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コントローラー自体にSoC&センサーカメラ内蔵でセルフトラッキングに対応し、TruTouchハプティックフィードバックやきめ細かなピンチ操作による微調整機能を備えた「Meta Quest Touch Proコントローラー」をレビューします。
「Meta Quest Touch Proコントローラー」はMeta Quest Proの付属コントローラーとして初出した製品ですが、2022年12月アップデートでMeta Quest 2にも対応したので試してみました。

製品公式ページ:https://www.meta.com/jp/quest/accessories/quest-touch-pro-controllers-and-charging-dock/

レビュー目次
1.Meta Quest Touch Proコントローラーの梱包・付属品
2.Meta Quest Touch Proコントローラーについて
3.Quest 2とQuest Touch Proコントローラーをペアリング
4.Meta Quest Proのレビューまとめ
Meta Quest Proの梱包・付属品
早速、「Meta Quest Touch Proコントローラー」を開封していきます。「Meta Quest Touch Proコントローラー」のパッケージはホワイトをベースに水彩絵の具を水中に混ぜたようなマーブル模様を背景にして製品イラストが描かれた外装スリーブ、その下に茶色の茶色の化粧箱というMeta Quest Proと同じ梱包です。



茶色の化粧箱を開くと上段にはMeta Quest Touch Proコントローラーの本体があり、紙製スペーサーを取り出すと、下段にはコンパクト充電ドックなどの各種付属品が収納されていました。

Meta Quest 2でも使用できる増設アクセサリとしてMeta公式通販で販売されている「Meta Quest Touch Proコントローラー」には左右一対のコントローラー本体に加えて、コンパクト充電ドック、VR HMD充電用Type-Cケーブル、ACアダプタが付属しています。

コントローラー付属のコンパクト充電ドックにはUSB Type-Cポートがあり、充電用のUSB Type-Cケーブルも付属しているので、下写真ではMeta Quest Proを充電していますが、Meta Quest Touch Proコントローラーと同時にMeta Quest 2のVR HMD本体も充電が可能です。

Quest2の付属品は単純な5V×2A=10WのACアダプタでしたが、Meta Quest Touch Proコントローラーの付属品はMeta Quest Proの付属品と同じく9V/15V/20Vの電圧に対応し、最大45Wの給電が可能なACアダプタです。

ちなみにType-C電源ACアダプタについて、エレコム ACDC-PD2245BKで付属品同様に充電できました。
15V/3AのUSB PD対応なら、Anker Nano II 45Wとかどれでもいいと思いますが、仕様寸法が一番小さかったので。付属品はコンセント端子を収納できず、地味に嵩張るのでスイング式をお探しならオススメです。

付属品で地味に見落としやすいのが、Meta Quest Touch Proコントローラー用のスタイラスペン先です。コンパクト充電ドックの奥、冊子類と同じ小分けパッケージ内に封入されています。

Meta Quest Proはそれ自体が非常に高価ですし、さらに増設アクセサリとして購入するとコンパクト充電ドックだけで1万円程になります。これらと比較するとコントローラー本体に充電機器が付属した「Meta Quest Touch Proコントローラー」の3.7万円というお値段はかなりお安く感じます。

Meta Quest Touch Proコントローラーについて
「Meta Quest Touch Proコントローラー」のコントローラー本体についてチェックしていきます。Meta Quest Touch Proコントローラーのセット版には当然ですが、コントローラーの左右一対が標準で付属しています。

Quest 2付属コントローラーを含め、現在スタンドアローン型VR HMDの専用コントローラーはVR HMD本体のセンサーカメラでコントローラーのトラッキング用リングを追尾することでトラッキングしています。
Meta Quest Touch Proコントローラーが従来製品と大きく異なるのはそのトラッキング手法です。見ての通り、Meta Quest Touch Proコントローラーにはトラッキング用リングがなく、代わりにコントローラ先端にVR HMD本体にもあったような3基のセンサーカメラが実装されています。
Meta Quest Touch Proコントローラーにはコントローラー自体に3つのカメラとSnapdragon 662モバイルプロセッサが搭載されており、セルフトラッキングを行うのでVR HMD側のカメラから見えない場所でも連続してトラッキングが可能であり、死角がありません。

またMeta Quest Touch Proコントローラーでは、TruTouchハプティックフィードバックときめ細かなピンチ操作により、VRをもっと直感的に感じられるようになります。

Meta Quest 2の付属コントローラーと違ってトラッキング用リングがないので、Meta Quest Touch Proコントローラーの占有スペースは握りこぶしとほぼ一致します。コントローラー同士の接触を気にしなくて良いところも魅力です。

Meta Quest Touch Proコントローラーはカラーリングが黒色に変わり、トラッキング用リングが無くなっていますが、それ以外の形状やボタンレイアウトはQuest 2付属コントローラーとほぼ同じです。



Meta Quest Touch Proコントローラーにはそもそもの握り形状だけでなくボタンレイアウトにも左右の別があり、基本的なボタンとしてXbox Oneコントローラーに準拠したABXYボタンが左右にそれぞれ分けて配置されています。
ABXYと左右スティックには指が触れているか検知するセンサーが内蔵されています。さらに右手用コントローラーにはHomeボタン、左手用コントローラーにはメニューボタンが設置されています。

