がない場合、自動的にWebブラウザが開き、自動インターネット接続設定が開始されます。
最初にログインページが表示されるので、本体上部のシールや設定情報シートに記載されているログインIDとパスワードをそのまま入力します。
ログインすると自動インターネット接続設定によるインターネット接続の検出が始まります。
OCNバーチャルコネクト、v6プラス、IPv6オプションなど、ユーザーによる設定が不要なインターネット回線であれば自動的にインターネット接続設定は完了します。
インターネット接続がない場合、自動的に自動インターネット接続設定が開始されるかどうかは、後述の管理ページへアクセスすることで無効化が可能です。
インターネット接続がない状態でWebブラウザを開くと、上記の通り、自動インターネット接続設定のページに遷移しますが、インターネット接続設定がない状態でも通常の管理ページを開くことは可能です。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」の管理画面を開く方法として、適当なWebブラウザ(Microsoft Edge、Google Chrome、Mozilla Firefoxなど)でURLに”http://192.168.0.1”と入力します。ユーザー名とパスワードの入力ダイヤログが表示されるので、本体上部のシールや設定情報シートに従って入力します。
管理ページへログインすると下のスクリーンショットのようなトップページ(ステータス)が表示されます。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」の管理ページはシンプルなテキストスタイルのUIです。左側タブメニューを選択するとタイトルの設定項目が中央に表示されます。
上で紹介した自動インターネット接続設定は管理ページの”インターネット(自動)”からも行うことが可能です。
左側タブメニューの”インターネット(手動)”を選択すると、手動設定によるインターネット接続設定が表示されます。
インターネット接続のあるホームゲートウェイやルーターが上流にある場合、「I-O DATA WN-DX1300GRN」でDHCPによるIPアドレス割り当てを行うのであれば”IPアドレス(自動)”、DHCPを使用しないのであれば”APモード(アクセスポイントモード)”を選択します。
インターネット接続設定で一般的なPPPoE設定もここから行うことができます。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」は従来のIPv4通信もIPv6回線内で行うIPv4 over IPv6のインターネット接続にも対応しています。プロバイダで名称や対応は異なりますがOCNバーチャルコネクト、v6プラス、IPv6オプションなどを利用できます。
WANポートから見た「I-O DATA WN-DX1300GRN」のIPアドレスはインターネット(手動)から、上流機器のDHCPによる自動割り当て、もしくは固定設定を選択できます。
一方で「I-O DATA WN-DX1300GRN」の無線ネットワークや有線LANポートに接続された子機から見たIPアドレスは、左側タブメニューの”LAN設定”から設定できます。
インターネット(手動)がAPモードの時だけ「I-O DATA WN-DX1300GRN」のDHCPは無効になります。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」から発信される無線ネットワークの設定は、左側タブメニューの”無線設定”を選択すると表示されます。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」は2.4GHz帯と5GHz帯のデュアルバンドに対応していますが、SSIDは1つしか設定できず、2.4GHz帯と5GHz帯のどちらで子機と繋がるかどうかは自動設定となります。帯域毎にSSIDを設定できる選択肢も用意して欲しいところ。
またインターネットにだけ接続できるゲストSSIDも機能として用意されているのですが、これを無効化できないところも少々気になります。
参考までにその他の設定項目について管理ページのスクリーンショットを載せておきます。
「I-O DATA WN-DX1300GRN」は有害サイトのブロック、特定機器の接続時間の制限といったペアレントコントロール機能も充実しているので、子供部屋に設置する無線ルーターとしても便利だと思います。
I-O DATA WN-DX1300GRNのレビューまとめ
最後にWi-Fi無線ルーター「I-O DATA WN-DX1300GRN」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- 白色なので白系統の壁紙に壁掛け設置しても本体が浮きにくい
- コンセント直挿し型のWi-FIルーターでインターネット接続にも対応
- OCNバーチャルコネクトなどIPv4 over IPv6のインターネット接続にも対応
- WAN用とLAN用で2基の1.0Gb有線ポートを搭載
- 5GHz帯はWi-Fi 5(802.11ac)で最大通信速度867Mbpsに対応
- 税込み4000円程度と安価
- コンセント直挿しの中継機2つ分くらいでサイズが大きい
- Wi-Fiの中継機としては使用できない(インターネットは有線WANポート接続が必須)
- 2.4GHz帯と5GHz帯のSSIDを個別に設定できない
- ゲストSSIDを無効化できない
壁埋めWi-Fiの無線接続が不安定だったので、その解消のために購入しましたが機能的には期待通りで、「I-O DATA WN-DX1300GRN」は安定して動作しています。
アイ・オー・データ(I-O DATA)のネットワーク機器なので、詳細な日本語マニュアル(HTML)が公開されており、管理ページも当然に日本語に対応しています。というか日本語UIしかありません。
『WAN用とLAN用で2基の1.0Gb有線ポートを搭載』という点を除けば、同社はもちろん、バッファローやエレコムといった他の国内有名メーカーからさらに高速なWi-Fi6対応製品は出ているので、あえて選ぶ意味はないと思いますが、どうしてもコンセント直挿し型かつ2基の有線ポートが必要、ということなら検討してみてもいいと思います。
以上、「I-O DATA WN-DX1300GRN」のレビューでした。
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WAN&LANで2基の1Gb有線ポートを搭載し、Wi-Fi中継機としても使用できるコンセント直挿しのWi-Fi 5対応無線LANルーター「I-O DATA WN-DX1300GRN」をレビューhttps://t.co/Xkpjqe5i1A pic.twitter.com/jU0Jyeb4Nb
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) September 11, 2022
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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