PC MAGLAS ガラストップ


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PCケース天面から侵入するホコリを防ぎ、天面のエアフローを阻害することなく物を置けるようになるPCトップガラスカバー「PC MAGLAS ガラストップ」をレビューします。
「PC MAGLAS ガラストップ」は震度6クラスの揺れにも耐える特許申請中の磁力保持構造を採用し、サンゴバン社ドイツ製高透明ディアマンテガラスを国内の熟練職人が1枚1枚丁寧に磨き上げて作り出された高級モデルもラインナップされています。



最初に、今回サンプル協力いただいたメーカーについて簡単に紹介しておくと、PC MAGLAS ガラストップは「吉村特殊パーツ製作所」というメーカーが開発し、日本国内で製造された製品です。
吉村特殊パーツ製作所はガラスや鏡製品の優れた加工技術に100年の歴史を持つ福岡の企業 株式会社九鏡と協力して、ガラスや鏡を使用したオリジナル商品の設計、開発、販売を行っています。
サンゴバン社とライセンス契約のある株式会社九鏡と協力することで、ディアマンテガラスと呼ばれる美しいドイツ製高透明素材を使用した様々な製品を開発し、オンラインショップや提携店舗で販売しています。
吉村特殊パーツ製作所


前置きはこの辺りにして、「PC MAGLAS ガラストップ」についてチェックしていきます。
PC MAGLAS ガラストップには、日本国内AGC社製の通常透明ガラス、高透明ディアマンテガラスの2種類の素材で製造されたモデルがあり、高透明ディアマンテガラスには通常の四方小口磨きに加えて、より透明感の高い75度傾斜研磨や、宝石のような輝きが美しい4段研磨の3種類の研磨タイプがあります。
素材や研磨タイプによってPC MAGLAS ガラストップは価格も変わってくるので、詳しくは公式の価格詳細ページも確認してみてください。

「PC MAGLAS ガラストップ」には上述の通り大きく4種類のタイプがあるのですが、今回はサンプルとして、価格的に手の出しやすい四方小口磨きで研磨された、日本国内AGC社製の通常透明ガラス、高透明ディアマンテガラスの2種類の素材をそれぞれ送っていただきました。
縦横寸法を指定するサイズオーダー制で価格は一律となっており、通常透明ガラスは7800円、高透明ディアマンテガラスは9800円です。
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上写真の左右がそれぞれ通常ガラスとディアマンテガラスですが、「PC MAGLAS ガラストップ」は素材や研磨のタイプによらず、手作業でのバフ鏡面磨きまで時間をかけて行われているとのことで、中央の1枚は通常ガラスでバフ鏡面磨きを行っていないものになります。
吉村特殊パーツ製作所によると『バフ鏡面仕上げまで行っているので、緑味を帯びた通常のガラス板でも端まで透けて見える程の光沢感を出すことができます』とのことでしたが、管理人の目ではその差はあまり体感できませんでした。写真でじっくり見比べて、ちょっと白モヤ感があるかな?くらいの差です。
ただバフ鏡面仕上げと通常の仕上げでは、手触りというか、ガラス表面を指先で擦った時の滑りがかなり違いました。通常の仕上げだと少し指がひっかかる感覚があったのですが、バフ鏡面仕上げが加えられた「PC MAGLAS ガラストップ」の製品版はスルッと指が滑りました。
バフ鏡面仕上げの有無については、ホームセンターにあるような安価なガラステーブルと購入したばかりのスマホガラスの表面の違いに近いように思います。

バフ鏡面仕上げの有無については、見た目にはあまり違いを感じられなかったのですが、日本国内AGC社製透明ガラスとディアマンテガラスの違いは一目瞭然でした。
通常の日本国内AGC社製透明ガラスも決して品質は低くない、というかガラスとしては高水準な素材のはずですが、世界最高クラスの透明度を誇るサンゴバン社ディアマンテガラスと比較すると、その差は歴然でした。(こんな風に書いておきながら、実は現物を比べてその差に驚いたのですが)


日本国内AGC社製透明ガラスとディアマンテガラスは平面部の透明感もかなり違うのですが、四方小口磨きなどカット研磨された側面の色味や輝きにもかなりの違いがあります。
通常のガラスは透明といっても青緑色を帯びているのですが、ディアマンテガラスはほぼ真っ透明に近い感じです。また磨きの構造は同じ、照明の当て方も同じなのに、ディアマンテガラスの方が端面がよりいっそうキラキラと輝きます。ガラスというよりも語感的にはクリスタルという表現が近い気がします。
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高級感や綺麗さという点ではディアマンテガラスが圧勝ですが、この青緑色を帯びた感じもガラス感という意味では醍醐味なので、落ち着いた印象を重視するなら通常ガラスもありだと思います。補足すれば、相対的に劣るとはいえ、通常ガラスのほうも、市販のガラス板とは比べ物にならないくらい綺麗なので。
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「PC MAGLAS ガラストップ」の固定には高磁力なネオジム磁石を使用します。PCケースとガラス板の間に挟む台座になる長い磁石と、ガラス板を上から抑える短い磁石がそれぞれ4つずつ付属します。またPCケース天板に歪みがある時に高さ調整するための0.5mm厚ソフトスペーサーも付属します。
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上の固定パーツを見ての通り、PCトップの四隅にマグネットの台座を装着して、上にガラス板を置き、小さい方のマグネットで挟んで固定するだけです。
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「PC MAGLAS ガラストップ」はマグネットで固定するガラスカバーなので、PCケース天面がスチール製である必要がある、と公式ページで記載されています。今回検証に使用したSliger Cerberusはアルミニウム外装、スチール製シャーシのPCケースですが、外装が2,3mm厚程度のアルミニウムパネルで薄く、マグネットの磁力が十分に強いからか、特に問題なく設置できました。
パネルの厚みやシャーシとの距離にもよると思いますが、スチール製シャーシなら外装パネルがプラスチックやアルミニウムでも固定できるかもしれません。

製品寸法は自由に指定できるので(サイズオーダー制で価格は一律)、例えばフロントIOが天面前方にあるPCケースの場合は、被さらないサイズに指定すればOKです。
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PCに装着してみても「PC MAGLAS ガラストップ」の通常ガラス版とディアマンテガラスの違いは一目瞭然です。中央部の透明感や端面の輝きにはかなりの差があります。


「PC MAGLAS ガラストップ」はマグネットの台座によって20mm程度PCケース天面から浮くので、天面に吸気・排気のファンを設置するタイプのPCケースでもエアフローを妨げることなくカバーを設置できます。
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「PC MAGLAS ガラストップ」によってホコリが天面に堆積するのを防ぐことができ、またガラスカバーの上に物を置くこともできます。
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あと同社からはガラスカバーにL字ミラーを加えた「PC MAGLAS フィギュア用L型背面ミラー」も販売されています。ガラスカバーにただミラーを付けただけでなく、ミラー自体も色味の変化やゴーストの少ないサンゴバン社ドイツ製3mmミラライト鏡を採用するなど、かなり気合の入った設計です。
PC MAGLAS フィギュア用L型背面ミラー


デスクトップPCの上に物を置きたい、ホコリが堆積するのを防いで掃除を楽にしたいという人は、「PC MAGLAS ガラストップ」を検討してみてください。




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(注:記事内で参考のため記載された商品価格は記事執筆当時のものとなり変動している場合があります)



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