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PC移植ゲームでは異例の超大ヒットを打ち立てたNieR:Automata PC版を4K解像度/120FPSでプレイする方法を紹介します。

FAR (Fix Automata Resolution)の使い方
FAR (Fix Automata Resolution)というのは有志(Kaldaien)が作成したNieR:Automata PC版を快適に動作させる様々な設定が可能なMODです。代表的な機能に標準では60FPS上限なフレームレートのアンキャップがあります。FARの最新バージョンはDiscordで配布されています。
releasesタグを開いて一番下までスクロールすると最新バージョンが出てくるのでダウンロードしてください。他のModderの方がインストーラー版等を配布していますが、Kaldaienが配布している「SpeacialK64.7z」をダウンロードします。
なおGithubなどで配布されているものは旧バージョンなので使用しないでください。OSDメニューコマンドの使い方はほぼ同じなので参考にしてOK

FARの最新版をダウンロードしたら圧縮ファイルを解凍します。解凍したフォルダの中には「SpecialK64.dll」というファイルがあるので、「dxgi.dll」にリネームしたら、インストールフォルダ(steamapp/……/common/NieRAutomata)の直下にそのままコピーします。以上で導入完了。簡単です。

NieR:Automataを起動したら「ctrl + shift + backspace」を入力しFARのオーバーレイメニューを表示します。オーバーレイメニューはマウス操作が可能です。
Framerate Limiterのタブを開いてリフレッシュレートと同じFPS、もしくはG-Sync/Compatibleを使用する場合はリフレッシュレートから1,2FPSを引いた数値を入力します。

最新バージョンでは標準設定のままで問題ないはずですが、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzなど低い値に固定されてしまう場合は、dxgi.iniでRefreshRateの項目を120とか144とかディスプレイリフレッシュレートに書き換えてください。

ちなみにNieR:Automata PC版を4K/120FPSでプレイするなら、LG製有機ELテレビ2020年モデルの「LG OLED TV 48CXPJA」がオススメです。価格も2020年7月現在、12万円ほどとなっており非常にお手頃です。
次世代コンソールゲーム機のPlayStation 5やXbox Series S/X、PC向け次世代GPUのNVIDIA GeForce RTX 30シリーズやAMD Radeon RX 6000シリーズはHDMI2.1に対応しているので、4K/120Hzで表示が可能かつ、可変リフレッシュレート同期機能G-Sync Compatibleも利用できます。48インチサイズなので、一般的なPCモニタとしてはかなり巨大ですが、部屋置きが難しくないサイズだと思います。
なお搭載するビデオ入力がHDMI2.1なので(下位互換でHDMI2.0として使用できる)、GeForce RTX 20XXやRadeon RX 5X00より旧式の環境にでは4K/120Hzとしては利用できないので注意してください。
・次世代ゲーミング環境のベストパートナー「LG OLED48CXPJA」をレビュー

48インチがデカすぎるという人には、4K解像度/144Hzリフレッシュレートの27インチNano-IPS液晶ゲーミングモニタ「LG 27GP950-B」を検討してみてください。
DisplayPort1.4 DSCやHDMI2.1に対応しており、視覚損失なく4K解像度の144Hzや120HzをフルRGBのカラーフォーマットで表示できます。可変リフレッシュレート同期機能NVIDIA G-Sync Compatibleや、輝度認証VESA DisplayHDR 600によるHDR表示も併用できます。
製品価格自体は10万円程と高いですが、スペックから考えるとむしろ割安感すらあり、コストパフォーマンスに優れた製品です。
・「LG 27GP950-B」をレビュー。HDMI2.1対応アップグレードモデルを徹底検証

NieR:Automata PC版のオススメ高画質MOD
NieR:Automata PC版には有志作成で、高画質テクスチャや、高解像度&高FPS補完ムービーなどのMODが公開されています。これらのMODはNexusmods.com(無料アカウントの取得方法)という有名なMODコミュニティで配布されています。とりあえず導入をオススメするのは「NieR Automata - HD Texture Pack V1.02 - Supports 4YL Patch」です。
オープンワールド編が始まり地球に降り立ってすぐ目にする錆びたコンテナのテクスチャの雑さに驚くプレイヤーも多いかと思いますが、MODを導入するとこれも綺麗になります。

NieR Automata - HD Texture Pack V1.02 - Supports 4YL Patchの導入は非常に簡単で、Nexusmodsからダウンロード(Nexusmodsの無料アカウントを作成する必要あり)して、圧縮ファイルを解凍し、「Sk_Res」というフォルダをNieR:Automataのインストールフォルダにコピーするだけです。