「Meta Quest Pro」に付属するMeta Quest Touch Proコントローラーには予め、投げ飛ばしを防止するストラップが装着してあります。
ストラップは固定金具先端と紐側が90度回転ズレた形状になっており、挿しこんで1/4回転させるだけで簡単に固定できる構造です。外す時もその逆なので非常に簡単。


あとストラップの代わりに装着する部品としてスタイラスペン先があります。Meta Quest Touch Proコントローラーをペンのようにして使用できます。

Quest 2付属コントローラーは電池交換式でしたが、Meta Quest Touch Proコントローラーはバッテリー内蔵式となっており、2つのトリガーボタンの中程にある接点で充電を行います。

独自規格なのでMeta Quest Touch Proコントローラーの充電には、付属のコンパクト充電ドック、もしくは別売りアクセサリの充電ケーブルが必要です。


Meta Quest Touch Proコントローラーの重量は165gでした。Quest 2付属コントローラー(電池にeneloop proを内蔵した状態)は158g、HTC VIVE Focus 3付属コントローラーは146gです。


サードパーティ製のアクセサリとしてナックル式ストラップ付シリコンカバーが北米Amazon等で販売されていますが、Meta Quest Touch Proコントローラーは接点式充電なのでその辺りとの互換性に問題も。

Quest 2とQuest Touch Proコントローラーをペアリング
「Meta Quest Touch Proコントローラー」をMeta Quest 2とペアリングする手順について紹介します。Meta Quest 2とペアリングするにはOSバージョンを47よりも新しいものにしておく必要があるので、予めVR HMDのシステムメニューからOSをアップデートしておいてください。

「Meta Quest Touch Proコントローラー」とVR HMDのペアリングには、VR HMD本体の初期設定にも使用したスマートフォンのアプリ Meta Questを使用します。
Meta Questアプリを起動したら、画面下に5つ並んだアイコンのうち右端のメニューを開き、中央に表示されるアイコンのうちデバイスを選択します。

デバイス画面が表示されたら、Meta Quest 2の設定ページであることを確認して(他のVR HMDも使用している場合)、下にスクロールしてヘッドセットの設定からコントローラーを選択します。
コントローラーを開くと、現在ペアリングしているコントローラーと新しいコントローラーのペアリングが表示されるので、”新しいコントローラーのペアリング”を選択します。

新しくペアリングするコントローラーの一覧が表示されるので、Meta Quest Touch Proコントローラーの右もしくは左を選択します。
Meta Quest Touch Proコントローラーを新たにペアリングする場合、標準コントローラーのペアリングは解除されます。同じ手順で再ペアリングは可能です。
あとは画面の表示に従ってペアリングするMeta Quest Touch Proコントローラーのボタンを押下すればMeta Quest 2とのペアリングが完了します。

ペアリングが完了するとQuestアプリ等から標準コントローラー同様にMeta Quest Touch Proコントローラーも充電状態を確認できます。Meta Quest 2からコントローラーのファームウェアアップデートが実行されることがあるので、予め50%以上に充電しておくのがオススメです。
ペアリング直後にQuest 2のVR画面内でMeta Quest Touch Proコントローラーが表示されない場合があります。その時はQuest 2の電源ボタンを14秒長押ししてVR HMD本体の電源を一度切り、再起動してみてください。

ペアリングやファームウェアアップデートが完了するとQuest 2のホーム画面にMeta Quest Touch Proコントローラーが表示されます。

Meta Quest Touch Proコントローラーのレビューまとめ
最後に「Meta Quest Touch Proコントローラー」を検証してみた結果のまとめを行います。簡単に箇条書きで以下、管理人のレビュー後の所感となります。良いところ
- SoC&センサーカメラ搭載
- セルフトラッキングなので死角がない
- Meta Quest 2とペアリングが可能
- バッテリーは単3電池ではなく内蔵式
- Meta公式通販からしか購入できない(2022年12月現在)
- 独自接点でしか充電できない
- 純正のナックル式ストラップが未発売(2022年12月現在)
Meta Quest Touch Proコントローラーは付属コントローラー同様に各種Quest 2用アプリを操作できました。セルフトラッキングなのでコントローラーに死角がなく、空間を占有するリングがないのでコントローラー同士がぶつかってしまうこともありません。
Quest 2は付属コントローラーも十分に優秀ですが、Meta Quest Touch Proコントローラーならさらに操作が快適になると思います。
Meta Quest Touch Proコントローラーを標準コントローラーとするMeta Quest Proは22万円と非常に高価ですが、Quest 2ユーザーもコントローラーだけなら3.7万円なので買い足す価値があると思います。
以上、『Meta Quest 2でTouch Proコントローラーを試してみた』でした。

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コントローラー自体にSoC&センサーカメラ内蔵でセルフトラッキングが可能な「Meta Quest Touch Proコントローラー」をレビュー。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) January 28, 2023
2022年12月アップデートでMeta Quest 2にも対応したので試してみました。https://t.co/wqST1APaKN pic.twitter.com/3w1ZLenc15
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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