キャラクターの高解像度テクスチャ「ANDROIDS REMASTERED」、遠景の描画を増やす(負荷が増えるので注意)「NA Partial LOD Fix」あたりです。
導入方法はHD Texture Pack V1.02と同じく圧縮ファイルをインストールフォルダや/dataフォルダにコピーするとか、インストーラーをポチポチするだけなので割愛します。
個人的には遠景描画MOD「NA Partial LOD Fix」がかなりオススメ。右手のビルにご注目ください。遠景と言いつつそんなに離れてないのに、標準ではかなり省略されます。


NieR:Automata マイクロソフトストア版について
Steam版も2021年アップデート適用でマイクロソフトストア版と同じになりますが、ゲームデータに直接アクセスできてMODの適用範囲が広いので、MOD前提ならSteam版推奨です。Steam版(旧)と比較してマイクロソフトストア版の特長を箇条書きにすると以下のようになっています。
- Xbox Game Pass PC版に対応
(上位のUltimateならXbox Series X/Sと同じサブスクでプレイできる) - ボーダレスフルスクリーン対応、ウィンドウや拡張フルスクリーンも可
- FidelityFX CAS(Contrast Adaptive Sharpening)に対応で高画質化
- ウルトラワイドなど16:9以外のアスペクト比に対応
- 上限フレームレートは60FPS
- テクスチャそのものはSteam版と同じ(コンテナ……)
- FARなどMODに非対応





FARや高画質MODについては一応、MSストア版でも利用が可能です。簡単に説明すると。
Special Kの公式フォーラムの上メニューのDownloadからSKIMというソフトの最新バージョンをダウンロードします。「ドキュメント / My Mods / SpecialK」に解凍したSKIMの各種ファイルをコピーします。
SKIMを起動したらOptionのWhite Listに「NieRAutomataPC」を追加します。Global Injectionを有効にしてMSストア版を起動すればFARが挿入されるはずです。
FARが正常に動作したら上メニューの「File - Texture Asset」を開きます。テクスチャの初期化とかいう項目が表示されるはずなので選択すると、上で作成したSpecialKのフォルダに、「(省略) / SpecialK / Profiles / NieRAutomata.exe / SK_Res」という階層のフォルダができるので、SK_Resの中へ、同様にMODファイルをコピーしたら高画質化MODの適用が完了です。

なおMSストア版の場合、ゲームデータに直接アクセスできないので、遠景の描画を増やす「NA Partial LOD Fix」のようなMODはやはり使用できません。
Steam版からMSストア版へのセーブデータの移植も可能です。
Steam版のセーブデータは「ドキュメント / My Games / NieR_Automata」にあり、各スロットのセーブデータは「SlotData_0.dat」です。

MSストア版のセーブデータは一度New Gameでスロットにセーブデータを作成する必要がありますが(冒頭のシューティング辺りですぐ退出してOK)、「ユーザー名 / AppData(隠しフォルダ) / Local / Packages / 39EA……NieRAutomataPC_n74…」という場所にあります。

そこからさらにSystemAppDataを開くと英数字の長い名前のフォルダが表示される(セーブスロット1しか作成していないのでスクショでは1つだけが表示されています)ので開きます。

その中にある英数字の長い名前で、サイズが231KBのフォルダがセーブファイルです。

ここからヘックスエディターが必要になります。HxDとか適当なものを用意してください。
まずSteam版セーブファイルを複製します。複製したSteam版セーブファイルと、元のMSストア版のセーブファイルをヘックスエディターで開いて、MSストア版の頭から52文字列をコピーし、Steam版セーブファイルの同じ位置の文字列と書き換えます。挿入ではないので注意。
複製後にヘックスエディターで書き換えたSteam版セーブファイルを、元のMSストア版のセーブファイルの名前にリネームして、MSストア版のセーブファイルと置き換えたらセーブの移植は完了です。
移植直後はゲームのセーブスロットにサムネイル等が表示されませんが、セーブし直すと正常に表示されるようになります。

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NieR:Automata PC版を4K解像度/120FPSでプレイする方法を紹介します。
— 自作とゲームと趣味の日々 (@jisakuhibi) March 21, 2021
FARでFPSアンキャップ済みでも、ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzのままということが……。https://t.co/o2cFDOTMRC
(管理人もReplicantリマスターの発売前にコンプしたい) pic.twitter.com/jeg3J4Bimz
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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)
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最初の『このスペックで』があると、後の文と矛盾しているように思います。
いつも興味をそそられる記事をありがとうございます。